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学習支援計画書(シラバス) 検索システム
専門教育課程 心理科学科(2018年度入学〜)
授業科目区分 科目名 単位数 科目コード 開講時期 履修方法
専門教育課程
専門科目
専門
脳情報科学
Brain Information Science
2 F329-01 2022年度
6期(後学期)
修学規程第4条を参照
担当教員名
*印は、実務経験のある教員を示しています。
授業科目の学習・教育目標
キーワード 学習・教育目標
1.脳情報科学研究法 2.注意情報処理に関わる脳機能 3.記憶情報処理に関わる脳機能 4.感情情報処理に関わる脳機能 5.高次処理に関わる脳機能 人間の心理における情報処理の基盤は、脳の機能である。脳情報科学研究法の急激な進展に より、さまざまな心理的情報処理プロセスに関連する脳の活動が明らかにされてきた。この 授業では、注意と眼球運動、長期記憶と作動記憶、感情の発生と制御、感情と自発脳波、認 知制御と意思決定、社会性と心の理論に関する脳機能について学習することにより、脳情報 科学に基づいた心理学の基礎を理解する。
授業の概要および学習上の助言
この授業は、さまざまな心理情報処理プロセスのうち、注意と眼球運動、長期記憶と作動記憶、感情の発生と制御、感情と自 発脳波、認知制御と意思決定、社会性と心の理論に関する脳機能を対象として、講義、自己点検ミニテスト、小テストのサイ クルによって総合的学習をすすめる。すなわち、それぞれの情報処理プロセスについて、2週ないし3週の講義および毎回の 講義のあとに自己点検ミニテストをおこない、3週または4週目に小テストをおこなうサイクルを4回繰り返す総合的ラーニ ングによって、脳情報科学に基づいた心理学の基礎の理解を確実にするとともに、総合的な学習能力を身につけることを目指 す。まず最初に、EEG、fMRI、NIRSなどの脳情報科学研究法についての概論に続いて、注意情報処理に関わる脳機能の授業を 3週にわたっておこなう。主なトピックスは注意に関わる脳機能、眼球運動に関わる脳機能である。ついで、記憶情報処理に 関わる脳機能の授業を3週にわたっておこなう。主なトピックスは長期記憶に関わる脳機能、作動記憶に関わる脳機能である 。ついで、感情情報処理に関わる脳機能の授業を4週にわたっておこなう。主なトピックスは感情の発生に関わる脳機能、感 情制御に関わる脳機能、感情による身体反応:自律神経系、感情と自発脳波、感情障害に関わる脳機能である。最後に、高次 情報処理に関わる脳機能の授業を3週にわたっておこなう。主なトピックスは認知制御と意思決定に関わる脳機能、社会性に 関わる脳機能、心の理論に関わる脳機能である。小テストを4回実施し、達成度試験は実施しない。したがって、それぞれの サイクルごとの理解によって評価をするので、集中して学習するよう努力すること。【認定心理士対応科目】
教科書および参考書・リザーブドブック
教科書:指定なし 参考書:指定なし リザーブドブック:指定なし
履修に必要な予備知識や技能
2年次前学期開講の「認知神経科学」および2年次後学期開講の「情報処理心理学」の内容を理解していること。
学生が達成すべき行動目標
No. 学科教育目標
(記号表記)
J さまざまな心理的情報処理プロセスに関連する脳活動について理解できる。
J 脳情報科学に基づいた心理学の基礎を理解できる。
K 人間の心理的情報処理プロセスの特徴にあわせたシステムを設計するための基本要素について、説明できる。
達成度評価
評価方法
試験 クイズ
小テスト
レポート 成果発表
(口頭・実技)
作品 ポートフォリオ その他 合計
総合評価割合 0 60 0 0 0 0 40 100
指標と評価割合 総合評価割合 0 60 0 0 0 0 40 100
総合力指標 知識を取り込む力 0 30 0 0 0 0 0 30
思考・推論・創造する力 0 30 0 0 0 0 0 30
コラボレーションと
リーダーシップ
0 0 0 0 0 0 10 10
発表・表現・伝達する力 0 0 0 0 0 0 10 10
学習に取組む姿勢・意欲 0 0 0 0 0 0 20 20
※総合力指標で示す数値内訳、授業運営上のおおよその目安を示したものです。
評価の要点
評価方法 行動目標 評価の実施方法と注意点
試験
クイズ
小テスト
三週間ないし四週間ごとに、記述式の小テストを実施する。
レポート
成果発表
(口頭・実技)
作品
ポートフォリオ
その他 講義のあとの自己点検ミニテストおよび学習に取組む姿勢・意欲を評価する。
具体的な達成の目安
理想的な達成レベルの目安 標準的な達成レベルの目安
人間の注意と眼球運動、長期記憶と作動記憶、感情、認知制御 と意思決定、社会性などの情報処理について、脳情報科学に基 づいた心理学の基礎を十分に理解し、人間の心理的情報処理プ ロセスに適合した情報設計への応用ができる。 人間の注意と眼球運動、長期記憶と作動記憶、感情、認知制御 と意思決定、社会性などの情報処理について、脳情報科学に基 づいた心理学の基礎への理解を示し、人間の心理的情報処理プ ロセスに適合した情報設計について理解することができる。
CLIP学習プロセスについて
一般に、授業あるいは課外での学習では:「知識などを取り込む」→「知識などをいろいろな角度から、場合によってはチーム活動として、考え、推論し、創造する」→「修得した内容を表現、発表、伝達する」→「総合的に評価を受ける、GoodWork!」:のようなプロセス(一部あるいは全体)を繰り返し行いながら、応用力のある知識やスキルを身につけていくことが重要です。このような学習プロセスを大事に行動してください。
※学習課題の時間欄には、指定された学習課題に要する標準的な時間を記載してあります。日々の自学自習時間全体としては、各授業に応じた時間(例えば2単位科目の場合、予習2時間・復習2時間/週)を取るよう努めてください。詳しくは教員の指導に従って下さい。
授業明細
回数 学習内容 授業の運営方法 学習課題 予習・復習 時間:分※
1 オリエンテーション 講義の概要 脳情報科学研究法 自己点検ミニテスト 脳情報科学研究法の復習 注意の役割の予習 二つの注意システムの予習 内発的注意に関わる脳機能の予習 15 15 15 15
2 注意の役割 二つの注意システム 内発的注意に関わる脳機能 講義 自己点検ミニテスト 注意の役割の復習 二つの注意システムの復習 内発的注意に関わる脳機能の復習 外発的注意に関わる脳機能の予習 注意の移動と眼球運動の予習 眼球運動に関わる脳機能の予習 15 15 15 15 15 15
3 人間と自然セミナーⅢ 研修 感情の心理モデルの予習 感情の発生に関わる脳機能の予習 感情の制御に関わる脳機能の予習 感情による身体反応:自律神経系 の予習 15 15 15 15
4 外発的注意に関わる脳機能 注意の移動と眼球運動 眼球運動に関わる脳機能 講義 自己点検ミニテスト 外発的注意に関わる脳機能の復習 注意の移動と眼球運動の復習 眼球運動に関わる脳機能の復習 小テスト1の準備 15 15 15 90
5 小テスト1 小テスト 小テスト1解説 小テスト解説の復習 長期記憶のモデルの予習 長期記憶に関わる脳機能の予習 30 15 15
6 長期記憶のモデル 長期記憶に関わる脳機能 講義 自己点検ミニテスト 長期記憶のモデルの復習 長期記憶に関わる脳機能の復習 作動記憶のモデルの予習 作業記憶に関わる脳機能の予習 15 15 15 15
7 作動記憶のモデル 作業記憶に関わる脳機能 講義 自己点検ミニテスト 作動記憶のモデルの復習 作業記憶に関わる脳機能の復習 小テスト2の準備 15 15 90
8 小テスト2 小テスト 小テスト2解説 小テスト解説の復習 30
9 感情の心理モデル 感情の発生に関わる脳機能 感情の制御に関わる脳機能の予習 感情による身体反応:自律神経系 講義 自己点検ミニテスト 感情の心理モデルの復習 感情の発生に関わる脳機能の復習 感情の制御に関わる脳機能の復習 感情による身体反応:自律神経系 の復習 感情の認知への影響に関わる脳機 能の予習 感情と自発脳波の予習 感情障害に関わる脳機能の予習 15 15 15 15 15 15 15
10 感情の認知への影響に関わる脳機能 感情と自発脳波 感情障害に関わる脳機能 講義 自己点検ミニテスト 感情の認知への影響に関わる脳機 能の復習 感情と自発脳波の復習 感情障害に関わる脳機能の復習 小テスト3の準備 15 15 15 90
11 小テスト3 小テスト3 小テスト3解説 小テスト解説の復習 認知制御に関わる脳機能の予習 意思決定に関わる脳機能の予習 30 15 15
12 認知制御に関わる脳機能 意思決定に関わる脳機能 講義 自己点検ミニテスト 認知制御に関わる脳機能の復習 意思決定に関わる脳機能の復習 社会性に関わる脳機能の予習 心の理論に関わる脳機能の予習 15 15 15 15
13 社会性に関わる脳機能 心の理論に関わる脳機能 講義 自己点検ミニテスト 社会性に関わる脳機能の復習 心の理論に関わる脳機能の復習 小テスト4の準備 15 15 90
14 小テスト4 小テスト4 小テスト4解説 小テスト解説の復習 30
15 補足授業 補足授業