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専門教育課程 応用バイオ学科
授業科目区分 科目名 単位数 科目コード 開講時期 履修方法
専門教育課程
専門科目
専門
生化学
Biochemistry
2 B118-01 2024年度
5期(前学期)
修学規程第4条を参照
担当教員名
*印は、実務経験のある教員を示しています。
授業科目の学習・教育目標
キーワード 学習・教育目標
1.酵素と補酵素、酵素反応 2.糖質の生合成と代謝 3.脂質の生合成と代謝 4.アミノ酸の生合成と代謝 5.地域連携 生体を構成する糖質、脂質、アミノ酸、タンパク質の生合成と代謝を扱う生化学は、生体構 造や生命活動の基本となる極めて重要な学問領域である。食品や製薬企業を中心に、実社会 においても最重要な専門分野である。本授業ではまず、上記の生体構成成分について構造・ 分類・機能を学んだうえで、それらの生合成と代謝を酵素反応として理解する。ほとんどの 生体分子はキラル分子(立体異性体)であるため、酵素反応を立体選択的に理解することも 必要である。高校ではほとんど学べていない"立体化学"についても、理解を深めていこう。
授業の概要および学習上の助言
 製薬会社や化粧品会社を含む化学系企業はもちろんのこと、農水産物を扱う食品系企業においても、アミノ酸やタンパク質 、糖質や脂質、核酸等の天然物を対象とする『生化学』は、非常に重要で基幹的な学問分野である。この生化学の授業では、 アミノ酸とタンパク質、糖質、脂質、核酸といった生体を構成する有機化合物の構造・分類・性質と、それらの生合成並びに 代謝について学ぶ。従って、2年次において学ぶ有機化学の知識が大切な前提となる。なぜなら、生体構成成分である上記の 有機化合物群の分子構造とそれに基づく物理的、化学的性質を理解するためはもちろんのこと、それら有機化合物の消化・分 解(代謝)、生合成を触媒する酵素の反応は、取りも直さず立体選択的な有機化学反応だからである。
教科書および参考書・リザーブドブック
教科書:ベーシック 生化学[化学同人] 参考書:マクマリー生化学反応機構ーケミカルバイオロジーによる理解[東京化学同人] リザーブドブック:指定なし
履修に必要な予備知識や技能
 アミノ酸やタンパク質、糖質や脂質等の生体を構成する有機化合物について、それらの構造や分類、性質や機能を理解する ためは、有機化学の基礎知識が必要である。さらにはまた、それら生体構成分子の生合成や代謝(分解)は有機化学反応であ り、それら生体反応を理解するためにも、有機化学の基礎が必要である。本科目の受講を希望する諸君は、1年次開講の「有 機化学 I」並びに2年次開講の「有機化学 II」を受講しておくことをお薦めする。
学生が達成すべき行動目標
No. 学科教育目標
(記号表記)
I,K,L 酵素の構造と分類、酵素反応機構と酵素反応の阻害機構の基礎を説明できる。
I,K,L 糖質の構造・分類・性質と、それらの生合成並びに代謝の基礎を説明できる。
I,K,L 脂質の構造・分類・性質と、それらの生合成並びに代謝の基礎を説明できる。
I,K,L アミノ酸とタンパク質の構造・分類・性質と、それらの生合成並びに代謝の基礎を説明できる。
達成度評価
評価方法
試験 クイズ
小テスト
レポート 成果発表
(口頭・実技)
作品 ポートフォリオ その他 合計
総合評価割合 40 20 15 5 0 0 20 100
指標と評価割合 総合評価割合 40 20 15 5 0 0 20 100
総合力指標 知識を取り込む力 15 15 5 5 0 0 0 40
思考・推論・創造する力 15 5 5 0 0 0 0 25
コラボレーションと
リーダーシップ
0 0 0 0 0 0 0 0
発表・表現・伝達する力 10 0 5 0 0 0 0 15
学習に取組む姿勢・意欲 0 0 0 0 0 0 20 20
※総合力指標で示す数値内訳、授業運営上のおおよその目安を示したものです。
評価の要点
評価方法 行動目標 評価の実施方法と注意点
試験 中間試験(20点満点)と達成度確認試験(20点満点)を実施する。出題範囲は重複しないが、両試験 並びに下記の小テストを通じて、全授業範囲を網羅するものとする。
クイズ
小テスト
小テスト(各10点満点)を2回、授業開始時〜中間試験、中間試験〜達成度確認試験の間に各1回の計 2回実施する。
レポート レポート(生化学に関する英語論文の翻訳)は、学期半ばに1回の提出を課し、15点満点とする。英語 力、生化学に関する専門知識、レポート作成能力を評価する。
成果発表
(口頭・実技)
翻訳課題に取り組んだ専門英語論文の概要説明を、パワーポイントを用いて全員の前で発表する。論文の 理解度、スライドの出来栄え、発表態度を評価する。
作品
ポートフォリオ
その他 欠席、遅刻、早退を減点対象とし、また、オフィースアワー等における質問など、授業への取り組みが積 極的と認められた場合に加点する。全評価の20%の割合とする。
具体的な達成の目安
理想的な達成レベルの目安 標準的な達成レベルの目安
①酵素の構造・分類・性質・反応機構・反応阻害機構の基礎を  理解したうえで説明できる。 ②糖質の構造・分類・性質と、それらの生合成並びに代謝経路  の基礎を理解したうえで、説明できる。 ③脂質の構造・分類・性質と、それらの生合成並びに代謝経路  の基礎を理解したうえで説明できる。 ④アミノ酸とタンパク質の構造・分類・性質と、それらの生合  成並びに代謝経路の基礎を理解したうえで説明できる。 ①酵素の構造・分類・性質・反応機構・反応阻害機構の基礎を  理解できる。 ②糖質の構造・分類・性質と、それらの生合成並びに代謝経路  の基礎を理解できる。 ③脂質の構造・分類・性質と、それらの生合成並びに代謝経路  の基礎を理解できる。 ④アミノ酸とタンパク質の構造・分類・性質と、それらの生合  成並びに代謝経路の基礎を理解できる。
CLIP学習プロセスについて
一般に、授業あるいは課外での学習では:「知識などを取り込む」→「知識などをいろいろな角度から、場合によってはチーム活動として、考え、推論し、創造する」→「修得した内容を表現、発表、伝達する」→「総合的に評価を受ける、GoodWork!」:のようなプロセス(一部あるいは全体)を繰り返し行いながら、応用力のある知識やスキルを身につけていくことが重要です。このような学習プロセスを大事に行動してください。
※学習課題の時間欄には、指定された学習課題に要する標準的な時間を記載してあります。日々の自学自習時間全体としては、各授業に応じた時間(例えば2単位科目の場合、予習2時間・復習2時間/週)を取るよう努めてください。詳しくは教員の指導に従って下さい。
授業明細
回数 学習内容 授業の運営方法 学習課題 予習・復習 時間:分※
第1回 ガイダンス(授業の概要、薦め方、評価方法)      有機化学の復習 講義と質疑応答、クイズ 【予習】2年次の有機化学を復習 しておく。 【復習】レジュメの有機化学の部 分を復習しておく。 120 30
第2回 酵素と補酵素 講義と質疑応答、クイズ 【予習】レジュメの酵素と補酵素 の部分を通読し、分からない用語 は調べておく。 【復習】レジュメの酵素と補酵素 の部分を復習しておく。 60 30
第3回 小テスト(1)(有機化学・酵素と補酵素) 糖質の分類・構造・性質 テスト 講義と質疑応答、クイズ 【予習】前回までの授業内容を復 習し、小テストに備える。また、 教科書第2章を通読し、分からな い用語があれば調べておく。 【復習】学んだ内容を整理し、理 解しておく。 120 30
第4回 糖質の代謝(1) 講義と質疑応答、クイズ 【予習】教科書第9, 10章を通読 し、分からない用語があれば調べ ておく。 【復習】学んだ内容を整理し、理 解しておく。 60 30
第5回 糖質の代謝(2) 講義と質疑応答、クイズ 【予習】教科書第12、13章を通読 し、分からない用語があれば調べ ておく。 【復習】学んだ内容を整理し、理 解しておく。 60 30
第6回 糖質の生合成 講義と質疑応答、クイズ 【予習】教科書第11章を通読し、 分からない用語があれば調べてお く。 【復習】学んだ内容を整理し、理 解しておく。 60 30
第7回 中間テスト(糖質) 脂質の分類・構造・性質 テスト 講義と質疑応答、クイズ 【予習】糖質関連の範囲を復習し 、中間テストに備える。さらに、 教科書第3章を通読し、分からな い用語があれば調べておく。 【復習】学んだ内容を整理し、理 解しておく 120 30
第8回 脂質の代謝 講義と質疑応答、クイズ 【予習】教科書第15章の生合成関 連の箇所を通読し、分からない用 語があれば調べておく。 【復習】学んだ内容を整理し、理 解しておく。 60 30
第9回 脂質の生合成 講義と質疑応答、クイズ 【予習】教科書第15章の代謝関連 の箇所を通読し、分からない用語 があれば調べておく。 【復習】学んだ内容を整理し、理 解しておく。 60 30
第10回 小テスト(2)(脂質関連) アミノ酸とタンパク質の構造と性質 講義と質疑応答、クイズ 【予習】教科書第1章を通読し、 分からない用語があれば調べてお く。 【復習】学んだ内容を整理し、理 解しておく。 120 30
第11回 アミノ酸の代謝 調査課題のプレゼンテーション 講義と質疑応答、クイズ プレゼンテーション 【予習】教科書第16章を通読し、 分からない用語があれば調べてお く。 【復習】学んだ内容を整理し、理 解しておく。 60 30
第12回 アミノ酸の生合成 調査課題のプレゼンテーション 講義と質疑応答、クイズ プレゼンテーション 【予習】教科書第16章の代謝関連 の箇所を通読し、分からない用語 があれば調べておく。 【復習】学んだ内容を整理し、理 解しておく。 60 30
第13回 ヌクレオチドの代謝とその制御 調査課題のプレゼンテーション 講義と質疑応答 クイズ 【予習】教科書第17、19章を通読 し、分からない用語があれば調べ ておく。 【復習】学んだ内容を整理し、理 解しておく。 60 30
第14回 達成度確認試験 調査課題のプレゼンテーション 講義と質疑応答、クイズ プレゼンテーション 【予習】アミノ酸、ヌクレオチド 、代謝制御分野の授業内容を復習 し、試験に備えておく。。 【復習】学んだ内容を整理し、理 解しておく。 120 30
第15回 自己点検授業:生体関連分子の代謝と生合成に関する 総合的復習 生化学と地域連携として、北陸の化学・製薬企業の実 際について学ぶ 試験 プレゼンテーション 【復習】生体関rん分子の代謝と 生合成について、授業で得た知識 を整理し、自分のものにしておく 。 90