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学習支援計画書(シラバス) 検索システム
専門教育課程 応用バイオ学科
授業科目区分 科目名 単位数 科目コード 開講時期 履修方法
専門教育課程
専門科目
専門
脳科学
Brain Science
2 B124-01 2024年度
6期(後学期)
修学規程第4条を参照
担当教員名
*印は、実務経験のある教員を示しています。
授業科目の学習・教育目標
キーワード 学習・教育目標
1.脳の機能発現基盤 2.脳が行う情報処理 3.脳が機能する仕組み 4.脳の構造 5.脳と疾患 脳科学は生物学をはじめとする理系分野の総合的学問と言えます。例えば、脳も DNA、RNA 、タンパク質、細胞などの構成要素から成り立っているため、みなさんがこれまで学んでき たことが基本となり、我々の脳が機能します。本講義ではこれまで学んできたことを基本と して脳科学をわかりやすく説明し脳の疾患のことも紹介します。また脳は情報処理能力をも つ臓器です。情報を行う脳回路の仕組みについて学習していくことが重要と考えます。
授業の概要および学習上の助言
1:脳を構成する細胞の形や特徴は?神経細胞を描いてみることから始める 2:脳機能を支える分子基盤(つまりDNA、タンパク質、それらの構造と機能)があることを理解していく 3:脳を構成する細胞(ニューロン、グリア そして血管)があります。このような細胞たちの役割を理解していく  4:記憶の仕組み:神経細胞はどうやって電気を生み出すか その情報書類の仕組みを丁寧に教えていきます 5:脳の疾患:神経細胞はどうなっていくのか、、、最後のまとめとして講義します 脳科学は生物学の基礎の上に成り立っています。 つまり生物学の基礎を学んでいることが本授業の理解には大切です。 とくに、2年次の「神経科学」、そこで学んだ神経細胞の知識を復習しながら授業を進めていきます。さらには1年次の必修 科目「細胞の構造と機能」および2年次の選択科目「分子生物学」「細胞生物学」をしっかり学んでいることがこの授業の理 解を進めるはずです。 試験日: 相談して決定する。
教科書および参考書・リザーブドブック
教科書:指定なし 参考書:指定なし リザーブドブック:指定なし
履修に必要な予備知識や技能
「脳科学」は、2年次の「神経科学」のアドバンス版です。そこで学んだ神経細胞の知識、1年次からの2年次の「基礎生物 学」「細胞の構造と機能」、「生化学」「分子生物学」「細胞生物学」で学んだ内容を復習しておくこと、回顧しておくこと 。これらについての知識の習得度に不安がある場合は、それぞれの科目の配布プリントやノートなどで復習してから授業を受 けることを進める。 脳科学辞典:脳の用語の理解を補助します。
学生が達成すべき行動目標
No. 学科教育目標
(記号表記)
I,J,M 脳の働きに必要な分子や神経細胞の役割を説明できること。 
I,J,M シナプス:外界からの情報を脳が情報処理し発信するための基本構造とその役割を理解し自ら説明できること。
I,J,M 神経伝達という脳に特異的な細胞同士の情報交換の仕組みを理解し自ら説明できること。
I,J,M 神経細胞が働くための周辺細胞:神経伝達を支えるグリア細胞についてはよく理解し自ら説明できること。
I,J,M 脳の疾患について理解できること。
達成度評価
評価方法
試験 クイズ
小テスト
レポート 成果発表
(口頭・実技)
作品 ポートフォリオ その他 合計
総合評価割合 40 40 0 0 0 0 20 100
指標と評価割合 総合評価割合 40 40 0 0 0 0 20 100
総合力指標 知識を取り込む力 10 15 0 0 0 0 5 30
思考・推論・創造する力 10 15 0 0 0 0 5 30
コラボレーションと
リーダーシップ
0 0 0 0 0 0 0 0
発表・表現・伝達する力 20 10 0 0 0 0 0 30
学習に取組む姿勢・意欲 0 0 0 0 0 0 10 10
※総合力指標で示す数値内訳、授業運営上のおおよその目安を示したものです。
評価の要点
評価方法 行動目標 評価の実施方法と注意点
試験 中間試験を学期の中間に達成度確認試験を最後に行う。 評価割合はそれぞれ20%。合計40%。 試験では、学び得た知識を問う問題、学んだ用語を用いて作文する問題、本授業は生物学の一つなので、 神経細胞を描いて正しく専門用語を用いて説明できるかを問う問題、これらの問題により、授業の目標で ある理解と説明を試験する。
クイズ
小テスト
授業の最初に小テストを行う。12回。評価割合は合計40%。 本授業に必要な生物学の基礎知識が身についているかどうか。 第2回からは前回の授業の復習とその回の予習となる出題を行う。 このようなテストを毎回行うことにより、知識や専門用語を身につけることと試験に臨む準備を日常化す る。
レポート
成果発表
(口頭・実技)
作品
ポートフォリオ
その他 基本聴講態度や質問など積極的な学習態度、上記の試験や毎回行う小テスト後の質疑における積極性を10 %として評価する。他の学生に迷惑となる私語や態度をとった場合は減点対象とする。
具体的な達成の目安
理想的な達成レベルの目安 標準的な達成レベルの目安
脳について細胞の言葉や分子の言葉で科学的に説明できること 、脳科学で使われている基本技術も説明すること、記憶と学習 に関する身近なことを例にしながら論理的説明ができること。 脳を細胞レベルや分子レベルの専門用語を用いながら説明でき るか、それらの専門用語を知っているか、そのような基礎知識 とその説明ができること。
CLIP学習プロセスについて
一般に、授業あるいは課外での学習では:「知識などを取り込む」→「知識などをいろいろな角度から、場合によってはチーム活動として、考え、推論し、創造する」→「修得した内容を表現、発表、伝達する」→「総合的に評価を受ける、GoodWork!」:のようなプロセス(一部あるいは全体)を繰り返し行いながら、応用力のある知識やスキルを身につけていくことが重要です。このような学習プロセスを大事に行動してください。
※学習課題の時間欄には、指定された学習課題に要する標準的な時間を記載してあります。日々の自学自習時間全体としては、各授業に応じた時間(例えば2単位科目の場合、予習2時間・復習2時間/週)を取るよう努めてください。詳しくは教員の指導に従って下さい。
授業明細
回数 学習内容 授業の運営方法 学習課題 予習・復習 時間:分※
1回 第1週 最初の小テスト 授業: 基本知識の確認 神経細胞の形と機能に関する確認 授業概要を説明 講義と質疑 ビデオ 予習:配布教材 復習:配布教材 をスライド中に準備 60 60
2回 第2週 予習復習小テスト 授業: 脳機能発現のメカニズムその1:シナプス蛋白質 (1年生2年生で学んだことを復習しながら) 講義と質疑 ビデオ 予習:配布教材 復習:配布教材 をスライド中に準備 60 60
3回 第3週 予習復習小テスト 授業: 脳機能発現のメカニズムその2:シナプス機能に必要 な蛋白質構造 講義と質疑 ビデオ 予習:配布教材 復習:配布教材 をスライド中に準備 60 60
4回 第4週 予習復習小テスト 授業: 脳機能発現のメカニズムその3:シナプス機能に影響 する蛋白質の変異 講義と質疑 ビデオ 予習:配布教材 復習:配布教材 をスライド中に準備 60 60
5回 第5週 予習復習小テスト 授業: 脳機能発現のメカニズムその4:シナプス機能とRNA 講義と質疑 ビデオ 中間試験に向けたこれまでの授業 の総復習を行うこと 180
6回 第6週 試験と授業 脳の構造その1:多様な脳細胞 講義と質疑 ビデオ 予習:配布教材 復習:配布教材 をスライド中に準備 60 60
7回 第7週 試験返却 試験内容を説明し議論する 講義 脳の構造その2:グリア細胞の種類と機能 講義と質疑 ビデオ 予習:配布教材 復習:配布教材 をスライド中に準備 60 60
8回 第8週 予習復習小テスト 講義 脳の構造その3:アストログリアの形と機能 講義と質疑 ビデオ 予習:配布教材 復習:配布教材 をスライド中に準備 60 60
9回 第9週 予習復習小テスト 講義 脳の構造その4:オリゴデンドロサイトの形と機能 講義と質疑 ビデオ 予習:配布教材 復習:配布教材 をスライド中に準備 60 60
10回 第10週 予習復習小テスト 講義 脳の構造その5:オリゴデンドロサイトと神経伝達 講義と質疑 ビデオ 予習:配布教材 復習:配布教材 をスライド中に準備 60 60
11回 第11週 予習復習小テスト 講義: 神経伝達の仕組みその1:イオンとチャンネル 講義と質疑 ビデオ 予習:配布教材 復習:配布教材 をスライド中に準備 60 60
12回 第12週 予習復習小テスト 講義: 神経伝達の仕組みその2:チャンネルと神経伝達 講義と質疑 ビデオ 予習:配布教材 復習:配布教材 をスライド中に準備 60 60
13回 第13週 予習復習小テスト 総復習授業 1回から12回を振り返る 講義と質疑 ビデオ 試験に備えた総復習 180
14回 第14週 最終確認試験と講義 講義: 脳疾患の考え方 試験 予習:配布教材 復習:配布教材 をスライド中に準備 60 60
15回 第15週 答案の返却と試験の総括 講義: アルツハイマー型認知症 講義と質疑 ビデオ 予習:配布教材 復習:配布教材 をスライド中に準備 60 60