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学習支援計画書(シラバス) 検索システム
専門教育課程 環境土木工学科(2018年度入学〜)
授業科目区分 科目名 単位数 科目コード 開講時期 履修方法
専門教育課程
専門科目
専門
防災工学Ⅰ
Disaster Prevention Engineering I
2 E724-01 2024年度
5期(前学期)
修学規程第4条を参照
担当教員名
*印は、実務経験のある教員を示しています。
授業科目の学習・教育目標
キーワード 学習・教育目標
1.メンテナンス(維持管理) 2.コンクリート構造物の劣化 3.コンクリート構造物の対策 4.インフラのリスク 5.地域連携 社会の持続的発展を支える上で必要な土木構造物を守ることができるようになるため、土木 構造物のメンテナンスに関する基礎知識を習得する。すなわち、土木構造物を安全で快適に 供用し続けることができるようになるために、特にコンクリート構造物の維持管理に関する 知識を習得する。
授業の概要および学習上の助言
この授業で扱う内容は、以下のとおりである。 1.総説     メンテナンスの必要性    ライフサイクル    メンテナンスに関わる組織と体制    メンテナンスの流れ 2.鉄筋コンクリート(RC)構造物の劣化と対策      塩害    中性化    アルカリシリカ反応    凍害 3.北陸地方のRC構造物の耐久性設計
教科書および参考書・リザーブドブック
教科書:社会インフラメンテナンス学 1総論編 2工学編[丸善出版] 参考書:指定なし リザーブドブック:インフラ点検のすゝめ[公益社団法人日本ファシリティマネジメント協会]
履修に必要な予備知識や技能
・「環境材料学」および「鉄筋コンクリート工学」に習熟していることが必要である。 ・「地域政策学Ⅱ」の受講に役立つ。 ・内容を理解するためには、欠席しないことが必須である。また、授業中の私語は厳禁とする。これを守れないものは、自主 的に退室すること。なお、遅刻による入室は、静粛に行うこと。
学生が達成すべき行動目標
No. 学科教育目標
(記号表記)
M 土木構造物のメンテナンスの必要性や定義を説明できる。[0.2M]
J コンクリート構造物の劣化の種類とメカニズムを説明できる。[0.3J]
J コンクリート構造物の維持管理方法や対策方法を説明できる。[0.3J]
I,M 地域を意識した環境土木技術者としての基礎能力(自己啓発能力や技術者倫理など)を身に付ける。[0.1I、0.1M]
達成度評価
評価方法
試験 クイズ
小テスト
レポート 成果発表
(口頭・実技)
作品 ポートフォリオ その他 合計
総合評価割合 30 30 10 20 0 2 8 100
指標と評価割合 総合評価割合 30 30 10 20 0 2 8 100
総合力指標 知識を取り込む力 25 25 0 0 0 0 0 50
思考・推論・創造する力 5 5 5 10 0 0 0 25
コラボレーションと
リーダーシップ
0 0 0 5 0 0 0 5
発表・表現・伝達する力 0 0 5 5 0 0 0 10
学習に取組む姿勢・意欲 0 0 0 0 0 2 8 10
※総合力指標で示す数値内訳、授業運営上のおおよその目安を示したものです。
評価の要点
評価方法 行動目標 評価の実施方法と注意点
試験 達成度確認試験にて、土木構造物のメンテナンスの必要性や定義、維持管理に対する取組みについて、問 う。
クイズ
小テスト
小テストにて、土木構造物のメンテナンスの必要性や定義、維持管理に対する取組みについて、問う。
レポート 総合力ラーニングの一環として、維持管理に対する取組みの実態について、調査する。
成果発表
(口頭・実技)
総合力ラーニングの一環として、維持管理に対する取組みについて、具体的な作業をチームで行い、発表 する。
作品
ポートフォリオ 学習への取組みを自己評価する。
その他 ノートチェック等を通じて、技術者倫理に則り、積極的に知識の修得を試みたかを評価する。
具体的な達成の目安
理想的な達成レベルの目安 標準的な達成レベルの目安
日本における社会インフラの老朽化の実情を理解し、合理的な メンテナンス(維持管理)に資する取組みを多角的に考え、現 場において有効な工学的な判断を行える。また、コンクリート 構造物の劣化について、メカニズムを考慮した上で、市民生活 の安全と安心を維持する対策を提案できる。 北陸地方における社会インフラの老朽化の実情を知り、メンテ ナンス(維持管理)の必要性を説明できる。また、コンクリー ト構造物の劣化を対策する方法を説明できる。
CLIP学習プロセスについて
一般に、授業あるいは課外での学習では:「知識などを取り込む」→「知識などをいろいろな角度から、場合によってはチーム活動として、考え、推論し、創造する」→「修得した内容を表現、発表、伝達する」→「総合的に評価を受ける、GoodWork!」:のようなプロセス(一部あるいは全体)を繰り返し行いながら、応用力のある知識やスキルを身につけていくことが重要です。このような学習プロセスを大事に行動してください。
※学習課題の時間欄には、指定された学習課題に要する標準的な時間を記載してあります。日々の自学自習時間全体としては、各授業に応じた時間(例えば2単位科目の場合、予習2時間・復習2時間/週)を取るよう努めてください。詳しくは教員の指導に従って下さい。
授業明細
回数 学習内容 授業の運営方法 学習課題 予習・復習 時間:分※
1 ガイダンス ・この科目の意義と他科目との関連を理解する。 ・授業の運営方針を確認する。 社会インフラのマネジメント ・社会インフラの時代背景を理解する。 ・メンテナンスの歴史を理解する。 ・アセットマネジメントやリスクマネジメントを理解 する。 講義と質疑 レポート作成 復習 ・社会資本に対する維持管理の必 要性を考える。 30
2 社会インフラのメンテナンス ・サービスの提供と水準の確保方法を理解する。 ・機能的劣化と構造的劣化を理解する。 講義、演習と質疑 復習 ・維持管理の基本を考える。 30
3 ライフサイクル ・ライフサイクルとメンテナンスを理解する。 ・老朽化への対応を考える。 講義、演習と質疑 レポート作成 復習 ・ライフサイクルを考える。 30
4 インフラメンテナンスに関する総論の振返り 講義、演習と質疑 予習 ・第1〜3回目の学習内容を振り返 る。 復習 ・社会インフラの維持管理の特徴 を考える。 30 30
5 小テスト ・第1〜4回目の学習内容を試験する。 インフラのメンテナンス概論 ・メンテナンスの目的と役割を理解する。 ・メンテナンスの流れを理解する。 ・劣化機構の解明を理解する。 ・劣化予測を理解する。 ・判断・対策方法を理解する。 小テスト 講義と質疑 自己点検 予習 ・第1〜5回の学習内容を復習する 。 復習 ・テストを解き直す。 ・社会インフラのメンテナンスの 目的と流れを考える。 ・劣化機構の解明方法、予測方法 および判断・対策方法を考える 120 60
6 RC構造物の維持管理(1) ・鉄筋コンクリートの劣化の種類を理解する。 ・塩害による劣化を理解する。 ・塩害の点検方法を理解する。 ・塩害に対する対策を理解する。 講義と質疑 予習 ・2年生前学期の環境材料学、お よび2年生後学期の鉄筋コンクリ ート工学を復習する。 復習 ・塩害による劣化を考える。 ・塩害の点検方法を考える。 ・塩害に対する対策を考える。 300 60
7 RC構造物の維持管理(2) ・中性化による劣化を理解する。 ・中性化に対する対策を理解する。 講義と質疑 復習 ・中性化による劣化を考える。 ・中性化に対する対策を考える。 40
8 RC構造物の維持管理(3) ・アルカリシリカ反応による劣化を理解する。 ・アルカリシリカ反応に対する対策を理解する。 ・凍害による劣化を理解する。 ・凍害に対する対策を理解する。 講義と質疑 復習 ・アルカリシリカ反応による劣化 を考える。 ・アルカリシリカ反応に対する対 策を考える。 ・凍害による劣化を考える。 ・凍害に対する対策を考える。 40
9 達成度確認試験(RC構造物・鋼構造物の維持管理) ・第5〜8回目の授業内容を振り返る インフラメンテナンスの重要事例 ・リスクとイノベーションを理解する。 試験 ノートチェック 自己点検 講義と質疑 レポート作成 予習 ・第6〜9回目の内容を振り返る。 復習 ・テストを解き直す。 ・課題に対して、第1〜9回目の学 習内容も踏まえて、レポート作成 する。 180 90
10 総合学習 ・北陸地方における社会インフラの延命化について検 討し、発表する。 チーム活動 プレゼンテーション 予習・復習 課題に対して、第1〜9回目の学習 内容を踏まえて、応用する。 60
11 総合学習 ・北陸地方における社会インフラの延命化について検 討し、発表する。 チーム活動 プレゼンテーション 予習・復習 課題に対して、第1〜10回目の学 習内容を踏まえて、応用する。 60
12 総合学習 ・北陸地方における社会インフラの延命化について検 討し、発表する。 チーム活動 プレゼンテーション 予習・復習 課題に対して、第1〜11回目の学 習内容を踏まえて、応用する。 60
13 総合学習 ・北陸地方における社会インフラの延命化について検 討し、発表する。 チーム活動 プレゼンテーション 予習・復習 課題に対して、第1〜12回目の学 習内容を踏まえて、発表を準備す る。また、質疑応答を踏まえて改 良する。 60
14 総合学習 ・北陸地方における社会インフラの延命化について検 討し、発表する。 チーム活動 プレゼンテーション 予習・復習 課題に対して、第1〜13回目の学 習内容を踏まえて、発表を準備す る。また、質疑応答を踏まえて改 良する。 60
15 総合学習 ・前週の発表で指摘された事項を再考し、再発表する 。 自己点検授業 ・全授業内容を概説し、振り返る。 チーム活動 プレゼンテーション 質疑 受講活動記録提出 アンケート 自己点検 予習 ・課題に対して、第1〜14回目の 学習内容を踏まえて、再発表を準 備する。 復習 ・小テスト、達成度確認試験およ びグループ活動を含め、全回を復 習する。 60 120