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学習支援計画書(シラバス) 検索システム
専門教育課程 ロボティクス学科
授業科目区分 科目名 単位数 科目コード 開講時期 履修方法
専門教育課程
専門科目
専門
ロボット設計演習Ⅰ
Engineering Exercise for Robotics I
2 E217-01 2024年度
3期(前学期)
修学規程第4条を参照
担当教員名
*印は、実務経験のある教員を示しています。
授業科目の学習・教育目標
キーワード 学習・教育目標
1.機械設計 2.機構学 3.機械製図 4.機械加工  ロボットの設計演習として,自律走行するマイコンカーの設計製作をチームで行なう.こ の演習を通して,設計製図技術を身につける.さらに,機構設計や機械加工に係る知識や技 術を実践的に活用し,形にする能力を養う.
授業の概要および学習上の助言
 マイコンカーの設計製作は,マイコンカーに搭載するセンサ,制御基板,電源等の配置を考慮しながら,主にマイコンカー の操舵の機構及び本体フレームの設計をチームで行ない,実際に部品加工と組立を行なう.自らが製図した組立図を基に全て の部品図を完成させ,それらを形にすることにより,創造する技術を身に付ける.実際に製作したマイコンカーは,ロボティ クス専門実験・演習Bにおいてプログラミングから制御までを学習するために使用する.  本演習は,卒業研究でロボットを製作する流れと同じであり,ロボット設計にどのような知識や技術が必要かを理解しても らうことを目的としている.そのため,受身の姿勢では得られるものが少なく,ロボット設計に必要な技術が身に付かないま ま4年生になってしまう.そうならないためにも,積極的に本演習に取り組んでもらいたい.
教科書および参考書・リザーブドブック
教科書:指定なし 参考書:指定なし リザーブドブック:指定なし
履修に必要な予備知識や技能
1.関連専門基礎科目:ロボット基礎力学,ロボット材料力学,機械系製図 2.講義は配付資料に沿って進められる. 3.これまで座学で学んだことの総括であるため,関連科目の教科書をしっかり読み返すとよい. 4.時間外に夢考房で機械加工を行なうため,事前に夢考房ライセンス(板金・ボール盤・フライス盤・旋盤など)を必ず取 得する必要がある.
学生が達成すべき行動目標
No. 学科教育目標
(記号表記)
J,N 機械設計に必要な設計項目を理解し,第三者に説明できる.
J,N 設計のフローを理解し,概略設計および詳細設計を行なうことができる.
J,N CADツールを用いて製図規格(JIS製図法)に従った製図を行なうことができる.
J,N 機械製作法を考慮した組立図,並びに部品図を作成することができる.
達成度評価
評価方法
試験 クイズ
小テスト
レポート 成果発表
(口頭・実技)
作品 ポートフォリオ その他 合計
総合評価割合 0 0 50 0 50 0 0 100
指標と評価割合 総合評価割合 0 0 50 0 50 0 0 100
総合力指標 知識を取り込む力 0 0 0 0 0 0 0 0
思考・推論・創造する力 0 0 0 0 50 0 0 50
コラボレーションと
リーダーシップ
0 0 0 0 0 0 0 0
発表・表現・伝達する力 0 0 50 0 0 0 0 50
学習に取組む姿勢・意欲 0 0 0 0 0 0 0 0
※総合力指標で示す数値内訳、授業運営上のおおよその目安を示したものです。
評価の要点
評価方法 行動目標 評価の実施方法と注意点
試験
クイズ
小テスト
レポート 「マイコンカー」のレポート提出により評価を行う.評価のポイントとしては,設計段階で議論された内 容や最終的にこの機構を選定した理由などが書かれていること.組立図と部品図の整合性がしっかり確認 されていること.工作機械の特性を理解して部品図が書かれているか等である.
成果発表
(口頭・実技)
作品 「マイコンカー」の作品の提出により評価を行う.評価のポイントとしては,マイコンカーが図面通りに 作られていること.左右に操舵部を動かしても車輪が本体フレームに干渉しないこと.可動部のガタが小 さくなるような工夫が機構にされているか.マイコン基板やセンサを取り付けたときに問題が発生しない か等である.
ポートフォリオ
その他
具体的な達成の目安
理想的な達成レベルの目安 標準的な達成レベルの目安
マイコンカーの組立図から部品図を作成することができ、実際 に部品図通りの形状に加工ができる.さらに設計上の問題に対 して解決案を創造できる. マイコンカーの機構や部品の形状をイメージしながら、組立図 や部品図を作成することができる.
CLIP学習プロセスについて
一般に、授業あるいは課外での学習では:「知識などを取り込む」→「知識などをいろいろな角度から、場合によってはチーム活動として、考え、推論し、創造する」→「修得した内容を表現、発表、伝達する」→「総合的に評価を受ける、GoodWork!」:のようなプロセス(一部あるいは全体)を繰り返し行いながら、応用力のある知識やスキルを身につけていくことが重要です。このような学習プロセスを大事に行動してください。
※学習課題の時間欄には、指定された学習課題に要する標準的な時間を記載してあります。日々の自学自習時間全体としては、各授業に応じた時間(例えば2単位科目の場合、予習2時間・復習2時間/週)を取るよう努めてください。詳しくは教員の指導に従って下さい。
授業明細
回数 学習内容 授業の運営方法 学習課題 予習・復習 時間:分※
第1週 ・配布する学習支援計画書を基に科目の学習目標,概 要や行動目標を理解する.特にこの科目がロボティク ス学科の教育目標のどの部分を担っているか,具体的 な達成レベルの目安を理解する. ・部品配置,操舵の機構について検討する. ・検討した案を第三者に説明できるようにイラストま たは図面に描く. 講義と質疑 スライドと配付資料を使った 講義 復習:ロボティクス学科の教育目 標と本科目との関連を理解する. マイコンカーの部品配置,操舵の 機構案を各自考える. 60
第2週 ・機構案のレポートを提出する. ・グループに分かれて部品配置,操舵の機構を検討す る. 講義と質疑 スライドと配付資料を使った 講義 予習:グループ討論のための準備 (イラスト・図面の完成).機械 系製図ⅠⅡを復習する.工作機械 の使い方,加工方法を確認する. 復習:機構案の検討内容を整理す る. 60 30
第3週 ・グループに分かれて部品配置,操舵の機構を決定す る. 講義と質疑 スライドと配付資料を使った 講義 予習:機構の調査 復習:機構案の検討内容を整理す る. 60 30
第4週 ・配置図と機構案を基に組立図を作成する. ・動作時の干渉や部品の固定方法を確認する. 講義と質疑 スライドと配付資料を使った 講義 予習:決定した機構の問題点を考 える. 復習:駆動部,操舵部の組立図を 作成する. 30 60
第5週 ・組立図を教員にチェックしてもらい,問題がなけれ ば部品図を作成する.一人一品以上の部品図を担当す る. 講義と質疑 スライドと配付資料を使った 講義 予習:組立図の確認 復習:部品図の作成 30 60
第6週 ・プレゼンテーションの準備をする. ・組立図,部品図を作成する. 講義と質疑 スライドと配付資料を使った 講義 予習:組立図の修正箇所を確認す る. 復習:プレゼンテーション資料を 完成させる. 30 60
第7週 「総合演習」 ・プレゼンテーション型授業 ・中間振り返り(進捗状況と今後のスケジュールの確 認)  ・自己点検 プレゼンテーション 質疑討論 予習:発表練習 復習:質問と回答した内容を整理 して記録する. 30 30
第8週 ・組立図,部品図を作成する. ・完成させた部品図に対し組立図との整合性を確認す る.問題点があれば組立図,部品図の修正を行う. 講義と質疑 スライドと配付資料を使った 講義 予習:部品図の進捗状況を確認す る. 復習:グループでマイコンカーの 組立図を完成させる. 30 60
第9週 ・組立図,部品図を完成させる. ・部品加工のスケジュール表を作成する. 講義と質疑 スライドと配付資料を使った 講義 予習:図面の修正漏れが無いか確 認 復習:部品加工 30 60
第10週 ・加工部品の確認 講義と質疑 スライドと配付資料を使った 講義 予習:加工の進捗確認 復習:部品加工 30 60
第11週 ・加工部品の確認 講義と質疑 スライドと配付資料を使った 講義 予習:加工の進捗確認 復習:部品の加工 30 60
第12週 ・加工部品の組付け確認 ・モータを回して動作確認 ・問題があれば組立図,部品図を修正する. 講義と質疑 スライドと配付資料を使った 講義 予習:加工の進捗確認 復習:部品の加工 30 60
第13週 ・加工部品の形状や寸法を確認 ・加工部品の組付け確認 講義と質疑 スライドと配付資料を使った 講義 予習:加工の進捗確認 復習:部品の加工 30 60
第14週 ・全部品の加工の完了し,マイコンカーを完成させる . ・検討内容をまとめたレポートを作成する. 講義と質疑 スライドと配付資料を使った 講義 予習:加工の進捗確認 復習:マイコンカーの製作で検討 した内容をレポートにまとめる. 30 60
第15週 「総合演習」 ・作品(マイコンカー)と検討内容をまとめたレポー ト(組立図,部品図を含む)を提出する. ・他のグループの作品を見て評価する. ・自己点検 品評会 全体の講評 予習:レポートと作品の最終確認 復習:他の作品の優れている箇所 を確認 60 30