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学習支援計画書(シラバス) 検索システム
専門教育課程 電気電子工学科(2018年度入学〜)
授業科目区分 科目名 単位数 科目コード 開講時期 履修方法
専門教育課程
専門科目
専門
電気エネルギー伝送工学
Electric Power Transmission and Distribution
2 E632-01 2024年度
6期(後学期)
修学規程第4条を参照
担当教員名
*印は、実務経験のある教員を示しています。
授業科目の学習・教育目標
キーワード 学習・教育目標
1.電力輸送 2.電力流通設備 3.送配電線路 4.変電所 5.地域連携 電気エネルギー・制御技術とそれを支える材料・デバイスに関する基礎知識を修得し,それ らを具体的な活用できる。発電所で作られた電気エネルギーを有効かつ安定に需要家まで運 ぶのに電気エネルギー伝送システム(電力流通設備)が必要となる。本講義では,その構成 と基本原理が理解できるように,送電,変電,および配電のハードとソフト両面について学 ぶ。
授業の概要および学習上の助言
◇授業の概要  講義では,以下の順で各項目を取り上げる。 1. 電力系統と三相交流 2. 配電方式と変圧器 3. 配電線路の計算 4. 配電線路の保護装置 5. 送電線路の線路定数 6. 故障計算法 7. 第3高調波および中性点接地 8. 安定度 9. 直流送電 ◇学習上の助言  電気回路(特に三相交流)や電気機器(特に変圧器,同期機)の基礎知識が必要である。
教科書および参考書・リザーブドブック
教科書:送配電の基礎 第2版[森北出版株式会社] 参考書:指定なし リザーブドブック:指定なし
履修に必要な予備知識や技能
本科目は,「電気エネルギー発生工学」,「高電圧パルスパワー工学」,「電気機器」,および「パワーエレクトロニクス」 と一連の内容であるので,これらの科目と関連づけて理解するように努めてほしい。
学生が達成すべき行動目標
No. 学科教育目標
(記号表記)
L 電力システムの概要(送電,変電,配電)を説明できる。
L 各種配電方式の違いを説明でき,送配電線路における電圧降下や力率改善策などの計算ができる。
L 保護装置を説明できる。
L 故障計算ができる。
L 各種中性点接地方式,安定度,直流送電の概要が説明できる。
達成度評価
評価方法
試験 クイズ
小テスト
レポート 成果発表
(口頭・実技)
作品 ポートフォリオ その他 合計
総合評価割合 40 40 20 0 0 0 0 100
指標と評価割合 総合評価割合 40 40 20 0 0 0 0 100
総合力指標 知識を取り込む力 30 20 0 0 0 0 0 50
思考・推論・創造する力 10 20 10 0 0 0 0 40
コラボレーションと
リーダーシップ
0 0 0 0 0 0 0 0
発表・表現・伝達する力 0 0 0 0 0 0 0 0
学習に取組む姿勢・意欲 0 0 10 0 0 0 0 10
※総合力指標で示す数値内訳、授業運営上のおおよその目安を示したものです。
評価の要点
評価方法 行動目標 評価の実施方法と注意点
試験 試験は14回目に筆記形式で実施し,1〜13回目の学習内容についてその理解度を確認する。
クイズ
小テスト
小テスト①は5回目に筆記形式で実施し,主に1〜4回目の学習内容についてその理解度を確認する。 小テスト②は10回目に筆記形式で実施し,主に6〜9回目の学習内容についてその理解度を確認する。
レポート 適宜,レポート課題を与える。
成果発表
(口頭・実技)
作品
ポートフォリオ
その他
具体的な達成の目安
理想的な達成レベルの目安 標準的な達成レベルの目安
① 電力システムの概要を詳しく説明できる。 ② 各種配電方式の違いを説明でき,電圧・電流・電力のベク トル図にもとづいて,送配電線路における電圧降下や力率改善 策などの計算式を導出し,答えを導くことができる。 ③ 保護装置の種類や動作メカニズムを説明できる。 ④ %インピーダンス法や対称座標法などを活用して,各種故障 計算ができる。 ⑤ 各種中性点接地方式,安定度,直流送電を詳しく説明でき る。 ① 電力システムの概要を説明できる。 ② 各種配電方式の違いを説明でき,送配電線路における電圧 降下や力率改善策などの計算ができる。 ③ 保護装置を説明できる。 ④ 故障計算ができる。 ⑤ 各種中性点接地方式,安定度,直流送電の概要が説明でき る。
CLIP学習プロセスについて
一般に、授業あるいは課外での学習では:「知識などを取り込む」→「知識などをいろいろな角度から、場合によってはチーム活動として、考え、推論し、創造する」→「修得した内容を表現、発表、伝達する」→「総合的に評価を受ける、GoodWork!」:のようなプロセス(一部あるいは全体)を繰り返し行いながら、応用力のある知識やスキルを身につけていくことが重要です。このような学習プロセスを大事に行動してください。
※学習課題の時間欄には、指定された学習課題に要する標準的な時間を記載してあります。日々の自学自習時間全体としては、各授業に応じた時間(例えば2単位科目の場合、予習2時間・復習2時間/週)を取るよう努めてください。詳しくは教員の指導に従って下さい。
授業明細
回数 学習内容 授業の運営方法 学習課題 予習・復習 時間:分※
1 【オリエンテーション】 学習支援計画書(授業の進め方,評価方法など)の説 明 【第1章 電力系統と三相交流】 電力系統の全体像(送電,変電,送配),対称三相交 流,Y結線とΔ結線,有効・無効・皮相電力を学ぶ。 講義と質疑 教科書(pp.1-11)を読み,実力 試しに演習問題(p.11)を解いて みる。 200
2 【第2章 配電方式と変圧器】 配電線路の配電方式,変圧器の等価回路,変圧器にお ける需要率,不等率,負荷率などを学ぶ。 講義と質疑 教科書(pp.12-20)を読み,例題 を解く。実力試しに演習問題(p. 20)を解いてみる。 200
3 【第3章 配電線路の計算(1)】 交流配電線路の電圧降下,所要電線量の比較を学ぶ。 講義と質疑 教科書(pp.21-28)を読み,例題 を解く。実力試しに演習問題(pp .36-37)を解いてみる。 200
4 【第3章 配電線路の計算(2)】 配電線路の力率改善,分散負荷による電圧降下と電力 損失,電線のたるみ,張力,長さの計算を学ぶ。 レポート課題(1)を出題する。 講義と質疑 教科書(pp.29-36)を読み,例題 を解く。実力試しに演習問題(pp .36-37)を解いてみる。 200
5 【振り返り授業】 これまでの授業について振り返る。 【小テスト(1)】 第1回〜第4回の学習内容について,その理解度を確認 する。 1. 振り返り授業 2. 小テスト(1) 配布資料,レポート課題などを復 習する。 200
6 【第4章 配電線路の保護装置】 開閉器,保護継電器,遮断器,避雷器を学ぶ。 【第5章 送電線路の線路定数】  送電線の抵抗,インダクタンス,静電容量,多導体線 路の効果を学ぶ。 講義と質疑 教科書(第4章:pp.38-42,第5章 :pp.48-57)を読み,例題を解く 。実力試しに演習問題(第4章:p p.46-47,第5章:pp.57-58)を解 いてみる。 200
7 【第8章 故障計算法(1)】 %インピーダンス法と単位法,三相短絡電流と三相短 絡容量の計算例を学ぶ。 講義と質疑 教科書(pp.81-88)を読み,例題 を解く。実力試しに演習問題(pp .100-101)を解いてみる。 200
8 【第8章 故障計算法(2)】 対称座標法,故障計算例(1線地絡) レポート課題(2)を出題する。 講義と質疑 教科書(pp.88-97)を読み,例題 を解く。実力試しに演習問題(pp .100-101)を解いてみる。 200
9 【第8章 故障計算法(3)】 演習 講義と質疑 故障計算に関する演習を行う。 200
10 【振り返り授業】 これまでの授業について振り返る。 【小テスト(2)】 第6回〜第8回の学習内容について,その理解度を確認 する。 1. 振り返り授業 2. 小テスト(2) 配布資料,レポート課題などを復 習する。 200
11 【第9章 高調波および中性点接地】 第3高調波の発生,中性点接地方式について学ぶ。 講義と質疑 教科書(pp.102-111)を読む。実 力試しに演習問題(pp.111-112) を解いてみる。 200
12 【第10章 安定度】 定態安定度,過渡安定度,動態安定度の概要について 学ぶ。 講義と質疑 教科書(pp.113-116)を読む。実 力試しに演習問題(pp.116-117) を解いてみる。 200
13 【第11章 直流送電】 直流送電システムの概要,長所と短所について学ぶ。 レポート課題(3)を出題する。 講義と質疑 教科書(pp.118-120)を読む。実 力試しに演習問題(p.120を解い てみる。 200
14 【振り返り授業】 これまでの授業について振り返る。 【試験】 第1回〜第13回の学習内容について,その理解度を確 認する。 1. 振り返り授業 2. 試験 配布資料,返却された小テスト, レポート課題などを復習する。 200
15 【振り返り授業】 試験の解説 【自己点検授業】 評価結果について理解できたことや理解が不十分な点 を自覚し,今後の活動に活かす。 1. 試験の解説 2. 成績発表と自己点検 3. 授業アンケートの実施 理解が不十分な点を復習する。 200