|| 英語(English)
学習支援計画書(シラバス) 検索システム
専門教育課程 建築学科(2018年度入学〜)
授業科目区分 科目名 単位数 科目コード 開講時期 履修方法
専門教育課程
専門科目
専門
建築設備学
Building Equipment
2 A020-01 2023年度
4期(後学期)
修学規程第4条を参照
担当教員名
*印は、実務経験のある教員を示しています。
授業科目の学習・教育目標
キーワード 学習・教育目標
1.日射・パッシブデザイン 2.建築熱環境・人体温冷感 3.暖冷房負荷 4.空気調和システム・熱源設備 5.地域連携 建築物では、人間の暑さ寒さに対応して快適で健康な温熱環境を提供しようとするとき、冷 房負荷や暖房負荷などの熱負荷が発生して、それがエネルギー消費と二酸化炭素発生に結び 付いてしまう。このことから、健康で快適な温熱環境を実現すると同時に、エネルギー消費 を最小化するための建物躯体の熱性能と空気調和設備・熱源システムの選択が、大きな建築 的課題となる。建築技術者として、環境負荷の小さい建築の実現と普及に必要な知識を身に 付けることが本講義の目的である。地域連携として地域のエコ建築にも注目する。
授業の概要および学習上の助言
 建築の貫流熱負荷の大きさを演習を通じて把握・認識した上で、建築に生ずる各種熱負荷の算定方法を学び、この熱負荷に 対処して屋内を適切な温熱環境にコントロールするための空気調和設備に関する知識を身に付ける。さらにエネルギー消費及 び二酸化炭素排出を抑制できる空気調和システムと熱源システムについて、種類と特徴を理解する。  講義では、基礎的な概念・用語、建物の熱性能に関する計算方法などを学び、さらに建築士および建築設備士などの国家資 格レベルの問題を理解し、解くことができるようにする。以下の内容について、講義と小テストおよびレポートを中心に行う 。 1.建築のパッシブデザイン 2.室内空間の空調デザイン・熱負荷計算  3. 室内空間の空調デザイン・湿り空気線図の使用法 4.空気調和システム 5.空気調和設備 6. 熱源システム 7.地域気候特性の視点からみる環境設備計画 8. 環境と調和するグリーン建築 9. 給排水・衛生設備
教科書および参考書・リザーブドブック
教科書:建築環境のデザインと設備[市ヶ谷出版社] 参考書:指定なし リザーブドブック:指定なし
履修に必要な予備知識や技能
1年次の建築設備総論などで学習した内容を再確認しておく。
学生が達成すべき行動目標
No. 学科教育目標
(記号表記)
N 建築躯体の熱性能に関し、熱負荷計算ができる。
N 建築設備に関し、空気調和設備を中心に基礎的な概念・用語が説明できる。
N 空気調和設備と熱源システムの選択にあたり、相違を説明できる。
N 建築士および建築設備士の資格試験レベルの問題を解くことができる。
N 建築物における省エネルギー性能の向上に関する法律について概要を説明できる。
N エコ建築の機能的及び設備的特徴を説明できる。
達成度評価
評価方法
試験 クイズ
小テスト
レポート 成果発表
(口頭・実技)
作品 ポートフォリオ その他 合計
総合評価割合 0 30 40 0 0 0 30 100
指標と評価割合 総合評価割合 0 30 40 0 0 0 30 100
総合力指標 知識を取り込む力 0 15 10 0 0 0 0 25
思考・推論・創造する力 0 15 15 0 0 0 0 30
コラボレーションと
リーダーシップ
0 0 0 0 0 0 0 0
発表・表現・伝達する力 0 0 0 0 0 0 0 0
学習に取組む姿勢・意欲 0 0 15 0 0 0 30 45
※総合力指標で示す数値内訳、授業運営上のおおよその目安を示したものです。
評価の要点
評価方法 行動目標 評価の実施方法と注意点
試験
クイズ
小テスト
小テストは2回実施する。1)熱負荷・空気調和設備関係、2)給排水設備・環境評価関係などである。 基礎知識を問う問題、計算問題、図を描く問題、1級建築士問題などから、幅広く出題する。
レポート レポートは3回課す。1)建築物省エネ法調査に基づくZEB建築紹介、2)屋上緑化の効果データ解析、3) 自室の貫流熱損失計算、である。
成果発表
(口頭・実技)
作品
ポートフォリオ
その他 出席と学習態度により、学習に取り組む姿勢と意欲を評価する。
具体的な達成の目安
理想的な達成レベルの目安 標準的な達成レベルの目安
建築熱環境と建築設備について、基礎的な概念・用語を理解し た上で、省エネルギー建築の実現に必要な計算ができ、あり方 が提示できること。また、1級建築士レベルの資格試験問題を 解くことができる。これからの時代に求められるエコ建築につ いて、地域の気候特性を踏まえながら、躯体・設備・運用の視 点から多面的に説明できる。 建築熱環境と建築設備について、基礎的な概念・用語を理解し た上で、省エネルギー建築の実現に必要な基本的計算ができ、 あり方が理解できること。また、1級および2級建築士レベル の資格試験問題を解くことができる。エコ建築の特徴を説明で きる。
CLIP学習プロセスについて
一般に、授業あるいは課外での学習では:「知識などを取り込む」→「知識などをいろいろな角度から、場合によってはチーム活動として、考え、推論し、創造する」→「修得した内容を表現、発表、伝達する」→「総合的に評価を受ける、GoodWork!」:のようなプロセス(一部あるいは全体)を繰り返し行いながら、応用力のある知識やスキルを身につけていくことが重要です。このような学習プロセスを大事に行動してください。
※学習課題の時間欄には、指定された学習課題に要する標準的な時間を記載してあります。日々の自学自習時間全体としては、各授業に応じた時間(例えば2単位科目の場合、予習2時間・復習2時間/週)を取るよう努めてください。詳しくは教員の指導に従って下さい。
授業明細
回数 学習内容 授業の運営方法 学習課題 予習・復習 時間:分※
1回 配布するシラバスを基に科目の概要や学習目標、評価 の内容について理解する。また、15週の授業運営スケ ジュールを配布し、レポート締め切り、小テスト実施 日を把握する。 建築の熱負荷算定に関わる人体発熱について学ぶ。 ガイダンスと講義 レポート課題1配布(建築物 省エネ法調査とZEB事例紹介 ) 予習:テキスト該当部分の通読。 復習:学習範囲の確認。 レポート課題1調査 50 50 100
2回 建築の熱負荷算定に関わる人体温冷感指標について学 ぶ。 講義 予習:テキスト該当部分の通読。 復習:学習範囲の確認。 レポート課題1調査 50 50 100
3回 冷房負荷及び暖房負荷の熱負荷種類について学ぶ。 講義 レポート課題2配布(建築物 省エネ法に基づくZEB紹介) 予習:テキスト該当部分の通読。 復習:学習範囲の確認。 レポート1作成 50 50 200
4回 熱負荷計算について学ぶ。 講義 レポート1提出 予習:テキスト該当部分の通読。 復習:学習範囲の確認。 50 50 100
5回 湿り空気線図の使用法について学ぶ。 講義 レポート1提出後の自己点検 。 予習:テキスト該当部分の通読。 復習:学習範囲の確認。 レポート課題2配布(屋上緑化解 析) 50 50 100
6回 建築躯体断面構成と貫流熱計算について学ぶ。 講義 予習:テキスト該当部分の通読。 復習:学習範囲の確認。 レポート課題2調査 50 50 100
7回 空気調和方式について学ぶ。 講義 予習:テキスト該当部分の通読。 復習:学習範囲の確認。 レポート2作成 50 50 200
8回 空気調和設備について学ぶ。 講義 レポート2提出 予習:テキスト該当部分の通読。 復習:学習範囲の確認。 50 50 100
9回 空気調和設備について学ぶ。 講義 レポート2提出後の自己点検 。 レポート課題3配布(熱負荷 計算) 予習:テキスト該当部分の通読。 復習:学習範囲の確認。 小テスト1対策学習。 50 50 200
10回 圧縮及び吸収冷凍サイクルについて学ぶ。 講義 小テスト1の実施 予習:テキスト該当部分の通読。 復習:学習範囲の確認。 レポート課題3の図表作成。 50 50 200
11回 各種の建築設備について学ぶ。 講義 小テスト1後の自己点検 予習:テキスト該当部分の通読。 復習:学習範囲の確認。 レポート課題3の計算実施とレポ ート作成 50 50 200
12回 熱源システムについて学ぶ。 講義 レポート3提出 予習:テキスト該当部分の通読。 復習:学習範囲の確認。 50 50
13回 気候と建築について学ぶ。 講義 レポート3提出後の自己点検 。 予習:テキスト該当部分の通読。 復習:学習範囲の確認。 小テスト2対策学習。 50 50 200
14回 CASBEEなど環境性能による建築物のラベリング手法に ついて学ぶ。 講義 小テスト2実施 予習:テキスト該当部分の通読。 復習:学習範囲の確認。 50 50
15回 給排水・衛生設備ついて学ぶ。 講義 小テスト2後の自己点検と15 週を通じての振り返り、授業 アンケートを実施。 復習:学習範囲の確認 振り返り:自分の努力と成果、今 後の関連科目への向き合い方につ いて考える。 50 30