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学習支援計画書(シラバス) 検索システム
専門教育課程 心理科学科(2018年度入学〜)
授業科目区分 科目名 単位数 科目コード 開講時期 履修方法
専門教育課程
専門科目
専門
心理学研究法
Psychological Research Methods
2 F304-01 2024年度
1期(前学期)
修学規程第4条を参照
担当教員名
*印は、実務経験のある教員を示しています。
授業科目の学習・教育目標
キーワード 学習・教育目標
1.実験 2.観察 3.調査 4.面接 5.研究倫理 心理学は、こころという直接手に取ってみることのできない対象を科学的に探究するために 、様々な研究手法を考案し発展させてきた。この授業では、代表的な心理学的研究法である 実験・観察・調査・面接の4方法の基礎と研究倫理について学ぶ。 この授業は、今後順次学んでいく心理学をより深く理解するために、心理学的研究の基本的 な枠組みについて、演習を交えながら学ぶ。科学的な心理学の方法論の基礎を理解し、今後 の学習や、自らの活動の中で積極的に活用できるようになることが目的である。
授業の概要および学習上の助言
講義とともに、実例について体験しながら、研究方法がより身近に感じられるような授業を目指す。 1)心理学における一般的な研究の進め方を理解する。 2)調査について、基本的な考え方を学び、実例を用いて実際に質問紙の設計を行い、受講者を対象に調査を実施する。 3)実験について、基本的な考え方と実験計画法を学び、実例を用いて仮説実験の計画を立て、実施する。 4)観察について、基本的な考え方を学び、身近な題材を対象として実際に観察を行う。 5)面接について、基本的な考え方を学び、他の3つの方法との違いを理解する。 6)心理学における研究倫理を学び、研究方法の重要さを理解する。 各研究手法に関して、主としてチーム活動による演習を行う。そのため事前に教材を配布し、予習して内容をある程度理解し ていることを前提として授業を進める反転授業のスタイルをとるので、必ず予習を行っておくこと。 (なお、講義内容やスケジュールは若干変更される可能性もある)  
教科書および参考書・リザーブドブック
教科書:指定なし 参考書:指定なし リザーブドブック:指定なし
履修に必要な予備知識や技能
1期に開講された科目で学んだ心理学に関する初歩的な事項を十分に復習しておくこと。
学生が達成すべき行動目標
No. 学科教育目標
(記号表記)
I,K 実験の考え方を理解し、研究内容に応じた計画を立てることができる。
I,K 観察の考え方を理解し、研究内容に応じた観察項目を設定することができる。
I,K 調査の考え方を理解し、研究内容に応じた調査項目を設定することができる。
I,K 面接の考え方を理解し、他の3つの方法との違いを説明することができる。
I,K 心理学における研究の全般的な進め方について説明し、大まかな研究研究計画を立てることができる。
I,K 心理学における各研究法の特徴および倫理的配慮について説明することができる。
達成度評価
評価方法
試験 クイズ
小テスト
レポート 成果発表
(口頭・実技)
作品 ポートフォリオ その他 合計
総合評価割合 30 0 60 0 0 0 10 100
指標と評価割合 総合評価割合 30 0 60 0 0 0 10 100
総合力指標 知識を取り込む力 20 0 0 0 0 0 0 20
思考・推論・創造する力 10 0 30 0 0 0 0 40
コラボレーションと
リーダーシップ
0 0 10 0 0 0 0 10
発表・表現・伝達する力 0 0 20 0 0 0 0 20
学習に取組む姿勢・意欲 0 0 0 0 0 0 10 10
※総合力指標で示す数値内訳、授業運営上のおおよその目安を示したものです。
評価の要点
評価方法 行動目標 評価の実施方法と注意点
試験 予習課題についての確認ミニクイズを、授業開始時に行う。 また、第15週に総合的な達成度確認試験を実施する。試験は、授業中に講義した内容の理解度を問うとと もに、これらの知識を活用して、実際に研究で実施できるような実践力を見る内容になる。
クイズ
小テスト
レポート 授業内の実習に関するミニ課題を提出する。 (チームで取り組む課題については、その貢献の程度によって減点されることがある。) 実験・観察・調査・面接の実習について1人1本ずつレポートにまとめて提出する。(期限厳守)
成果発表
(口頭・実技)
作品
ポートフォリオ
その他 授業での取り組みから評価する。
具体的な達成の目安
理想的な達成レベルの目安 標準的な達成レベルの目安
自らの研究テーマに対して、適切な方法を選択し、倫理的配慮 のもとで適切に実施することができる。 心理学における研究の進め方の大まかな流れを理解できる。 実験・観察・調査・面接の各方法の違いを、他人に説明するこ とができ、これらの方法が心理学研究でどのように使われてい るかを理解できる。
CLIP学習プロセスについて
一般に、授業あるいは課外での学習では:「知識などを取り込む」→「知識などをいろいろな角度から、場合によってはチーム活動として、考え、推論し、創造する」→「修得した内容を表現、発表、伝達する」→「総合的に評価を受ける、GoodWork!」:のようなプロセス(一部あるいは全体)を繰り返し行いながら、応用力のある知識やスキルを身につけていくことが重要です。このような学習プロセスを大事に行動してください。
※学習課題の時間欄には、指定された学習課題に要する標準的な時間を記載してあります。日々の自学自習時間全体としては、各授業に応じた時間(例えば2単位科目の場合、予習2時間・復習2時間/週)を取るよう努めてください。詳しくは教員の指導に従って下さい。
授業明細
回数 学習内容 授業の運営方法 学習課題 予習・復習 時間:分※
心理学研究の考え方 心理学における基本的な考え方を理解を概観する。 心理学における研究倫理の基礎について学ぶ。 講義 心理学概論Aの内容を復習する。 60
2 調査法1 調査法の種類、質問紙の作成方法など、調査の基本を 理解する。 実習で行う質問紙調査のテーマについて検討する。 関連する先行研究の調査を行う。 講義 演習 自己点検 調査法について予習・復習する 120
3 調査法2 質問紙調査におけるデータ分析法について理解する。 実習で行う質問紙調査の項目について検討する。 講義 演習 自己点検 授業内容について、予習・復習し 、調査テーマを考えておく。 120
4 調査法3 質問紙を作成し、調査を実施する。 調査結果を分析する。 講義 演習 自己点検 授業までに質問紙を完成させる。 調査結果の分析と、発表の準備を 行う 120
5 調査法4 質問紙調査の結果をまとめたレポートを作成する。 講義 演習 自己点検 レポート作成の準備 実験法についての予習 120
6 実験法1 実験的研究の構造、実験法の種類など、心理学におけ る実験の基本を理解する。 実習で行う実験のテーマ・目的を検討する。 講義 演習 自己点検 実験法について予習・復習する。 120
7 実験法2 実験条件の設定やデータの整理・比較法など、心理学 における実験計画法を理解する。 実習で行う実験の実験計画を立てる。 講義 演習 自己点検 授業内容について予習・復習する 。 120
8 実験法3 計画した実験を実施し、結果を分析し、まとめる。 講義 演習 自己点検 実験の準備を行う プレゼンテーションの準備を行う 180
9 実験法4 実験の結果をまとめたレポートを作成する。 次週からの観察法の導入を行う 講義 演習 自己点検 レポート作成の準備を行う 観察法の予習を行う 180
10 観察法1 観察的研究の構造、観察法の種類など観察の基本を理 解する。 観察対象とする行動を検討する。 講義 演習 自己点検 観察法について予習・復習する。 120
11 観察法2 観察法におけるデータ分析方法について理解する。 観察を行い、データを分析する 講義 演習 自己点検 授業内容について予習・復習し、 観察で知りたい内容を整理してお くこと。 120
12 観察法3 観察データをまとめ、レポート作成を行う 講義 演習 自己点検 観察を実施する。 180
13 面接法 心理学における面接法の基本的な考え方、方法とその 特徴について解説する。 半構造化面接を実施して、結果をまとめる。 講義 演習 自己点検 これまでの授業内容を復習し、レ ポート作成を行う。 120
14 心理学の研究における倫理について理解する。 授業で行った研究法の実習について、研究倫理の観点 から振り返る。 講義 演習 自己点検 これまでの授業内容について復習 する。 120
15 試験とこれまでの学習内容の振り返り、自己点検 試験、解説 自己点検 授業内容全般の復習を行う。 360