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学習支援計画書(シラバス) 検索システム
専門教育課程 心理科学科(2018年度入学〜)
授業科目区分 科目名 単位数 科目コード 開講時期 履修方法
専門教育課程
専門科目
専門
心理科学専門実験・演習A
Psychological Science Major Lab/Exercises A
3 F335-01 2024年度
5期(前学期)
6期(後学期)
修学規程第4条を参照
担当教員名
*印は、実務経験のある教員を示しています。
授業科目の学習・教育目標
キーワード 学習・教育目標
1.質問紙法 2.因子分析 3.観察法 4.高齢者体験 5.ノンパラメトリック法 「質問紙法と調査実習」では、心理学調査法における質問紙作成、調査、分析に至るまでの 一連の過程を学ぶ。「観察法実習と高齢者体験」では、観察法によるデータ収集と分析手法 (ノンパラメトリック法による統計的分析を含む)について、高齢者体験ツールを用いた高 齢者体験を通して実習する。
授業の概要および学習上の助言
心理学の研究法を大別すると、実験法、質問紙法、観察法、面接法などがある。本科目では質問紙法と観察法を取り上げ、総 合力Learningとして、チームごとに自ら調査目的や観察対象となる行動を検討し、調査項目や遂行課題を設定し、データ収集 、分析を行い、チームごとの発表を実施、研究結果について議論して理解を深める。さらに個人ごとにレポートを提出する。 「質問紙法と調査実習」では、評価対象の設定と質問項目の選出にはじまり、データ収集から分析までの一連のプロセスを理 解し、質問紙法における手続きと分析方法の習得を目指す。 「観察法実習と高齢者体験」では、観察法を用いて、人間の行動の特徴を把握し、新たな仮説の提案に至るまでの過程を実習 する。その際、高齢者体験ツールを用いて、疑似高齢者状態での人間の行動を主な観察対象とする。また、観察法によって得 られる定性的データの分析手法と、ノンパラメトリック法による統計的分析を実習する。これらのことを通して、観察法にお ける手続きと分析方法の習得、及び仮説提案型研究の手法の理解を目指す。 いずれの種目でも、チームでなければ遂行が難しい演習を行う。したがって、授業への遅刻・無断欠席・チーム活動への非協 力的態度等は厳に慎むこと。 また、本科目では、各自のPCを毎回必ず持参する。
教科書および参考書・リザーブドブック
教科書:指定なし 参考書:指定なし リザーブドブック:指定なし
履修に必要な予備知識や技能
「心理学研究法」、「応用心理統計学」、「心理学基礎実験実習」、「心理アセスメント実習」で学んだ研究法や分析方法を 、事前によく復習しておくこと。
学生が達成すべき行動目標
No. 学科教育目標
(記号表記)
F,I,J,L 調査対象を評価するために必要な質問項目を選出し、質問紙を作成することができる。
F,I,J,L 演習中に提示されるデータや実習のデータを集計することができる。
F,I,J,L データを用いた統計的分析を行い、結果を解釈し考察することができる。
F,G,J,K,L 観察法における一連の手続きを理解し、データを収集することができる。
F,G,J,K,L 観察法によるデータの分析手法を理解し、実際にデータを分析をすることができる。
F,J,K,L ノンパラメトリック法について理解し、実際にデータ分析で用いることができる。
達成度評価
評価方法
試験 クイズ
小テスト
レポート 成果発表
(口頭・実技)
作品 ポートフォリオ その他 合計
総合評価割合 0 0 50 30 0 0 20 100
指標と評価割合 総合評価割合 0 0 50 30 0 0 20 100
総合力指標 知識を取り込む力 0 0 15 10 0 0 0 25
思考・推論・創造する力 0 0 20 0 0 0 0 20
コラボレーションと
リーダーシップ
0 0 0 10 0 0 10 20
発表・表現・伝達する力 0 0 15 10 0 0 0 25
学習に取組む姿勢・意欲 0 0 0 0 0 0 10 10
※総合力指標で示す数値内訳、授業運営上のおおよその目安を示したものです。
評価の要点
評価方法 行動目標 評価の実施方法と注意点
試験
クイズ
小テスト
レポート 各実習において、実験レポートを出題する。 データ収集に至る一連の手続きの説明、データの分析方法とその解釈、レポートの書き方などを評価対象 とする。
成果発表
(口頭・実技)
第7週と第14週に、チームごとに実験結果の口頭発表を実施する。 プレゼンテーションの内容、発表者の態度などから総合的に評価する。
作品
ポートフォリオ
その他 出席状況、レポートの提出状況、授業態度などから総合的に評価する。 遅刻やチーム活動への非協力的態度は減点の対象であり、無断欠席に対しては大きな減点が行われること がある。
具体的な達成の目安
理想的な達成レベルの目安 標準的な達成レベルの目安
目的に合わせて質問紙を作成し、データ収集を行い、分析を行 うまでの一連の作業を理解し、実践することができる。必要に 応じて観察法によるデータ収集を行い、ノンパラメトリック法 を含む一連の分析手続きを理解し、これらを通して新たな仮説 の提案を行う事ができる。 質問紙を作成し、データ収集を行い、分析を行うまでの一連の 作業を理解することができる。観察法によるデータ収集を行い 、ノンパラメトリック法を含む一連の分析手順を理解すること ができる。
CLIP学習プロセスについて
一般に、授業あるいは課外での学習では:「知識などを取り込む」→「知識などをいろいろな角度から、場合によってはチーム活動として、考え、推論し、創造する」→「修得した内容を表現、発表、伝達する」→「総合的に評価を受ける、GoodWork!」:のようなプロセス(一部あるいは全体)を繰り返し行いながら、応用力のある知識やスキルを身につけていくことが重要です。このような学習プロセスを大事に行動してください。
※学習課題の時間欄には、指定された学習課題に要する標準的な時間を記載してあります。日々の自学自習時間全体としては、各授業に応じた時間(例えば2単位科目の場合、予習2時間・復習2時間/週)を取るよう努めてください。詳しくは教員の指導に従って下さい。
授業明細
回数 学習内容 授業の運営方法 学習課題 予習・復習 時間:分※
1 ガイダンス 「質問紙法と調査実習」 質問紙調査の解説(1) 質問紙法の概説を行う。 それに基づいて,各グループで質問紙仕様書を作成す る。 ガイダンス 講義・実習 予習:実習の予習として、テキス トの該当ページを一通り目を通し ておく 復習:質問紙法のメリット・デメ リットについて、授業中に学習し たことを基に自分なりの考えをま とめる。 90
2 「質問紙法と調査実習」 質問紙調査の解説(2) 質問紙法の解説。 各グループで質問項目の作成を行う。 講義・実習 復習:演習中で課題となった質問 紙の設計を行う。 60
3 「質問紙法と調査実習」 各グループで質問紙を完成させ、予備調査を実施する 。 重回帰分析(1) 重回帰分析の解説とソフトウェアによる実習 講義・実習 復習:重回帰分析の復習する。結 果に基づいて解釈し、レポートを 作成する。 120
4 「質問紙法と調査実習」 質問紙の予備調査のデータを分析し、本調査の計画を 立てる。 重回帰分析(2) 重回帰分析の解説とソフトウェアによる実習 講義・実習 復習:予備調査のデータ入力 60
5 「質問紙法と調査実習」 質問紙の本調査を行う。 因子分析(1) 因子分析の解説とソフトウェアによる実習 講義・実習 復習:因子分析の復習する。結果 に基づいて解釈し、レポートを作 成する。 60
6 「質問紙法と調査実習」 本調査の結果に関する分析と結果まとめ、プレゼンテ ーション資料の作成 因子分析(2) 因子分析の解説とソフトウェアによる実習 講義・実習 復習:因子分析の手続きを復習す る。因子分析の結果に基づいて解 釈し、レポートを作成する。 予習:プレゼンテーションの準備 をしておく。 120 30
7 「質問紙法と調査実習」 調査結果のプレゼンテーション プレゼンテーション 振り返り 予習:次週から始まる実験の予習 として、テキストの該当ページを 一通り目を通しておく。 60
8 「観察法実習と高齢者体験」 高齢者体験ツールによる観察実習(1) 観察法の概要に関する講義と疑似高齢者の行動の予備 観察 (観察データの収集) 講義・実習 振り返り 復習:観察法の特徴について、復 習する。 予習:収集した観察データを整理 し分析の準備を行う。 60 60
9 「観察法実習と高齢者体験」 高齢者体験ツールによる観察実習(2) 予備観察の結果についてのミニ・プレゼンテーション 本観察の計画立案 講義・実習 振り返り 復習:観察法の特徴について復習 しておく。 予習:本観察で実施する課題に関 する先行研究を調べる 60 60
10 「観察法実習と高齢者体験」 高齢者体験ツールによる観察実習(3) 本観察の実施 観察データの分析手法についての講義とコーディング の準備 講義・実習 復習:観察法の手法の特徴につい て復習する。 予習:授業時に収集した観察デー タを詳細に検討し、分析のための 準備を行う。 30 60
11 「観察法実習と高齢者体験」 高齢者体験ツールによる観察実習(4) 観察データのコーディング作業 講義・実習 復習:これまでの演習で学んだ観 察法による研究の流れを復習して おく。 予習:観察データのコーディング 作業を行う。 30 60
12 「観察法実習と高齢者体験」 高齢者体験ツールによる観察実習(5) 観察データのコーディング作業 コーディングの信頼性の検討 分析の途中経過について報告を行う 講義・実習 振り返り 復習:観察データの分析手順と、 これまでに習った基本的な統計分 析の手法について復習する。 予習:データの信頼性に関する指 標について予習する。 60 60
13 「観察法実習と高齢者体験」 高齢者体験ツールによる観察実習(5) 統計的分析とノンパラメトリック検定に関する解説と 演習 観察データへの適用 講義・実習 振り返り 復習:統計的分析手法について復 習する。 予習:ノンパラメトリック法につ いて予習する。 90 30
14 「観察法実習と高齢者体験」 高齢者体験ツールによる観察実習(6) 各チームで行った観察結果についてプレゼンテーショ ン 本観察全体のレポート作成 プレゼンテーション 振り返り 復習:プレゼンテーションで指摘 された問題点をまとめ、実験結果 のブラッシュアップのための討論 を行う。 予習:レポートを作成する。 60 60
15 自己点検授業 授業全体で学んだことの振り返りとまとめ 授業全体の講評 授業アンケート 振り返り 復習:2つの実験演習全般につい て、復習しておく。 60