1 |
「ガイダンス」
・本科目の概要を説明する.
・本科目の目的,目標や要求される達成度レベルを理
解する.
・設計課題・仕様を説明する.
・配布する学習支援計画書を基に,科目の学習目標,
概要や行動目標を理解する.特にこの科目が学科の教
育目標のどの部分を担っているか,具体的な達成レベ
ルの目安を理解する.
「3段2軸ヘリカル減速機の概要」
・3段2軸ヘリカル減速機の概要と特徴を説明する.
・テキストの内容を講義し,注意すべき点を指示する
.
「設計・演習の概要」
・配布する資料,並びにテキストに基づいた設計の概
要を説明する. |
講義・質疑
授業明細で示す「設計」は、
ヘリカル減速機の設計を、「
演習」は機械設計演習を「設
計法」は機械設計法を示す。
設計:p1-6
演習:p1-7 |
「予習」
・Solid Edgeを使用可能な状態に
しておくこと.
・学科の教育目標と本科目との関
連を理解すること.
・ヘリカル減速機の機能性能を調
査する。
「復習」
・本講義の内容や目標,説明され
た自分の設計仕様を再確認すると
ともに,設計計算を開始する. |
30
60 |
2 |
「3軸2段歯車減速機(実物)を用いた実習」
・製品となっている歯車減速機の分解・組立,並びに
スケッチ,主要寸法の計測を通じて,はめ合い,軸受
け,抜き勾配等の主要要素に関して理解する.また,
それぞれの部品がJIS規格に沿って作られていること
を理解し,JIS規格の参照方法を確認する. |
実習・質疑
ヘリカル減速機の分解・計測
・組立をとおして機能・性能
を理解する。
設計:p56-72
演習:p8-9,p85-100 |
「予習」
・歯車減速機について調査し理解
する.
・減速機の構成要素を調査する。
「復習」
・設計の基本方針を立案する.
・機械要素設計で学んだ内容を復
習する.
・各要素毎への設計項目を確認し
因果関係を把握する。
・設計計算を実施する. |
30
60 |
3 |
「3軸2段ヘリカル歯車減速機の概要」
・テキストの内容を講義し,設計計算作業の進め方や
設計計算において注意すべき点を指示する.
「機構図・配置図・計画図の説明」
・設計作業をすすめるにあたり、それぞれの図面の意
味を説明し、設計計算上必要な事項を指示する。
「設計計算の実施」
・設計計算を実施する. |
講義・質疑・演習
基本設計に必要な設計計算書
・機構図・配置図・計画図等
を説明する。
設計:p9-25
演習:p9-17 |
「予習」
・設計作業の一連のプロセスを理
解する。
・基本設計の設計項目を確認する
。
・設計計算を実施する.
「復習」
・講義内容を復習し,設計計算の
見直しを実施するとともに,設計
計算書を一通り実施する。
・減速機の設計計算(性能・外形
計算)を完成する。 |
60
60 |
4 |
「機械要素部品(キー等)の強度と選定」
・設計に必要となるキー等機械要素の強度計算やその
選定方法を説明する。
「設計計算の実施」
・設計計算を実施する。 |
講義・質疑・演習
歯車減速機全体の細部設計を
説明
設計:p27-52
演習:p18-30 |
「予習」
・各構成部品の強度計算法を調査
・設計計算書を一通り実施する。
「復習」
・材料強度、機械強度の理解を深
める。
・講義内容を復習し、設計計算書
の見直しを実施し、設計計算書・
計画図を完成させる。 |
60
60 |
5 |
<設計計算書・計画図の提出>
・設計計算書・計画図を提出する。
「組立図作成における注意点の説明」
・組立図を作成するにあたり,注意すべき点(隅のR
や角C面取り等)を説明する.
・組立図において生じやすい機能面での設計不良箇所
等を説明する.
「組立図の作成」
・設計計算書に基づいた組立図の作成を開始する.ま
た,組立図の作成には,設計計算書の見直しやフィー
ドバックが必要になることを理解する. |
講義・質疑・演習
設計計算(性能、強度要求等
)と製造のための図面要求の
関係を説明
設計:p74-78
演習:p37-58 |
「予習」
・設計計算と図面化(製図規定)
の関係を理解
・設計計算書・計画図を完成させ
、印刷物を準備する。
「復習」
・設計計算書の機構図・配置図・
計画図に基づく、組立図の作成
・製図規定による要求と設計計算
による要求値の関係を確認
・組立図の作成を開始する. |
60
60 |
6 |
「組立図チェックリストの内容説明」
・組立図チェックリストの内容を説明し,注意すべき
点の認識を深める.
「組立図の作成」
・組立図を作成する.
「設計計算書及び組立図の整合を確認」
・フリーディスカッションに備えた設計計算書と組立
図のチェックポイントおよび設計解の特徴・工夫点等
のポイントを確認する。
「設計計算書及び組立図の作成」
・設計計算書の修正及び組立図を完成する。
(提出可能な学生は、<設計計算書・組立図の提出>
ボーナス点とする。) |
講義・質疑・演習
設計計算書の要求と製図規定
による図面要求の関連を理解
設計計算書と製図図面に関す
る設計ポイントの説明
設計:p80-116
演習:p59-64、p75-84 |
「予習」
・構成部品間のインターフェース規定を確
認
・各自の設計解に関し設計方針と
設計解の関連を整理
・組立図を作成する.
「復習」
・組立図による構成部品毎の整合
性の確認
・ディスカッションのため設計概
要の整理
・組立図を完成し、設計計算書と
組立図の整合を図る。
・組立図を作成する. |
60
60 |
7 |
<設計計算書・組立図の持参>
「設計計算と組立図に関するフリーディスカッション
(その1)」
・設計仕様が同一となるグループの間における各自の
設計・組立図の特徴、工夫点等をフリーディスカッシ
ョンし、学生間でのコミュニケーションによる問題発
見と解決方法の検討を実施する。そして、その検討成
果をレポートにまとめる。
<地域の技術者から課題解決法等を聴講し、設計・製
図技術を理解し議論を深める.> |
質疑・演習(中間振り返り)
設計方針に基づく設計計算書
と図面(組立図)に関する(
アクティブラーニング)
演習:p75-84 |
「予習」
・フリーディスカッションに備え
,設計計算書、組立図を作成、印
刷物を準備する。
「復習」
・フリーディスカッションで得ら
れた知見をレポートにまとめると
ともに、計算書・図面修正箇所を
組立図の作成に反映する。 |
60
60 |
8 |
<設計計算書・組立図・レポートの提出>
・設計計算書・組立図を提出する。
・フリーディスカッションで得た知見とそれに基づく
修正事項をまとめたレポートを提出する。
「機械部品の製造方法と要求可能精度」
・機械部品の製造方法の概要を説明するとともに、各
製造方法とそれに要求できる加工精度について説明す
る。
「部品図の作成」
・部品図の作成を開始する. |
講義・質疑・演習
組立図に基づき細部設計要領
の説明
設計:p56-72
設計法:p1-18 |
「予習」
・フリーディスカッションで得ら
れた知見をレポートにまとめると
ともに、設計計算書・組立図を完
成し、提出できるように準備する
。
・機械加工の精度を調査し、要求
規定との関係を整理する。
「復習」
・各構成部品の設計要素を確認し
設計項目を整理する
・部品図の作成を開始する. |
60
60 |
9 |
「部品図作成における注意点」
・部品図作成において生じやすい誤りを解説する。特
に、幾何公差と寸法公差との関係に関して、再度説明
し、理解を深める。
「部品図の作成」
・部品図を作成する。 |
講義・質疑・演習
各構成部品を組み立てた場合
の整合性のポイントの説明
設計法:p36-59 |
「予習」
・幾何公差と寸法公差について復
習し、それぞれの関係について整
理する。
・特に、回転軸・軸受・シールの
関係を調査する。
・部品図を作成する.
「復習」
・機械製図における各公差規定の
製図方法を理解する。
・部品図を作成する。 |
60
60 |
10 |
<設計計算書と組立図の返却>
「設計計算書と組立図の返却と説明」
・組立図を返却し、誤り箇所等について再度説明し、
理解を深める.
「製図規則の再確認」
・寸法公差、表面粗さ、幾何公差、ねじの表現方法等
、製図規則を再確認する。
「設計計算書、組立図の見直しと修正、並びに部品図
の作成」
・設計計算、並びに組立図を見直すとともに修正し、
それを部品図に反映させる。 |
講義・質疑・演習
各部品毎の要素機能・性能及
び製図規定の再確認と適用時
のポイントの説明 |
「予習」
・機械系製図や機械要素設計で学
んだ事項を復習する.
・部品図を作成する。
「復習」
・部品毎の強度計算及び部品の適
用仕様の決定に基づく設計の見直
し反映の実施
・各種見直しや設計計算・組立図
の修正と、それに伴う部品図の作
成への反映. |
60
60 |
11 |
「部品図チェックリストの内容説明」
・部品図チェックリストの内容を説明し,注意すべき
点の認識を深める.
「最終設計解の完成に向けた演習」
・最終設計解の完成に向けた演習を実施する. |
講義・質疑・演習
細部設計(部品図)の概成を
受けて設計演習(設計作業)
の振り返り演習の説明
演習:p65-74 |
「予習」
・部品毎の強度計算、インターフェース設
計の完成
・設計計算を再確認する.
「復習」
・チェックポイントに基づく見直
し
・設計計算・図面作成を完成する
. |
60
60 |
12 |
<設計計算書・組立図・部品図の持参>
「組立図・部品図に関するフリーディスカッション(
その2)」
・設計仕様が同一となるグループの間における各自の
設計・組立図・部品図の特徴,工夫点等をフリーディ
スカッションし,学生間でのコミュニケーションによ
る問題発見と解決方法の検討を実施する.そして、そ
の検討成果をレポートにまとめる。
<地域の技術者と設計解や設計図面等について討議し
設計解へ反映する> |
質疑・演習
設計解に関するアクティブラ
ーニング |
「予習」
・フリーディスカッションに参加
するための最終設計解を概成し、
印刷物を準備する.
「復習」
・フリーディスカッションで得ら
れた知見や修正箇所をまとめレポ
ートを作成するとともに、設計計
算書・組立図・部品図の修正に反
映させ、最終設計解を完成する. |
60
60 |
13 |
<最終設計解およびレポートの最終確認と提出>
・完成した最終設計解の最終確認を実施し,生産性や
機能面で問題がないか再度確認する.
・最終設計解を提出する.なお,指定されたものが1
つでも不足する場合には最終設計解として評価しない
ので注意する.
・フリーディスカッションで得た知見・修正項目など
をまとめたレポートを提出する.
<成果発表(実技試験)の実施>
・これまでに修得した機械設計・製図・CAD操作の修
得度を測る実技試験を実施する. |
演習・質疑・試験 |
「予習」
・最終設計解を準備する.
・成果発表(実技試験)に向けた
準備を行う.
(敢えて学習時間を表記しない) |
|
14 |
<成果発表(実技試験)の解説と振り返り>
・CAD製図スキルに関する確認と振り返り
・設計、製図に関する基礎的項目についての振り返り
<達成度確認試験の実施>
・達成度確認試験として,これまでの修得度を測る筆
記試験を実施する. |
試験 |
「予習」
・達成度各に試験に向けて準備を
行う」
(敢えて学習時間を表記しない) |
|
15 |
<達成度確認試験の解説と振り返り>
<自己点検>
・達成度確認試験の結果から理解不十分な内容を確認
し、理解を深める。
・地域の技術者から得られた知識、考え方等を整理し
レポートとしてまとめる。 |
全体解説と評価 |
「復習」
・成果発表(実技試験)や達成度
確認試験の問題を理解し、本科目
の達成目標を確認する.
・自分の獲得した知識・実力,並
びに不足している事柄を認識し,
必要に応じてそれを補うこと.
・再試験・再提出等々は一切認め
ない. |
|
一般に、授業あるいは課外での学習では:「知識などを取り込む」→「知識などをいろいろな角度から、場合によってはチーム活動として、考え、推論し、創造する」→「修得した内容を表現、発表、伝達する」→「総合的に評価を受ける、GoodWork!」:のようなプロセス(一部あるいは全体)を繰り返し行いながら、応用力のある知識やスキルを身につけていくことが重要です。このような学習プロセスを大事に行動してください。
※学習課題の時間欄には、指定された学習課題に要する標準的な時間を記載してあります。日々の自学自習時間全体としては、各授業に応じた時間(例えば2単位科目の場合、予習2時間・復習2時間/週)を取るよう努めてください。詳しくは教員の指導に従って下さい。