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学習支援計画書(シラバス) 検索システム
(全課程からの提供) 
授業科目区分 科目名 単位数 科目コード 開講時期 履修方法
(全課程からの提供)
リベラルアーツ系科目
文理横断
科学技術と社会
Science Technology and Society
2 G026-01 2024年度
3期(前学期)
修学規程第4条を参照
担当教員名
*印は、実務経験のある教員を示しています。
授業科目の学習・教育目標
キーワード 学習・教育目標
1.科学技術社会論(STS) 2.科学技術史 3.科学技術と産業・国家・政策 4.科学技術とグローバル化社会 5.社会の中の科学技術 科学的な営みは18~19世紀に「科学」として制度化・職業化され、技術とともに社会を支え る営みとなった。本科目では、科学と技術の関係、科学・技術と社会との関係などについて 歴史的観点から検討する。科学の成果や技術的な解決が社会や環境に与える影響や、科学技 術と社会とが互いに影響しあう中で生じるさまざまな問題について考察し、理解を深めるこ とを通して、今日の科学者・技術者は社会を支える営みに携わる当事者であるという視点を 確立し、自身の見解を論じられるようになることを目指す。
授業の概要および学習上の助言
授業の概要: 1.概要説明、および、本科目と本学の教育目的との関係に関する解説 2.「How science and technology work」を考える:科学史・技術史の方法論、科学技術社会論(STS) 3.科学・技術の営みの歴史的概観:科学の制度化・職業化(近代科学の成立)と、科学と技術の関係について 4.科学・技術と社会の相互作用:近代国家、経済発展、社会の価値観の変化と科学・技術 5.科学・技術によってもたらされる社会問題:環境・情報・生命倫理からの考察 6.これからの科学者・技術者に求められること:社会の中の、社会のための科学・技術 学習上の助言: ・積極的に「自ら学ぶ」姿勢をもって授業に臨むこと。特に、「課題などをこなす」にならないように意識すること。  課題などは、授業内容の予習・復習となるように設定されている。それぞれの課題などの意味を考えて、  自学自習の一環と捉え取り組むこと。 ・身の回りの、また、新聞などで報道される科学・技術が関係する社会問題に注意し、情報を記録・保存しておくこと。
教科書および参考書・リザーブドブック
教科書:指定なし 参考書:指定なし リザーブドブック:指定なし
履修に必要な予備知識や技能
・なぜ本科目が選択必修科目の一つとして開講されているのか、さらに、なぜ本科目を履修することを選択したのか、  能動的に考察しておくこと。 ・「修学基礎A・B」で学び、身につけた学習スキルを活用すること(活用できるようにしておくこと)。  特に、ノートを適宜取る力、文章読解・作成力、批判的思考力、建設的に討論する力を十分に養っておくこと。 ・不明な専門用語や人名などについては、各種の事典や辞書、参考書、インターネットなどで調べておくこと。
学生が達成すべき行動目標
No. 学科教育目標
(記号表記)
B 科学と技術の関係について、歴史的な観点を踏まえて具体的に説明できる。
B 科学・技術と社会の関係について、歴史的な観点を踏まえて具体的に説明ができる。
B 科学・技術と社会との相互作用を、政治・経済・文化などの観点から分析し、具体的な事例を挙げながら説明できる。
B 資料調査から得られた知見を踏まえて、自分および他者の考えについて批判的・論理的・実証的に討論し、説明できる。
B 資料調査および討論から得られた知見を踏まえて、自分の考えを批判的・論理的・実証的に文章で説明できる。
A,B 本科目の学生が達成すべき行動目標について自己評価することができる。
達成度評価
評価方法
試験 クイズ
小テスト
レポート 成果発表
(口頭・実技)
作品 ポートフォリオ その他 合計
総合評価割合 0 25 40 20 0 5 10 100
指標と評価割合 総合評価割合 0 25 40 20 0 5 10 100
総合力指標 知識を取り込む力 0 15 5 0 0 0 0 20
思考・推論・創造する力 0 5 15 5 0 0 0 25
コラボレーションと
リーダーシップ
0 0 0 10 0 0 0 10
発表・表現・伝達する力 0 0 15 5 0 0 0 20
学習に取組む姿勢・意欲 0 5 5 0 0 5 10 25
※総合力指標で示す数値内訳、授業運営上のおおよその目安を示したものです。
評価の要点
評価方法 行動目標 評価の実施方法と注意点
試験
クイズ
小テスト
・科学・技術の営みの歴史的変遷に関する講義内容の理解を促進し、かつ、理解度を確認するために、  eシラバス上で小テストを3回実施する(各5点)。 ・本科目の授業目的を鑑み、科学・技術と社会の関係に関する考察を深めるために、科学・技術が関係  する社会問題に関する新聞記事を読み、自分の考えを述べるレポートを2回実施する(各5点)。
レポート ・講義内容に関する考察を深めるために、聴講レポートを2篇作成する(各20点)。 ・科学・技術の営みの歴史に関する聴講レポートでは、主に第2回から第5回までの講義内容を踏まえ、  さらに、資料調査から得られた知見に基づき、自分の考えを述べる。 ・科学・技術と社会に関する聴講レポートでは、主に第6回から第10回までの講義内容を踏まえ、  さらに、資料調査および新聞記事レポートの作成などを通して得られた知見に基づき、自分の考えを  述べる。
成果発表
(口頭・実技)
・積極的に授業に臨み、本科目を受講する意味・意義についての考察を深めるために、授業中に、講義内  容に関するグループ討論を4回実施する(各5点)。
作品
ポートフォリオ ・本科目と、本学の教育・学習目標との関連について、eシラバス上で自己評価ポートを作成する  (5点)。
その他 ・本科目では講義への積極的な参加を求める。この観点から、授業に取り組む姿勢・意欲をこの項目で  評価する(10点)。  授業内の活動への不参加、正当な理由のない欠席などは減点する。 ・不正行為には十分に注意すること(自ら不正をしないこと、不正と見なされることを行なわないこと  は無論、不正をそそのかしたり看過したりもしないこと)。これらに該当すると判断された場合は、  厳重に対処する。
具体的な達成の目安
理想的な達成レベルの目安 標準的な達成レベルの目安
・科学・技術の営みの歴史的変遷を正確に理解し、  自分の言葉で説明できる。 ・科学・技術と社会との相互作用について、資料調査などに  基づいて、具体例を挙げて自分の言葉で正確に説明できる。 ・科学と技術の関係に関する自身の考えを、歴史的観点を踏ま  えて、具体的かつ客観的に述べることができる。 ・科学・技術と社会の関係に関する自身の考えを、歴史的観点  を踏まえて、具体的かつ客観的に述べることができる。 ・行動目標の観点から授業内容の理解度を客観的に評価し、  さらに、本科目を履修した意味・意義を説明できる。 ・科学・技術の営みの歴史的変遷を概ね理解し、説明できる。 ・科学・技術と社会との相互作用について、資料調査などに  基づいて、具体例を挙げて説明できる。 ・科学と技術の関係に関する自身の考えを、歴史的観点を踏ま  えて、ある程度具体的に述べることができる。 ・科学・技術と社会の関係に関する自身の考えを、歴史的観点  を踏まえて、ある程度具体的に述べることができる。 ・行動目標の観点から、授業内容の理解度をある程度客観的に  評価できる。
CLIP学習プロセスについて
一般に、授業あるいは課外での学習では:「知識などを取り込む」→「知識などをいろいろな角度から、場合によってはチーム活動として、考え、推論し、創造する」→「修得した内容を表現、発表、伝達する」→「総合的に評価を受ける、GoodWork!」:のようなプロセス(一部あるいは全体)を繰り返し行いながら、応用力のある知識やスキルを身につけていくことが重要です。このような学習プロセスを大事に行動してください。
※学習課題の時間欄には、指定された学習課題に要する標準的な時間を記載してあります。日々の自学自習時間全体としては、各授業に応じた時間(例えば2単位科目の場合、予習2時間・復習2時間/週)を取るよう努めてください。詳しくは教員の指導に従って下さい。
授業明細
回数 学習内容 授業の運営方法 学習課題 予習・復習 時間:分※
第1回 ○イントロダクション ・科目の目的、内容、評価方法などに関する解説 ・本学の教育目的・目標を鑑みた、この科目を  受講する意味の考察 ・提示資料などを用いた講義  と質疑応答 ・この科目を受講する意味に  関するグループ討論 ・復習:本科目の学生が達成すべ  き行動目標を理解する。 ・課題:科学・技術に関する新聞  記事を読む(受講期間中継続す  ること)。 60 30x15
第2回 ○「How science and technology work」を考える ・科学史・技術史、科学技術社会論(STS)概論  (代表的な諸理論の紹介・解説など) ・提示資料などを用いた講義  と質疑応答 ・講義内容の理解度の確認  (小テストの実施) ・復習:講義内容を振返り、  小テストを受験する。 90
第3回 ○科学・技術の営みの歴史的概観1: 「自然哲学」から「科学」へ ・プラトンとアリストテレスの考え方とその変遷 ・科学革命と近代科学の誕生 ・提示資料などを用いた講義  と質疑応答 ・講義内容の理解度の確認  (小テストの実施) ・復習:講義内容を振返り、  小テストを受験する。 ・課題:科学・技術と社会に  関する新聞記事レポートを  作成する。 90 90
第4回 ○科学・技術の営みの歴史的概観2:  科学の制度化・職業化 ・制度化・職業化の様相と、制度化・職業化を促  した社会的要因 ・提示資料などを用いた講義  と質疑応答 ・復習:講義内容を振返る。 60
第5回 (続き) ・科学・技術に関わる高等教育機関や学協会の  成立 ・科学と技術の関係(科学・技術と産業) ・提示資料などを用いた講義  と質疑応答 ・講義内容の理解度の確認  (小テストの実施) ・復習:講義内容を振返り、  小テストを受験する。 ・課題:第5回までの講義内容を  踏まえた聴講レポートを作成す  る。 120 300
第6回 ○科学・技術と社会の相互作用1:  近代国家と科学・技術 ・国策としての科学・技術振興 ・戦争と科学・技術 ・提示資料などを用いた講義  と質疑応答 ・復習:講義内容を振返る。 60
第7回 (続き) ・具体例の検討 ・提示資料などを用いた講義  と質疑応答 ・復習:講義内容を振返る。 60
第8回 ○科学・技術と社会の相互作用2:  経済発展と科学・技術 ・経済成長がもたらす生活の変化 ・経済成長にともなう社会のひずみの顕在化 ・提示資料などを用いた講義  と質疑応答 ・復習:講義内容を振返る。 60
第9回 (続き) ・グローバル化のもたらすもの ・提示資料などを用いた講義  と質疑応答 ・科学・技術の光と影に関す  るグループ討論 ・復習:講義内容を振返る。 ・課題:科学・技術と社会に  関する新聞記事レポートを  作成する。 60 90
第10回 ○科学・技術と社会の相互作用3:  相互作用にともなう社会の価値観の変化 ・「価値」についての解説 ・社会の価値観の変化に関する具体的検討 ・提示資料などを用いた講義  と質疑応答 ・復習:講義内容を振返る。 ・課題:第6回から第10回までの  講義内容を踏まえた聴講レポー  トを作成する。 60 300
第11回 ○科学・技術によってもたらされる社会問題:  環境倫理・情報倫理・生命倫理からの検討 ・環境問題の概説 ・環境問題の深刻化と環境思想の高まり ・提示資料などを用いた講義  と質疑応答 ・これからの科学・技術に関  するグループ討論 ・復習:講義内容を振返る。 60
第12回 (続き) ・情報技術と他の技術分野の違い ・社会の情報化にともなう諸問題 ・生命科学と「命」 ・提示資料などを用いた講義  と質疑応答 ・復習:講義内容を振返る。 60
第13回 (続き) ・生命科学に関わる諸問題 ・環境・情報・生命に関わる諸問題とSDGs ・提示資料などを用いた講義  と質疑応答 ・復習:講義内容を振返る。 60
第14回 ○まとめ:社会の中の、社会のための科学・技術 ・これからの科学者・技術者に求められること ・提示資料などを用いた講義  と質疑応答 ・これからの科学者・技術者  に求められることに関する  グループ討論 ・復習:これまでの講義内容を  振返る。 120
第15回 ○自己点検 ・科目の内容に関する全般的な質疑応答 ・成績の開示と説明 ・成績の開示・解説 ・自己点検 ・復習:本科目受講について、  学生が達成すべき行動目標の  観点から自己点検する。 ・課題:自己点検に基づき、自己  評価レポートを作成する。 60 60