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学習支援計画書(シラバス) 検索システム
専門教育課程 経営情報学科
授業科目区分 科目名 単位数 科目コード 開講時期 履修方法
専門教育課程
専門科目
専門
システム思考
Systems Thinking
2 F141-01 2023年度
6期(後学期)
修学規程第4条を参照
担当教員名
*印は、実務経験のある教員を示しています。
授業科目の学習・教育目標
キーワード 学習・教育目標
1.System Design 2.Stock,Flow,Feed-back loop 3.Resilience, Hierarchy 4.Self organization,levalage 本科目は経営情報学科の学習・教育目標「情報デザイン基礎力」達成のための科目である。 私達を取巻く環境は様々なものが複雑に絡み合って構成されている。それらを一つの側面か らだけ観察・分析してモデル化やIT化しても期待した効果が上がらないことがあるだけでな く、新たな問題を生み出すことがある。静的なモデリングだけでなく、時間とともに変化す る構成要素の挙動やフィードバックについて学ぶ。
授業の概要および学習上の助言
世界で起きている事象は、様々なものとその関連性が複雑に絡みあって構成されている。ダイナミックに変化する構造や関連 をモデル化・分析するとともにシステム全体の変化や安定性についての手法について学ぶ。最初に、データを正確に読み・理 解するための基本技能を身に着け、現実的な課題をもとに初期分析を行う。次に、システムの基本的な構造と挙動としてスト ック・フロー・フィードバックループについて学び、システムの機能としてのレジリエンスや自己組織化、階層化などを学び 、レバレッジポイントとしての介入場所を探索できる能力を具体的な演習を元に身につける。
教科書および参考書・リザーブドブック
教科書:世界はシステムで動く ー いま起きていることの本質をつかむ考え方[英治出版] 参考書:Factfulness : 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣[日経BP] リザーブドブック:指定なし
履修に必要な予備知識や技能
経営情報学科の2年時授業である「システムモデリング」の履修・単位取得は必須です。3年前学期までの情報デザイン基礎力 のための他の科目は必ずしも必要ありませんが、履修済みであることが望まれます。また、並行して「先進プログラミング応 用」を履修することを勧めます。
学生が達成すべき行動目標
No. 学科教育目標
(記号表記)
J,L システム思考の基本を理解し、説明することができる。
J,L ストック、フロー、ダイナミクス、フィードバックなどの基本的な役割について説明できる。
J,L システムに対する制約、撹乱からの回復や、自己組織化、部分最適と全体最適のトレードオフについて説明できる。
J,N モデラーを用いてシステムをモデル化することができる。
J,L データを正確に読み・理 解するための基本技能を身につける。
達成度評価
評価方法
試験 クイズ
小テスト
レポート 成果発表
(口頭・実技)
作品 ポートフォリオ その他 合計
総合評価割合 0 0 50 40 0 0 10 100
指標と評価割合 総合評価割合 0 0 50 40 0 0 10 100
総合力指標 知識を取り込む力 0 0 10 10 0 0 0 20
思考・推論・創造する力 0 0 30 10 0 0 0 40
コラボレーションと
リーダーシップ
0 0 0 0 0 0 0 0
発表・表現・伝達する力 0 0 10 20 0 0 0 30
学習に取組む姿勢・意欲 0 0 0 0 0 0 10 10
※総合力指標で示す数値内訳、授業運営上のおおよその目安を示したものです。
評価の要点
評価方法 行動目標 評価の実施方法と注意点
試験
クイズ
小テスト
レポート 複雑なシステムの例題において、モデラーを用いて記述するとともに、その影響について調査・研究を行 いレポートする。
成果発表
(口頭・実技)
複雑なシステムの例題において、パワーポイントを用いて影響と変化の過程を説明するとともに、何を変 化させればシステムの挙動がどのように変化するかについて発表を行う。
作品
ポートフォリオ
その他
具体的な達成の目安
理想的な達成レベルの目安 標準的な達成レベルの目安
システム思考の基本を理解し、説明することができる。ストッ ク、フロー、ダイナミクス、フィードバックなどの基本的な役 割について理解し、システムに対する制約、撹乱からの回復や 自らの構造化、部分最適と全体最適のトレードオフなどについ て説明することができる。モデラーを用いて、システムをモデ ル化することができる。 システム思考の基本を理解し、説明することができる。ストッ ク、フロー、ダイナミクス、フィードバックなどの基本的な役 割について理解し、システムに対する制約、撹乱からの回復や 自らの構造化、部分最適と全体最適のトレードオフなどについ て説明することができる。
CLIP学習プロセスについて
一般に、授業あるいは課外での学習では:「知識などを取り込む」→「知識などをいろいろな角度から、場合によってはチーム活動として、考え、推論し、創造する」→「修得した内容を表現、発表、伝達する」→「総合的に評価を受ける、GoodWork!」:のようなプロセス(一部あるいは全体)を繰り返し行いながら、応用力のある知識やスキルを身につけていくことが重要です。このような学習プロセスを大事に行動してください。
※学習課題の時間欄には、指定された学習課題に要する標準的な時間を記載してあります。日々の自学自習時間全体としては、各授業に応じた時間(例えば2単位科目の場合、予習2時間・復習2時間/週)を取るよう努めてください。詳しくは教員の指導に従って下さい。
授業明細
回数 学習内容 授業の運営方法 学習課題 予習・復習 時間:分※
1 ・ガイダンス ・データを正確に読む   分断とネガティブな思い込み 講義 ディスカッション 復習:授業資料の該当箇所を復習 180分
2 ・直線的な変化と恐怖心 講義 ディスカッション 復習:授業資料の該当箇所を復習 180分
3 ・過大視とパターン化 講義 ディスカッション 復習:授業資料の該当箇所を復習 180分
4 ・宿命と単純化 講義 ディスカッション 復習:授業資料の該当箇所を復習 180分
5 ・国連等の統計を調査し、世界を観る  COVID-19, 電気自動車, 再生可能エネルギー, 温暖 化 など 演習 調査研究結果のレポート作成 300分
6 ・国連等の統計を調査し、世界を観る  COVID-19, 電気自動車, 再生可能エネルギー, 温暖 化 など 演習 調査研究結果のレポート完成 300分
7 ・システムの構造と挙動  ストック、フロー、フィードバックループ 講義 ディスカッション 復習:授業資料の該当箇所を復習 180分
8 ・システムの具体例 講義 ディスカッション 復習:授業資料の該当箇所を復習 180分
9 ・システムの機能  レジリエンス、自己組織化、ヒエラルキー 講義 ディスカッション 復習:授業資料の該当箇所を復習 180分
10 ・システムの落とし穴  誤った境界、限定合理性、制約要因、非線形性 講義 ディスカッション 復習:授業資料の該当箇所を復習 180分
11 ・レバレッジポイント  システムへの介入場所 講義 ディスカッション 復習:授業資料の該当箇所を復習 180分
12 ・具体的なシステムの分析演習(1) 演習 演習課題を各自進捗させる 300分
13 ・具体的なシステムの分析演習(2) 演習 演習課題を各自進捗させる プレゼン資料の準備 300分
14 ・システム分析発表会 プレゼンテーション 発表時の質問・コメントへのフィ ードバック 300分
15 ・システムの世界に生きる ・振り返り ・自己点検 講義 ディスカッション 復習:全体の復習を通した振り返 り 90分