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学習支援計画書(シラバス) 検索システム
専門教育課程 機械工学科
授業科目区分 科目名 単位数 科目コード 開講時期 履修方法
専門教育課程
専門科目
専門
機械応用プログラミングⅡ
Numerical Analysis for Mechanical Engineering II
2 E017-01 2022年度
4期(後学期)
修学規程第4条を参照
担当教員名
*印は、実務経験のある教員を示しています。
授業科目の学習・教育目標
キーワード 学習・教育目標
1.プログラミング 2.方程式 3.連立方程式 4.数値積分 5.微分方程式 物理現象はモデル化することにより微分方程式を用いて表わされることがある.これをコン ピュータを用いて解析することは機械技術者にとって有効な情報をもたらす.そこで,本科 目では,C言語等を用いて自らプログラム作成を行い解析する能力を養うとともに,解析結 果を解釈してさらに精度の高い解法を実現するために,自らプログラムを高度化,改良する ことができることをめざす。
授業の概要および学習上の助言
専門基礎科目「機械応用プログラミングⅠ」で習得したC言語を用いた数値計算手法について学習する(希望があればPython を用いる).数値計算を行うためには自分でプログラムを作成することが不可欠となる.この為,本講義においては,演習や レポートにより,多数のプログラムを実際に作成する.これにより,与えられた問題をコンピュータのプログラムとして実行 可能な技術を修得する.さらに,プログラムを作成する上での問題点を学習し,効率的なプログラム作成方法も学習する. ①プログラミングの復習(入出力、繰り返し、関数、配列) ②プログラミング中級編(ポインター、ファイル) ③方程式の解法 ④連立方程式の解法 ⑤数値積分 ⑥常微分方程式 あらかじめ機械応用プログラミングⅠを履修しておくことが必要となる. 授業は予習として教科書の例題をタイプして実行してみていることを前提に進める.タイプしたコード(プログラム)はUSB メモリーに記録して持参すること.
教科書および参考書・リザーブドブック
教科書:数値計算法(第2版・新装版)[森北出版] 参考書:指定なし リザーブドブック:指定なし
履修に必要な予備知識や技能
「機械応用プログラミングⅠ」を履修済みである(原則 C言語をマスターしている)ことが必要です. Pythonによる学習を希望する学生が多い場合は、Pythonのクラスを設けることもある.Pythonの学習には、e-Bookや配布資料 を用いる。
学生が達成すべき行動目標
No. 学科教育目標
(記号表記)
D,H,L 入出力と数値演算のプログラミングができる。
D,H,L 数値計算により代数方程式の解を求めることができる。
D,H,L 数値計算により連立方程式を解くことができる。
D,H,L 数値積分を用いて体積や重心などを計算することができる。
D,H,L 数値計算により単振動の運動方程式を解くことができる。
D,H,J,L,N 機械工学に関する諸問題に対し自らプログラミングし、それを活用できる。
達成度評価
評価方法
試験 クイズ
小テスト
レポート 成果発表
(口頭・実技)
作品 ポートフォリオ その他 合計
総合評価割合 35 20 30 0 0 0 15 100
指標と評価割合 総合評価割合 35 20 30 0 0 0 15 100
総合力指標 知識を取り込む力 10 10 0 0 0 0 0 20
思考・推論・創造する力 25 10 10 0 0 0 0 45
コラボレーションと
リーダーシップ
0 0 0 0 0 0 0 0
発表・表現・伝達する力 0 0 10 0 0 0 0 10
学習に取組む姿勢・意欲 0 0 10 0 0 0 15 25
※総合力指標で示す数値内訳、授業運営上のおおよその目安を示したものです。
評価の要点
評価方法 行動目標 評価の実施方法と注意点
試験 与えられた課題についてプログラムを作成し、実行結果を解答する。
クイズ
小テスト
前回の授業の内容と、その回の授業の予習の理解度について確認する。
レポート レポートは以下のような内容について、2回を予定している。 与えられた課題についてプログラムを作成・実行する。得られた結果の精度について考察する。 実験・演習のデータ処理を念頭においたプログラムを作成する。この時、作成の目的と使用する場面を 明確にすること。入力と得られる出力を明確にすること。以上のことが織り込まれた論理的なプログラム となっているかを評価する。
成果発表
(口頭・実技)
作品
ポートフォリオ
その他 毎授業終了時にeシラバス上で入力する自己点検で評価する。
具体的な達成の目安
理想的な達成レベルの目安 標準的な達成レベルの目安
番号は各行動目標に対応する ①関数を使ったプログラミングができる。 ②多くの解を持つ方程式の解を求めることができる。 ③n元連立方程式の解を精度よく求めるプログラムを作成する ことができる。 ④重心を数値的に求めることができる。 ⑤単振動の運動方程式を数値的に解くことができる。 ⑥数値解析を剛体の運動の解析に活用できる。 番号は各行動目標に対応する ①実数型整数型変数を定義して論理式を含む四則演算が自由に できる。 ②2次方程式の解を数値的に求めることができる。 ③2元連立方程式の解を数値的に求めることができる。 ④台形公式を利用して数値的に積分を計算することができる。 ⑤1階の微分方程式を数値的に解くことができる。 ⑥自由落下の運動を数値的に解析できる。
CLIP学習プロセスについて
一般に、授業あるいは課外での学習では:「知識などを取り込む」→「知識などをいろいろな角度から、場合によってはチーム活動として、考え、推論し、創造する」→「修得した内容を表現、発表、伝達する」→「総合的に評価を受ける、GoodWork!」:のようなプロセス(一部あるいは全体)を繰り返し行いながら、応用力のある知識やスキルを身につけていくことが重要です。このような学習プロセスを大事に行動してください。
※学習課題の時間欄には、指定された学習課題に要する標準的な時間を記載してあります。日々の自学自習時間全体としては、各授業に応じた時間(例えば2単位科目の場合、予習2時間・復習2時間/週)を取るよう努めてください。詳しくは教員の指導に従って下さい。
授業明細
回数 学習内容 授業の運営方法 学習課題 予習・復習 時間:分※
1回 配布する学習支援計画書を基に科目の学習目標,概要 や行動目標を理解する.特にこの科目が機械工学科の 教育目標のどの部分を担っているか,具体的な達成レ ベルの目安を理解する. 「機械応用プログラミングⅠ」で学んだ項目の復習 (場合によっては Pythonをインストールする) 講義と演習 機械工学科の教育目標と本科目と の関連を理解する。 必要に応じて自身所有のノートパ ソコンにC言語開発環境を構築す る。 90
2回 「機械応用プログラミングⅠ」で学んだ項目の復習   入出力、繰り返し、関数、配列 (場合によっては Pythonの基礎を学習する) 理解度を各自確認する。 講義と演習 宿題 ・授業中に作成したプログラムを 再度実行させ,処理の流れがどの ようになっているかを復習する. ・次回までにテキスト(基礎講座 C)P368〜P381まで予習し、例題1 04を実行しておく。 90
3回 C言語中級編  ポインターについて理解する。  ファイルの扱い方について理解する。 (場合によってはPythonのライブラリーの利用法を学 習する) 理解度を各自確認する。 講義と演習 宿題 ・授業中に作成したプログラムを 再度実行させ,処理の流れがどの ようになっているかを復習する. ・次回までにテキストP1〜P4まで 予習し、プログラム1.1を実行し ておく。(これ以降テキストは数 値計算法) 120
4回 2分法による方程式の解法の原理を理解し、コードを 作成し実行してみる。 理解度を各自確認する。 講義と演習 宿題 ・授業中に作成したプログラムを 再度実行させ,処理の流れがどの ようになっているかを復習する. ・次回までにテキストP4〜P8まで 予習し、プログラム1.2を実行し ておく 90
5回 ニュートン法による方程式の解法の原理を理解する。 種々の方程式をニュートン法により解を求める。 計算回数と収束値の関係を実際に理解する。 理解度を各自確認する。 講義と演習 宿題 ・授業中に作成したプログラムを 再度実行させ,処理の流れがどの ようになっているかを復習する. ・次回までにテキストP32〜P37ま で予習しておく 90
6回 ガウスの消去法の原理を理解し、コードを作成する。 理解度を各自確認する。 講義と演習 宿題 ・授業中に作成したプログラムを 再度実行させ,処理の流れがどの ようになっているかを復習する. ・次回までにテキストP32〜P37ま で予習し、プログラム2.1を実行 しておく 120
7回 前回作成したコードを様々な連立方程式に適用する。 理解度を各自確認する。 講義と演習 宿題 ・次回までにこれまでに作成した プログラムを再度実行させ,処理 の流れがどのようになっているか を復習する. ・レポート提出 120
8回 【中間振返り】 中間達成度確認試験を解答した後、解説を聞き、達成 度を各自確認する。理解不十分な点について復習する 。 レポートの解説を聞く。 試験、復習 ・試験のできについて自己評価し ておく。 ・次回までにテキストP39〜P46ま で予習し、プログラム4.1を実行 しておく 40
9回 台形公式およびシンプソンの公式による数値積分の原 理を理解し、コードを作成する。 理解度を各自確認する。 講義と演習 宿題 ・授業中に作成したプログラムを 再度実行させ,処理の流れがどの ようになっているかを復習する. 120
10回 重積分の計算法を理解し、面積や体積を計算するコー ドを作成する。 理解度を各自確認する。 講義と演習 宿題 ・授業中に作成したプログラムを 再度実行させ,処理の流れがどの ようになっているかを復習する. ・次回までにテキストP47〜P50ま で予習し、プログラム5.1を実行 しておく. 120
11回 オイラー法による1階の常微分方程式の解き方を理解 し、コードを作成する。 理解度を各自確認する。 講義と演習 宿題 ・授業中に作成したプログラムを 再度実行させ,処理の流れがどの ようになっているかを復習する. ・次回までにテキストP51〜54ま で予習し、プログラム5.2を実行 しておく 120
12回 ルンゲクッタ法による1階の常微分方程式の解き方を 理解し、コードを作成する。 理解度を各自確認する。 講義と演習 宿題 ・授業中に作成したプログラムを 再度実行させ,処理の流れがどの ようになっているかを復習する. ・次回までにテキストP55〜61ま で予習し、プログラム5.3を実行 しておく 120
13回 高階の常微分方程式の解法について理解し、コードを 作成する。 理解度を各自確認する。 講義と演習 宿題 ・授業中に作成したプログラムを 再度実行させ,処理の流れがどの ようになっているかを復習する. レポート提出 120
14回 【振返り】 達成度確認試験を解答し、解説を聞いて、理解度を確 認する。理解不十分な事項について復習する。 レポートの解説を聞く。 試験、復習 ・試験に向けて復習する。 120
15回 全体振り返り、行動目標に対する達成度を確認する。 発展的な数値解析法について学習する。 達成度確認試験の返却 学習支援計画書の行動目標の 再確認 発展学習 ・できなかった問題について再度 取り組む。 ・発展的な数値計算法を実行して みる。 120