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学習支援計画書(シラバス) 検索システム
専門教育課程 心理科学科(2018年度入学〜)
授業科目区分 科目名 単位数 科目コード 開講時期 履修方法
専門教育課程
専門科目
専門
学習・言語心理学
Psychology of Learning and Language
2 F324-01 2024年度
5期(前学期)
修学規程第4条を参照
担当教員名
*印は、実務経験のある教員を示しています。
授業科目の学習・教育目標
キーワード 学習・教育目標
1.古典的条件づけ 2.オペラント条件づけ 3.状況認知 4.言語獲得 5.音韻論・統語論・語用論 この授業では、人間の知的行動を支える言語・学習といった高次の認知過程について学ぶ。 行動主義の学習理論に始まり、認知心理学における知識獲得のモデルについて紹介する。加 えて、コミュニケーションと思考の道具としての言語の特徴とその獲得過程について解説す る。この知識に基づいて、自分たちの日常場面での活動を改善していけるようになることが 目標である。
授業の概要および学習上の助言
私たちは言語を使用し、過去の経験からさまざまなことを学び、スムーズな生活を送るために行動を変化させる。言語はまた 、人間と他の動物を区別し、さまざまな認知活動において重要な役割を果たす。 この授業では、これまでの授業で学習した内容に基づいて、より高次の認知活動を支える学習と言語に関する専門知識を学ぶ ことを目指す。 言語と学習は、私たちの日常生活のさまざまな興味深い現象に関連している。この授業で学んだことを、日常生活で経験する さまざまな現象を理解するのに役立てることが望まれる。 授業は講義を中心に行われるが、事前に教材を配布し、予習してくることを前提とした反転授業を随時取り入れる。また、授 業中は、理解を助けるために、必要に応じて演習が導入される。 なお、授業の進行は状況に応じて適宜変更していく予定である。
教科書および参考書・リザーブドブック
教科書:指定なし 参考書:指定なし リザーブドブック:指定なし
履修に必要な予備知識や技能
これまでの授業で学んだ学習、認知、言語に関する基礎知識を十分に理解しておくこと。 必要に応じて演習を行うので、PCの基本操作については十分に習得しておくこと。
学生が達成すべき行動目標
No. 学科教育目標
(記号表記)
I 学習の様々な種類を理解できる
I レスポンデント条件づけとオペラント条件づけの理論について理解できる
I 学習と言語獲得における社会的文脈の役割について理解できる
I 一般的な学習とは異なる言語獲得の特徴について理解できる
I 学習、思考、認知における言語の役割を理解できる
達成度評価
評価方法
試験 クイズ
小テスト
レポート 成果発表
(口頭・実技)
作品 ポートフォリオ その他 合計
総合評価割合 40 30 15 0 0 0 15 100
指標と評価割合 総合評価割合 40 30 15 0 0 0 15 100
総合力指標 知識を取り込む力 20 15 0 0 0 0 0 35
思考・推論・創造する力 20 15 10 0 0 0 0 45
コラボレーションと
リーダーシップ
0 0 0 0 0 0 0 0
発表・表現・伝達する力 0 0 5 0 0 0 0 5
学習に取組む姿勢・意欲 0 0 0 0 0 0 15 15
※総合力指標で示す数値内訳、授業運営上のおおよその目安を示したものです。
評価の要点
評価方法 行動目標 評価の実施方法と注意点
試験 第14週に、授業全体の理解度に関する試験を実施する。
クイズ
小テスト
学期の前半終了時に、それまでの学習内容を確認する中間的なテストを実施する。 また、毎週その回の授業内容に関するミニクイズを行う。
レポート 授業で紹介されたトピックに関するミニレポートを実施する。
成果発表
(口頭・実技)
作品
ポートフォリオ
その他 授業への出席、参加態度を評価する。
具体的な達成の目安
理想的な達成レベルの目安 標準的な達成レベルの目安
人間の学習の種類の違いを理解し、この知識を応用して日常生 活のさまざまな現象を説明することができる。 行動学習理論におけるレスポンデント条件づけとオペラント条 件づけの違いを理解し、説明することができる。 学習における社会的状況の役割を理解することができる。 人間の言語の特徴を理解し、説明することができる。 言語習得の過程を理解し、説明することができる。 授業で学んだ知見に基づいて、日常生活で経験されるさまざま な現象を説明することができる。 人間の学習の種類の違いを理解することができる。 行動学習理論におけるレスポンデント条件づけとオペラント条 件づけの違いを理解することができる。 学習における社会的状況の役割を理解することができる。 人間の言語の特徴を理解することができる。 言語習得の過程を理解することができる。 授業で学んだ知見に基づいて、日常生活で経験されるさまざま な現象を説明することができる。
CLIP学習プロセスについて
一般に、授業あるいは課外での学習では:「知識などを取り込む」→「知識などをいろいろな角度から、場合によってはチーム活動として、考え、推論し、創造する」→「修得した内容を表現、発表、伝達する」→「総合的に評価を受ける、GoodWork!」:のようなプロセス(一部あるいは全体)を繰り返し行いながら、応用力のある知識やスキルを身につけていくことが重要です。このような学習プロセスを大事に行動してください。
※学習課題の時間欄には、指定された学習課題に要する標準的な時間を記載してあります。日々の自学自習時間全体としては、各授業に応じた時間(例えば2単位科目の場合、予習2時間・復習2時間/週)を取るよう努めてください。詳しくは教員の指導に従って下さい。
授業明細
回数 学習内容 授業の運営方法 学習課題 予習・復習 時間:分※
1 イントロダクション 学習と言語に関する基礎知識の復習 講義、振り返り これまでの授業で学んだ関連事項 の復習 120
2 学習 レスポンデント条件づけ(古典的条件づけ)の考え方 と理論 講義、振り返り 復習:日常生活の中でレスポンデ ント条件づけが関与すると思われ る現象を挙げて分析する 120
3 学習 オペラント条件付け1 基本的な考え方と理論 講義、振り返り オペラント条件づけの基本的な勧 化方を理解して、日常的な現象を 説明してみる 120
4 学習 オペラント条件づけ2 オペラント条件付けの応用 講義、振り返り 様々な領域へのオペラント条件づ けの応用を考えてみる 120
5 学習 オペラント条件づけとは異なる観点に立つ古典的な学 習理論 講義、振り返り オペラント条件づけとは異なる観 点に立つ古典的な学習理論が関わ る日常生活の中の現象を挙げて分 析してみる 120
6 学習 熟達化、社会的文脈の中の学習 状況認知 講義、振り返り 復習:状況認知の考え方に立って 日常生活の中の学習の事例を挙げ て分析してみる。 次週のクイズに向けて、これまで の学習内容を復習する 180
7 小テスト(学習に関するトピック) 言語 言語研究の4領域(音韻論、語彙論、統語論、語用論 ) 講義、振り返り 復習:言語にかかわる日常生活の 中の問題を取り上げ、言語研究の 4領域のどれに該当するかを考え る。 120
8 言語 音韻論:言語で使われる音(語音)の特徴、発話、発 話の知覚 講義、振り返り 復習:語音の特徴を分析してみる 120
9 言語 語彙獲得 講義、振り返り 復習:自分自身の経験や身近な子 供の語彙獲得の過程を振り返り、 それらを分析してみる 120
10 言語 統語論と文法能力の獲得 講義、振り返り 復習:自分自身の経験や身近な子 供の文法能力の獲得過程を振り返 り、それらを分析してみる 120
11 言語 語用論 講義、振り返り 復習:日常生活の中の経験の中で 語用論に関連する例を取り上げて 検討する。 120
12 言語 思考と言語 講義、振り返り 復習:日常生活の中の経験を振り 返り、思考と学習において言語の 果たす役割について検討する。 120
13 言語 言語生物学的基盤と障害 講義、振り返り 復習:言語の生物学的基礎と障害 について理解し、これまでの授業 で学んだ脳機能についての知識と 関連付ける。 最終試験への準備を行う 180
14 総復習 最終試験 試験、復習、振り返り 授業全体を復習する 120
15 授業の重要事項についての復習 自己点検 講義、振り返り 自己点検 120