1 |
【授業】
本科目の授業運営方針を学習支援計画書に基づいて説
明する.この科目と機械工学科の教育目標との関連,
具体的な達成レベルの目安を説明する.
また,鉄鋼,非鉄金属,プラスチック,セラミックス
等の“実用材料”の全体像を把握して材料を使用する
上での基本概念を学習する. |
授業と質疑 |
機械工学科の教育目標と本科目と
の関連を理解する.
自分の身の回りにある工業製品,
家庭用品などの材料について考え
てみよう.モノを手にしたときに
「これはどんな材料で出来ている
のだろう?」と疑問を持ち,調べ
,材料に対する認識を深めよう. |
30
30 |
2 |
【授業】
物質の分類,物質を構成する原子の結合の種類と特徴
,Au,Fe,Mgなど結晶構造を学習する.さらに,実用
材料の分類と基本特性,具体的な工業的用途,材料開
発の必要性について学習する. |
授業と質疑 |
金,アルミニウム,鉄,マグネシ
ウムなどの純物質の結晶構造を予
習しておく.
JIS G3101,JIS G4051,JIS G440
1,JIS G5501,JIS H4000を調査
し,規格の名称,記載されている
材料の種類を表す記号と特徴など
を理解する. |
30
90 |
3 |
【授業】
結晶の幾何学(特に,空間格子と単位格子,ブラベー
格子),単結晶と多結晶の違い,物質の理論密度の算
出について学習する. |
授業と質疑
演習問題の出題と解答 |
代表的な純物質とその結晶構造モ
デルを説明できるように復習する
. |
60 |
4 |
【小テスト1】
1回から3回の内容について小テストによりその理解
度を確認する.
【授業】
結晶の幾何学の知識を応用して,単位格子とミラー指
数を用いた結晶の面と方向の表示法,FCC及びBCCにお
ける原子の充填率,四面体空隙,八面体空隙の算出な
どを学習する. |
小テスト1
授業と質疑 |
1回から3回の授業内容の復習 |
180 |
5 |
【振り返り授業と自己点検】
小テスト1を返却し,模範解答の提示と解説を行うと
ともに,疑問点を解消するための質疑応答の時間を設
ける.
さらに,理解度を深めるための演習問題,クイズなど
を出題し解説する.
【授業】
単位格子とミラー指数を用いた結晶の面と方向の表示
法についてさらに学習する. |
授業と質疑
演習問題の出題と解答 |
小テストの自己採点の後に自己点
検レポートを作成・提出し,今後
の学習計画を立案する.
演習問題を復習し,単位格子とミ
ラー指数を用いた表示法を理解す
る. |
15
60 |
6 |
【授業】
完全結晶,格子欠陥の種類と特徴を理解する.さらに
,弾性変形と塑性変形の違いを理解する.塑性変形に
ついては,すべり変形と双晶変形の違いを理解する. |
授業と質疑 |
BCC結晶とFCC結晶のすべり系を復
習する.さらに,単結晶に一軸応
力を加えた際にすべり面に働くせ
ん断応力の導出法を説明できるよ
うに復習する. |
60 |
7 |
【授業】
材料の特徴を知るための試験方法の概要(破壊試験(
引張試験,硬さ試験,シャルピー衝撃試験,疲労試験
など,非破壊試験(超音波探傷試験,X線透過試験な
ど))を学習する.さらに,材料の機械的特性を表す
用語(延性,展性,靭性,脆性など)を学習する. |
授業と質疑
演習問題の出題と解答 |
JIS G0202,JIS Z2241,JIS Z224
2,JIS Z2243-1及び2,JIS Z2244
,JIS Z2245を調査し,規格の名
称,記載されている材料試験法と
その特徴などを理解する. |
90 |
8 |
【授業】
機械構造物の設計には不可欠な材料の強度を知るため
の材料試験(例えば,引張試験,硬さ試験,シャルピ
ー衝撃試験)の方法について学習する.さらに,引張
試験及びシャルピー衝撃試験で得られる種々の値の求
め方を学習する. |
授業と質疑
演習問題の出題と解答 |
演習問題を復習し,材料試験で得
られる種々の値の算出法を理解す
る. |
90 |
9 |
【小テスト2】
4回から8回の内容について小テストを実施し,その
理解度を確認する.
【授業】
金属材料における組織制御の基礎を学習する.純金属
,固溶体,化合物の違いを学習する. 晶出,析出,
相変態などの組織制御の関連用語を学習する. |
小テスト2
授業と質疑 |
4回から8回の授業内容の復習 |
180 |
10 |
【振り返り授業と自己点検】
小テスト2を返却し,模範解答の提示と解説を行うと
ともに,疑問点を解消するための質疑応答の時間を設
ける.
さらに,理解度を深めるための演習問題,クイズなど
を出題し解説する.
【授業】
組織制御を行う上で必要不可欠な平衡状態図の基礎を
学習する.全率固溶体型状態図及び共晶型状態図を例
として取り上げる. |
授業と質疑
演習問題の出題と解答 |
小テストの自己採点の後に自己点
検レポートを作成・提出し,今後
の学習計画を立案する.
授業前に1回から8回の学習内容
を復習するとともに,疑問点を明
確にしておく.重要用語などを簡
潔に発表する時間を設けるので,
各自のノートを整理しなければい
けない. |
15
180 |
11 |
【授業】
平衡状態図と形成される組織(特に,共晶組織と共析
組織)を学習する.さらに,天秤の関係を使った相の
割合の算出方法を学習する. |
授業と質疑
演習問題の出題と解答 |
演習問題を復習し,天秤の関係を
使った相の割合の算出法を理解す
る. |
60 |
12 |
【小テスト3】
第9回から第11回の内容について小テストを実施し
,その理解度を確認する.
【総合演習】
機械工学の中で重要な位置を占める材料の役割を考え
る.特に,今後の開発が期待される材料の特性とその
適用分野に関して討論を行う.討論内容あるいは指示
された事項について調査し,レポートとしてまとめる
. |
小テスト3
授業と質疑 |
第9回から第11回の授業内容の
復習
レポート作成のための調査を開始
する. |
180
120 |
13 |
【振り返り授業と自己点検】
小テスト3を返却し,模範解答の提示と解説を行う.
疑問点の解消と理解をさらに深めるための質疑応答の
時間を設ける.小テスト3の結果を自己点検し,今後
の学習計画を立案する.
【授業】
純鉄の相変態及びFe-C系平衡状態図の読み取り方を学
習する. |
授業と質疑
演習問題の出題と解答 |
小テストの自己採点の後に自己点
検レポートを作成・提出し,今後
の学習計画を立案する.
授業前に各自のノート,配布資料
,教科書などを使って復習し,理
解不十分な箇所を明確にし,その
解決のための質問事項をまとめて
おく. |
15
180 |
14 |
【総合学習授業】
これまでの学習内容の理解度を深めるための演習問題
,クイズなどを出題し解説する.
【達成度確認試験】
第1回から第14回の学習内容の理解度を確認するた
めの達成度確認試験を実施する. |
演習問題の出題と解答
達成度確認試験 |
これまでの学習内容の総復習 |
270 |
15 |
【振り返り授業】
達成度確認試験の返却と解説を行う.さらに,提出さ
れたレポートの解説を行う.
【自己点検】
小テスト,達成度確認試験,レポートについて自己点
検し,今後の学習計画を立案する. |
達成度確認試験の模範解答を
提示し,これまでの学習内容
を復習する.
各自の結果について自己点検
し,今後の学習計画立案に役
立てる.
レポートの提出 |
達成度確認試験の復習.
指示された課題のレポートを作成
し,授業開始時に提出する. |
60
180 |
一般に、授業あるいは課外での学習では:「知識などを取り込む」→「知識などをいろいろな角度から、場合によってはチーム活動として、考え、推論し、創造する」→「修得した内容を表現、発表、伝達する」→「総合的に評価を受ける、GoodWork!」:のようなプロセス(一部あるいは全体)を繰り返し行いながら、応用力のある知識やスキルを身につけていくことが重要です。このような学習プロセスを大事に行動してください。
※学習課題の時間欄には、指定された学習課題に要する標準的な時間を記載してあります。日々の自学自習時間全体としては、各授業に応じた時間(例えば2単位科目の場合、予習2時間・復習2時間/週)を取るよう努めてください。詳しくは教員の指導に従って下さい。