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修学基礎教育課程 
授業科目区分 科目名 単位数 科目コード 開講時期 履修方法
修学基礎教育課程
人間形成基礎科目
人文社会科学・外国語
危機管理論(夏期集中講義)
Crisis Management
2 G029-01 2021年度
5期(前学期)
修学規程第4条を参照
担当教員名
*印は、実務経験のある教員を示しています。
授業科目の学習教育目標
キーワード 学習教育目標
1.公的責任 2.本質直視 3.インテリジェンス 4.国際社会と日本 5.自己啓発、自己研鑽 近年、日本では、国、企業、個人レベルでの危機管理に関する認識・議論が高まりつつある ものの、多様な危機の原因究明とその予防や被害最小に向けた態勢構築については、依然試 行錯誤の状況にある。今後、ますます複雑化・混迷化する現代社会にあって、21世紀の日本 を担う学生たちに危機管理の重要性を理解させ、危機に的確に対応できる人材を育成するこ とは極めて重要である。そこで、本科目では、学生たちに多様な危機に的確に対応するため の自己啓発、自己研鑽に資することを目標とする。
授業の概要および学習上の助言
 授業は講義が中心であるが、全体討議や講義中における意見交換も予定している(Zoom講義の場合はチャットを利用) 講義の進め方は、テーマ毎に危機の具体的事例を紹介し、その事例に直面した際に当事者たちはどのように対応すべきか について、学生たちと共に考える方式で進めていく。その過程では、危機管理問題の本質は、単に、危機を切り抜けるという ハウ・ツーものではなく、〇その危機の本質と背景事情は何か、〇打開策はあるか、〇打開に向けて、どのような問題点・あ い路があるか、〇どのような組織態勢で臨むべきか 〇リーダー、要員にはどのような資質が求められ、その人材育成はどう あるべきか-などについて考えさせ、多様な危機に的確に対応できる社会人になるための自覚を促す。             特に、近年、気候温暖化に伴う大規模な自然災害をはじめ、パンデミック、悲惨な事件・事故、企業不祥事の多発、更に は、テロの脅威、中国の覇権主義的な海外進出、北朝鮮の核開発など、国内・国外で危機的状況が顕著になっていることを踏 まえ、その背景や予防策、対応策について具体的に考えさせる。  小論文作成では、学生自身が将来に直面する危機を想定した上、その危機を回避、あるいは被害最小にするために自身に何 ができるかについて考えさせる。また、意見発表の仕方や文章の作り方、日本語の使い方などについて具体的に指導したい。  講義内容については、総論(危機や危機管理の概念、組織態勢など)、国内(パンデミック、自然災害、企業不祥事など)、 国外(国際情勢、テロ、中国、朝鮮半島など)の3点を柱とし、講義の中では、危機管理の歴史的教訓、危機管理に不可欠とな る情報の収集・分析、危機広報の在り方などについても具体的事例を示しながら説明する。  このような授業を通して、国内外の厳しい現実に立ち向かう社会人としての自覚を促し、危機管理に強く、かつ人間性豊か な社会人に育つための自己啓発・自己研鑽のポイントを理解させたい。
教科書および参考書・リザーブドブック
教科書:指定なし 参考書:指定なし リザーブドブック:指定なし
履修に必要な予備知識や技能
 パンデミックや自然災害、多種多様な事件・事故、企業等の不祥事、及び混迷する国際情勢に関する報道に関心を持ち、そ の解説記事等を丹念に読みこなす習慣が危機に強い社会人として育つ第一歩となる。講義内容を単なる知識として理解・蓄積 するにとどまらず、危機の現実に直面したとき(あるいは、危機が迫っていると認識したとき)、自分は社会の一員としてど のような対策を講じ、どのように行動するかをシュミレーションしながら理解力、対応能力を高めることが重要である。
学生が達成すべき行動目標
No. 学科教育目標
(記号表記)
B 将来、身辺に起こり得る危機を想定し、その対策を具体的に口頭・文章で説明できる。
B 将来における組織や家族の一員としての自己を想定し、自己のあるべき公的立場について具体的に口頭・文章で説明できる。
B 危機管理に強い人間として自己を育成するために努力すべきことについて具体的に口頭・文章で説明できる。
B 所属する組織の危機対応マニュアルを作成する場面を想定し、その手順を具体的に口頭・文章で説明できる。
A 本学が掲げる人間形成教育の目的・目標と本科目の関連性について、評価をすることができる。
達成度評価
評価方法
試験 クイズ
小テスト
レポート 成果発表
(口頭・実技)
作品 ポートフォリオ その他 合計
総合評価割合 40 0 40 0 0 20 0 100
指標と評価割合 総合評価割合 40 0 40 0 0 20 0 100
総合力指標 知識を取り込む力 15 0 15 0 0 0 0 30
思考・推論・創造する力 15 0 15 0 0 5 0 35
コラボレーションと
リーダーシップ
0 0 0 0 0 0 0 0
発表・表現・伝達する力 10 0 10 0 0 0 0 20
学習に取組む姿勢・意欲 0 0 0 0 0 15 0 15
※総合力指標で示す数値内訳、授業運営上のおおよその目安を示したものです。
評価の要点
評価方法 行動目標 評価の実施方法と注意点
試験 ・近年、危機の多様化・巨大化、被害の甚大化が顕著化している現実を踏まえ、多種多様な危機  の発生状況とその原因、背景、対応状況とその教訓(成功例と失敗例)についての理解度を見  る。 ・将来、身辺に起こり得る危機を想定し、それにどう対応するかについての理解度を見る。 ・組織の危機管理態勢確立のための手段やその際の留意点、心構えに関する理解度を見る。 ・危機管理能力を修得するための自己啓発・自己研鑽の在り方を問う。
クイズ
小テスト
レポート 将来、学生自身が直面する深刻な危機を想定し、その危機の予防策や減災策について考えた上、自身と 家族を守るため、更には、復旧・復興と平穏な社会秩序維持に役立つため、自身に何ができるか、今から 何をすべきかについて具体的に文章で説明させる。
成果発表
(口頭・実技)
作品
ポートフォリオ 学生(家族を含)の危機体験とその際の反省点・教訓を踏まえ、今後直面する危機にどのように対応する かについて、授業の中で積極的かつ的確に答えられるか否かを判断する。また、受講態度の真面目さ、真 剣さについても見る。
その他
具体的な達成の目安
理想的な達成レベルの目安 標準的な達成レベルの目安
 多様な危機が次々と直面する現代社会の中で、身近に起きる 危機を想定できること。  想定される危機に対し、的確な対応策とそれに向けた態勢の 在り方を示すことができること。  危機に関する一連の作業を迅速・的確に遂行するための能力 (危機管理能力)を高めるための課題を設定し、その実現に向 けた自己啓発・自己研鑽の目標・行動計画を策定できること。 左記について、概略を秩序立てて説明できるレベル。
CLIP学習プロセスについて
一般に、授業あるいは課外での学習では:「知識などを取り込む」→「知識などをいろいろな角度から、場合によってはチーム活動として、考え、推論し、創造する」→「修得した内容を表現、発表、伝達する」→「総合的に評価を受ける、GoodWork!」:のようなプロセス(一部あるいは全体)を繰り返し行いながら、応用力のある知識やスキルを身につけていくことが重要です。このような学習プロセスを大事に行動してください。
※学習課題の時間欄には、指定された学習課題に要する標準的な時間を記載してあります。日々の自学自習時間全体としては、各授業に応じた時間(例えば2単位科目の場合、予習2時間・復習2時間/週)を取るよう努めてください。詳しくは教員の指導に従って下さい。
授業明細
回数 学習内容 授業の運営方法 学習課題 予習・復習 時間:分
1回 (危機管理概論1) 危機とは何か、危機管理とは何かについて、歴史的事 象を振り返りながら学習し、近年、危機が増幅してい る要因・背景について理解する。 講義 学生の危機体験、教訓などに ついて意見交換しながら進め る。 自身や家族などが危機に直面した 事例やその時の対応について、教 訓、反省点の有無を検証してみる 。 30
2回 (危機管理概論2) 危機に迅速・的確に対応し得る組織の在り方、及び個 人の危機管理能力について、歴史の教訓を参考にしな がら学習した上、その能力を身に付けるための教育と 自己啓発・自己研鑽の在り方について理解する。 講義 学生の危機体験、教訓などに ついて意見交換しながら進め る。 自身が将来、危機に直面した時、 「公人」として何ができ、何をし なければならないかについて考え ておく。 30
3回 (パンデミック、全体討議) パンデミックの歴史を概観した上、コロナ禍の現状と 課題、国際社会と日本の対応状況について学ぶ。 全体討議では、コロナ禍への対応状況や教訓、将来の パンデミックに備えて、国際社会や日本、あるいは各 自がとるべき対応策や心構えについて意見交換を行う 。 講義、全体討議 コロナ禍における国際社会、 日本、各自の行動、及び将来 のパンデミックに備えた社会 の在り方について意見交換し ながら進める。 今回のコロナ禍に対する国際社会 や日本政府、企業、国民の対応に ついて、教訓と反省点を考えてお く。 30
4回 (危機管理論の要諦) 危機管理論研究と具体的取組の歴史を学び、危機管理 の重要性と教訓、課題について理解する。 講義
5回 (自然災害1) 自然災害の歴史、近年の特徴とその原因、背景、具体 的な取組と教訓について理解する。 講義 学生の危機体験、教訓などに ついて意見交換しながら進め る。 近年における自然災害の事例を振 り返り、対策の成功例、失敗例に ついて検証してみる。 30
6回 (自然災害2) 将来の自然災害の規模、被害を予測し、被害の防止・ 減災策と取組態勢の在り方、及び巨大風水害に関連し た気候温暖化、脱炭素化、エネルギー安全保障につい て理解する。また、自然災害の際、学生自身が社会に 貢献できることを自覚させ、自己啓発・自己研鑽に資 する。 講義 学生の危機体験、教訓などに ついて意見交換しながら進め る。 自然災害に直面した時の被害の状 況や自身の対応について予測し、 それに向けた準備を考えておく。 30
7回 (企業の社会的責任、危機管理、危機広報) 企業の社会的責任と相次ぐ不祥事の原因について学習 した上、企業の危機管理と危機広報の在り方について 、具体的事例を挙げながら理解する。 講義 関連する報道について意見交 換しながら進める。 将来、自身の企業が危機に遭遇し たり、不祥事を起こした場合を想 定し、自らの対応について考えて おく。 30
8回 (事業継続計画、インテリジェンス) 企業の危機管理において近年、重要性が指摘されてい る事業継続計画(BCP)の取組について理解する。また 、インテリジェンスの概念と情報の収集、分析、活用 について学習した上、危機管理の過程でインテリジェ ンスが重要な役割を果たすことを理解する。 講義 関連する報道について意見交 換しながら進める。 上記と同じ 30
9回 (情報保全、サイバー、経済安全保障) 情報保全とサイバー被害の教訓を踏まえた情報管理、 サイバー対策の在り方について理解する。また、経済 安全保障の観点から、ロシア、中国、北朝鮮による技 術情報窃取の事例とその特徴、目的、被害の実態及び 対応策について理解する。 講義 学生が将来経験するとみられ る技術情報保全の在り方につ いて意見交換しながら進める 。 情報過多社会の中で、自身は普段 、情報をどう分析し、生かしてい るかについて検証してみる。 30
10回 (国際情勢と日本) 米欧の減退とポピュリズム、中国・ロシアなど強権国 家の増加、増え続ける核兵器、地域紛争の長期化・混 迷化と難民の増大、環境汚染など、混迷を深める国際 情勢の現状と背景について学んだ上、日本が国際社会 の中で果たすべき役割について考える。 講義 関連する報道について意見交 換しながら進める。 近年の国際情勢の流れを把握して おく。 30
11回 (国際テロ) 近年の国際テロの実情と教訓について学んだ上、国家 、企業、個人の各レベルにおける対策の在り方、課題 とその打開策、テロへの心構えについて理解する。 講義 関連する報道について意見交 換しながら進める。 自身や家族がテロに遭遇した時の 対応について考えておく。 30
12回 危機管理の重要ポイントについて再点検・再確認する 。 小論文(レポート)作成
13回 (日本と中国) 近年、中国が国内統制を強めながら、ウイグル、香港 、台湾への圧力強化と軍備増強、覇権主義的な海外進 出を顕著にしている現状と背景を理解する。その上で 、①中国の対日戦略の目的と現状、②日本の対応策と 課題、問題点-について、危機管理の観点から理解す る。 講義 関連する報道について意見交 換しながら進める。 最近の中国情勢、日中関係の流れ を把握しておく。 30
14回 (日本と朝鮮半島) 日本と朝鮮半島の歴史的、民族的つながりを概観した 上、①韓国が内外に抱える問題点、対日政策の変転と 日本の対応策、②北朝鮮による日本人拉致問題の経緯 と課題、核・ミサイル開発の現状と対応策、金正恩体 制の実情-などについて、危機管理の観点から理解す る。 講義 関連する報道について意見交 換しながら進める。 最近の朝鮮半島情勢、及び日韓関 係、日朝関係の流れを把握してお く。 30
15回 危機管理における自己啓発・自己研鑽の在り方につい て再点検・再確認する。 試験