1 |
テーマ1「本科目が分担する教育目標と学習目標」
学習支援計画書などにより,科目の学習目標、概要、
当科目が担う機械工学科の教育目標、具体的な達成レ
ベルの目安などを理解する。
テーマ2「伝熱工学の概要と必要性」
我々の日常生活や工業、省エネルギー、さらには近年
その重要性が増しているエコエネルギーなどに対する
伝熱工学の知識の必要性について、身近な具体例を示
しながら説明する。 |
以下のキーワードに関する内
容を説明する。
テーマ1【キーワード】
学習目標、行動目標、達成レ
ベル、目標とする学習成果、
熱移動工学、伝熱(熱移動)
テーマ2【キーワード】
熱移動、加熱、冷却、断熱、
熱交換器、省エネルギー、自
然エネルギー、エコエネルギ
ー
【自己点検】
キーワードに関する理解度を
確認する。演習問題に取り組
む場合もある。 |
機械工学科の教育目標と本科目と
の関連を理解する。
【予習】左記のキーワードを学習
支援計画書(Web上でも閲覧可能
)、教科書等で調べて、ノートに
まとめる。教科書にない場合は,
できる限り他の書物で調べる。(
以下同様)
【復習】熱移動(伝熱)に関する
知識の必要性と広がりについてま
とめる。 |
30
40 |
2 |
テーマ3「伝熱の三形態と無次元数」
伝熱の三形態(熱伝導、ふく射、対流熱伝達)につい
て、簡単な伝熱メカニズム、伝熱量の表し方等を学ぶ
。
無次元数とその物理的意味を理解する。 |
以下のキーワードに関する内
容を説明する。
テーマ3【キーワード】
熱伝導、熱伝導率、熱流束、
物性値、フーリエの式、ふく
射(熱放射)、ステファン-
ボルツマンの法則、ステファ
ン-ボルツマン定数、対流熱
伝達、熱伝達率、ニュートン
の冷却則、無次元数
【自己点検】
キーワードに関する理解度を
確認する。演習問題に取り組
む場合もある。 |
【予習】左記キーワードを教科書
等で調べて,ノートにまとめる。
【講義中】伝熱現象の全体像を理
解するように努める。
【復習】教科書の「まえがき」を
通読する。①伝熱量の表示式が書
けるようになる。②熱の伝わりや
すさの物理的意味を理解する。③
この分野で使われる用語、形態の
分類方法等を身につける。④無次
元数とその物理的意味を理解する
。 |
40
60 |
3 |
テーマ4「伝導伝熱(1)」
物体内の温度分布の時間変化について学んだ後、気体
、液体、固体の熱伝導率、その調査方法などについて
学ぶ。
定常熱伝導に対するエネルギー式の誘導とその簡略化
を行う。 |
以下のキーワードに関する内
容を説明する。
テーマ4【キーワード】
定常熱伝導、非定常熱伝導、
温度分布、熱伝導率、温度勾
配、エネルギーバランス(熱
収支)、エネルギー式、内部
発熱、温度伝導率、熱抵抗
【自己点検】
キーワードに関する理解度を
確認する。演習問題に取り組
む場合もある。 |
【予習】①左記キーワードを教科
書等で調べて、ノートにまとめる
。②変数分離形微分方程式の解法
を習得しておく。
【復習】①多数の気体、液体、固
体の熱伝導率が掲載されている資
料をLCで1冊探し、書名、所在
を記録する。②代表的な気体、液
体、固体それぞれ4種類を自由に
選びその熱伝導率を調べる。資料
名等も記録する。③エネルギー式
の誘導を繰り返し練習する。④い
ろいろな条件を想定してエネルギ
ー式の簡略化を行い、慣れる。⑤
変数分離形微分方程式の解法を繰
り返し練習する。 |
40
60 |
4 |
テーマ5「伝導伝熱(2)」
平板、多層平板、円筒、多層円筒における移動熱量定
量的表示について学ぶ。
非定常一次元熱伝導方程式を導く。また、温度伝導率
についても学ぶ。式の簡略化にもふれる。 |
以下のキーワードに関する内
容を説明する。
テーマ5【キーワード】
一次元熱伝導方程式、多層平
板、多層円筒、非定常一次元
熱伝導方程式、温度伝導率(
熱拡散率)
【自己点検】
キーワードに関する理解度を
確認する。演習問題に取り組
む場合もある。 |
【予習】左記キーワードを教科書
等で調べて、ノートにまとめる。
【復習】授業で学んだ式を誘導で
きるように練習する。 |
40
60 |
5 |
テーマ6「伝導伝熱(3)」
非定常熱伝導の図による解法として、ハイスラー線図
をとりあげて、その利用法を説明する。
テーマ7「強制対流熱伝達(1)」
境界層内における伝熱現象を考える。 |
以下のキーワードに関する内
容を説明する。
テーマ6【キーワード】
ハイスラー線図、ビオ数、フ
ーリエ数
テーマ7【キーワード】
内部流れ、外部流れ、速度境
界層、層流境界層、乱流境界
層、温度境界層、境界層厚さ
、レイノルズ数、連続の式、
運動方程式、エネルギー式
【自己点検】
キーワードに関する理解度を
確認する。演習問題に取り組
む場合もある。 |
【予習】左記キーワードを教科書
等で調べて、ノートにまとめる。
流体力学で学んだ速度境界層、連
続の式、運動方程式等を十分に復
習し、式を誘導できるようになる
とともに、それらの物理的意味を
理解しておく。
【復習】ハイスラー線図を用いて
、一次元非定常熱伝導の問題を解
くことができるように繰り返し練
習する。この日の授業内容を含ん
で、これまでに学んだ境界層内の
物理現象を整理して理解し、まと
める。 |
40
60 |
6 |
【中間振り返り】
総合演習1
テーマ1〜テーマ6の内容を中心に、中間振り返り授
業として個人またはグループで演習を行う。 |
【中間振り返り演習】
問題演習、討論等を行う。な
お、板書を指示することがあ
る。
【自己点検】
キーワードに関する理解度を
確認する。演習問題に取り組
む場合もある。 |
【予習】演習の範囲の内容を、十
分復習しておく。
【復習】演習問題は全て解けるよ
うに繰り返し練習する。 |
60
60 |
7 |
小テスト1
テーマ1〜テーマ6の範囲で小テストを行う。問題の
解答を解答用紙に記入して提出する。時間内にできな
かった問題を宿題にすることがある。
テーマ8「強制対流熱伝達(2)」
境界層内のエネルギー方程式(微分形)について学ぶ
。 |
小テストでは問題の解答を解
答用紙に記入して、提出する
。
通常講義では以下のキーワー
ドに関する内容を説明する。
テーマ8【キーワード】
境界層近似、境界層方程式、
プラントル数、ヌセルト数、
エネルギー方程式(微分形)
【自己点検】
キーワードに関する理解度を
確認する。演習問題に取り組
む場合もある。 |
【予習】小テスト範囲の内容を十
分復習する。
【復習】小テストの問題が完全に
理解でき、解けるようになるまで
、繰り返し練習する。エネルギー
方程式(微分形)について理解し
、誘導できるように繰り返し練習
する。レポートが課された場合は
作成する。 |
120
60 |
8 |
テーマ9「強制対流熱伝達(3)」
境界層内のエネルギー方程式(積分形)について学ぶ
。
エネルギー方程式の解について説明する。 |
以下のキーワードに関する内
容を説明する。
テーマ9【キーワード】
エネルギー方程式(積分形)
、無次元数、プラントル数、
ヌセルト数、レイノルズ数、
無次元整理式、実験式 |
【予習】左記キーワードを教科書
等で調べて、ノートにまとめる。
【復習】①積分方程式の考え方を
理解し、誘導できるように繰り返
し練習する。②無次元数の物理的
意味を理解する。③無次元整理式
(実験式)の使い方に十分慣れ、
伝熱計算ができるようになるまで
繰り返し練習する。 |
40
60 |
9 |
テーマ10「強制対流熱伝達(4)」
強制対流熱伝達における無次元整理式、実験式とその
利用について学ぶ。
テーマ11「自然対流熱伝達(1)」
自然対流熱伝達現象について説明した後、その定量的
取扱い方などについて学ぶ。 |
以下のキーワードに関する内
容を説明する。
テーマ10【キーワード】
無次元整理式(実験式、…)
、ヌセルト数、プラントル数
テーマ11【キーワード】
グラスホフ数、レイリー数
【自己点検】
キーワードに関する理解度を
確認する。演習問題に取り組
む場合もある。 |
【予習】左記キーワードを教科書
等で調べて、ノートにまとめる。
【復習】①無次元整理式(実験式
)の使い方に十分慣れ、ヌセルト
数、レイノルズ数、伝熱計算がで
きるようになるまで繰り返し練習
する。②自然対流現象の発生、発
達について理解し、自然対流熱伝
達に関する計算ができるように練
習する。 |
40
60 |
10 |
【中間振り返り】
総合演習2
テーマ7〜テーマ10の内容を中心に、中間振り返り
授業として個人またはグループで演習を行う。 |
【中間振り返り演習】
問題演習、討論等を行う。な
お、板書を指示することがあ
る。
【自己点検】
キーワードに関する理解度を
確認する。演習問題に取り組
む場合もある。 |
【予習】演習の範囲の内容を、十
分復習しておく。
【復習】演習問題は全て解けるよ
うに繰り返し練習する。 |
60
60 |
11 |
小テスト2
テーマ7〜テーマ10の範囲で小テストを行う。問題
の解答を解答用紙に記入して提出する。時間内にでき
なかった問題を宿題にすることがある。
テーマ12「自然対流熱伝達(2)」
自然対流熱伝達の簡単な計算法について、無次元整理
式を含めて学ぶ。 |
小テストでは問題の解答を解
答用紙に記入して、提出する
。
通常授業では、以下のキーワ
ードに関する内容を説明する
。
テーマ12【キーワード】
グラスホフ数、レイリー数、
ガリレオ数
【自己点検】
キーワードに関する理解度を
確認する。演習問題に取り組
む場合もある。 |
【予習】小テスト範囲の内容を十
分復習する。左記キーワードを教
科書等で調べて、その物理的意味
を含めてノートにまとめる。
【復習】小テストの問題が完全に
理解でき、解けるようになるまで
、繰り返し練習する。自然対流熱
伝達に関する計算ができるように
練習する。レポートが課された場
合は作成する。 |
120
60 |
12 |
テーマ13「相変化を伴う熱伝達(1)」
沸騰熱伝達を中心に説明する。強制対流沸騰にも触れ
る。
【中間振り返り】
総合演習3
テーマ11〜テーマ12の内容を中心に、中間振り返
り授業として個人またはグループで演習を行う。 |
以下のキーワードに関する内
容を説明する。
テーマ13【キーワード】
沸騰曲線、過熱度、サブクー
ル沸騰、核生成、核沸騰、限
界熱流束、バーンアウト、遷
移沸騰、膜沸騰、気泡流、ス
ラグ流、凝縮熱伝達、滴状凝
縮、膜状凝縮
【中間振り返り演習】
総合演習では問題演習、討論
等を行う。なお、板書を指示
することがある。
【自己点検】
キーワードに関する理解度を
確認する。演習問題に取り組
む場合もある。 |
【予習】左記キーワードを教科書
等で調べ、ノートにまとめる。
【復習】①沸騰熱伝達について理
解し、沸騰曲線を描くことができ
、説明できるようになる。②①凝
縮現象について説明できるように
なる。滴状凝縮、膜状凝縮と熱伝
達との関係を説明できるようにな
る。 |
40
60 |
13 |
テーマ14「ふく射伝達(1)」
熱ふく射現象、ステファンボルツマンの法則、などに
ついて学ぶ。
小テスト3
テーマ11〜テーマ13の範囲で小テストを行う。問
題の解答を解答用紙に記入して提出する。時間内にで
きなかった問題を宿題にすることがある。 |
通常授業では、以下のキーワ
ードに関する内容を説明する
。
テーマ14【キーワード】
電磁波、反射率、吸収率、透
過率、キルヒホッフの法則、
白体、完全黒体
小テストでは問題の解答を解
答用紙に記入して、提出する
。
【自己点検】
キーワードに関する理解度を
確認する。演習問題に取り組
む場合もある。 |
【予習】小テスト範囲の内容を十
分復習する。左記キーワードを教
科書等で調べて、その物理的意味
を含めてノートにまとめる。
【復習】演習問題は全て解けるよ
うに繰り返し練習する。授業の内
容を十分理解する。 |
60
60 |
14 |
テーマ15「輻射伝達(2)」
プランクの法則、ウィーンの変移則、キルヒホッフの
法則などについて説明する。
【達成度確認試験】
これまでに学んだ全範囲を対象に、達成度を確認する
。 |
通常授業では、以下のキーワ
ードに関する内容を説明する
。
テーマ15【キーワード】
プランクの法則、ウィーンの
変移則、キルヒホッフの法則
【試験】
問題の解答を解答用紙に記入
して、提出する。
【自己点検】
キーワードに関する理解度を
確認する。演習問題に取り組
む場合もある。 |
【予習】小テスト範囲の内容を十
分復習する。左記キーワードを教
科書等で調べて、その物理的意味
を含めてノートにまとめる。
【復習】小テストの問題が完全に
理解でき、解けるようになるまで
、繰り返し練習する。自然対流熱
伝達に関する計算ができるように
練習する。授業の内容を十分理解
し、計算ができるようになる。レ
ポートが課された場合は作成する
。 |
120
60 |
15 |
【達成度確認試験の解説】
前週に実施した試験の解説を行い、自己点検を実施す
る。
【本科目を通して全体の総復習】
これまでに学習した内容を簡単に整理して,今後の学
習に役立てられるように、応用的な視点から適用例を
例示する。 |
【採点した解答用紙の確認】
問題の解答を確認し、その採
点に誤りがないかを確認する
。また、解答および採点に不
明な点は質問を受け付ける。
通常授業では、以下のキーワ
ードに関する内容を説明する
。
テーマ15【キーワード】
これまでの本科目で頻出した
キーワードを中心に総復習を
行い、記憶の定着に寄与する
ことを期待する。
【自己点検】
キーワードに関する理解度を
確認する。演習問題に取り組
む場合もある。 |
【予習】試験の範囲の内容を、十
分復習しておく。
【復習】試験問題は全て解けるよ
うに繰り返し練習する。
【注意】15回の授業時には、こ
の科目の学習で使用した自筆ノー
トを必ず持参する。集めてレポー
トとして評価することがある。 |
180 |
一般に、授業あるいは課外での学習では:「知識などを取り込む」→「知識などをいろいろな角度から、場合によってはチーム活動として、考え、推論し、創造する」→「修得した内容を表現、発表、伝達する」→「総合的に評価を受ける、GoodWork!」:のようなプロセス(一部あるいは全体)を繰り返し行いながら、応用力のある知識やスキルを身につけていくことが重要です。このような学習プロセスを大事に行動してください。
※学習課題の時間欄には、指定された学習課題に要する標準的な時間を記載してあります。日々の自学自習時間全体としては、各授業に応じた時間(例えば2単位科目の場合、予習2時間・復習2時間/週)を取るよう努めてください。詳しくは教員の指導に従って下さい。