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学習支援計画書(シラバス) 検索システム
専門教育課程 応用化学科
授業科目区分 科目名 単位数 科目コード 開講時期 履修方法
専門教育課程
専門科目
専門
高分子化学
Polymer Chemistry
2 B014-01 2024年度
4期(後学期)
修学規程第4条を参照
担当教員名
*印は、実務経験のある教員を示しています。
授業科目の学習・教育目標
キーワード 学習・教育目標
1.高分子とは 2.高分子の種類 3.高分子の分子量とその分布 4.ガラス転移点 5.熱可塑性樹脂と熱硬化性樹脂 化学技術者における基礎知識として必要な,高分子材料の特徴を低分子材料と比較して理解 し,高分子の物性,合成法,応用面について理解できることを目標とする。
授業の概要および学習上の助言
1. 高分子とは  2. 高分子の構造と合成 3. 高分子を立体的に見る 4. 高分子の集合体 5. 高分子材料の強さ 6. 高分子の融解 7. 高分子の粘弾性 8. 高分子材料の試験 9. ゴム 10.高分子の三態 11.機能性高分子 12.高分子の成形 ・学習上の助言 毎回,予習・復習すること。我々の生活は高分子抜きでは成り立たないことを念頭に置き,興味を持って勉強すること。
教科書および参考書・リザーブドブック
教科書:高分子を学ぼうー高分子材料入門[化学同人] 参考書:はじめての高分子化学[化学同人] リザーブドブック:指定なし
履修に必要な予備知識や技能
身の回りにどんなプラスチック,ゴム,繊維,接着剤,塗料があるか調べてみよう。これらはすべて高分子なのだ。
学生が達成すべき行動目標
No. 学科教育目標
(記号表記)
L 高分子というものは材料の中で、どんな位置付けであるのか見当がつくようになる。
L 人間が合成して市場に出回っている高分子の種類と大まかな性質を理解できるようになる。
L,M 高分子材料の分子量、分子量分布についてわかるようになる。
L 高分子材料の結晶部と非晶部について理解する。
L,M ガラス転移点について理解する。
L,N 熱可塑性樹脂と熱硬化性樹脂とは性質が大きく異なる高分子であることや機能性高分子材料が理解できるようになる。
達成度評価
評価方法
試験 クイズ
小テスト
レポート 成果発表
(口頭・実技)
作品 ポートフォリオ その他 合計
総合評価割合 40 40 10 0 0 0 10 100
指標と評価割合 総合評価割合 40 40 10 0 0 0 10 100
総合力指標 知識を取り込む力 20 20 5 0 0 0 0 45
思考・推論・創造する力 10 15 0 0 0 0 0 25
コラボレーションと
リーダーシップ
0 0 0 0 0 0 0 0
発表・表現・伝達する力 5 0 5 0 0 0 5 15
学習に取組む姿勢・意欲 5 5 0 0 0 0 5 15
※総合力指標で示す数値内訳、授業運営上のおおよその目安を示したものです。
評価の要点
評価方法 行動目標 評価の実施方法と注意点
試験 15回目の講義で,達成度確認試験を行う。それにより,学生の行動目標とする事柄についての理解と, 論理的思考ができているかを評価する。
クイズ
小テスト
振り返り小テスト2回実施し、予習・復習の習慣を付けさせ,自学自習の態度を身につける。
レポート 板書した内容や口頭で説明した内容、予習・復習した内容などをノートにわかりやすく工夫しながら記述 してレポートとする。理解するための工夫、演習問題の解答、授業全体の内容が網羅されているかを評価 する。
成果発表
(口頭・実技)
作品
ポートフォリオ
その他 授業中に講義の内容についての簡単な質問を行い、学生をランダムに指名し解答を求める。黒板に解答を 記載することやディスカッションする場合もある(アクティヴラーニングの場)。 また演習問題等宿題提出の状況も考慮する。
具体的な達成の目安
理想的な達成レベルの目安 標準的な達成レベルの目安
高分子材料について低分子材料との違いを正確に説明できる。 高分子の種類をいくつか言え,どのような分野に使用されてい るかを正確に説明できる。 高分子材料の分子量はどのくらいであり,分子量分布について 正確に説明できる。 高分子材料の結晶部と非晶部の違いを正確に説明できる。 高分子材料の特有なガラス転移点について正確に説明できる。 熱可塑性樹脂と熱硬化性樹脂の違い(種類,応用分野等)を正 確に説明できる。 高分子材料について低分子材料との違いを説明できる。 高分子の種類をいくつか言え,どのような分野に使用されてい るか説明できる。 高分子材料の分子量はどのくらいであり,分子量分布について 説明できる。 高分子材料の結晶部と非晶部の違いを説明できる。 高分子材料の特有なガラス転移点について説明できる。 熱可塑性樹脂と熱硬化性樹脂の違い(種類,応用分野等)を説 明できる。
CLIP学習プロセスについて
一般に、授業あるいは課外での学習では:「知識などを取り込む」→「知識などをいろいろな角度から、場合によってはチーム活動として、考え、推論し、創造する」→「修得した内容を表現、発表、伝達する」→「総合的に評価を受ける、GoodWork!」:のようなプロセス(一部あるいは全体)を繰り返し行いながら、応用力のある知識やスキルを身につけていくことが重要です。このような学習プロセスを大事に行動してください。
※学習課題の時間欄には、指定された学習課題に要する標準的な時間を記載してあります。日々の自学自習時間全体としては、各授業に応じた時間(例えば2単位科目の場合、予習2時間・復習2時間/週)を取るよう努めてください。詳しくは教員の指導に従って下さい。
授業明細
回数 学習内容 授業の運営方法 学習課題 予習・復習 時間:分※
1 本科目への導入 3大材料とは 講義と質疑 授業内容の主題、あらまし、学び 方、学ぶ目標等について理解する 。高分子の種類について予習・復 習する。 100 100
2 高分子とは、高分子の構造 講義と質疑 高分子の定義,高分子と低分子の 違い,高分子の分子量,分子量分 布について予習・復習する。 予習:p9-28を読んでくる。 復習:教科書・ノートを見返すと ともに演習問題2.1を行う。 100 100
3 高分子の構造と合成 講義と質疑 高分子の繰り返しの基本構造と共 重合について,及び熱可塑性樹脂 と熱硬化性樹脂の違いについて予 習・復習する。 予習:p19-34を読んでくる。 復習:教科書・ノートを見返すと ともに演習問題3.1-3.3を行う。 100 100
4 高分子を立体的に見る 講義と質疑 高分子の立体構造について予習・ 復習する。 予習:p29-48を読んでくる。 復習:教科書・ノートを見返すと ともに演習問題4.1、5.1aを行う 。 100 100
5 高分子の立体構造と集合体 講義と質疑 高分子の結晶部と非晶部について 予習・復習する。 予習:p49-67を読んでくる。 復習:教科書・ノートを見返すと ともに演習問8.1、8.2を行う。 100 100
6 高分子材料の強さ 第1回小テスト 講義と質疑 小テスト 共有結合,分子間力,分子凝集エ ネルギー分子凝集エネルギーにつ いて予習・復習する。 予習:p69-76を読んでくる。 復習:教科書・ノートを見返すと ともに演習問題9.1-9.2を行う。 100 100
7 高分子材料の強度とその試験方法 引っ張り試験,S-S曲線,添加物について学ぶ 講義と質疑 高分子材料の強さとその測定法に ついて予習・復習する 予習:p77-86を読んでくる。 復習:教科書・ノートを見返すと ともに演習問題10.1-10.2を行う 。 100 100
8 ゴムの不思議 講義と質疑 エントロピー弾性,加硫について 予習・復習する。 予習:p87-94を読んでくる。 復習:教科書・ノートを見返すと ともに演習問題11.1を行う。 100 100
9 高分子の融解 講義と質疑 これまでに学んだ部分について復 習し試験に臨む。 高分子の融点と沸点について予習 ・復習する。 予習:p95-101を読んでくる。 復習:教科書・ノートを見返すと ともに演習問題12.1を行う。 100 100
10 物質の三態の観点からの低分子と高分子の違い 講義と質疑 Tg,Tm、bpの観点からの低分子と 高分子の違いについて、予習・復 習する。 予習:p95-101を読んでくる。 復習:講義ノートを見返す。 100 100
11 高分子の粘弾性 第2回小テスト 講義と質疑 小テスト 高分子の粘弾性,バネとピストン ,緩和時間について予習・復習す る。 予習:p103-110を読んでくる。 復習:教科書・ノートを見返すと ともに演習問題13.1を行う。 100 100
12 高分子の粘弾性(続き) 機能性高分子 講義と質疑 小テスト 高分子の粘弾性,バネとピストン ,緩和時間について復習する。機 能性高分子やプラスチックによる 環境問題について予習する。 予習:p111-122を読んでくる。 復習:教科書・ノートを見返すと ともに演習問題14.1を行う。 100 100
13 高分子と環境 講義と質疑 機能性高分子やプラスチックによ る環境問題について予習・復習す る。 予習:p111-122を読んでくる。 復習:教科書・ノートを見返すと ともに演習問題14.1を行う。 100 100
14 高分子の成形 達成度確認試験 講義と質疑 テスト 押出成形、圧縮成形、真空成形に ついて予習・復習する。 予習:p125-141を読んでくる。 これまでの講義内容を復習してく る。 200 100
15 高分子化学の理解を確認するための総合的復習(自己 点検授業) 1〜14回までの講義の要点の解説 講義と試験 これまでに学んだ高分子化学全般 ついて,よく整理し復習しておく こと。 200
実施した小テストについては、その都度、点数を明示 し返却する。自分の状況を省みて、さらに学習に励む こと。