第1週 |
<ガイダンス>
実験の運営方法,レポート作成方法,安全指針につい
て理解する. |
講義・質疑応答 |
(予習)ガイダンス資料の確認
(復習)実験の運営方法,レポー
ト作成方法,安全指針の確認 |
100
100 |
第2週 |
<熱力学実験(1)>
5〜9グループに分かれる.
熱力学サイクルの応用例としてヒートポンプを取り上
げ,その性能試験を行う.
①熱サイクルに基づくヒートポンプ作動状況から性能
を確認する.
②熱交換器における吸熱,放熱状況を確認する.
③実験データより成績係数を求める. |
実験・演習
①講義:蒸気圧縮式冷凍サイ
クルの概要および実験内容の
説明.
②実験・演習:冷房運転(時
間が許せば暖房運転)により
実験.
③講義:データ整理及び検討
考察のポイントの説明. |
ヒートポンプの実験では高度な知
識を必要とするので,事前に指定
された予習課題を行い,授業開始
時に提出する.
実験結果は中間レポートとしてま
とめ,指定日時,指定場所に提出
する. |
120 |
第3週 |
<熱力学実験(2)>
ヒートポンプの実験に用いた温度計測センサについて
実験・演習を行う.
①熱を定量評価する際に用いる温度計測の具体的方法
や流体がもつ熱エネルギーについて学習する.
②接触式温度計である熱電対による温度計測を行う.
③非接触式温度計である放射温度計による温度計測を
行う. |
実験・演習
①講義:接触式温度計測の方
式や原理の説明.
②接触式温度センサの一例と
して熱電対を自作し,温度計
測を行う.
③講義:非接触型温度計測の
原理を説明.
④放射温度計により温度計測
を体験する.
⑤温度計測結果の整理要領の
確認. |
温度計測に関する事前課題を行い
,授業開始時に提出する.
また,中間レポートの添削を踏ま
えて,適宜修正し,最終レポート
を完成させ,指定日時,指定場所
に提出する. |
120 |
第4週 |
<流体力学実験(1)>
以下の2テーマの実験を行う
(1)流量計測実験,管摩擦係数計測実験
(2)円柱に作用する抵抗計測実験
実験で必要な諸量のまとめ方,計測の仕方,計測精度
について学ぶ. |
実験・演習
全体の説明後,小グループに
分かれて実験,データ解析を
行う. |
予習:流量計の測定原理、管摩擦
係数および円柱まわりの流れにつ
いての調査(詳細はeシラバス等
連絡)
課題:実験内容に関するレポート
作成 |
100 |
第5週 |
<流体力学実験(2)>
円柱に作用する力を変化させる実験を行う.
実験で必要な諸量のまとめ方,計測の仕方,計測精度
について学ぶ. |
実験・演習
全体の説明後,小グループに
分かれて実験,データ解析を
行う. |
予習:円柱の抗力を変化させる方
策を考えてくる(詳細は1回目の
授業等で連絡)
課題:実験内容に関するレポート
作成 |
100 |
第6週 |
<材料力学実験(1)>「引張試験」
代表的な工業材料を取り上げて引張試験を行い,各材
料の破壊や変形挙動を比較・考察するとともに,材料
力学の理論を確認する. |
実験・演習
①引張試験の説明
②試験片寸法の計測
③引張試験の実施
④実験結果の考察
⑤実験結果の総括 |
(予習)材料の種類と性質に関す
る予習課題を行う.
(復習)実験結果を整理し,レポ
ートとしてまとめる. |
90
120 |
第7週 |
<材料力学実験(2)>「曲げ試験」
代表的な工業材料を取り上げて曲げ試験を行い,各材
料の破壊や変形挙動を比較・考察するとともに,材料
力学の理論を確認する. |
実験・演習
①曲げ試験の説明
②試験片寸法の計測
③曲げ試験の実施
④実験結果の考察
⑤実験結果の総括 |
(予習)はりの曲げ理論に関する
予習課題を行う.
(復習)実験結果を整理し,レポ
ートしてまとめる. |
90
120 |
第8週 |
<工場見学・企業研究>
企業におけるものづくりについて理解し,関連する専
門科目の背景や理論とのかかわりについて学ぶ. |
講義・質疑応答 |
(予習)指定した企業のホームペ
ージを閲覧し,製造・販売してい
る製品を理解する.
(復習)企業におけるものづくり
と工学とのかかわりについてレポ
ートにまとめる. |
100
100 |
第9週 |
<振動工学実験(1)>「振動測定実験」
振動測定技術に関する実験を実施する.特に圧電型加
速度センサ,渦電流型変位センサを用いての振動測定
方法を修得し,また,実験データを基に測定精度につ
いて考察する. |
実験・演習
実験の背景を理解し,計測技
術の重要性を認識する.
説明の後,グループ毎に実験
を実施し,最後に計測実験の
総括説明により理解を深める
. |
(予習)
・振動センサ(圧電型センサ及び
渦電流型センサ)を調査し,その
特性を理解する.
(復習)
・実験データを整理し,センサの
特性を考察するとともに,取得し
た実験計測データの精度を理論値
等との相関係数から整理し,考察
しレポートにまとめる. |
90
120 |
第10週 |
<振動工学実験(2)>「動的挙動の理解と動吸振器に
よる防振実験」
振動の動的挙動と動吸振器を用いた防振技術について
実験を実施する.特に,1自由度系,2自由度系の動的
挙動を題材として,動吸振器の特徴について考察する
. |
実験・演習
振動実験のもう一つの論点の
防振技術について,まず1自
由度系における共振現象を計
測・理解し,「質量・ばね系
」である動吸振器(2自由度
系)の防振特性を計測・理解
する.併せて,実際の振動現
象を減衰現象から理解する. |
(予習)
・ばね-質量-ダンパ系を有する動
吸振器の原理について調査し理解
する.
(復習)
・実験データを整理し,固有振動
数に基づく共振現象を理解する.
また,動吸振器の効果を振幅比に
基づき整理し,原理を理解する.
併せて,振動工学で扱ったモデル
と現実の振動現象のデータ計測結
果との差異を理解する. |
90
120 |
第11週 |
<材料科学実験(1)>「硬さに及ぼすマクロ組織の影
響」
代表的な機械構造用金属材料の硬さ試験,光学顕微鏡
観察を行い,マクロ組織,硬さ,熱処理履歴の相互の
関連を考察する. |
実験・演習
①講義:実験手順の概略説明
②実験・演習:具体的な実験
とデータの整理,実験グルー
プ内での討論
③講義:データ整理法及び考
察のポイントの説明
④質疑応答
⑤実験室内の整理整頓 |
実験内容の詳細などが記載された
デジタルデータが配信されている
.熟読した上で授業にのぞむこと
.また,デジタルデータは閲覧で
きる状態(印刷出力を持参するこ
とが望ましい)で授業に出席する
こと.
事前に指定された予習課題を行い
,指定された方法で提出する.
実験結果は中間レポートとしてま
とめ,指定された方法で提出する
. |
120 |
第12週 |
<材料科学実験(2)>
提出された中間レポートに対して,修正事項を指摘す
る.さらに,作成上の疑問点を受付け,回答する.こ
の授業時間および授業終了後に,指摘事項に基づいて
最終レポートを作成する.
必要に応じて,再実験を行う場合がある.
<自己点検>
機械材料実験で学んだ内容を振り返り,作成した最終
レポートを自己点検し,今後の学習計画立案に役立て
る. |
中間レポートに関する質疑応
答
総合演習
質疑応答の結果及び再実験結
果,実験グループ内の討論な
どを考慮して最終レポートを
作成する. |
最終レポートとしてまとめ,指定
された方法で提出する. |
120 |
第13週 |
<成形加工実験(1)>「射出成形」
ポリプロピレン及び炭素繊維入りポリプロピレンを射
出成形機で試験片形状に成形し,成形方法を理解する
とともに,成形条件に及ぼす素材の違いと寸法安定性
の影響を考察する. |
実験・演習
①講義:高分子系材料の特徴
及び射出成型の特徴
②講義:成形実験手順の説明
③実験・演習:具体的な成形
実験と成形品の観察,実験グ
ループ内での討論
④講義:データ整理法及び考
察のポイントの説明 |
(予習)教材配信システムなどで
配布された資料を事前にダウンロ
ード・印刷し,熟読した上で授業
に臨むこと.事前に指定された予
習課題を行い,授業開始時に提出
する.
(復習)実験結果をレポートとし
てまとめ,指定日時に指定場所に
提出する. |
90
120 |
第14週 |
<成形加工実験(2)>「深絞り加工」
塑性加工の特徴と,深絞り加工の概要について学習す
る.加工条件の設定に必要となる材料の機械的特性に
ついて理解する.深絞り加工を行い,材料特性と加工
の良否を検討するとともに,加工限界を把握し,適切
な加工条件とは何かを判断する. |
実験・演習
①講義:金属材料の深絞り加
工の特徴
②使用する材料の説明
③加工限界の特定
(TZP試験の実施)
④限界絞り比の算出
⑤講義:金属材料の機械的特
性値(特に加工硬化指数,ラ
ンクフォード値)と成形性と
の関係 |
(予習)深絞り加工に関する以下
の用語を調べる.
・限界絞り比
・加工硬化指数
・ランクフォード値
(復習)実験結果をレポートとし
てまとめ,指定日時に指定場所に
提出する. |
90
120 |
第15週 |
<自己点検授業>
各実験テーマの内容について振り返りを行う. |
講義・質疑応答 |
各実験テーマの復習 |
100
|
一般に、授業あるいは課外での学習では:「知識などを取り込む」→「知識などをいろいろな角度から、場合によってはチーム活動として、考え、推論し、創造する」→「修得した内容を表現、発表、伝達する」→「総合的に評価を受ける、GoodWork!」:のようなプロセス(一部あるいは全体)を繰り返し行いながら、応用力のある知識やスキルを身につけていくことが重要です。このような学習プロセスを大事に行動してください。
※学習課題の時間欄には、指定された学習課題に要する標準的な時間を記載してあります。日々の自学自習時間全体としては、各授業に応じた時間(例えば2単位科目の場合、予習2時間・復習2時間/週)を取るよう努めてください。詳しくは教員の指導に従って下さい。