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学習支援計画書(シラバス) 検索システム
専門教育課程 応用化学科
授業科目区分 科目名 単位数 科目コード 開講時期 履修方法
専門教育課程
専門科目
専門
応用生化学
Applied Biochemistry
2 B016-01 2024年度
4期(後学期)
修学規程第4条を参照
担当教員名
*印は、実務経験のある教員を示しています。
授業科目の学習・教育目標
キーワード 学習・教育目標
1.酵素 2.酵素反応速度論 3.糖質代謝 4.脂質代謝 5.アミノ酸代謝 基礎生化学で学んだ生体分子(糖質・脂質・タンパク質とアミノ酸)がどのように代謝され てエネルギーが産み出されているのか、その概要をとらえて生命の仕組みを理解する。また 、生体の中で起こる化学反応を担う酵素の特性と反応速度論を学ぶ。さらに、生命科学と地 域社会や産業との関わりについて、酵素を中心に考察する。
授業の概要および学習上の助言
ヒトが糖質・脂質・タンパク質を摂取した後、どのように分解されて体内に吸収され、それからどのようにエネルギーが生成 されるのかという代謝過程を理解する。そのためにまず始めに、代謝過程で行われる化学反応を担う酵素の性質を学び、反応 速度論を理解する。次に、各生体分子の代謝過程(特に異化)を学ぶ。   1.酵素の特性 2.酵素反応速度論(ミカエリス-メンテン式、ラインウィーバー-バークプロット) 3.糖質の代謝過程(解糖系・クエン酸回路・電子伝達系・酸化的リン酸化) 4.脂質の代謝過程(β酸化) 5.タンパク質の分解とアミノ酸の代謝 テキストの基礎講義生化学を使って自学自習し、疑問点を整理して授業に臨むと、より興味を持って学ぶことができるので是 非実践してください。
教科書および参考書・リザーブドブック
教科書:基礎講義 生化学[東京化学同人]、大学で学ぶ 身近な生物学[羊土社] 参考書:生化学ノート[講談社] リザーブドブック:指定なし
履修に必要な予備知識や技能
基礎生化学で使ったテキストを本講義でも使用します。もう一つのテキスト(大学で学ぶ 身近な生物学)は、生物学的な視 点から、生命現象を捉えて解説します。予習として二つのテキストを事前に必ず読んで、疑問点を挙げておいて、講義中に発 信してください。そうすることでより理解しやすく興味が深まります。 また、参考書として「生化学ノート」を紹介しています。自学自習用のワークブックとして活用できます。
学生が達成すべき行動目標
No. 学科教育目標
(記号表記)
L 酵素の性質と触媒機構の概要を説明できる。
L 酵素反応速度論を使って、反応速度パラメータを算出できる。
L 糖質の構造と代謝過程を説明できる。
L 脂質の構造と代謝過程を説明できる。
L タンパク質の分解とアミノ酸の代謝過程を説明できる。
達成度評価
評価方法
試験 クイズ
小テスト
レポート 成果発表
(口頭・実技)
作品 ポートフォリオ その他 合計
総合評価割合 30 50 0 15 0 0 5 100
指標と評価割合 総合評価割合 30 50 0 15 0 0 5 100
総合力指標 知識を取り込む力 20 35 0 10 0 0 0 65
思考・推論・創造する力 5 10 0 5 0 0 0 20
コラボレーションと
リーダーシップ
0 0 0 0 0 0 0 0
発表・表現・伝達する力 0 0 0 0 0 0 5 5
学習に取組む姿勢・意欲 5 5 0 0 0 0 0 10
※総合力指標で示す数値内訳、授業運営上のおおよその目安を示したものです。
評価の要点
評価方法 行動目標 評価の実施方法と注意点
試験 学んだ内容をどの程度理解しているか、まとめて評価します。
クイズ
小テスト
授業時間中に複数回小テストを行います。 小テストの内容は授業で教えた範囲なので各自必ず復習を行うこと。
レポート
成果発表
(口頭・実技)
酵素反応速度論を学び、実際にデータを解析する実習を行います。
作品
ポートフォリオ
その他 講義で学んだ内容を整理して自分のノートをきちんと作成する。 質問を行って疑問点をなくす努力をしたり、他の学生に自分の理解している内容を説明して議論したり、 また新たな専門的知識を修得したりという積極的な姿勢を評価します。
具体的な達成の目安
理想的な達成レベルの目安 標準的な達成レベルの目安
糖質・脂質の構造と機能およびそれらの代謝過程、タンパク質 の分解とアミノ酸の代謝過程、酵素の特性とその反応速度論を 理解し、修得した知識をプロジェクト活動における課題発見、 問題解決に応用することができる。ヒトの体内で起こる様々な 現象を分子レベルで理解したり、想像したりするために必要な 基礎知識を習得し、その現象をわかりやすく説明できる。 糖質・脂質の構造と機能およびそれらの代謝過程、タンパク質 の分解とアミノ酸の代謝過程、酵素の特性とその反応速度論を 理解することができる。ヒトの体内で起こる様々な現象を分子 レベル で理解したり、想像したりするために必要な基礎知識を習得し ている。
CLIP学習プロセスについて
一般に、授業あるいは課外での学習では:「知識などを取り込む」→「知識などをいろいろな角度から、場合によってはチーム活動として、考え、推論し、創造する」→「修得した内容を表現、発表、伝達する」→「総合的に評価を受ける、GoodWork!」:のようなプロセス(一部あるいは全体)を繰り返し行いながら、応用力のある知識やスキルを身につけていくことが重要です。このような学習プロセスを大事に行動してください。
※学習課題の時間欄には、指定された学習課題に要する標準的な時間を記載してあります。日々の自学自習時間全体としては、各授業に応じた時間(例えば2単位科目の場合、予習2時間・復習2時間/週)を取るよう努めてください。詳しくは教員の指導に従って下さい。
授業明細
回数 学習内容 授業の運営方法 学習課題 予習・復習 時間:分※
1 配布するシラバスを基に科目の概要や学習目標、行動 目標を理解する。 糖質・脂質・タンパク質の構造の復習 酵素の特性 講義と質疑応答 第Ⅰ部の該当箇所を自習しておく 第Ⅱ部7章と8章 酵素の基本的性質を動画で学んで 疑問点を整理しておく。 講義内容の復習 まとめノートの整理 90 90
2 8章 酵素  8-1 酵素の基本的な性質   〜  8-3 酵素反応とエネルギー 講義と質疑応答 該当箇所の動画を視聴して疑問点 を整理しておく。 講義内容の復習 まとめノートの整理 90 90
3  8-4 酵素触媒機構の基礎  8-5 酵素触媒機構の解析 講義と質疑応答 該当箇所の動画を視聴して疑問点 を整理しておく。 講義内容の復習 まとめノートの整理 90 150
4  8-4 酵素触媒機構の基礎  8-5 酵素触媒機構の解析 9章 酵素反応速度論  9-1 酵素の反応速度式1       ミカエリス-メンテン式 講義と質疑応答 小テスト(酵素の性質と触媒 機構) 該当箇所の動画を視聴して疑問点 を整理しておく。 講義内容の復習 まとめノートの整理 90 90
5  9-1 酵素の反応速度式2       ミカエリス-メンテン式       ラインウィーバー・バークプロット        反応速度解析の演習 講義と質疑応答 該当箇所の動画を視聴して疑問点 を整理しておく。 講義内容の復習 まとめノートの整理 30 150
6 代謝を学ぶ準備  11章 代謝とエネルギー(基礎講義生化学)  12章 酵素の機能調節     (基礎講義生化学)  1章 ヒトの体とエネルギー(身近な生物学) 反応速度解析の演習 講義と質疑応答 該当箇所の動画を視聴して疑問点 を整理しておく。 講義内容の復習 まとめノートの整理 90 90
7 糖質代謝1  13章 糖質代謝   13-1 解糖系の反応     (基礎講義生化学)  3章 糖からエネルギーを得るしくみ     (身近な生物学) 講義と質疑応答 該当箇所の動画を視聴して疑問点 を整理しておく。 講義内容の復習 まとめノートの整理 90 90
8 糖質代謝2  14章 クエン酸回路  15章 電子伝達系とATP合成     (基礎講義生化学)  3章 糖からエネルギーを得るしくみ     (身近な生物学) 講義と質疑応答 該当箇所の動画を視聴して疑問点 を整理しておく。 講義内容の復習、糖質代謝の整理 、まとめノートの整理 90 150
9 糖質代謝(小テスト)     自己点検 脂質代謝1  17章 3.脂質の消化、吸収、輸送     4.脂肪酸の酸化     (基礎講義生化学)  5章 脂質の輸送と代謝     (身近な生物学)) 小テスト(糖質の代謝) 講義と質疑応答 糖質代謝の整理 該当箇所の動画を視聴して疑問点 を整理しておく 講義内容の復習 まとめノートの整理 90 90
10 脂質代謝2  17章 3.脂質の消化、吸収、輸送     4.脂肪酸の酸化(β酸化、ケトン体)     (基礎講義生化学)  5章 脂質の輸送と代謝     (身近な生物学)) 講義と質疑応答 該当箇所の動画を視聴して疑問点 を整理しておく。 講義内容の復習 まとめノートの整理 90 90
11 アミノ酸代謝  18章 1.タンパク質分解     2.アミノ酸の異化       3.尿素回路     (基礎講義生化学) 講義と質疑応答 該当箇所の動画を視聴して疑問点 を整理しておく。 講義内容の復習 まとめノートの整理 90 90
12 脂質の代謝・アミノ酸の代謝  自己点検 代謝のまとめ 講義と質疑応答 小テスト(脂質代謝・アミノ 酸代謝) 該当箇所の動画を再度視聴して、 脂質とアミノ酸代謝を疑問点を整 理しておく。 講義内容の復習 まとめノートの整理 90 90
13 代謝の総合まとめ (振り返り授業) 6章 ビタミンとミネラルのはたらき    (身近な生物学) 講義と質疑応答 身近な生物学の該当部分(6章) を読んで疑問点を整理しておく。 総まとめテストの準備 まとめノートの整理 90 180
14 糖質・脂質・タンパク質の代謝に関する知識および酵 素反応速度論の定着度を確認する。 自己点検および代謝の振り返り授業 総まとめテスト 講義と質疑応答 教科書とまとめノートの内容を精 査しておく。 テストの復習と講義内容の復習 120 90
15 自己点検 生命を構成する生体分子の構造と機能に関する基礎的 な」知識を総合的に復習する。 試験等の返却と振り返り 質疑応答と講義 授業で学んだことへの疑問点を整 理しておく。 理解度を確認して、理解不足の部 分を整理して自己学習する。 90 90