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学習支援計画書(シラバス) 検索システム
専門教育課程 建築学科(2018年度入学〜)
授業科目区分 科目名 単位数 科目コード 開講時期 履修方法
専門教育課程
専門科目
専門
建築デザイン総合演習B
Architectural Integrated Exercises for Design B
3 A037-01 2024年度
6期(後学期)
修学規程第4条を参照
担当教員名
*印は、実務経験のある教員を示しています。
授業科目の学習・教育目標
キーワード 学習・教育目標
1.建築設計 2.空間構成 3.機能計画 4.内外空間 5.地域連携 本授業は建築設計の演習課題としては最終段階の位置づけとなる。規模の大きい公共建築、 もしくは複雑な都市空間の機能と構成について十分理解し、これに対する計画立案や設計を 行う。特にプロジェクトデザインⅢを行う直前の段階にあって、多様な条件や機能を整理し 、計画・設計案として総合化できるクリエイティブな能力の開発を目標とする。
授業の概要および学習上の助言
特殊な周辺環境や複雑な要求機能などを持つ建築や都市の設計・計画を課題とする。 設計課題は3つ課題(下記)に大別されるが、一般的な設計図に加え、コンセプトを示す図や文章、 模型写真やCG等により、適正に、かつ魅力ある表現で提案する。 ①小学校建築や金沢都心部の複合文化建築など、施設の諸機能を満たすと共に、 魅力ある建築空間が求められる規模の大きい建築の設計課題(2課題) ②都市・まちの諸文脈の解読と再編集による、建築群及び外部空間の一体的な都市デザインの計画課題(2課題) ③既存公共建築の用途変更を目的とした、改修や増減築をともなう建築のリノベーション課題(学期前半1課題) ④ビジュアルプログラミングによる最適化などの技術を学びながら広場の屋根をデザインする課題(学期後半1課題) 以上の4つの課題のうち、 ①を選択した場合、実践的なデザインを学ぶコース(Pコース)とコンセプチュアルなデザインを学ぶコース(Cコース)に分 かれる。 ②を選択した場合、都市・ランドスケープを学ぶコース(Uコース)となる。 ③を選択した場合、サステイナブルな建築のデザインを学ぶコース(Rコース)となる。 ④を選択した場合、デジタルデザインを学ぶコース(Dコース)となる。 ※第1課題は①(P/C)②③の4つの中から、第2課題は①(P/C)②④の4つの中からそれぞれ課題(コース)を 自由に選択し、作品制作を行なうことができる。ただし、1課題あたり1つのコースしか選択できない。
教科書および参考書・リザーブドブック
教科書:指定なし 参考書:指定なし リザーブドブック:指定なし
履修に必要な予備知識や技能
建築学全般の基礎知識、建築設計Ⅰ・Ⅱおよび建築デザイン総合演習Aの設計能力が前提となる。 様々な授業で学んだ建築計画・設計に関連する知識を設計作品に応用できるように心がける。 上記④のDコースを選ぶ人で、前学期の「建築情報デザイン」の単位を修得していない場合は事前にビジュアルプログラミン グ(Rhino+Grasshopper)の学習が必要となる。
学生が達成すべき行動目標
No. 学科教育目標
(記号表記)
L 都心部や伝統的空間、自然などの立地環境を正確に把握できる。
I,K 必要諸室空間を一つの複合建築としてまとめあげる構成力と、美しい建築を実現するデザイン力を養うことができる。
L 都市空間の機能や構成を十分理解し、適正な都市計画やこれに基づいた快適な都市デザインを提案できる。
I,K,O 既存建築の用途変更や改修・増築等、建築のコンバージョンに関する理解と計画が提案できる。
P,Q ビジュアルプログラミングを用いて建築形態の3次元的な形状最適化に取り組むことができる。
J 作品として図面・模型・CG・写真・文章などを正確に作成し、美しくプレゼンテーションできる。
達成度評価
評価方法
試験 クイズ
小テスト
レポート 成果発表
(口頭・実技)
作品 ポートフォリオ その他 合計
総合評価割合 0 0 0 0 90 0 10 100
指標と評価割合 総合評価割合 0 0 0 0 90 0 10 100
総合力指標 知識を取り込む力 0 0 0 0 20 0 0 20
思考・推論・創造する力 0 0 0 0 50 0 0 50
コラボレーションと
リーダーシップ
0 0 0 0 0 0 0 0
発表・表現・伝達する力 0 0 0 0 20 0 0 20
学習に取組む姿勢・意欲 0 0 0 0 0 0 10 10
※総合力指標で示す数値内訳、授業運営上のおおよその目安を示したものです。
評価の要点
評価方法 行動目標 評価の実施方法と注意点
試験
クイズ
小テスト
レポート
成果発表
(口頭・実技)
作品 公共性のある大規模な建築の設計、都市デザイン、デジタルデザイン、リノベーションなどの課題を自ら の目標に合わせて選択し作品として提出させる。これらに対し、行動目標①〜⑤の項目が充分達成されて いるかについて総合的に評価する。総合評価割合は「作品」の90%とし、総合力指標に基づき行動目標の 達成度を評価する。
ポートフォリオ
その他 各授業における学習の取り組み姿勢・意欲:作品提出およびレポート提出の遅延の有無、授業の出欠状況 などを勘案し、最高点10%に設定している。
具体的な達成の目安
理想的な達成レベルの目安 標準的な達成レベルの目安
①大規模建築の機能を充分満たし良好な建築計画と意匠デザイ ンができている。②都市機能を充分満たし快適な都市デザイン が提案できている。③建築の用途変更を適正に企画し設計でき ている。④建築形態の最適化を通したデザイン提案ができてい る。以上の4つの目標のうち、自らの課題選択に合わせた目標 が達成されている。さらに、これらをより独自性があり魅力あ る内容として深め、高度で美しいプレゼンテーションを用いて 提案できている。 ①大規模建築の機能を充分満たし良好な建築計画と意匠デザイ ンができている。②都市機能を充分満たし快適な都市デザイン が提案できている。③建築の用途変更を適正に企画し設計でき ている。④建築形態の最適化を通したデザイン提案ができてい る。以上の4つの目標のうち、自らの課題選択に合わせた目標 が達成されている。さらに、これらの内容を図面として適正に 記述できている。
CLIP学習プロセスについて
一般に、授業あるいは課外での学習では:「知識などを取り込む」→「知識などをいろいろな角度から、場合によってはチーム活動として、考え、推論し、創造する」→「修得した内容を表現、発表、伝達する」→「総合的に評価を受ける、GoodWork!」:のようなプロセス(一部あるいは全体)を繰り返し行いながら、応用力のある知識やスキルを身につけていくことが重要です。このような学習プロセスを大事に行動してください。
※学習課題の時間欄には、指定された学習課題に要する標準的な時間を記載してあります。日々の自学自習時間全体としては、各授業に応じた時間(例えば2単位科目の場合、予習2時間・復習2時間/週)を取るよう努めてください。詳しくは教員の指導に従って下さい。
授業明細
回数 学習内容 授業の運営方法 学習課題 予習・復習 時間:分※
1〜2 ・本科目の全体ガイダンス  ・第1課題の説明(建築・都市・リノベーション課 題)  課題の趣旨、設計条件、要求図面等の条件提示を行  う。 ・設計課題に対する基本的な建築計画や都市計画など について配布資料や映像等を用いて説明する。 講義と質疑応答、自己点検 C,P,U,Rコース分けを行い、 各コースの班分けまで行う。 ・受けた課題に対し、類似事例を 探し、研究する。 ・課題の敷地を訪れ、環境を把握 する。 ・基本案の立案を開始する。講義 で学習した内容を基に、次回の授 業に向けたエスキースを行う。 200
3〜4 ・エスキース1  ・ゾーニング・配置計画・建築イメージの概略エス キースを個別にチェックする(建築) ・都市調査と分析内容についてチェックする(都市) ・既存建築の調査結果と分析内容をチェックする(リ ノベーション) 講義と質疑応答、自己点検 必要によって補足講義と質疑 を行う。 ・前回チェックの修正 ・講義で学習した内容を基に、次 回の授業に向けたエスキースを行 う。 200
5〜6 ・C,Rコースの中間発表と講評 ・エスキース2  ・平面計画を中心とした概略エスキースを個別にチ ェックする(建築) ・都市調査と分析内容についてチェックする(都市) ・建築改修の企画やプログラムをチェックする(リノ ベーション) 製図室において演習、自己点 検 必要によって補足講義と質疑 を行う。 ・前回チェックの修正 ・講義で学習した内容を基に、次 回の授業に向けたエスキースを行 う。 200
7〜8 ・エスキース3  ・平面、立面、断面計画のエスキースを個別にチェ ックする(建築) ・都市調査・分析の結果から読み解いた都市の諸文脈 、抽出した「特性点」の特性と課題をチェックする( 都市) ・改修空間のエスキースを個別にチェックする(リノ ベーション) 製図室において演習、自己点 検 ・前回チェックの修正 立面、断面のエスキースを行う( 建築)。 都市調査・分析を深める(都市) 立面、断面の改修エスキースを行 う(リノベーション) 200
9〜10 ・エスキース4  ・平面、立面、断面計画のエスキースを個別にチェ ックする(建築) ・読み解いた諸文脈の内容と「特性点」の特性を活か した改善提案の内容をチェックする(都市) ・改修空間のエスキースを個別にチェックする(リノ ベーション) 製図室において演習、自己点 検 ・前回チェックの修正 立面、断面のエスキースを行う( 建築)。 都市調査・分析を深める(都市) 立面、断面の改修エスキースを行 う(リノベーション) 200
11〜12 エスキース5 各課題の検討結果を総合化し作品として完成させるた めの最終エスキースを個別にチェックする。 製図室において演習、自己点 検 ・作品となる図面や模型を作成す る(建築・都市・リノベーション )。 200
13〜14 ・第1課題作品の最終チェックを受けて提出する ・第2課題の説明(建築・都市・デジタルデザイン課 題)  課題の趣旨、設計条件、要求図面等の条件提示を行 う ・各C,P,U,Dコース分けを実施し、レポート課題の出 題も行う。 製図室において演習、自己点 検 講義と質疑応答 ・自ら作品チェックを行う。 ・受けた課題に対し、類似事例を 探し、研究する。 ・課題の敷地を訪れ、環境を把握 する。 ・計画案の立案を開始する。 200
15〜16 【振り返り授業】として、第1課題作品の講評・返却 を行う。 製図室において演習、自己点 検 講評と質疑応答 ・講義で学習した内容を基に、次 回の授業に向けたエスキースを行 う。 200
17〜18 ・P,Uコースのレポート発表と講評 エスキース1 ・ゾーニング・配置計画・建築イメージの概略エスキ ースを個別にチェックする(建築) ・「特性点」の特性と課題についてチェックする(都 市) ・広場の屋根やデジタルデザインの調査結果と分析内 容をチェックする(デジタルデザイン) 製図室において演習、自己点 検 ・前回チェックの修正 立面、断面のエスキースを行う( 建築)。 都市調査・分析を深め、設計コン セプト、基本構成を検討する(都 市) 広場の屋根やデジタルデザインの 事例を調査・分析する(デジタル デザイン) 200
19〜20 エスキース2 ・平面計画を中心とした概略エスキースを個別にチェ ックする(建築) ・改善提案の計画・設計コンセプト、建築群及び外部 空間の関係性、基本構成をチェックする(都市) 屋根のデザインの最適化の手法をチェックする(デジ タルデザイン) 製図室において演習、自己点 検 ・前回チェックの修正 立面、断面のエスキースを行う( 建築)。 配置計画、ランドスケープのエス キースを行う(都市) ビジュアルプログラミングによる 最適化手法の習得(デジタルデザ イン) 200
21〜22 エスキース3 ・平面、立面、断面計画のエスキースを個別にチェッ クする(建築) ・平面・断面的な配置計画、ランドスケープの概略エ スキースを個別にチェックする(都市) ・屋根のデザインの最適化の経過を個別にチェックす る(デジタルデザイン) 製図室において演習、自己点 検 ・前回チェックの修正 立面、断面のエスキースを行う( 建築)。 平面、立面、断面計画、ランドス ケープのエスキースを行う(都市 ) ビジュアルプログラミングによる 屋根のデザインの最適化(デジタ ルデザイン) 200
23〜24 エスキース4 ・平面、立面、断面計画のエスキースを個別にチェッ クする(建築)。 ・平面、立面、断面計画、ランドスケープのエスキー スを個別にチェックする(都市) ・屋根のデザインの最適化によるエスキースを個別に チェックする(デジタルデザイン) 製図室において演習、自己点 検 ・前回チェックの修正 立面、断面のエスキースを行う( 建築)。 平面、立面、断面計画とランドス ケープのエスキースを行う(都市 ) 屋根のデザインの最適化とデザイ ン提案(デジタルデザイン) 200
25〜26 エスキース5 ・平面、立面、断面計画のエスキースを個別にチェッ クする(建築) ・平面、立面、断面計画、ランドスケープのエスキー スを個別にチェックする(都市) ・屋根のデザインの最適化によるエスキースを個別に チェックする(デジタルデザイン) 製図室において演習、自己点 検 ・前回チェックの修正 建築作品にまとめるためのエスキ ースを行う(建築)。 平面、立面、断面計画とランドス ケープのエスキースを行う(都市 ) 屋根のデザインの最適化とデザイ ン提案(デジタルデザイン) 200
27〜28 ・第2課題作品の最終チェックを受けて提出する。 製図室において教員のチェッ クとアドバイス、自己点検 ・自ら作品チェックを行なう。 200
29〜30 振り返り授業として、第2課題の講評・返却を行った あと、 自己点検授業を実施する。 設計者・計画者の意図説明 作品講評、質疑応答、自己点 検 ・自己の作品の長所・短所を反省 すると共に、他人の作品を鑑賞し 参考とする。 200