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学習支援計画書(シラバス) 検索システム
専門教育課程 応用化学科
授業科目区分 科目名 単位数 科目コード 開講時期 履修方法
専門教育課程
専門科目
専門
バイオ・化学基礎実験・演習A2(応用化学)
Basic Experiments and Practice in Bioscience and Chemistry A2 (Applied Chemistry)
1 B037-01 2024年度
3期(前学期)
修学規程第4条を参照
担当教員名
*印は、実務経験のある教員を示しています。
授業科目の学習・教育目標
キーワード 学習・教育目標
1.実験操作 2.有機合成 3.分光分析 4.同定 実験に適した服装・保護具を正しく着用し、実験用具を正しく用いて、安全に実験を行う事 ができる。また、実験指示書に記載されている内容を理解し、主体的に実験を実施する事が 出来る。加えて実験方法、ならびに実験中に観察された現象の論理的考察を記述した報告書 を作成し、期限内に提出できる。 これらの活動を通じ、授業科目において学んだ内容を実験により検証・報告する経験を積む ことにより、総合的な実験遂行能力を習得する。
授業の概要および学習上の助言
本実験科目では、有機化学分野の実験を行う。本実験科目の目的は、講義にて学んだ知識を実験を通じてより深く理解すると ともに、4年次のプロジェクトデザインIIIにおける活動を行う為に必要な調査能力、実験技能および報告書作成能力を習得す ることにある。従って、不明な点および理解の進まない事柄に関しては、十分に予復習すると共に、オフィスアワーや実験時 間を利用して能動的に解決することが必要である。また実験の詳細を実験指導書で予習してから実習に臨むこと。なお、初回 には注意事項の説明および実験装置の取り扱い解説,安全講習などを実施するので必ず出席すること。 [概要] ・実験ガイダンスと安全講習 ・蒸留法の基礎 ・芳香族化合物の付加反応・置換反応 ・エステル合成 ・高分子合成 ・達成度確認試験
教科書および参考書・リザーブドブック
教科書:バイオ・化学基礎実験・演習(応用化学科)[金沢工業大学] 参考書:指定なし リザーブドブック:化学のレポートと論文の書き方[化学同人]、実験データを正しく扱うために[化学同人]、実験を安全に行うた        めに 第8版[化学同人]、続・実験を安全に行うために 第4版[化学同人] 他1冊
履修に必要な予備知識や技能
実験に際しては、履修済み講義の復習と実験の予習を並行して行い,理論的背景を熟知した上で実験を行うこと。なお,予習 が不十分,個人用保護具を持参していない,教員の指示に従わない場合,安全確保の観点から実験中止を指示することや,以 降の実験について参加を認めないことがある。  なお,実験の進捗状況によっては,所定の時限内に実験が終了しない場合がある。実験終了まで取組みを続ける必要がある ため,その準備を整えておくこと。また、体調を十分に整えてから実験に臨むこと。
学生が達成すべき行動目標
No. 学科教育目標
(記号表記)
L 実験に適した服装・保護具等を着用し、取り扱う器具および試薬の特性を理解して安全に実験を行うことができる
L 実験内容・結果を実験ノートに的確に記録することができる
L 定められた形式で実験レポートを作成し、第三者に説明することができる
L 実験で観察された現象、得られた実験データなどを物理・化学の原理に基づいて考察することができる
L 実験指示書を読んで、自ら実験を進めることができる。
L 有機化学の基本的な原理を十分に理解し、実験操作を行うことができる
達成度評価
評価方法
試験 クイズ
小テスト
レポート 成果発表
(口頭・実技)
作品 ポートフォリオ その他 合計
総合評価割合 20 0 60 0 0 0 20 100
指標と評価割合 総合評価割合 20 0 60 0 0 0 20 100
総合力指標 知識を取り込む力 0 0 30 0 0 0 0 30
思考・推論・創造する力 10 0 10 0 0 0 0 20
コラボレーションと
リーダーシップ
0 0 0 0 0 0 0 0
発表・表現・伝達する力 10 0 0 0 0 0 0 10
学習に取組む姿勢・意欲 0 0 20 0 0 0 20 40
※総合力指標で示す数値内訳、授業運営上のおおよその目安を示したものです。
評価の要点
評価方法 行動目標 評価の実施方法と注意点
試験 基本操作ならびに実験の基礎的事項に関する理解度を,記述式試験にて評価する。 なお、実験室において留意すべきこと,安全講習の内容も試験の出題範囲に含まれる。
クイズ
小テスト
レポート  実験書にて指定された形式・様式にて実験報告書を作成する。実験報告書はテーマ毎に個人単位で作成 し,期限までに提出すること。  実験報告書は実験目的,実験手順,結果,考察,参考文献リストから構成し,A4用紙10枚以内に纏 めること。また、実験方法に関しては、第三者が追試を行える水準まで詳細に記述すること。  いずれも,各項目がバランスよく記述されていることが望ましい。
成果発表
(口頭・実技)
作品
ポートフォリオ
その他 実験フローの作成,用いる試薬の取り扱い法,用いる反応,精製法の操作手順屋注意点などを,必ず予習 すること。予習の内容については,実験開始前にその確認を受ける。また,指定された課題に取組み,そ の内容をレポートに付して提出すること。 なお、実験ノートの提出を求める場合がある為、ノートは整理しておくこと。加えて,本科目は実技・演 習科目であるため、全出席を基本とする。
具体的な達成の目安
理想的な達成レベルの目安 標準的な達成レベルの目安
1.正しく保護具を用い、安全に配慮した実験を自主的に行う ことができる 2.有機合成および化学分析の基本原理を十分に理解し,実験 操作を正確に行うことができる 3.実験操作の基本原理と目的を十分に理解し、得られた実験 データをまとめ、考察できる 4.実験内容および結果を的確に記録する事ができる 5.定められた形式で実験レポートを作成し、第三者に分かり やすく説明することができる 1.正しく保護具を用い、安全に配慮した実験を行うことがで きる 2.有機合成および化学分析の基本原理を理解し、実験操作を 行うことができる 3.実験操作の基本原理と目的を理解し、得られた実験データ をまとめ、考察に活用できる 4.実験内容および結果を記録する事ができる 5.定められた形式で実験レポートを作成する事ができる
CLIP学習プロセスについて
一般に、授業あるいは課外での学習では:「知識などを取り込む」→「知識などをいろいろな角度から、場合によってはチーム活動として、考え、推論し、創造する」→「修得した内容を表現、発表、伝達する」→「総合的に評価を受ける、GoodWork!」:のようなプロセス(一部あるいは全体)を繰り返し行いながら、応用力のある知識やスキルを身につけていくことが重要です。このような学習プロセスを大事に行動してください。
※学習課題の時間欄には、指定された学習課題に要する標準的な時間を記載してあります。日々の自学自習時間全体としては、各授業に応じた時間(例えば2単位科目の場合、予習2時間・復習2時間/週)を取るよう努めてください。詳しくは教員の指導に従って下さい。
授業明細
回数 学習内容 授業の運営方法 学習課題 予習・復習 時間:分※
第1週 有機化学実験ガイダンス ・安全講習 ・実験室利用法 ・器具取扱実習 蒸留法による物質の精製 講義と演習、実験・実習 有機化学実験における安全確保に ついて,教科書の該当する章を通 読する (予習)実験指導書の該当する章 を読んで内容を理解し、予習課題 を解く。蒸気圧および電気電導度 について確認しておく。   (実習後)指定された課題を含む 実験報告書を作成し、所定の期日 までに提出する。 30 30 100
第2週 芳香族化合物の付加反応・置換反応 ・アセトアニリドの合成 ・p-ブロモアニリンの合成 いずれか一方を指示する。 講義と演習、実験・実習 (予習)実験指導書の該当する 章を読んで内容を理解し、予習課 題を解く。無水酢酸を用いたアセ チル化反応についてその機構を纏 める。 融点測定法、再結晶について,そ の注意点と操作法,原理を確認し ておく。   (実習後)指定された課題を含む 実験報告書を作成し、所定の期日 までに提出する。 30 120
第3週 エステル合成 講義と演習、実験・実習 (予習)実験指導書の該当する 章を読んで内容を理解し、予習課 題を解く。エステル化反応および エステルの加水分解反応、赤外吸 収スペクトルの解析について確認 しておく。 使用する無水カルボン酸,アルコ ールについて,その物性と取り扱 い法を調べる。   (実習後)指定された課題を含む 実験報告書を作成し、所定の期日 までに提出する。 60 120
第4週 ナイロン66の合成 講義と演習、実験・実習 (予習)実験指導書の該当する 章を読んで内容を理解し、予習課 題を解く。ナイロン66の赤外吸 収スペクトルにおける吸収帯と化 学構造の帰属を行っておく。   (実習後)指定された課題を含む 実験報告書を作成し、所定の期日 までに提出する。。 30 120
第5週 有機化学分野における達成度確認試験 自己点検授業 試験,自己点検,講義 実験において必要となった反応に 関する知識,技能,計算法を纏め 直す 120