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学習支援計画書(シラバス) 検索システム
専門教育課程 情報工学科
授業科目区分 科目名 単位数 科目コード 開講時期 履修方法
専門教育課程
専門科目
専門
情報システムデザイン
Information Systems Design
2 E520-01 2024年度
5期(前学期)
修学規程第4条を参照
担当教員名
*印は、実務経験のある教員を示しています。
授業科目の学習・教育目標
キーワード 学習・教育目標
1.情報システム 2.信頼性 3.可用性 4.仮想化 5.プロジェクト管理 情報システムを構築または利用するには,IT知識の他に,プロジェクト管理や利用者側業務 知識が求められる. 情報システムには機能の他に信頼性,障害復旧時間,操作性など多くの要求項目について利 用者と構築者が理解して目標を設定することが必用となる. 本科目では,情報システムを設計・構築する上で必要となる基本的な知識について学習し、 情報システムを評価する能力を養う.
授業の概要および学習上の助言
 情報システムは,プログラム,データベース,ネットワーク,システム構成などのIT知識を統合して作成される. 設計行為には重視する項目やトレードオフが生じる.  良い情報システムを作成するには,機能の他に信頼性,障害復旧方法,操作性,運用性など多くの項目について利用者の要 求を整理することが求められる.  情報システムはIT構築者と利用者から構成されるプロジェクト体制で構築するためプロジェクト管理の知識が必要となる.  IT提供側はIT利用者の業務について理解しないと情報システムを提供できない.  以上の点を踏まえ,基礎的な情報システム設計に関する知識を学習する.
教科書および参考書・リザーブドブック
教科書:指定なし 参考書:指定なし リザーブドブック:指定なし
履修に必要な予備知識や技能
ノートパソコンを授業に持参すること. 既に学習したプログラミング,ネットワーク,データベースで不得意な分野があれば復習しておくこと.
学生が達成すべき行動目標
No. 学科教育目標
(記号表記)
I,J,O 情報システムの設計・構築に関する注意点を説明できる
I,J,O,Q 情報システムを構成要素に分解でき、各要素の役割を説明できる
I,J,O,Q 構成要素を統合してシステムを構成でき、統合した結果について評価指標を説明できる
I,J,O 開発サイクル、プロジェクト管理の基本事項について説明できる
I,J,O 情報システムに関係するステークホルダーとその役割を説明できる
I,J,O 情報システムに関する定量的評価の方法を説明できる
達成度評価
評価方法
試験 クイズ
小テスト
レポート 成果発表
(口頭・実技)
作品 ポートフォリオ その他 合計
総合評価割合 40 30 30 0 0 0 0 100
指標と評価割合 総合評価割合 40 30 30 0 0 0 0 100
総合力指標 知識を取り込む力 15 10 10 0 0 0 0 35
思考・推論・創造する力 15 10 0 0 0 0 0 25
コラボレーションと
リーダーシップ
0 0 0 0 0 0 0 0
発表・表現・伝達する力 5 0 10 0 0 0 0 15
学習に取組む姿勢・意欲 5 10 10 0 0 0 0 25
※総合力指標で示す数値内訳、授業運営上のおおよその目安を示したものです。
評価の要点
評価方法 行動目標 評価の実施方法と注意点
試験 情報システムの構成要素、統合方法、評価方法、開発サイクル、プロジェクト管理に関する知識の理解を 確認する。 出題事項は授業で説明する。
クイズ
小テスト
授業時間の一部を用いて、授業内容の理解を確認する問題を出題する。
レポート 授業で説明した内容に関するレポートを出題する。
成果発表
(口頭・実技)
作品
ポートフォリオ
その他
具体的な達成の目安
理想的な達成レベルの目安 標準的な達成レベルの目安
標準的な達成レベルに加えて、 ・トレードオフ発生時の重視事項を説明できる ・利用者、提供側双方の立場で客観的に課題を挙げられる ・システムを改善するための項目を挙げられる ・情報システムの構成要素を説明することができる ・情報システムの定量的評価方法を説明することができる ・情報システムの開発、管理の手法を説明することができる
CLIP学習プロセスについて
一般に、授業あるいは課外での学習では:「知識などを取り込む」→「知識などをいろいろな角度から、場合によってはチーム活動として、考え、推論し、創造する」→「修得した内容を表現、発表、伝達する」→「総合的に評価を受ける、GoodWork!」:のようなプロセス(一部あるいは全体)を繰り返し行いながら、応用力のある知識やスキルを身につけていくことが重要です。このような学習プロセスを大事に行動してください。
※学習課題の時間欄には、指定された学習課題に要する標準的な時間を記載してあります。日々の自学自習時間全体としては、各授業に応じた時間(例えば2単位科目の場合、予習2時間・復習2時間/週)を取るよう努めてください。詳しくは教員の指導に従って下さい。
授業明細
回数 学習内容 授業の運営方法 学習課題 予習・復習 時間:分※
第1週 授業ガイダンス、情報システムの概要 情報システムの歴史的変遷について紹介する 集中と分散を繰り返していることについて考える データは構造的なものから非構造的なものに移ってい ることを把握する 講義 学習目標を理解する。 情報システムの変遷と特徴を把握 する。 90
第2週 信頼性と障害復旧時間 信頼性の定量的評価と指標について理解する 復旧は程度と時間の指標があることを学ぶ 講義、演習 信頼性向上のための方法とトレー ドオフについて理解する 90
第3週 仮想化 様々な分野、階層で仮想化が実現されている例を紹介 する Webサービスやクラウドシステム内の仮想化要素につ いて考える 講義、演習 仮想化のメリットとデメリットを 把握する 90
第4週 データ管理 基本型、配列、リスト、辞書、集合などプログラミン グ言語の型について確認する データベースのデータ管理方法についてSQL以外のも のと比較する 画像・音声、クライアント側に送付するデータ構造に ついて学ぶ 講義、演習 データ構造と管理単位について理 解する 90
第5週 ネットワークと同期 講義、演習 多様なネットワークの種類が存在 する理由を理解する 90
第6週 システム運用 稼働監視、バックアップ、プログラム配布、ジョブス ケジューリング、障害復旧などシステム運用項目と方 法について学ぶ 講義、演習 システムを利用するために必要な 事項を理解する 90
第7週 システム評価 情報システムの評価指標について確認する 情報システム開発・運用のQCDなどの制約について学 ぶ 講義、演習 システム要求、評価指標について 理解し、設計、実装、運用に結び 付ける 90
第8週 復習、振り返り 前半の復習と理解度の確認を行う 講義、小テスト 前半の内容について復習しておく こと 90
第9週 業務システムと組織1 情報システムの目的と種類を概観する 組織活動で用いられる情報システムを確認する 講義、演習 業務、組織、システムの関係とデ ータの流れを把握する 90
第10週 業務システムと組織2 9回の続きを行う 購買業務のデータフローについて考える 講義、演習 業務モデルについてデータベース 設計を完了する 90
第11週 冗長化システム 可用性を高める方法について学ぶ 単一故障点の存在と許容について考える 講義、演習 複数の評価指標で評価を行う 90
第12週 プロジェクト管理 プロジェクト管理の項目と手法について学ぶ プロジェクトにより重視事項が異なることを学ぶ プロジェクトの評価方法について確認する 講義、演習 管理手法の目的別利用シーンを理 解する 90
第13週 目標管理 目標の設定と進捗管理手法について学ぶ 講義、演習 計画、予実管理の方法について理 解する 90
第14週 復習、達成度確認試験 学習内容の理解度を確認する 質疑、試験 90
第15週 解説、自己点検 講義 学習成果の整理 90