専門教育課程 経営情報学科
授業科目区分 |
科目名 |
単位数 |
科目コード |
開講時期 |
履修方法 |
専門教育課程 専門科目 専門 |
システムモデリング
Systems Modeling
|
2 |
F117-01 |
2023年度
4期(後学期)
|
修学規程第4条を参照 |
授業科目の学習・教育目標 |
キーワード |
学習・教育目標 |
1.システムデザイン
2.システム思考
3.概念モデリング
4.UML
5.オブジェクト図
|
本科目は経営情報学科の学習・教育目標「情報デザイン基礎力」達成のための科目である。
複雑なシステムを正しく認識し、課題発見や改善提案を行うためのモデリング能力を習得す
る。本授業では、概念モデリングをUML(統一モデリング言語)のクラス図、オブジェクト図
、ステートマシン図、活動図などを用いて記述する能力を身につけることを目指す。 |
授業の概要および学習上の助言 |
複雑なシステムを正しく認識し、課題発見や改善提案を行うためには、以下の3つの能力が求められる:
1. システムを2つのレベル(概念レベル・実装レベル)に分離して捉える
2. システムを3つの側面(静的側面・機能側面・動的側面)から捉える
3. システムの構造や振る舞いを適切な表現で可視化する
授業前半では、講義とクイズを通じて1、2の習得を、後半では演習を通じて3の習得を行う。
3では、UML2.0で定義される図を使ってシステムモデリングを行うので、PCを持参すること。
作図ツールとして、astah*を使う。インストール方法は別途指示する。 |
教科書および参考書・リザーブドブック |
教科書:UMLモデリング入門[日経BP社]
参考書:モデルベースシステムズエンジニアリング入門第2版[ブイツーソリューション]
リザーブドブック:指定なし |
履修に必要な予備知識や技能 |
モデル表記法について知識があることが望ましいが、必須ではない。 |
学生が達成すべき行動目標 |
No. |
学科教育目標 (記号表記) |
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① |
J |
型とインスタンスを説明することができる。 |
② |
J |
3つの側面を説明でき、UMLの各図を対応付けることができる。 |
③ |
D,E,J |
UMLを用いて、簡単なシステムをモデル図にすることができる。 |
④ |
D,E,G,J |
具体的な要求設計を行い、概念レベルのモデル図を作成することができる。 |
⑤ |
D,E,J |
モデル図からシステムの動作を把握することができる。 |
⑥ |
D,E,G,J |
所与のシステムの運用上の問題抽出と、改善提案を行うことができる。 |
達成度評価 |
|
|
評価方法 |
総合評価割合 |
0 |
20 |
40 |
30 |
0 |
0 |
10 |
100 |
指標と評価割合 |
総合評価割合 |
0 |
20 |
40 |
30 |
0 |
0 |
10 |
100 |
総合力指標 |
0 |
10 |
20 |
5 |
0 |
0 |
0 |
35 |
0 |
0 |
10 |
10 |
0 |
0 |
0 |
20 |
0 |
0 |
0 |
5 |
0 |
0 |
0 |
5 |
0 |
10 |
10 |
10 |
0 |
0 |
0 |
30 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
10 |
10 |
評価の要点 |
評価方法 |
行動目標 |
評価の実施方法と注意点 |
試験 |
① |
|
|
② |
|
③ |
|
④ |
|
⑤ |
|
⑥ |
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クイズ 小テスト |
① |
レ |
個人を対象として、知識習得度を確認するための小テストを講義中に1回行う。 |
② |
レ |
③ |
レ |
④ |
レ |
⑤ |
|
⑥ |
|
レポート |
① |
レ |
個人を対象として、学期の中間に個人レポートを1回提出する。レポートでは、システムをモデリングす
るだけでなく、問題点を発見して改善するまでを総合的に評価する。 |
② |
レ |
③ |
レ |
④ |
レ |
⑤ |
|
⑥ |
|
成果発表 (口頭・実技) |
① |
レ |
個人を対象として、学期末に成果発表を1回実施する。学習した静的モデリング、動的モデリングにより
システムを総合的にとらえ、問題改善方法が正しいかまでを総合的に評価する。 |
② |
レ |
③ |
レ |
④ |
レ |
⑤ |
レ |
⑥ |
レ |
作品 |
① |
|
|
② |
|
③ |
|
④ |
|
⑤ |
|
⑥ |
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ポートフォリオ |
① |
|
|
② |
|
③ |
|
④ |
|
⑤ |
|
⑥ |
|
その他 |
① |
レ |
各授業の出席態度、予習・復習の可否を評価する。 |
② |
レ |
③ |
レ |
④ |
レ |
⑤ |
レ |
⑥ |
レ |
具体的な達成の目安 |
理想的な達成レベルの目安 |
標準的な達成レベルの目安 |
具体的な業務支援システムを例に、要求設計を行い、概念レベ
ルのモデル図を作成することができる。モデル図からシステム
の動作を把握し、運用上の問題点の抽出と、改善策の提案を行
うことができる。 |
身の回りの事象を例に、型とインスタンスを具体的に挙げるこ
とができる。3つの側面を正しく説明でき、UMLの各図を対応付
けることができる。UMLを用いて、簡単なシステムをモデル図
にすることができる。 |
授業明細 |
回数 |
学習内容 |
授業の運営方法 |
学習課題 予習・復習 |
時間:分※ |
1 |
授業概要の説明
・授業の進め方、予習と復習、評価方法
モデルが表現するもの(1)
・情報システムとモデル
・情報システムサイクル |
ガイダンス
講義
クイズ |
課題:クイズ回答
復習:授業資料の該当箇所の再読 |
120分 |
2 |
モデルが表現するもの(2)
・モデルの定義
・概念と型
・認識
・3つの側面 |
講義
クイズ |
課題:クイズ回答
復習:授業資料の該当箇所の再読 |
240分 |
3 |
UMLの基礎知識
・13種類の図
・UMLの共通ルール
・図法の概観 |
講義
クイズ |
課題:クイズ回答
復習:授業資料の該当箇所の再読 |
240分 |
4 |
静的モデリング:概念と型
・静的モデリングのポイント
・概念レベル
・概念とは何か |
講義
演習 |
課題:教科書章末問題
復習:UML作図 |
300分 |
5 |
静的モデリング:関連
・関連
・多重度
・ロール
・汎化
・集約関連 |
講義
演習 |
課題:教科書章末問題
復習:UML作図 |
300分 |
6 |
静的モデリング:インスタンスの構造
・インスタンスの表記
・オブジェクト図の基礎
・オブジェクト図の作成 |
講義
演習 |
課題:教科書章末問題
復習:UML作図 |
300分 |
7 |
静的モデリング:高度な関連
・制約の記述
・関連型
・属性か型か
・知識レベル
・導出 |
講義
演習 |
課題:教科書章末問題
復習:UML作図 |
300分 |
8 |
静的モデルまとめ |
小テスト |
復習:テスト範囲の見直し |
240分 |
9 |
振り返り
型図の演習 |
講義
演習 |
課題:レポート課題
復習:UML作図 |
360分 |
10 |
動的モデリング:ステートマシン図、活動図
・ステートマシン図
・活動図
・業務フローを書く
・プロセス図 |
講義
演習 |
課題:教科書章末問題
復習:UML作図 |
240分 |
11 |
動的モデリング:ユースケース
・機能とは何か
・ユースケース記述
・ユースケース図
・アクターの本質
・シナリオ |
講義
演習 |
課題:教科書章末問題
復習:UML作図 |
300分 |
12 |
総合演習
・期待の整理
・原要求の整理 |
演習 |
課題:演習進捗報告 |
300分 |
13 |
総合演習
・パタン記述
・要求設計 |
演習 |
課題:発表資料作成 |
240分 |
14 |
総合演習
・発表 |
発表
討議
振り返り |
課題:振り返り |
120分 |
15 |
総合演習
・発表 |
発表
討議
振り返り
アンケート |
課題:振り返り |
60分 |
|
一般に、授業あるいは課外での学習では:「知識などを取り込む」→「知識などをいろいろな角度から、場合によってはチーム活動として、考え、推論し、創造する」→「修得した内容を表現、発表、伝達する」→「総合的に評価を受ける、GoodWork!」:のようなプロセス(一部あるいは全体)を繰り返し行いながら、応用力のある知識やスキルを身につけていくことが重要です。このような学習プロセスを大事に行動してください。
※学習課題の時間欄には、指定された学習課題に要する標準的な時間を記載してあります。日々の自学自習時間全体としては、各授業に応じた時間(例えば2単位科目の場合、予習2時間・復習2時間/週)を取るよう努めてください。詳しくは教員の指導に従って下さい。