|| 英語(English)
学習支援計画書(シラバス) 検索システム
専門教育課程 建築学科(2018年度入学〜)
授業科目区分 科目名 単位数 科目コード 開講時期 履修方法
専門教育課程
専門科目
専門
現代建築論
Contemporary Architectural Theory
2 A030-01 2024年度
6期(後学期)
修学規程第4条を参照
担当教員名
*印は、実務経験のある教員を示しています。
授業科目の学習・教育目標
キーワード 学習・教育目標
1.モダニズム 2.地域主義 3.ポストモダニズム 4.建築と思想 5.現代建築の潮流 20世紀にはじまるモダニズムを起点として、現代の建築は様々な地域と国々において常に変 化を続けている。その背景には、グローバルな社会や経済、人々のライフスタイルや価値観 、哲学に代表される思想などの変化や、様々な分野における技術革新などが大きく影響して いる。そうした影響を受けながら、現代の建築がどのように変化・進化してきたのかを、様 々な視点と実例を交えながら学ぶ。また、そうした学びを通して、学生自身が歴史的視座と 批評性をもって建築を理解し、デザイン・創造することが出来る力を養う。
授業の概要および学習上の助言
現代建築に関わる下記の内容の講義を行う。 1.モダニズムとは何か?     13. 試験 2.モダニズムの建築家と建築   14.建築家 伊東豊雄論 3.モダニズムと地域主義1    15. 建築の実践 4.モダニズムと地域主義2 5.ポストモダニズム1 6.ポストモダニズム2 7.ハイテック 8.バブル経済と20世紀末 9.建築と哲学 10.プログラムと建築1 11.プログラムと建築2 12. みんなの建築
教科書および参考書・リザーブドブック
教科書:指定なし 参考書:指定なし リザーブドブック:指定なし
履修に必要な予備知識や技能
第1期の建築大意、第3・4期の建築設計Ⅰ・Ⅱを履修していれば特別な予備知識や技能は必要ない。
学生が達成すべき行動目標
No. 学科教育目標
(記号表記)
K,L 現代建築の基礎となったモダニズムの思想と運動、建築物の特徴が理解できる。
K,L モダニズム以降の現代建築について、その潮流とその背景にある思想について理解できる。
K,L,Q 建築家の言説やデザインを分析し、その価値や意味を考察することが出来る。
J,R,Q 上記③で考察した内容を図や写真等を用いながら論理的に説明することが出来る。
達成度評価
評価方法
試験 クイズ
小テスト
レポート 成果発表
(口頭・実技)
作品 ポートフォリオ その他 合計
総合評価割合 40 10 40 0 0 0 10 100
指標と評価割合 総合評価割合 40 10 40 0 0 0 10 100
総合力指標 知識を取り込む力 30 10 0 0 0 0 0 40
思考・推論・創造する力 10 0 20 0 0 0 0 30
コラボレーションと
リーダーシップ
0 0 0 0 0 0 0 0
発表・表現・伝達する力 0 0 20 0 0 0 0 20
学習に取組む姿勢・意欲 0 0 0 0 0 0 10 10
※総合力指標で示す数値内訳、授業運営上のおおよその目安を示したものです。
評価の要点
評価方法 行動目標 評価の実施方法と注意点
試験 講義の内容の理解度を、選択肢問題と記述式問題により修得度及び理解度を確認する。 選択肢問題は、講義において話された内容に基づき作成された各設問(4択問題)に答える。 記述式問題は、講義の内容から抽出された重要なキーワードについて自身の考察を記述する。
クイズ
小テスト
レポート レポート課題:「エポックメイキング・アーキテクチュア」 その建築の出現によって、その時代やその時代の建築に大きな影響を及ぼした建築について、時代背景や 文化的社会的な潮流、様々な思想などを関連させながら、「なぜ」「どのように」その建築が画期的であ ったのかを論ずる。対象は1968年以降に建設・構想された建築とする。 分析力及び考察力、表現力を総合的に評価する。
成果発表
(口頭・実技)
作品
ポートフォリオ
その他 学習に取り組む姿勢・意欲を評価する。 受講態度・遅刻や欠席など、授業に取り組む真摯な姿勢を総合的に評価する。
具体的な達成の目安
理想的な達成レベルの目安 標準的な達成レベルの目安
20世紀にはじまるモダニズムを起点として、現代の建築が時代 背景と共にどのように変化してきたか、またそれぞれの年代や イズムを代表する建築や建築家の特徴について理解し、授業で 紹介される書籍や実例の調査を通じて自身の視点で分析を深め ることが出来る。現代の建築の潮流とその背景にある思想や問 題意識を理解し、あたらしい建築や建築文化が生まれる背景や 要因について考えを深め、現在における建築や建築文化の在り 方について自身の視点を持つことが出来る。また、以上の学び を関連させながら自身の作品制作を発展させることが出来る。 20世紀にはじまるモダニズムを起点として、現代の建築が時代 背景と共にどのように変化してきたか、またそれぞれの年代や イズムを代表する建築や建築家の特徴について理解することが 出来る。現代の建築の潮流とその背景にある思想や問題意識を 理解し、あたらしい建築や建築文化が生まれる背景や要因につ いて考えることが出来る。
CLIP学習プロセスについて
一般に、授業あるいは課外での学習では:「知識などを取り込む」→「知識などをいろいろな角度から、場合によってはチーム活動として、考え、推論し、創造する」→「修得した内容を表現、発表、伝達する」→「総合的に評価を受ける、GoodWork!」:のようなプロセス(一部あるいは全体)を繰り返し行いながら、応用力のある知識やスキルを身につけていくことが重要です。このような学習プロセスを大事に行動してください。
※学習課題の時間欄には、指定された学習課題に要する標準的な時間を記載してあります。日々の自学自習時間全体としては、各授業に応じた時間(例えば2単位科目の場合、予習2時間・復習2時間/週)を取るよう努めてください。詳しくは教員の指導に従って下さい。
授業明細
回数 学習内容 授業の運営方法 学習課題 予習・復習 時間:分※
1回 授業概要説明 モダニズムとは何か? 現代建築のベースとなる20世紀初頭に生み出されたモ ダニズムについて、その概念と概要を学ぶ。 講義、質疑、自己点検 学習支援計画書を復習する。 授業内容を講義ノートで復習する 。授業で学んだ用語や事例につい て調べる。 200
2回 モダニズムの建築家と建築 モダニズムを代表する建築家とその建築作品を通して 、モダニズムの思想と空間を学ぶ。 主な建築家:ル・コルビュジェ、ミース・ファン・デ ル・ローエ、フランク・ロイド・ライト レポート出題 講義、質疑、自己点検 授業内容を講義ノートで復習する 。授業で学んだ用語や事例につい て調べる。 200
3回 モダニズムと地域主義1 NYの近代美術館で1964年に開催された「建築家なしの 建築」とそれを発端とした様々なデザインサーベイを 題材として、モダニズムに対する批評的視点を学ぶ。 講義、質疑、自己点検 授業内容を講義ノートで復習する 。授業で学んだ用語や事例につい て調べる。 200
4回 モダニズムと地域主義2 モダニズムが、様々な国と地域でどのように変化して いったのか、また、そうした過程で生まれた地域主義 という考え方を様々な建築作品と共に学ぶ。 講義、質疑、自己点検 授業内容を講義ノートで復習する 。授業で学んだ用語や事例につい て調べる。 200
5回 ポストモダニズム1 ロバート・ヴェンチューリとチャールズ・ジェンクス 、アルド・ロッシらの理論を通して、ポストモダニズ ムの概念と概要を学ぶ。 講義、質疑、自己点検 授業内容を講義ノートで復習する 。授業で学んだ用語や著作につい て調べる。 200
6回 ポストモダニズム2 1970年代から1980年代を中心として、ポストモダニズ ムの建築作品とその背景にある建築家の思想を学ぶ。 講義、質疑、自己点検 授業内容を講義ノートで復習する 。授業で学んだ用語や事例につい て調べる。 200
7回 ハイテック リチャード・ロジャースやノーマン・フォスターらの 建築作品を中心として、構築技術を建築表現として展 開した潮流について学ぶ。 講義、質疑、自己点検 授業内容を講義ノートで復習する 。授業で学んだ用語や事例につい て調べる。 200
8回 バブル経済と20世紀末 20世紀末のバブル経済とそれに影響された建築の様々 な潮流と思想について学ぶ。 講義、質疑、自己点検 授業内容を講義ノートで復習する 。授業で学んだ用語や事例につい て調べる。 200
9回 建築と哲学 構造主義や文化人類学、現象学、脱構築主義など、建 築分野で多く参照される哲学の思想の概要と建築への 影響について学ぶ。 講義、質疑、自己点検 授業内容を講義ノートで復習する 。授業で学んだ人物や著作につい て調べる。 200
10回 プログラムと建築1 1990年代から2000年代初期に起こったプログラムと建 築の関係に関する議論と思想を通して、あたらしく生 まれた建築の価値観とその背景にある思想を学ぶ。 1〜9回までの授業内容の理解 度を確認するために小テスト を行う 自己点検 講義、質疑、自己点検 200
11回 プログラムと建築2 あたらしい価値観に対応するために、建築空間や建築 のデザインプロセス、デザイン手法がどのように変化 していったのかを、様々な建築作品を通して学ぶ。 レポート提出 講義、質疑、自己点検 授業内容を講義ノートで復習する 。授業で学んだ用語や事例につい て調べる。 200
12回 みんなの建築 「開かれた」や「みんなの」というキーワードに代表 される建築やデザインの在り方に関する現在的な潮流 と視点について、様々な建築作品や建築家の手法を通 して学ぶ。 講義、質疑、自己点検 授業内容を講義ノートで復習する 。授業で学んだ用語や事例につい て調べる。 200
13回 試験 試験 試験の出題内容について過去の授 業ノートで復習する。 200
14回 建築家 伊東豊雄論 世界的に著名な建築家の初期から現在までの作品と思 想の変遷を通じて、建築の創造性について学ぶ。 講義、質疑、自己点検 授業内容を講義ノートで復習する 。授業で学んだ用語や事例につい て調べる。 200
15回 建築の実践 現代という時代に、建築や建築文化をどのように考え ながら建築をデザインすべきなのか。教員自身のプロ ジェクトとそのプロセスを通じて、建築を考えること とデザインすることを具体的に学ぶ。 授業内容を講義ノートで復習 する。授業で学んだ用語や事 例について調べる。 予習:配られたプリントを元に後 半の発表内容を確認する。 復習:小テストの内容を見直し、 理解の足りなかった部分について 復習する 200