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学習支援計画書(シラバス) 検索システム
専門教育課程 心理科学科(2018年度入学〜)
授業科目区分 科目名 単位数 科目コード 開講時期 履修方法
専門教育課程
専門科目
専門
心理学実験
Psychological Experiments
2 F310-01 2022年度
3期(前学期)
修学規程第4条を参照
担当教員名
*印は、実務経験のある教員を示しています。
授業科目の学習・教育目標
キーワード 学習・教育目標
1.心理学実験の計画立案 2.要因計画法 3.データの統計的解析 心理学実験の目的は、厳密な条件統制の下で、心のはたらきの一般法則を見つけ出すことで ある。この科目の学習教育目標は、心理学実験を計画立案するための要因計画法について学 ぶとともに、データの統計的解析に必要な基礎的な知識についても学び、科学としての心理 学の方法論の枠組みを身につけることである。
授業の概要および学習上の助言
心理学では人間が人間自身を対象として扱うため,日常経験や主観に基づく憶測が対象の正確な理解を妨げる恐れがある.こ のような問題を回避するため,心理学は厳密な統制のもとに行われる心理学実験を主な研究法とすることで客観性を持った科 学として発展してきた.この科目では,心理学実験を計画立案するための要因計画法とデータの統計的解析の基本について学 ぶことで,3年次以降に学生自らが心理学実験の計画,実施を行うための準備を行う。【公認心理師対応科目】【認定心理士 対応科目】
教科書および参考書・リザーブドブック
教科書:心理学マニュアル 要因計画法[北大路書房] 参考書:指定なし リザーブドブック:指定なし
履修に必要な予備知識や技能
1年次の心理学研究法及び同期開講の心理統計法と心理学基礎実験実習で学ぶ内容のうち,特に要因計画法とデータの統計的 解析について取り扱う科目である.関連する科目とのつながりを考えながら授業に臨むこと.
学生が達成すべき行動目標
No. 学科教育目標
(記号表記)
F 要因計画法について理解し,適切な心理学実験を計画立案することができる.
F 心理学実験で得られたデータを適切な方法で解析することができる.
F,G 心理学実験の研究論文を読み,理解することができる.
F,G 心理学実験における主要な研究で用いられた手法を理解し応用することができる.
達成度評価
評価方法
試験 クイズ
小テスト
レポート 成果発表
(口頭・実技)
作品 ポートフォリオ その他 合計
総合評価割合 40 40 0 0 0 0 20 100
指標と評価割合 総合評価割合 40 40 0 0 0 0 20 100
総合力指標 知識を取り込む力 30 20 0 0 0 0 0 50
思考・推論・創造する力 10 10 0 0 0 0 0 20
コラボレーションと
リーダーシップ
0 0 0 0 0 0 0 0
発表・表現・伝達する力 0 0 0 0 0 0 0 0
学習に取組む姿勢・意欲 0 10 0 0 0 0 20 30
※総合力指標で示す数値内訳、授業運営上のおおよその目安を示したものです。
評価の要点
評価方法 行動目標 評価の実施方法と注意点
試験 講義内容に関する知識を問うテストを計2回実施する.
クイズ
小テスト
毎回の授業での講義の後に、自己点検のため、講義の内容についての自己点検ミニテストを計12回実施す る.
レポート
成果発表
(口頭・実技)
作品
ポートフォリオ
その他 学習態度などから総合的に判断する.
具体的な達成の目安
理想的な達成レベルの目安 標準的な達成レベルの目安
心理学実験に関して総合的な知識を持ち,心理学実験を計画立 案し,適切な手法によるデータの統計的解析を実施することが できる. 心理学実験に関するさまざまなな知識を持っている.
CLIP学習プロセスについて
一般に、授業あるいは課外での学習では:「知識などを取り込む」→「知識などをいろいろな角度から、場合によってはチーム活動として、考え、推論し、創造する」→「修得した内容を表現、発表、伝達する」→「総合的に評価を受ける、GoodWork!」:のようなプロセス(一部あるいは全体)を繰り返し行いながら、応用力のある知識やスキルを身につけていくことが重要です。このような学習プロセスを大事に行動してください。
※学習課題の時間欄には、指定された学習課題に要する標準的な時間を記載してあります。日々の自学自習時間全体としては、各授業に応じた時間(例えば2単位科目の場合、予習2時間・復習2時間/週)を取るよう努めてください。詳しくは教員の指導に従って下さい。
授業明細
回数 学習内容 授業の運営方法 学習課題 予習・復習 時間:分※
1 オリエンテーション 心理学における実験の役割 科学的研究の三要件 客観性、普遍性、論理性 講義 自己点検ミニテスト 講義の内容についての自己点検ミ ニテストに回答する。 心理学における実験の役割、科学 的研究の三要件、仮説演繹法につ いて復習する。 40 30
2 仮説演繹法 基本的仮説と実験仮説 実験計画の三要件 独立変数、従属変数、剰余変数 講義 自己点検ミニテスト 講義の内容についての自己点検ミ ニテストに回答する。 基本的仮説と実験仮説,実験計画 の三要件について復習する。 40 30
3 要因計画 要因と水準 実験参加者内計画 実験参加者間計画 要因の統制 講義 自己点検ミニテスト 講義の内容についての自己点検ミ ニテストに回答する。要因計画に ついて復習する。 40 30
4 感覚知覚の測定1  閾値  ウェーバー比  調整・極限・恒常法 講義 自己点検ミニテスト 講義の内容についての自己点検ミ ニテストに回答する。 感覚知覚の測定について復習する 。 40 30
5 感覚知覚の測定2  マグニチュード推定法・一対比較法 心理測定  尺度  一貫性 測定理論  信号検出理論 講義 自己点検ミニテスト 講義の内容についての自己点検ミ ニテストに回答する。心理測定・ 測定理論について復習する。 40 30
6 レポートの書き方 研究倫理   ヘルシンキ宣言  個人情報保護  データの管理 講義 自己点検ミニテスト 講義の内容についての自己点検ミ ニテストに回答する。研究倫理に ついて復習する。 40 30
7 試験  解説 試験  解説 試験解説 40 30
8 認知・注意の研究法  パラダイム  記憶の二重過程理論  注意の測定  知識や概念の活性化 講義 自己点検ミニテスト 講義の内容についての自己点検ミ ニテストに回答する。認知・注意 の研究について復習する。 40 20
9 社会心理の研究法  ゲーム理論  質問紙法 講義 自己点検ミニテスト 講義の内容についての自己点検ミ ニテストに回答する。 社会心理の研究法について復習す る。 40 30
10 質問紙法・検査法  信頼性  妥当性  因子分析 講義 自己点検ミニテスト 講義の内容についての自己点検ミ ニテストに回答する。質問紙法と 検査法について復習する。 40 30
11 時系列データ  学習実験の方法  横断・縦断研究  多変量解析とは 講義 自己点検ミニテスト 講義の内容についての自己点検ミ ニテストに回答する。時系列デー タについて復習する。 40 30
12 問題ある心理学研究とデータ分析1  再現性問題  仮説検定とHARKing  事前登録とデータ公開 講義 自己点検ミニテスト 講義の内容についての自己点検ミ ニテストに回答する。問題ある心 理学研究とデータ分析について復 習する。 40 30
13 試験 解説 試験  試験解説 試験解説 40 30
14 問題ある心理学研究とデータ分析1  p-hacking  サンプルサイズ設計試験    講義 自己点検ミニテスト 講義の内容についての自己点検ミ ニテストに回答する。問題ある心 理学研究とデータ分析について復 習する。 40 30
15 補足授業・自己点検 補足授業 自己点検