|| 英語(English)
学習支援計画書(シラバス) 検索システム
教職課程 
授業科目区分 科目名 単位数 科目コード 開講時期 履修方法
教職課程
教職に関する科目
教職
理科教育法Ⅱ
Educational Methods for Science II
4 G913-01 2024年度
6期(後学期)
修学規程第4条を参照
担当教員名
*印は、実務経験のある教員を示しています。
授業科目の学習・教育目標
キーワード 学習・教育目標
1.教科「理科」 2.理科の教科書 3.学習指導案 4.探求活動 5.模擬授業 本授業においては、中学校および高等学校において教科「理科」を担当するために必要な基 礎的な知識と技術の獲得を目指し、さらにそれらに基づき教科「理科」の実践的指導力の獲 得を目指す。主に、中高「理科」の教科書の分析、理科の各領域の指導案と教材の作成、情 報機器の活用、授業における指導と評価を取り上げ、実践的指導力を養成するために模擬授 業を実施する。
授業の概要および学習上の助言
 学校現場で理科の授業を行う実践的指導力を身につけるために、以下の内容を取り上げる。   1.中学校から高等学校までの理科の教科書を分析する。   2.中学校と高等学校の理科の学習指導案の作成法を理解する。   3.理科の各領域(物理、化学、生物、地学)の学習指導案と教材を作成し模擬授業を行い、受講生どうしで検討する。   4.受講生各自が模擬授業を実施し、受講生どうしで検討する。 これらの学習活動により、理科の授業を実施するための知識と技能を身につけることを目指す。授業時間外における学習活動 が必要となる。また、自分で模擬授業を実施することに加え、他の受講生の模擬授業を批判検討することが非常に有効である ことに留意すべきである。  前学期開講の「理科教育法Ⅱ」で使用した中高の理科科目の教科書を教材として使用する。
教科書および参考書・リザーブドブック
教科書:中学校学習指導要領解説 理科編[学校図書]、高等学校学習指導要領解説 理科編 理数編[実教出版] 参考書:【新訂】授業に活かす! 理科教育法 中学・高等学校編[東京書籍] リザーブドブック:指定なし
履修に必要な予備知識や技能
●中学校および高等学校「理科」の教員免許状に必要な教職科目であり、4年次に「理科」での「教育実習」を行う予定の学 生は必ず履修しなければならない。 ●理科分野について、すでに基本的な知識と旺盛な関心を持っていること。 ●本授業の履修のためには、「理科教育法Ⅰ」を履修していることが前提となる。 ●遅刻、欠席は厳禁である。
学生が達成すべき行動目標
No. 学科教育目標
(記号表記)
B 教科「理科」の目標と各領域について理解し、それに基づいて学習指導案を作成することができる。
B 情報機器と教材を活用した教科「理科」の効果的な授業を設計し実践することができる。
B,H 授業運営のための実践的指導力を身につけるために、作成した学習指導案に基づいて模擬授業を行うことができる。
B 自らの模擬授業を振り返り、その良い点と改善すべき点を論述することができる。
B 他者の模擬授業の良い点と改善すべき点を捉え、よりよい授業を行うための方針を論述することができる。
A 真摯に学習に取り組み、達成すべき行動目標を自己評価することができる。
達成度評価
評価方法
試験 クイズ
小テスト
レポート 成果発表
(口頭・実技)
作品 ポートフォリオ その他 合計
総合評価割合 40 0 50 0 0 5 5 100
指標と評価割合 総合評価割合 40 0 50 0 0 5 5 100
総合力指標 知識を取り込む力 20 0 10 0 0 0 0 30
思考・推論・創造する力 20 0 20 0 0 0 0 40
コラボレーションと
リーダーシップ
0 0 0 0 0 0 0 0
発表・表現・伝達する力 0 0 20 0 0 0 0 20
学習に取組む姿勢・意欲 0 0 0 0 0 5 5 10
※総合力指標で示す数値内訳、授業運営上のおおよその目安を示したものです。
評価の要点
評価方法 行動目標 評価の実施方法と注意点
試験 第30回の授業で試験を実施する。40%で最終評価に算入する。授業の全範囲について問う内容とする。
クイズ
小テスト
レポート レポートを4本課す。●レポート①「教科書の分析と単元計画」(10%):任意の単元を1つ取り上げ、そ の単元の目標と生徒が行う学習活動について論述するものとする。●レポート②「学習指導案と教材」( 10%):学習指導案と教材の作成のうち1つについて、グループ討議での指摘を受けて詳細に修正したも のと、学習指導案と教材の作成の際に留意すべき点をまとめたものとする。●レポート③「授業反省レポ ート」(15%):自分が行った模擬授業を振り返り、その反省と改善点を論述する。●レポート④「授業 観察レポート」(15%):他者の授業を観察して、自分が取り入れるべき点を中心に論述する。
成果発表
(口頭・実技)
作品
ポートフォリオ 5点満点で評価する。ポートフォリオ・システムに記入する内容は以下の通りとする。 ・本授業における学習活動を振り返り、行動目標についての自己評価とその理由を記述する。 ・本授業で気づいたこと、発見したことを記述する。
その他 5点満点で評価する。授業やグループ活動への参加、および模擬授業について、積極性や課題への取り組 みなど、学習態度を評価対象とする。
具体的な達成の目安
理想的な達成レベルの目安 標準的な達成レベルの目安
(1)理科の教科書を授業実施の際の使用法を理解し、自らの 授業でどのように使うべきかに関する考えを述べることができ る。 (2)生徒の実態を考慮した学習指導案や教材を作成し、授業 における生徒の反応に応じた授業を実施することができる。 (3)自らの授業のよい点を理解し、独自の授業を実施するこ とができる。 (4)自らの授業の改善すべき点を理解し、よりよい学習指導 案を作成し授業を実施することができる。 (1)理科の教科書を授業実施の際の使用法を理解することが できる。 (2)学習指導案や教材を作成し、授業を実施することができ る。 (3)自らの授業のよい点を理解することができる。 (4)自らの授業の改善すべき点を理解することができる。
CLIP学習プロセスについて
一般に、授業あるいは課外での学習では:「知識などを取り込む」→「知識などをいろいろな角度から、場合によってはチーム活動として、考え、推論し、創造する」→「修得した内容を表現、発表、伝達する」→「総合的に評価を受ける、GoodWork!」:のようなプロセス(一部あるいは全体)を繰り返し行いながら、応用力のある知識やスキルを身につけていくことが重要です。このような学習プロセスを大事に行動してください。
※学習課題の時間欄には、指定された学習課題に要する標準的な時間を記載してあります。日々の自学自習時間全体としては、各授業に応じた時間(例えば2単位科目の場合、予習2時間・復習2時間/週)を取るよう努めてください。詳しくは教員の指導に従って下さい。
授業明細
回数 学習内容 授業の運営方法 学習課題 予習・復習 時間:分※
1 ●科目ガイダンス 講義・質疑応答 【復習】 シラバスを読み、本授業の内容と 目的を確認する。 45
2 ●教科書の分析(1)  中学校「第1分野」 ●本日の授業の振り返り 講義・質疑応答 【復習】 授業ノートを中心に講義で得た知 識を確認し、中学校の教科書を分 析する。   45
3 ●教科書の分析(2)  中学校「第2分野」 講義・質疑応答 【復習】 授業ノートを中心に講義で得た知 識を確認し、中学校の教科書を分 析する。   45
4 ●教科書の分析(3)  高等学校「物理」 ●本日の授業の振り返り 講義・質疑応答 【復習】 授業ノートを中心に講義で得た知 識を確認し、高等学校「物理」の 教科書を分析する。 60
5 ●教科書の分析(4)  高等学校「化学」 講義・質疑応答 【復習】 授業ノートを中心に講義で得た知 識を確認し、高等学校「化学」の 教科書を分析する。 60
6 ●教科書の分析(5)  高等学校「生物」 ●本日の授業の振り返り 講義・質疑応答 【復習】 授業ノートを中心に講義で得た知 識を確認し、高等学校「生物」の 教科書を分析する。 60
7 ●教科書の分析(5)  高等学校「地学」 講義・質疑応答 【復習】 授業ノートを中心に講義で得た知 識を確認し、高等学校「地学」の 教科書を分析する。 【復習】 レポート①の作成 60       120
8 ●中学校・高等学校「理科」の学習指導案 ●本日の授業の振り返り 講義・質疑応答 【復習】 2〜7回の授業の内容を考慮した上 で、任意の単元の授業の学習指導 案を作成する。(この作成の作業 は今回の授業後も継続的に行われ る。) 120
9 ●探究活動を用いた授業運営(1):中学校 講義・質疑応答 【復習】 授業ノートを中心に講義で得た知 識を確認し、作成中の学習指導案 を改訂する。 【課題】 レポート①を作成する。 60 120
10 ●探究活動を用いた授業運営(2):高等学校 ●本日の授業の振り返り 講義・質疑応答 【復習】 授業ノートを中心に講義で得た知 識を確認し、作成中の学習指導案 を改訂する。 60
11 ●探究活動を用いた授業運営(3):評価 講義・質疑応答 【復習】 授業ノートを中心に講義で得た知 識を確認し、作成中の学習指導案 を改訂する。 60
12 ●物理分野の学習指導案と教材の作成、および情報機 器の活用(グループ活動) ●本日の授業の振り返り 講義・質疑応答 グループ活動 クラス全体での討議 【復習】 学習指導案と教材を完成させ、模 擬授業の準備をする。 60
13 ●物理分野の模擬授業(グループ活動)と授業分析 講義・質疑応答 グループ活動 クラス全体での討議 【復習】  模擬授業の問題点を抽出し、学習 指導案と教材を修正する。   45
14 ●化学分野の学習指導案と教材の作成、および情報機 器の活用(グループ活動) ●本日の授業の振り返り 講義・質疑応答 グループ活動 クラス全体での討議 【復習】 学習指導案と教材を完成させ、模 擬授業の準備をする。 90
15 ●化学分野の模擬授業(グループ活動)と授業分析 講義・質疑応答 グループ活動 クラス全体での討議 【復習】  模擬授業の問題点を抽出し、学習 指導案と教材を修正する。 45
16 ●生物分野の学習指導案と教材の作成、および情報機 器の活用(グループ活動) ●本日の授業の振り返り 講義・質疑応答 グループ活動 クラス全体での討議 【復習】 学習指導案と教材を完成させ、模 擬授業の準備をする。 90
17 ●生物分野の模擬授業(グループ活動)と授業分析 講義・質疑応答 グループ活動 クラス全体での討議 【復習】  模擬授業の問題点を抽出し、学習 指導案と教材を修正する。 45
18 ●地学分野の学習指導案と教材の作成、および情報機 器の活用(グループ活動) ●本日の授業の振り返り 講義・質疑応答 グループ活動 クラス全体での討議 【復習】 学習指導案と教材を完成させ、模 擬授業の準備をする。 90
19 ●地学分野の模擬授業(グループ活動)と授業分析 講義・質疑応答 グループ活動 クラス全体での討議 【復習】  模擬授業の問題点を抽出し、学習 指導案と教材を修正する。 【課題】 レポート②を作成する。 45     90
20 ●物理分野の学習指導案と教材の作成、および情報機 器の活用(個人活動) ●本日の授業の振り返り 講義・質疑応答 個人実習 クラス全体での討議 【復習】 学習指導案と教材を完成させ、模 擬授業の準備をする。 90
21 ●物理分野の模擬授業(個人活動)と授業分析 講義・質疑応答 個人実習 クラス全体での討議 【復習】 模擬授業の問題点を抽出し、学習 指導案と教材を修正する。 45
22 ●化学分野の学習指導案と教材の作成、および情報機 器の活用(個人活動) ●本日の授業の振り返り 講義・質疑応答 個人実習 クラス全体での討議 【復習】 学習指導案と教材を完成させ、模 擬授業の準備をする。 45
23 ●化学分野の模擬授業(個人活動)と授業分析 講義・質疑応答 個人実習 クラス全体での討議 【予習】 模擬授業の準備をする。 【復習】 討議で指摘されたことをまとめ、 自分が行った模擬授業の反省と改 善策をレポート③にまとめる。 他者の授業のよい点を参考に、自 らが目指す授業について考察し、 その内容をレポート④にまとめる 。 45 90
24 ●生物分野の学習指導案と教材の作成、および情報機 器の活用(個人活動) ●本日の授業の振り返り 講義・質疑応答 個人実習 クラス全体での討議 【復習】 学習指導案と教材を完成させ、模 擬授業の準備をする。 45
25 ●生物分野の模擬授業(個人活動)と授業分析。 講義・質疑応答 個人実習 クラス全体での討議 【予習】 模擬授業の準備をする。 【復習】 討議で指摘されたことをまとめ、 自分が行った模擬授業の反省と改 善策をレポート③にまとめる。 他者の授業のよい点を参考に、自 らが目指す授業について考察し、 その内容をレポート④にまとめる 。 45 90     30
26 ●地学分野の学習指導案と教材の作成、および情報機 器の活用(個人活動) ●本日の授業の振り返り 講義・質疑応答 個人実習 クラス全体での討議 【復習】 学習指導案と教材を完成させ、模 擬授業の準備をする。 45
27 ●地学分野の模擬授業(個人活動)と授業分析 講義・質疑応答 個人実習 クラス全体での討議 【予習】 模擬授業の準備をする。 【復習】 討議で指摘されたことをまとめ、 自分が行った模擬授業の反省と改 善策をレポート③にまとめる。 他者の授業のよい点を参考に、自 らが目指す授業について考察し、 その内容をレポート④にまとめる 。 45 90     30
28 ●実践研究を取り入れた授業設計の改善(1)  授業のねらいと実施 ●本日の授業の振り返り 講義。質疑応答 クラス全体での討議 【予習】 個人の模擬授業を振り返り、自分 の授業の特徴と改善すべき点を明 確にしておく。 【復習】 本時の討議を踏まえて、自身の授 業の改善点をまとめ、それをレポ ート③に反映させる。 本時の討議を踏まえ、他者の授業 のよい点を明確にして自身の授業 に取り入れ、それをレポート④に 反映させる。 45 45 45
29 ●実践研究を取り入れた授業設計の改善(1)評価 講義。質疑応答 クラス全体での討議 【予習】 個人の模擬授業を振り返り、自分 の授業の特徴と改善すべき点を明 確にしておく。 【復習】 本時の討議を踏まえて、自身の授 業の改善点をまとめ、それをレポ ート③に反映させる。 本時の討議を踏まえ、他者の授業 のよい点を明確にして自身の授業 に取り入れ、それをレポート④に 反映させる。 45 45 45
30 ●試験 ●全体のまとめ ●全体の振り返り  ・ポートフォリオの作成と提出  ・授業アンケート 試験 講義・質疑応答 【予習】 本授業の全体を総復習する。 240