|| 英語(English)
学習支援計画書(シラバス) 検索システム
教職課程 
授業科目区分 科目名 単位数 科目コード 開講時期 履修方法
教職課程
教職に関する科目
教職
数学科教育法Ⅰ
Educational Methods for Mathematics I
4 G910-01 2024年度
5期(前学期)
修学規程第4条を参照
担当教員名
*印は、実務経験のある教員を示しています。
授業科目の学習・教育目標
キーワード 学習・教育目標
1.数学教育 2.数学的リテラシー 3.学習指導要領 4.授業 5.コンピュータの利用 中学校教諭1種免許状(数学)および高等学校教諭1種免許状(数学)取得のための必修科目 である。授業においては、中等教育において教科「数学」を担当するために必要な基礎的な 知識の獲得を目指す。主に、数学教育の歴史と現状および目標、学習指導要領「数学」の内 容、数学科の内容と教材、指導と評価を取り上げる。
授業の概要および学習上の助言
 本授業では、中学校と高等学校で数学を担当する教師として必須の事項を取り上げる。具体的には以下の内容となる。   1.数学教育について:①歴史、②PISA、③目標、④評価   2.学習指導要領   3.数学の各領域の概観、指導、教材、および評価:①集合・論理、②代数、③幾何、④解析、⑤確率・統計   4.コンピュータを用いた数学教育   5.中学数学と高校数学の関連 授業では基礎的な事項を説明し、それに関する理解を深めるために、グループ討議を行う。グループ活動では、授業の学習指 導案を作成し模擬授業を実施する。  なお、中学校および高等学校の数学の最新の教科書を購入することが必要である。詳細は科目ガイダンス時に説明する。
教科書および参考書・リザーブドブック
教科書:高等学校学習指導要領(平成30年告示)解説 数学編 理数編[学校図書]、中学校学習指導要領(平成29年度告示)解説      数学編[日本文教出版] 他1冊 参考書:指定なし リザーブドブック:指定なし
履修に必要な予備知識や技能
●中学校および高等学校「数学」の教員免許状に必要な教職科目であり、4年次に「数学」での「教育実習」を行う予定の学  生は必ず履修しなければならない。 ●数学分野について、すでに基本的な知識と旺盛な関心を持っていること。 ●遅刻、欠席は厳禁である。
学生が達成すべき行動目標
No. 学科教育目標
(記号表記)
G 教科「数学」の目標を理解し、設問に正しく答えることができる。
G 教科「数学」で取り上げるべき各領域について理解し、それに基づいて授業を設計することができる。
G 授業の設計に基づいて、教材と評価についての案を作成することができる。
A 真摯に学習に取り組み、達成すべき行動目標を自己評価することができる。
達成度評価
評価方法
試験 クイズ
小テスト
レポート 成果発表
(口頭・実技)
作品 ポートフォリオ その他 合計
総合評価割合 40 0 50 0 0 5 5 100
指標と評価割合 総合評価割合 40 0 50 0 0 5 5 100
総合力指標 知識を取り込む力 30 0 10 0 0 0 0 40
思考・推論・創造する力 10 0 30 0 0 0 0 40
コラボレーションと
リーダーシップ
0 0 0 0 0 0 0 0
発表・表現・伝達する力 0 0 10 0 0 0 0 10
学習に取組む姿勢・意欲 0 0 0 0 0 5 5 10
※総合力指標で示す数値内訳、授業運営上のおおよその目安を示したものです。
評価の要点
評価方法 行動目標 評価の実施方法と注意点
試験 試験を1回(第7回の授業)実施し40%で最終評価に算入する。数学教育について、特にPISAとの関連、目 標、および学習指導要領について問う内容とする。
クイズ
小テスト
レポート レポートを1本課す。50%で最終評価に算入する。数学の各領域(集合・論理、代数、幾何、解析、確率 ・統計)における授業設計に関する内容とする。
成果発表
(口頭・実技)
作品
ポートフォリオ 5点満点で評価する。ポートフォリオ・システムに記入する内容は以下の通りとする。  ●本授業における学習活動を振り返り、行動目標についての自己評価とその理由を記述する。  ●本授業で気づいたこと、発見したことを記述する。
その他 5点満点で評価する。授業やグループ活動への参加の積極性や課題への取り組みなど、学習態度を評価対 象とする。
具体的な達成の目安
理想的な達成レベルの目安 標準的な達成レベルの目安
(1)教科「数学」の目標をPISAとの関連で理解し、その目標    を意識した授業を設計・実施することができる。 (2)数学的リテラシーの重要性との関連で数学の学習指導要    領を理解し、数学の授業設計に対する見解を持つことが    できる。 (3)数学の各領域の授業における指導、教材、および評価を    考案し、数学の授業設計をすることができる。 (1)教科「数学」の目標をPISAとの関連で理解することがで    きる。 (2)数学的リテラシーの重要性との関連で、数学の学習指導    要領を理解することができる。 (3)数学の各領域の授業における指導、教材、および評価を    考案することができる。
CLIP学習プロセスについて
一般に、授業あるいは課外での学習では:「知識などを取り込む」→「知識などをいろいろな角度から、場合によってはチーム活動として、考え、推論し、創造する」→「修得した内容を表現、発表、伝達する」→「総合的に評価を受ける、GoodWork!」:のようなプロセス(一部あるいは全体)を繰り返し行いながら、応用力のある知識やスキルを身につけていくことが重要です。このような学習プロセスを大事に行動してください。
※学習課題の時間欄には、指定された学習課題に要する標準的な時間を記載してあります。日々の自学自習時間全体としては、各授業に応じた時間(例えば2単位科目の場合、予習2時間・復習2時間/週)を取るよう努めてください。詳しくは教員の指導に従って下さい。
授業明細
回数 学習内容 授業の運営方法 学習課題 予習・復習 時間:分※
1 ●科目ガイダンス 講義・質疑応答 【復習】 ・シラバスを読み、本授業の内容  と目的を確認する。 45
2 ●PISAと数学教育 ●数学教育の歴史 ●本時の振り返り 講義・質疑応答 【復習】 ・文部科学省資料「OECD生徒の学 習到達度調査 〜2009年度調査国 際結果の要約」を読む。 60
3 ●数学教育の目標 講義・質疑応答 【復習】  ・授業ノートと学習指導要領の「 教科の目標」を照らし合わせて講 義内容を確認する。 45
4 ●教科「数学」に関する生徒の実態 ●本時の振り返り 講義・質疑応答 【復習】  ・授業ノートを中心に講義内容を 確認する。 45
5 ●中学校「数学」の学習指導要領 講義・質疑応答 【復習】 ・中学校学習指導要領解説のpp.1 4〜55を熟読する。 90
6 ●高等学校「数学」の学習指導要領 ●試験 ●ここまでのまとめと振り返り 講義・質疑応答 【予習】 ・第2〜6回の内容を総復習する。 【復習】 ・高等学校学習指導要領解説の第 2章を熟読する。 180 90
7 ●「集合・論理」領域の指導と教材、および評価 講義・質疑応答 【復習】  ・授業ノートと学習指導要領の該 当箇所を照らし合わせて講義内容 を確認する。 45
8 ●「集合・論理」領域の探究活動 ●本時の振り返り 講義・質疑応答 【復習】  ・授業ノートと学習指導要領の該 当箇所を照らし合わせて講義内容 を確認する。 45
9 ●「集合・論理」領域の学習指導案の作成 講義・質疑応答 【復習】  ・中高の「集合・論理」の単元で 学習指導案を作成する。 90
10 ●「集合・論理」領域の模擬授業の実施と振り返り 講義・質疑応答 グループ討議 【復習】  ・グループ討議の内容をもとに、 中高の「集合・論理」の単元の学 習指導案を改善する。 90
11 ●「代数」領域の指導と教材、および評価 講義・質疑応答 【復習】  ・授業ノートと学習指導要領の該 当箇所を照らし合わせて講義内容 を確認する。 45
12 ●「代数」領域の探究活動 ●本時の振り返り 講義・質疑応答 【復習】  ・授業ノートと学習指導要領の該 当箇所を照らし合わせて講義内容 を確認する。 45
13 ●「代数」領域の学習指導案の作成 講義・質疑応答 【復習】  ・中高の「代数」の単元で学習指 導案を作成する。 90
14 ●「代数」領域における模擬授業の実施と振り返り 講義・質疑応答 グループ討議 【復習】  ・グループ討議の内容をもとに、 中高の「代数」の単元の学習指導 案を改善する。 90
15 ●「幾何」領域の指導と教材、および評価 講義・質疑応答 【復習】  ・授業ノートと学習指導要領の該 当箇所を照らし合わせて講義内容 を確認する。 45
16 ●「幾何」領域の探究活動 ●本時の振り返り 講義・質疑応答 【復習】  ・授業ノートと学習指導要領の該 当箇所を照らし合わせて講義内容 を確認する。 45
17 ●「幾何」領域の学習指導案の作成 講義・質疑応答 【復習】  ・中高の「幾何」の単元で学習指 導案を作成する。 90
18 ●「幾何」領域における模擬授業の実施と振り返り 講義・質疑応答 グループ討議 【復習】  ・グループ討議の内容をもとに、 中高の「解析」の単元の学習指導 案を改善する。 90
19 ●「解析」領域の指導と教材、および評価 講義・質疑応答 【復習】  ・授業ノートと学習指導要領の該 当箇所を照らし合わせて講義内容 を確認する。 45
20 ●「解析」領域の探究活動 ●本時の振り返り 講義・質疑応答 【復習】  ・授業ノートと学習指導要領の該 当箇所を照らし合わせて講義内容 を確認する。 45
21 ●「解析」領域の学習指導案の作成 講義・質疑応答 【復習】  ・中高の「解析」の単元で学習指 導案を作成する。 90
22 ●「解析」領域における模擬授業の実施と振り返り 講義・質疑応答 グループ討議 【復習】  ・グループ討議の内容をもとに、 中高の「解析」の単元の学習指導 案を改善する。 90
23 ●「確率・統計」領域の指導と教材、および評価 講義・質疑応答 【復習】  ・授業ノートと学習指導要領の該 当箇所を照らし合わせて講義内容 を確認する。 45
24 ●「確率・統計」領域の探究活動 ●本時の振り返り 講義・質疑応答 【復習】  ・授業ノートと学習指導要領の該 当箇所を照らし合わせて講義内容 を確認する。 45
25 ●「確率・統計」領域の学習指導案の作成 講義・質疑応答 【復習】  ・中高の「確率・統計」の単元で 学習指導案を作成する。 90
26 ●「確率・統計」領域における模擬授業の実施と振り 返り 講義・質疑応答 グループ討議 【復習】  ・グループ討議の内容をもとに、 中高の「解析」の単元の学習指導 案を改善する。 90
27 ●ICTを活用した数学教育 講義・質疑応答 【復習】  ・授業ノートを中心に講義内容を 確認する。 45
28 ●数学教育における中学校と高等学校の関連 ●本時の振り返り 講義・質疑応答 【復習】  ・レポートを作成する。 120
29 ●教科「数学」の実践研究の知見からの授業改善 講義・質疑応答 【復習】  ・レポートを作成する。 120
30 ●全体のまとめ ●自己点検授業 講義・質疑応答 ポートフォリオ作成 【復習】 ・授業全体を振り返り、今後に向 けた学びの方針を考える。 60