第1回 |
「ガイダンス」
・本科目の概要を説明する.
・本科目の目的,目標,要求する達成度レベルを理解
する.
・配布する学習支援計画書を基に科目の学習目標,概
要や行動目標を理解する.特にこの科目が学科の教育
目標のどの部分を担っているか,具体的な達成レベル
の目安を理解する.
・学生ポータルシステムを紹介し,KIT製図図面用
テンプレートファイルをダウンロードする.
「作画画面とKIT製図図面」
・CADソフトについては“機械系製図Ⅰ”では作図
画面による演習であったが,“機械系製図Ⅱ”ではK
ITの製図図面形式で図面を作成し,必要情報の記述
,レイアウト,印刷等を行う旨を説明する.
「製図演習」
・使用するCADソフトの各種機能を確認する.
・演習A:“機械系製図Ⅰ”で修得した操作範囲内で
,何らかの3次元物体を3Dイメージと平面図,正面図
,側面図として表し,それをKIT製図図面を用いて
印刷する.
・演習B:数点の三角法での図面に基づいて,これを
基に立体図を,CADと手書きでドローイングする. |
講義と質疑と演習
授業明細に示す「製図」は機
械系製図を,「JIS」は新
編JIS機械製図を示す.
製図:第1,2,3,4,5章
JIS:p1-6 |
〔予習〕CADソフトを使用可能
な状態としておくこと.学科の教
育目標と本科目との関連を理解す
ること.
・機械系製図Ⅰによる製図法の復
習
〔復習〕本講義の内容や目標を再
確認する.また,講義内容を復習
するとともに,演習A,演習Bの課
題を完成させる.
・三角法による物体の平面表示法
の復習 |
60
60 |
第2回 |
機械系製図Ⅰで学習した「寸法公差・はめあい・表面
粗さ」について復習する.
復習内容
・寸法公差,はめあい
・基準寸法,寸法許容差等
・機能寸法,非機能寸法,参考寸法
・IT公差に関する説明,寸法許容差表の見方
・機械系製図Ⅰの概要説明に基づき,具体的な機械製
図図面において表面粗さに関して修得する.
・表面粗さの測定方法について説明する.
・機械の製造方法,加工方法と表面粗さの関係につい
て修得する.
「CADソフトでの寸法公差指示法」
・JIS機械製図での寸法公差の指示法を復習する.
・CADソフトでの寸法公差の入れ方を復習する.
「CADソフトでの表面粗さ指示法」
・JIS機械製図での表面粗さの指示法を修得する.
・CADソフトでの表面粗さの入れ方を修得する.
「製図演習」
・歯車ポンプ②,④の図面を作成し,寸法・寸法公差
を記入する.
・歯車ポンプ③,⑧の図面を学生ポータルからダウン
ロードし,それに寸法公差を追加する.
「振り返り確認」
・課題に基づき,立体図形のとらえ方等の確認 |
講義と質疑と演習
機械製図での寸法規定につい
て説明し,公差,はめあいの
概念を理解させる.
製図:第6章
JIS:p39-44
講義と質疑と演習
機械加工を行う場合の表面仕
上げについて説明し,表面粗
さの規定の仕方及び加工方法
との関連を理解させる.
製図:第7章
JIS:p44-47
|
〔予習〕講義テーマを予習する.
・機械製図での精度要求を調査・
復習
・寸法公差及びはめあい規定の復
習
機械系製図Ⅰの学習内容復習
・表面性状の表し方の調査
〔復習〕講義内容を復習するとと
もに,課題を完成させる.
・はめあい関係から寸法公差の規
定の仕方とJIS規定の関係を習
得
・表面粗さ規定の意味の理解と要
求の仕方の習得 |
80
80 |
第3回 |
「寸法公差・はめあい・表面粗さの総括」
・各種の直径寸法記入法,各種寸法記入法(直列・並
列・累進・座標)について復習する.
・表面粗さ記入法について,旧JIS規格に基づく方法
,並びに,現行JIS規格に基づく方法との比較説明を
行う.
・第三者が見やすい図面作成方法に関する説明を行う
.
「製図演習」
・歯車ポンプ⑤の図面を作成し,寸法・寸法公差を記
入する.
「振り返り確認」
・課題に基づき,製図図面のとらえ方等の確認 |
講義と質疑と演習
機械備品の寸法形状を規定す
る寸法規定,組立を考慮した
はめあい規定及び出来上がり
面を規定する表面粗さ指示に
ついて説明し,加工方法と機
械部品の形状寸法の関係を理
解させる.
製図:第6,7章
JIS:p1-47 |
〔予習〕講義テーマを予習する.
機械系製図Ⅰの学習内容復習
・表面あらさのJIS規定法の調
査
〔復習〕講義内容を復習するとと
もに,課題を完成させる.
・表面あらさの図面上での製図法
を習得 |
60
60 |
第4回 |
「ボルト・ナット」
・ボルト・ナットに関する概要説明を行う.
・ボルト・ナットの作図方法,ボルト穴の作図方法に
関する内容を説明する.
「製図演習」
・ボルト・ナットの図面を作成し,寸法公差,表面粗
さを図示する.なお,図面化するボルト・ナットのサ
イズは学生によって変更する.
「振り返り確認」
・課題に基づき,製図図面のとらえ方等の確認 |
講義と質疑と演習
機械の締結要素であるねじに
ついてその代表部品であるボ
ルト・ナットについて説明し
,機械設計の際,JIS基準
に基づく部品選定と要求の仕
方を理解する.
製図:第8章
JIS:p26-27,68,114-115 |
〔予習〕講義テーマを予習する.
・ボルト・ナットの機能・性能項
目と設計項目の関係を調査
〔復習〕講義内容を復習するとと
もに,課題を完成させる.
・規格化されたボルト・ナット等
の標準部品の製図法の取得 |
60
60 |
第5回 |
「ボルト・ナット(続)」
・ボルト・ナットの種類や選定方法・使用方法・強度
計算に関し説明する.
・ボルト取り付け箇所(据え付け座,等)の設計方法
の一指針を説明する.
「振り返り確認」
・課題に基づき,製図図面のとらえ方等の確認 |
講義と質疑と演習
ボルト・ナット等の標準部品
における規格の指定方法を説
明し,設計要求を理解する.
製図:第8章
JIS:p68,114-115 |
〔予習〕講義テーマを予習する.
・ボルト・ナット等の標準部品と
JIS規格の関係の調査
〔復習〕講義内容を復習するとと
もに,課題を完成させる.
・ボルト等の部品図と組立図の関
連の理解を深める. |
60
60 |
第6回 |
「全体復習,中間振り返り」
・寸法公差,表面粗さの概要や指示方法,ボルトの選
定方法や指示方法について復習する.
・中間振り返り
「振り返り確認」
・課題に基づき,製図図面のとらえ方等の確認
「第1回臨時試験」
・これまでに説明した機械製図の基礎,並びに,CAD
操作の修得度合いを確認する. |
講義と質疑と演習
臨時試験(実技試験)(中間
振り返り)
製図技法及びJIS規格の設
計への適用方法の取得を確認
する. |
〔予習〕講義内容を予習する.
・テキスト第1-8章までの理解度
を確認するとともに,CAD操作
技量を向上
〔復習〕講義内容を復習する.
・不足箇所を復習
(なお,敢えて学習時間は表記し
ない.) |
|
第7回 |
「キー・キー溝」
・キーとキー溝の役割に関する概要説明を行う.
・キーの呼び(サイズ),キー溝の寸法指示方法,並
びに寸法公差の選定方法を演習を交えて説明する.
「総合力ラーニング」
・地域と連携し地元製造技術者の設計・製造手法等を
解説し,現場での設計のプロセス等を理解する.
「製図演習」
・歯車ポンプ④の図面を作成し,寸法・寸法公差を記
入する. |
講義と質疑と演習
機械部品の組み立てに関連す
る締結要素であるキー・キー
溝について機械強度及び外形
寸法から規定を説明(アクテ
ィブラーニング)
JIS:p19-20,110-113 |
〔予習〕講義テーマを予習する.
・部品締結について調査し,特に
キー・キー溝構造を理解
〔復習〕講義内容を復習するとと
もに,課題を完成させる.
・キー締結時の強度設計法を理解 |
60
60 |
第8回 |
「幾何公差」
・機械系製図Ⅰの概要説明に基づき,具体的な機械製
図図面において,幾何公差に関し修得する.
・同心度,直角度,平行度等を指示する必要性とその
方法を説明する.
・寸法公差と幾何公差の関係に関する説明を行う.
「CADソフトでの幾何公差指示法と製図演習」
・JIS機械製図での幾何公差の指示法を説明する.
・CADソフトでの幾何公差の入れ方を説明する.
・歯車ポンプ②の図面へ幾何公差を追加記入する.
・歯車ポンプ①⑥の図面を作成する. |
講義と質疑と演習
製造・組立を考慮した構成部
品毎の形状規定である幾何公
差を説明し,加工技術と組立
要領について理解させる.
製図:第7,8章
JIS:p48-51 |
〔予習〕講義テーマを予習する.
機械系製図Ⅰの学習内容復習
・幾何公差による部品形状の指示
要領の調査
〔復習〕講義内容を復習するとと
もに,課題を完成させる.
・幾何公差指示の表示方法の理解 |
60
60 |
第9回 |
「断面図」
・断面図の必要性について説明する.
・断面図の表し方について説明する.
「その他」
・フランジ形固定軸継手を題材として,キー,幾何公
差,寸法公差等に関する説明を行い,機械製図の図示
要領について修得する.
「製図演習」
・フランジ形固定軸継手の製図を行う.
「振り返り確認」
・課題に基づき,製図図面のとらえ方等の確認 |
講義と質疑と演習
機械系製図における図示方法
である断面図表示規定を説明
し製図技量の向上を図る.
製図:第8章
JIS:p8-10,79,147-149 |
〔予習〕講義テーマを予習する.
・断面表示法について理解する
〔復習〕講義内容を復習するとと
もに,課題を完成させる.
・断面指示要領を習得する.
・部品図製図における見やすいレ
イアウト要領を取得する. |
60
60 |
第10回 |
「基準面を考慮した寸法の入れ方」
・寸法の入れ方の考え方(基準面の取り方,見やすい
寸法の入れ方)を説明する.
「歯車の基礎①」
・歯車の基礎に関する概要説明
・歯数,モジュールと基準円(ピッチ円)直径の関係
等,基礎的な計算方法を説明する.
・歯車の製図を題材として,寸法公差,幾何公差の指
示方法について再解説する.
「製図演習」
・歯車の製図を行う.
・学生毎に歯数,モジュール,歯幅等を与え,歯車の
簡単な設計を行うとともに,その図面化を行う.
「振り返り確認」
・課題に基づき,製図図面のとらえ方等の確認 |
講義と質疑と演習
設計から図面化までに考慮す
べき加工方法と図面化方法の
関連性を説明
歯車の基礎メカニズムを理解
させる.
JIS:p28-31,76 |
〔予習〕講義テーマを予習する.
・歯車の機能性能を理解
〔復習〕講義内容を復習するとと
もに,課題を完成させる.
・歯車製図法と幾何学的メカニズ
ムの理解 |
60
60 |
第11回 |
「歯車の基礎②」
・歯車の噛み合わせに関する表現方法,歯車を用いた
代表的機械である「減速機」に関する概要説明と計算
「軸受・オイルシール」
・総合力ラーニングとして,重要な機械要素である「
軸受」や「オイルシール」について,その概要・種類
・選定方法等について調査・検討する.
「製図演習」
・歯車ポンプ組立図の製図を行う.
「振り返り確認」
・課題に基づき,製図図面のとらえ方等の確認 |
講義と質疑と演習
各自の要求性能に対する歯車
の設計仕様の演習
(アクティブラーニング)
JIS:p37-38,152-153 |
〔予習〕講義テーマを予習する.
・機械機構としての減速機の理解
〔復習〕講義内容を復習するとと
もに,課題を完成させる.調査・
検討結果をレポートとしてまとめ
る.
・組立られた機械の機能性能の確
保のためのインターフェース要求を理解 |
60
60 |
第12回 |
「全体復習,総合演習」(最終振り返り(1))
・幾何公差,断面表示の概要や指示方法,キー・キー溝
の選定方法や指示方法及び歯車の製図を復習する.
・CADスキルに関する確認事項等の振り返り確認
「振り返り確認」
・課題に基づき,製図図面のとらえ方等の確認 |
講義と質疑と演習
設計要求―設計仕様―図面と
の関連を説明し,機械設計の
流れと各図面の意味を理解さ
せる.
歯車ポンプ組立図に基づき,
各自仕様のポンプ設計をディ
スカッションする.
併せて,設計プロセスを確認
する.
(アクティブラーニング) |
〔予習〕講義内容を予習する.
・これまでの製図規定を復習する
とともにCAD操作技量の向上
〔復習〕講義内容を復習するとと
もに,課題を完成させる.
・製図図面の構成と図面管理の意
義を理解
(なお,敢えて学習時間は表記し
ない.) |
|
第13回 |
「組立図の完成・バルーンと部品表の指示」
・これまでに作成してきた歯車ポンプの部品図を用い
て,組立図を完成させる方法および規定すべき内容を
説明する.
・バルーンの指示方法,部品表の作成方法,標題欄の
意味を説明する.
「全体復習,総合演習」
・これまでに学んだ内容について簡単に復習する.
・総合力ラーニングとして,全体復習を学生相互に実
施する.
・地域と連携し地元製造技術者の設計・製造手法等を
解説し,製造現場での製造と設計の関係について理解
する.
「第2回臨時試験」
・これまでに説明した機械製図の基礎,並びに,CA
D操作の修得度合いを確認する. |
講義と質疑と演習
設計要求―設計仕様―図面と
の関連を説明し,機械設計の
流れと各図面の意味を理解さ
せる.
(アクティブラーニング)
臨時試験(実技試験)
(中間振り返り試験)
機械製図の基礎,並びに,CA
D操作を確認する. |
〔予習〕講義内容を予習する.
・これまでの製図規定を復習する
とともにCAD操作技量の向上
・機械設計演習に向けた設計手順
の理解
〔復習〕講義内容を復習する.
・未収得の製図技法について復習
併せて製図規定等を理解 |
60
60 |
第14回 |
実技試験振り返り(1)
・臨時試験(実技試験)内容について総合的に振り合
えり確認.
・特にCADスキルについて確認
達成度確認試験 |
これまでに行った講義・演習
での学習内容を十二分に復習
して試験に臨むこと. |
筆記試験
・実技試験に関連した規格・規定
等を復習
・試験の復習
(なお,敢えて学習時間は表記し
ない.) |
|
第15回 |
最終振り返り(2)
・筆記試験内容について全般的な振り返り確認
自己点検授業 |
達成度確認試験問題の解説と
これまでの全体講評を行う. |
〔復習〕達成度確認試験の問題に
ついて理解する. |
|
一般に、授業あるいは課外での学習では:「知識などを取り込む」→「知識などをいろいろな角度から、場合によってはチーム活動として、考え、推論し、創造する」→「修得した内容を表現、発表、伝達する」→「総合的に評価を受ける、GoodWork!」:のようなプロセス(一部あるいは全体)を繰り返し行いながら、応用力のある知識やスキルを身につけていくことが重要です。このような学習プロセスを大事に行動してください。
※学習課題の時間欄には、指定された学習課題に要する標準的な時間を記載してあります。日々の自学自習時間全体としては、各授業に応じた時間(例えば2単位科目の場合、予習2時間・復習2時間/週)を取るよう努めてください。詳しくは教員の指導に従って下さい。