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学習支援計画書(シラバス) 検索システム
専門教育課程 応用バイオ学科
授業科目区分 科目名 単位数 科目コード 開講時期 履修方法
専門教育課程
専門科目
専門
生命科学
Bioscience
2 B123-01 2024年度
6期(後学期)
修学規程第4条を参照
担当教員名
*印は、実務経験のある教員を示しています。
授業科目の学習・教育目標
キーワード 学習・教育目標
1.生命科学史 2.生物進化 3.生物工学 4.社会とバイオテクノロジー 5.グリーンイノベーション 今日の生命科学に対する期待は大きく,生命科学技術が21世紀の日本の産業経済を支える新 たな「ものづくり」の基盤となるのではないかという期待は大きい。しかし、一方で、生命 科学の技術はまだ未熟であり,未知の問題や予期せぬ課題に直面しているケースもしばしば 見受けられる。本科目では,幅広い生命科学の分野において、1年次および2年次に学習した 内容を復習するとともに,生命科学の技術とその最先端の状況を紹介し,社会における生命 科学の広がりと期待の理解を深める。
授業の概要および学習上の助言
 本科目は講義を主体として授業を進めるが,既に履修済みの「基礎生物学」,「人体の構造と機能」,「細胞の構造と機能 」,「分子生物学」,「神経科学」,「感覚機能論」などのバイオ工学・バイオ情報の区別に囚われない多くの科目の知識が 必要である。これらの科目を再度復習した上で履修することを強く薦める。  
教科書および参考書・リザーブドブック
教科書:指定なし 参考書:指定なし リザーブドブック:指定なし
履修に必要な予備知識や技能
これまでに学習した数多くの専門基礎科目の内容を含むので,予習時に関連する過去の学習内容を併せて復習することを強く 薦める。
学生が達成すべき行動目標
No. 学科教育目標
(記号表記)
I,K 生命科学の成り立ちを説明することができる。
I,K 生物進化のしくみを説明することができる。
I,K,L,N 生物工学の基盤となる生命情報の流れを説明することができる。
I,J,L 社会と生命科学の関わりについて、課題を挙げ解決策を考えることができる。
I,J,K,L グリーンイノベーションについて説明することができる。
達成度評価
評価方法
試験 クイズ
小テスト
レポート 成果発表
(口頭・実技)
作品 ポートフォリオ その他 合計
総合評価割合 40 30 20 0 0 0 10 100
指標と評価割合 総合評価割合 40 30 20 0 0 0 10 100
総合力指標 知識を取り込む力 15 15 2 0 0 0 0 32
思考・推論・創造する力 15 10 9 0 0 0 0 34
コラボレーションと
リーダーシップ
0 0 0 0 0 0 0 0
発表・表現・伝達する力 10 5 9 0 0 0 0 24
学習に取組む姿勢・意欲 0 0 0 0 0 0 10 10
※総合力指標で示す数値内訳、授業運営上のおおよその目安を示したものです。
評価の要点
評価方法 行動目標 評価の実施方法と注意点
試験 達成度認定試験を実施する。講義内容についての理解度および考察力について評価する。
クイズ
小テスト
小テストを2回実施する。講義内容についての理解度および考察力について評価する。
レポート レポートを1回出題する。自分なりの考えと表現で、第三者に論理的に伝えられるよう作成すること。課 題は授業において提示する。
成果発表
(口頭・実技)
作品
ポートフォリオ
その他 出席や授業態度(授業中の質問や回答)を評価する。他の学生への迷惑となる行為は減点対象とする。
具体的な達成の目安
理想的な達成レベルの目安 標準的な達成レベルの目安
・生命科学史における重要な出来事を、その意義とともに順を 追って詳細に説明することができる。 ・生物進化のしくみを、詳細に説明することができる。 ・遺伝情報の流れと環境からの情報の流れについて、相互の関 わりとともに詳細に説明することができる。 ・社会と生命科学の関わりについて、課題を挙げ解決策を考え ることができる。 ・グリーンイノベーションの具体例について、原理と意義を詳 しく説明することができる。 ・生命科学史における重要な出来事のいくつかについて、ある 程度説明することができる。 ・生物進化のしくみを、ある程度説明することができる。 ・遺伝情報の流れと環境からの情報の流れについて、おおまか に説明することができる。 ・社会と生命科学の関わりについて、具体例を挙げ、ある程度 説明することができる。 ・グリーンイノベーションの具体例について、おおまかに説明 することができる。
CLIP学習プロセスについて
一般に、授業あるいは課外での学習では:「知識などを取り込む」→「知識などをいろいろな角度から、場合によってはチーム活動として、考え、推論し、創造する」→「修得した内容を表現、発表、伝達する」→「総合的に評価を受ける、GoodWork!」:のようなプロセス(一部あるいは全体)を繰り返し行いながら、応用力のある知識やスキルを身につけていくことが重要です。このような学習プロセスを大事に行動してください。
※学習課題の時間欄には、指定された学習課題に要する標準的な時間を記載してあります。日々の自学自習時間全体としては、各授業に応じた時間(例えば2単位科目の場合、予習2時間・復習2時間/週)を取るよう努めてください。詳しくは教員の指導に従って下さい。
授業明細
回数 学習内容 授業の運営方法 学習課題 予習・復習 時間:分※
1回 ガイダンス 生命科学史(1) 「生命とは」 シラバスの内容を理解する。 生物のもつ基本的な属性を理解する。 講義と質疑 予習:生命の特徴をまとめる 復習:講義の内容について 60 30
2回 生命科学史(2)「生命科学のなりたち」 生命科学の歴史を学ぶことにより生命科学と社会の関 わりについて理解する。 講義と質疑 予習:生命科学における重大な出 来事を5件から10件調べ、年表に まとめる 復習:講義の内容について 60 30
3回 生物進化(1)「進化の理論」 進化の理論とその社会的意義を理解する。 講義と質疑 予習:用不用説と自然選択説の概 要を調べておく 復習:講義の内容について 60 30
4回 生物進化(2)「進化とDNA」 生物進化の物質的基盤と有性生殖の効果を理解する。 講義と質疑 予習:ゲノムを変化させる要因に ついて調べておく 復習:講義の内容について 60 30
5回 生物進化(3)「生物の多細胞化」 生物が多細胞化したしくみを理解する。 講義と質疑 小テスト(1) 予習:緑藻のクラミドモナスとボ ルボックスについて調べておく 復習:講義の内容について 60 30
6回 生物工学(1)「生命情報の流れ(1)」 遺伝子の構造と遺伝情報の流れを理解する。   講義と質疑 予習:転写と翻訳についてまとめ る 復習:講義の内容について 60 30
7回 生物工学(2)「生命情報の流れ(2)」 細胞外環境からの情報の流れを理解する。 講義と質疑 予習:細胞外からの入力から遺伝 子発現の調節に至るシグナル伝達 経路の例を一つ調べる 復習:講義の内容について 60 30
8回 生物工学(3)「生命情報の流れ(3)」 遺伝子の変異ががんを引き起こすしくみについて理解 する。 講義と質疑 レポート 予習:がんを引き起こす遺伝子変 異の例を調べる 復習:講義の内容について 60 30
9回 生物工学(4)「生命情報の流れ(4)」 力学情報を細胞が利用するしくみについて理解する。 講義と質疑 予習:体の中の細胞に加わる力学 的刺激にどのようなものがあるか 調べる 復習:講義の内容について 60 30
10回 社会とバイオテクノロジー(1)「生物多様性」 生物の多様性をもたらすしくみとその意義について理 解する。 講義と質疑 予習:近親交配が生物の絶滅リス クを高める理由を調べる 復習:講義の内容について 60 30
11回 社会とバイオテクノロジー(2)「二次生態系」 里山を例に、人の手が加わった自然生態系について理 解する。 講義と質疑 小テスト(2) 予習:里山の特徴をまとめる   復習:講義の内容について 60 30
12回 グリーンイノベーション(1)「物質循環と人間活動 」 炭素、窒素、リンの生態系での循環と人間活動がもた らす影響について理解する。 講義と質疑 予習:炭素、窒素、リンが生体で どのように使われているか調べる   復習:講義の内容について 60 30
13回 グリーンイノベーション(2)「バイオエネルギー」 カーボンニュートラルのためのバイオテクノロジーに ついて理解する。 講義と質疑 予習:地球温暖化の原因と影響に ついて調べる   復習:講義の内容について 60 30
14回 達成度確認試験 総合学習 生命科学の将来について考察する。 達成度確認試験 予習:これまでの学習内容の復習 120
15回 授業総括 達成度確認試験の返却と解説 講義・質疑 復習:試験でできなかったところ を中心に総復習 90