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専門教育課程 建築学科(2018年度入学〜)
授業科目区分 科目名 単位数 科目コード 開講時期 履修方法
専門教育課程
専門科目
専門
建築構造力学Ⅱ
Structural Mechanics for Architecture II
2 A013-01 2024年度
3期(前学期)
修学規程第4条を参照
担当教員名
*印は、実務経験のある教員を示しています。
授業科目の学習・教育目標
キーワード 学習・教育目標
1.たわみ曲線 2.座屈 3.仮想仕事の原理 4.たわみ角法 5.固定モーメント法  本講義は安全で美しく快適な人間活動の器としての建築を作るために、静定構造物を扱っ た建築構造力学Ⅰを進展させて、不静定構造物について述べる。講義前半では、構造物を静 定と不静定構造に判定する方法を学ぶ。次に、部材の変形、圧縮材の座屈問題を理解する。 更に、仮想仕事の原理を用いて構造物の変形と、簡単な不静定構造物構造物の解法を学ぶ。 講義後半では、たわみ角法および固定モーメント法による解法を講義し、不静定骨組の解法 が出来る様になる構造物をモデル化し、設計用応力を求めることが出来る。
授業の概要および学習上の助言
0.静定構造物の解法(完全理解) 1.概説 2.静定・不静定構造物の判定 3.部材の変形 4.仕事に関する原理 5.応力法による不静定ラーメンの解法 6.応力法による不静定トラスの解法 7.圧縮材の座屈 8.たわみ角法による矩形ラーメンの解法 9.固定モーメント法による矩形ラーメンの解法
教科書および参考書・リザーブドブック
教科書:ステップアップ建築構造力学[学芸出版社] 参考書:指定なし リザーブドブック:指定なし
履修に必要な予備知識や技能
建築構造力学Iを履習している事。建築構造力学Iで学習した静定構造物の解法が習得できていない学生は本講義は無理であ るので、講義の最初数週間は復習と応用問題を取り入れて、完全理解に向けて徹底的な指導をする。理解不十分の場合はその 時点で不合格となる。演習を通して理論を理解し、小テストで理解力を確認する。演習は期限内に必ず提出すること。
学生が達成すべき行動目標
No. 学科教育目標
(記号表記)
O 曲げによる部材の変形が計算出来る。
O 仮想仕事の原理を用いて構造物の変形が計算できる。
O 仮想仕事の原理を用いて簡単な不静定構造物が計算できる。
O 圧縮材の座屈荷重を求めることが出来る。
O たわみ角法を用いて矩形ラーメンを解く事ができる。
O 固定モーメント法を用いて矩形ラーメンを解く事ができる。
達成度評価
評価方法
試験 クイズ
小テスト
レポート 成果発表
(口頭・実技)
作品 ポートフォリオ その他 合計
総合評価割合 30 30 40 0 0 0 0 100
指標と評価割合 総合評価割合 30 30 40 0 0 0 0 100
総合力指標 知識を取り込む力 20 20 20 0 0 0 0 60
思考・推論・創造する力 5 5 0 0 0 0 0 10
コラボレーションと
リーダーシップ
0 0 0 0 0 0 0 0
発表・表現・伝達する力 2 2 10 0 0 0 0 14
学習に取組む姿勢・意欲 3 3 10 0 0 0 0 16
※総合力指標で示す数値内訳、授業運営上のおおよその目安を示したものです。
評価の要点
評価方法 行動目標 評価の実施方法と注意点
試験 たわみ角法を用いて矩形ラーメンを解く事と、固定モーメント法を用いて矩形ラーメンを解く事について 、達成度試験を実施し評価する。
クイズ
小テスト
静定構造物の解法 弾性曲線式、モールの定理、仮想仕事の原理とその応用、圧縮材の座屈について、小テストを実施する。
レポート 静定構造物の解法、単純な構造物を対象に、曲げによる部材の変形や圧縮材の座屈荷重を算出すること、 仮想仕事の原理を用いて構造物の変形や簡単な不静定構造物が計算できること、たわみ角法を用いて矩形 ラーメンを解く事及び固定モーメント法を用いて矩形ラーメンを解くことについてレポートで作成する。 提出されたレポートを評価する。
成果発表
(口頭・実技)
作品
ポートフォリオ
その他 講義への出席状況とレポートへの取り組み姿勢を評価する。
具体的な達成の目安
理想的な達成レベルの目安 標準的な達成レベルの目安
構造力学の知識を使った構造物の解法が十分に理解されている こと。 構造力学の知識を使った構造物の解法が理解されていること。
CLIP学習プロセスについて
一般に、授業あるいは課外での学習では:「知識などを取り込む」→「知識などをいろいろな角度から、場合によってはチーム活動として、考え、推論し、創造する」→「修得した内容を表現、発表、伝達する」→「総合的に評価を受ける、GoodWork!」:のようなプロセス(一部あるいは全体)を繰り返し行いながら、応用力のある知識やスキルを身につけていくことが重要です。このような学習プロセスを大事に行動してください。
※学習課題の時間欄には、指定された学習課題に要する標準的な時間を記載してあります。日々の自学自習時間全体としては、各授業に応じた時間(例えば2単位科目の場合、予習2時間・復習2時間/週)を取るよう努めてください。詳しくは教員の指導に従って下さい。
授業明細
回数 学習内容 授業の運営方法 学習課題 予習・復習 時間:分※
1 (1)講義の学習目標  講義の役割と建築設計にどのように関連していくか を理解する。 (2)静定・不静定の判定  不安定構造物、静定構造物、不静定構造物の違いを 判定する。 (3)静定構造物の解法  静定構造物の反力・応力の求め方について振り返る 。 講義と例題および演習を通し て、理解する。 復習:本講義の内容を復習 予習:次回講義分のテキストを読 む。 120 60
2 静定構造物の変形 その1 (1)弾性曲線式による梁の変形解析  静定構造物の曲げによる梁の変形を理解する。 講義と例題および演習を通し て、理解する。授業内容の理 解度を自己点検する。 復習:本講義の内容を復習 予習:次回講義分のテキストを読 む。 120 60
3 静定構造物の変形 その2 (1)モールの定理による梁の変形解析  静定構造物の曲げによる梁の変形を理解する。 講義と例題および演習を通し て、理解する。授業内容の理 解度を自己点検する。 復習:本講義の内容を復習 予習:次回講義分のテキストを読 む。 120 60
4 仮想仕事の原理 その1  仮想仕事の原理を用いた梁の変形解析を理解する。 (1)仮想仕事の原理 (2)仮想仕事の原理による静定梁・ラーメンの変形 (3)仮想仕事の原理によるトラスの変形 講義と例題および演習を通し て、理解する。授業内容の理 解度を自己点検する。 復習:本講義の内容を復習 予習:次回講義分のテキストを読 む。 120 60
5 仮想仕事の原理 その2  仮想仕事の原理を応用して簡単な不静定構造物の変 形解析を理解する。 (1)不静定構造物解析の基本原理 (2)一次不静定梁・ラーメンの解法 (3)一次不静定トラスの解法 講義と例題および演習を通し て、理解する。授業内容の理 解度を自己点検する。 復習:本講義の内容を復習 予習:次回講義分のテキストを読 む。 120 60
6 圧縮材の座屈  座屈現象について理解する。 (1)座屈現象と支配式 (2)一端ピン他端ローラ部材の弾性座屈(Euler座 屈) (3)種々の材端条件を持つ部材の座屈解析 講義と例題および演習を通し て、理解する。 復習:これまでの講義内容の復習 150
7 中間振り返り 6回までの講義内容の理解度を小テストする。 理解度と応用性の確認の小テ ストを行う。試験内容の理解 度を自己点検する。 復習:小テストの復習 予習:次回講義分のテキストを読 む 120 60
8 たわみ角法 その1  たわみ角法による矩形ラーメンの解法を理解する。 (1)たわみ角法による解法の原理 (2)たわみ角法の基本式 (3)節点方程式 講義と例題および演習を通し て、理解する。授業内容の理 解度を自己点検する。 復習:本講義の内容を復習 予習:次回講義分のテキストを読 む。 120 60
9 たわみ角法 その2  たわみ角法による矩形ラーメンの解法を理解する。 (1)層方程式 講義と例題および演習を通し て、理解する。授業内容の理 解度を自己点検する。 復習:本講義の内容を復習 予習:次回講義分のテキストを読 む。 120 60
10 たわみ角法 その3  たわみ角法による矩形ラーメンの解法を理解する。 (1)節点移動のない場合のマトリクス法による解法 講義と例題および演習を通し て、理解する。授業内容の理 解度を自己点検する。 復習:本講義の内容を復習 予習:次回講義分のテキストを読 む。 120 60
11 たわみ角法による矩形ラーメンの解法 固定モーメント法 その1  固定モーメント法による矩形ラーメンの解法を理解 する。 (1)解法の原理 (2)節点移動のないラーメンの解法 講義と例題および演習を通し て、理解する。授業内容の理 解度を自己点検する。 復習:本講義の内容を復習 予習:次回講義分のテキストを読 む。 120 60
12 固定モーメント法 その2  固定モーメント法による矩形ラーメンの解法を理解 する。 (1)節点移動のあるラーメンの解法 講義と例題および演習を通し て、理解する。授業内容の理 解度を自己点検する。 復習:本講義の内容を復習 予習:次回講義分のテキストを読 む。 120 60
13 D値法  D値法を用いた解析手法を理解する。 (1)D値の意味 (2)柱のせん断力と反曲点高比 (3)解法手順 講義と例題および演習を通し て、理解する。授業内容の理 解度を自己点検する。 復習:第8回から13回までの講義 内容の復習 120 60
14 試験と解説 たわみ角法、固定モーメント 法を用いて、矩形ラーメンに 対する断面力の計算について 試験をする。試験内容の理解 度を自己点検する。 復習:試験の復習 150
15 講義の役割と理解不足の事項を自己で把握する。 講義の役割と理解不足の事項 を自己で把握する。