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学習支援計画書(シラバス) 検索システム
専門教育課程 環境土木工学科(2018年度入学〜)
授業科目区分 科目名 単位数 科目コード 開講時期 履修方法
専門教育課程
専門科目
専門
測量実習・演習Ⅱ
Surveying Practicum / Exercises II
2 E719-01 2022年度
5期(前学期)
修学規程第4条を参照
担当教員名
*印は、実務経験のある教員を示しています。
授業科目の学習・教育目標
キーワード 学習・教育目標
1.距離・角度・方位 2.誤差・精度 3.基準点測量・地域連携 4.デジタル写真測量・地域連携 5.GNSS測量・地域連携 測量学座学で学んだ測量方法について実技を通して実践するとともにレポート提出を社会に おける測量成果報告書ととらえて、データ整理の方法、書き方などについて習得する。測量 成果の精度は構造物の設計や施工に大きく影響を及ぼすので、誤差が許容範囲に収まるよう 、正しい器具の扱いかた測量方法を身につける。また、測量学Ⅰで学んだ地域連携(サイエ ンスセミナー)の教材となるGNSS・トラバース測量について、小中学生の指導を念頭に 指導的な立場について学ぶ。
授業の概要および学習上の助言
以下の内容における野外実習はCLIP学習プロセスにおける「総合力」ラーニングに基づくアクティブラーニングの実践と して実施される。更に、本学が地域連携の一環として野々市市在住の小中学生に実施しているサイエンスセミナー(カメリア キッズ)の項目を指導者の立場で実践する。また、各回における【自己点検】を積極的におこなう。 1.トラバース測量(TSはカメリアキッズの教材となる可能性がある)  測量学Ⅱで学んだ基準点測量の応用となるトラバース測量について、実技を通して習得する。2,3号館の周囲を閉合トラ バース法で測量し、誤差調整を実施した後、骨組みおよび建物オフセット点の座標を求め図面に展開する。また、骨組みおよ び建物の面積を求める。骨組みの精度は閉合比で1/3000以上とし、それ以下の場合は繰り返して測量を実施する。なお、各 自の方位角測定場所を変えるため、レポート内容は全員が異なる結果となる(面積は同じとなる)。 2.GNSS(GPS)測量(GNSSはカメリアキッズの教材となる可能性がある)  VRS-GPSを用いたネットワーク型RTK法およびスタティック測位を用いたリアルタイム測位などを実施する。器材 が2台または4台と限られているため、測位結果は予め計算した結果を用いる場合がある。レポートはGNSS測位(実技)に 関する考察およびGNSSに関連して各自が勉強した内容について報告する。 3.デジタル写真測量(カメリアキッズの教材となる可能性がある)  日本写真測量学会およびトプコンによって開発されたImageMaster Beginnersを用いてデジタル写真測量の実際を学ぶ。準 備されたキャリブレーションシートおよび被写体をデジタルカメラで撮影し3D立体画像を作成する。 1週目はZoomによる説明。新型コロナ感染症による授業運営となるため、最新情報はe-シラバスを参照してください。
教科書および参考書・リザーブドブック
教科書:指定なし 参考書:指定なし リザーブドブック:指定なし
履修に必要な予備知識や技能
本科目は「測量学Ⅰ」および「測量学Ⅱ」における座学の内容を、実技を通して習得する。従って、座学における内容(特に 実習で実施する項目)を十分に理解しておくことが必要である。上位科目として「空間情報工学」などがある。さらに、関連 科目として、「環境土木専門実験・演習B」「空間情報設計演習」などがある。
学生が達成すべき行動目標
No. 学科教育目標
(記号表記)
L,M トータルステーションの取り扱いができる。GNSS測量の原理(基礎的なこと)を説明できる(0.1L,0.1M)。
L,M 各測量項目の内容に応じた測量方法が理解できて、測量結果を図面およびレポートにできる(0.1L,0.1M)。
L,M 「空間情報計測」および「社会基盤整備」のための具体的な計画・実施に関する見識を深めることができる(0.1L,0.1M)。
M 実習を通して、技術者基礎能力、専門基礎能力および技術者としての倫理感を身につけることができる(0.3M)。
M サイエンスセミナーの内容を実践することにより、本学の地域連携に対する意識を深めることができる。(0.1M)
達成度評価
評価方法
試験 クイズ
小テスト
レポート 成果発表
(口頭・実技)
作品 ポートフォリオ その他 合計
総合評価割合 0 0 70 0 0 0 30 100
指標と評価割合 総合評価割合 0 0 70 0 0 0 30 100
総合力指標 知識を取り込む力 0 0 10 0 0 0 0 10
思考・推論・創造する力 0 0 10 0 0 0 0 10
コラボレーションと
リーダーシップ
0 0 20 0 0 0 0 20
発表・表現・伝達する力 0 0 0 0 0 0 0 0
学習に取組む姿勢・意欲 0 0 30 0 0 0 30 60
※総合力指標で示す数値内訳、授業運営上のおおよその目安を示したものです。
評価の要点
評価方法 行動目標 評価の実施方法と注意点
試験
クイズ
小テスト
レポート ●トラバース測量においては測量成果(データ)、計算過程、計算結果の報告をレポートにまとめて提出 する。測量結果(精度)およびレポートの内容(計算の正確さ、記述方法)について評価する。 ●GNSS(GPS)測量においてはGNSS測位に関する工学的考察の内容について評価する。全員が GPS測位・解析を実施できないため、GNSS測量に関する調査(予習)についてのレポートを評価対 象とする。●デジタル写真測量においては実習において得られた成果およびデジタル写真測量に関する工 学的考察の内容について評価する。新型コロナ感染症により最新情報はe-シラバスを参照してください。
成果発表
(口頭・実技)
作品
ポートフォリオ
その他 その他は実習に取り組む姿勢(欠席、遅刻、実習態度など)およびアクティブラーニングの実践として評 価する。具体的には、たとえば、遅刻をした場合、作業服、名札の着用などを忘れた場合には大きな減点 となる。グループの中心的役割を果たした学生についてはプラスに評価する。測量実習は社会に出た場合 の「仕事」と同等の扱いとするため、学習態度を重視する。測量学Ⅰで学んだ地域連携(サイエンスセミ ナー)の教材となるGNSS・トラバース測量などについて、小中学生の指導を念頭に指導的な立場で実 習を実践していることを評価する。新型コロナ感染症により最新情報はe-シラバスを参照してください。
具体的な達成の目安
理想的な達成レベルの目安 標準的な達成レベルの目安
●トラバース測量骨組みトラバースの閉合比が高い精度(1/50 00以上)をクリアーし、計算処理について間違いなく実施でき る。計算結果を記したレポートが整然と整理され評価側にとっ て見易くなっている。CADで図面を作成している ●GNSS測量 GNSS測位に関する実技について極めてレ ベルの高い工学的な考察が書かれている。空間情報工学におけ るGNSSの活用等について述べられている。 ●デジタル写真測量デジタル写真測量に関する実技について極 めてレベルの高い工学的な考察が書かれている。航空機や衛星 による実際の測量成果についての説明ができる。 ●小中学生向け空間サイエンスセミナーのテーマとなる項目を 選択して教材を作成できる。 ●基準点測量(トラバース測量)閉合比が1/3000をクリアーし 、計算処理について間違いなく 実施できる。手書き等で図面 をセクションペーパーに展開する。測量された結果が概ね2, 3号館の形状を維持している。 ●GNSS測量 GNSS測位に関する実技についての工学的 な考察が書かれている。GNSS測量に関する予習がなされて いる。 ●デジタル写真測量 デジタル写真測量に関する実技について の工学的な考察が書 かれている。デジタル写真測量に関する 予習がなされている。 ●本科目の内容と空間サイエンスセミナーの企画について説明 できる。
CLIP学習プロセスについて
一般に、授業あるいは課外での学習では:「知識などを取り込む」→「知識などをいろいろな角度から、場合によってはチーム活動として、考え、推論し、創造する」→「修得した内容を表現、発表、伝達する」→「総合的に評価を受ける、GoodWork!」:のようなプロセス(一部あるいは全体)を繰り返し行いながら、応用力のある知識やスキルを身につけていくことが重要です。このような学習プロセスを大事に行動してください。
※学習課題の時間欄には、指定された学習課題に要する標準的な時間を記載してあります。日々の自学自習時間全体としては、各授業に応じた時間(例えば2単位科目の場合、予習2時間・復習2時間/週)を取るよう努めてください。詳しくは教員の指導に従って下さい。
授業明細
回数 学習内容 授業の運営方法 学習課題 予習・復習 時間:分※
第1週 1回 実習全般の全体ガイダンス 新型コロナ感染症による最新情報はe-シラバスを参照 してください(第2週以降も同じ)。 実習説明 第1週のみZoomによる遠隔授 業 新型コロナ感染症による最新 情報はe-シラバスを参照して ください(第2週以降も同じ )。 測量学Ⅰおよび測量学Ⅱで学んだ 内容から、実習で実施する項目に 関連する箇所を復習しておく。 新型コロナ感染症による最新情報 はe-シラバスを参照してください (第2週以降も同じ)。  120
第1週 2回 基準点測量(トラバース測量)のためのトータルステ ーションの取り扱い について説明する 屋外実習および【自己点検】 (アクティブラーニング) 第1週のみZoomによる遠隔授 業 基準点測量(トラバース測量)全 般の予習・復習  方位角、方位、緯距、経距  調整緯距、調整経距、合緯距  合経距、面積 トータルステーションの取り扱い の復習 60 30
第2週 3回 基準点測量(トラバース測量) 屋外実習および【自己点検】 基準点測量(トラバース測量 )の実践 (アクティブラーニング) 第2週以降は対面授業の予定 トラバース測量全般の予習・復習  方位角、方位、緯距、経距  調整緯距、調整経距、合緯距  合経距、面積 実習データの整理 60 120
第2週 4回 基準点測量(トラバース測量) 屋外実習および【自己点検】 基準点測量(トラバース測量 )の実践 (アクティブラーニング) 第2週以降は対面授業の予定
第3週 5回 基準点測量(トラバース測量) 屋外実習および【自己点検】 基準点測量(トラバース測量 )の実践 (アクティブラーニング) トラバース測量全般の予習・復習  方位角、方位、緯距、経距  調整緯距、調整経距、合緯距  合経距、面積 実習データの整理 60 120
第3週 6回 基準点測量(トラバース測量) 屋外実習および【自己点検】 基準点測量(トラバース測量 )の実践 (アクティブラーニング)
第4週 7回 基準点測量(トラバース測量) 屋外実習および【自己点検】 基準点測量(トラバース測量 )の実践 (アクティブラーニング) トラバース測量全般の予習・復習  方位角、方位、緯距、経距  調整緯距、調整経距、合緯距  合経距、面積 実習データの整理 60 120
第4週 8回 基準点測量(トラバース測量) 屋外実習および【自己点検】 基準点測量(トラバース測量 )の実践 (アクティブラーニング)
第5週 9回 基準点測量(トラバース測量) 屋外実習および【自己点検】 基準点測量(トラバース測量 )の実践 (アクティブラーニング) トラバース測量全般の予習・復習  方位角、方位、緯距、経距  調整緯距、調整経距、合緯距  合経距、面積 実習データの整理 60 120
第5週 10回 基準点測量(トラバース測量) 屋外実習および【自己点検】 基準点測量(トラバース測量 )の実践 (アクティブラーニング)
第6週 11回 基準点測量(トラバース測量) 屋外実習および【自己点検】 基準点測量(トラバース測量 )の実践 (アクティブラーニング) トラバース測量全般の予習・復習  方位角、方位、緯距、経距  調整緯距、調整経距、合緯距  合経距、面積 実習データの整理 60 120
第6週 12回 基準点測量(トラバース測量) 屋外実習および【自己点検】 基準点測量(トラバース測量 )の実践 (アクティブラーニング)
第7週 13回 基準点測量(トラバース測量)結果の整理およびレポ ート作成 図面の作成 (標準の精度に達しない場合は再測量) 屋外実習および【自己点検】 (アクティブラーニング) 基準点測量(トラバース測量)全 般の予習・復習  方位角、方位、緯距、経距  調整緯距、調整経距、合緯距  合経距、面積 実習データの整理 60 120
第7週 14回 基準点測量(トラバース測量)結果の整理およびレポ ート作成 図面の作成 (標準の精度に達しない場合は再測量) 屋外実習および【自己点検】 (アクティブラーニング)
第8週 15回 【総合演習・特別講演:セミナー日程により変更有】 空間情報に関連するコンサルタントより講師を招き、 最新の測量技術について学ぶ。 空間情報セミナー受講【自己 点検】 空間情報セミナ―の内容について 復習する。 60
第8週 16回 【総合演習・特別講演:セミナー日程により変更有】 空間情報に関連するコンサルタントより講師を招き、 最新の測量技術について学ぶ。 空間情報セミナー受講【自己 点検】 空間情報セミナ―の内容について 復習する。 60
第9週 17回 精度条件未達成グループの再測量の時間 (精度条件達成の班は引き続きトラバース測量結果の 整理およびレポート作成) 屋外実習および【自己点検】 基準点測量(トラバース測量 )の再測量実践 (アクティブラーニング) 基準点測量(トラバース測量)全 般の予習・復習 方位角、方位、緯距、経距  調整緯距、調整経距、合緯距  合経距、面積 実習データの整理 GNSS測量の予習 60 120
第9週 18回 精度条件未達成グループの再測量の時間 (精度条件達成の班は引き続きトラバース測量結果の 整理およびレポート作成) 【中間振り返り:9週の一部はトラバース測量の振り 返り】 屋外実習および【自己点検】 基準点測量(トラバース測量 )の再測量実践 (アクティブラーニング)
第10週 19回 精度条件未達成グループの再測量の時間 (精度条件達成の班は引き続きトラバース測量結果の 整理およびレポート作成 屋外実習および【自己点検】 基準点測量(トラバース測量 )の再測量実践 (アクティブラーニング) 基準点測量(トラバース測量)全 般の予習・復習 方位角、方位、緯距、経距  調整緯距、調整経距、合緯距  合経距、面積 実習データの整理 GNSS測量の予習 60 120
第10週 20回 精度条件未達成グループの再測量の時間 (精度条件達成の班は引き続きトラバース測量結果の 整理およびレポート作成 屋外実習および【自己点検】 基準点測量(トラバース測量 )の再測量実践 (アクティブラーニング)
第11週 21回 GNSSに関するVTR鑑賞 屋外実習および【自己点検】 GNSS測量の実践 (アクティブラーニング) 予習:GNSS測量の予習 復習:GNSS測量の復習  機器構成、設置手順、観測手順  VRS-GPS 60 90
第11週 22回 GNSS測量の説明および実習 屋外実習および【自己点検】 GNSS測量の実践 (アクティブラーニング)
第12週 23回 GNSS測量の実習 GNSS測量のレポート作成 屋外実習および【自己点検】 GNSS測量の実践 (アクティブラーニング) GNSS測量の復習  機器構成、設置手順、観測手順  VRS-GPS レポート作成 60 120
第12週 24回 GNSS測量の実習 GNSS測量のレポート作成 屋外実習および【自己点検】 GNSS測量の実践 (アクティブラーニング)
第13週 25回 デジタル写真測量 デジタル写真測量の説明および実習 デジタル写真測量のレポート作成 屋外実習および【自己点検】 デジタル写真測量の実践 (アクティブラーニング) Mediasiteによるソフトウエ ア(ImageMaster Beginners )の予習・復習が可能 デジタル写真測量全般の予習 写真測量の原理、デジタル写真  測量、3Dモデル、標定計算 デジタル写真測量解析の復習  ステレオ画像の作成など レポート作成 pp.73〜88 pp.153〜155 30 60 120
第13週 26回 デジタル写真測量 デジタル写真測量の説明および実習 デジタル写真測量のレポート作成 屋外実習および【自己点検】 デジタル写真測量の実践 (アクティブラーニング) Mediasiteによるソフトウエアの 予習・復習が可能
第14週 27回 デジタル写真測量 デジタル写真測量の説明および実習 デジタル写真測量のレポート作成 屋外実習および【自己点検】 デジタル写真測量の実践 (アクティブラーニング) Mediasiteによるソフトウエ ア(ImageMaster Beginners )の予習・復習が可能 デジタル写真測量全般の予習 写真測量の原理、デジタル写真  測量、3Dモデル、標定計算 デジタル写真測量解析の復習  ステレオ画像の作成など レポート作成 60 120
第14週 28回 デジタル写真測量 デジタル写真測量の説明および実習 デジタル写真測量のレポート作成 屋外実習および【自己点検】 デジタル写真測量の実践 (アクティブラーニング) Mediasiteによるソフトウエア(I mageMaster Beginners)の予習・ 復習が可能
第15週 29回 【総合演習・特別講演:セミナー日程により変更有】 空間情報に関連するコンサルタントより講師を招き、 最新の測量技術について学ぶ。 空間情報セミナー受講【自己 点検】 空間情報セミナ―の内容について 復習する。 60
第15週 30回 【総合演習・特別講演:セミナー日程により変更有】 空間情報に関連するコンサルタントより講師を招き、 最新の測量技術について学ぶ。 空間情報セミナー受講【自己 点検】 空間情報セミナ―の内容について 復習する。 60