1 |
【授業】
本科目の講義方針の説明を行う.学習支援計画書を基
に学習教育目標,概要や行動目標を理解する.特に,
本科目と機械工学科の教育目標との関連,具体的な達
成レベルの目安を理解する.
さらに,クイズなどによって材料科学Ⅰで学習した専
門用語の理解度を確認する.
【自己点検】
材料科学Ⅰにおける理解不十分な点を明らかにし,今
後の学習計画を立案する. |
授業と質疑
クイズの出題と解説 |
機械工学科の教育目標と本科目と
の関連を理解する.
材料科学Ⅰのノート,配布資料な
どを使って十分復習しておく. |
60 |
2 |
【授業】
Fe-C系平衡状態図に表現されている特徴的な点(融点
,変態点,共晶点,共析点,など),標準組織の形成
過程を学習する.
さらに,天秤の関係を使って各相の質量割合を算出す
る方法を学習する. |
授業と質疑
演習問題の出題と解説 |
材料科学Ⅰで学習した「平衡状態
図の読み取り方」を復習した上で
授業に臨むこと. |
60 |
3 |
【授業】
鋼の基本的な熱処理とそれに伴って現れる相変態の基
礎を学習する. |
授業と質疑 |
FeーC系平衡状態図に記載されて
α相,γ相,δ相の結晶構造を復
習した上で授業に臨むこと. |
60 |
4 |
【小テスト1】
第1回から第3回の内容について小テストによりその
理解度を確認する.
【授業】
鋼の熱処理と得られる組織,機械的特性との関連をさ
らに理解する.
これに加え,鋼の焼入れにおける結晶構造の移り変わ
りをベインの格子対応モデルを使って説明できること
を学習する. |
小テスト1
授業と質疑 |
第1回から第3回の授業内容の復
習 |
180 |
5 |
【振り返り授業と自己点検】
小テスト1を返却し,模範解答の提示と解説を行う.
疑問点の解消と理解をさらに深めるための質疑応答の
時間を設ける.小テスト1の結果を自己点検し,今後
の学習計画を立案する.
【授業】
恒温変態曲線(S曲線あるいはTTT曲線)及び連続冷却
曲線(CCT曲線)を学習する. |
授業と質疑
演習問題の出題と解答 |
授業前に第1回から第4回の授業
内容を復習するとともに,疑問点
を明確にしておく. |
60 |
6 |
【授業】
恒温変態曲線(S曲線あるいはTTT曲線)及び連続冷却
曲線(CCT曲線)をさらに学習し,これらを使った鋼
の熱処理と得られる組織,機械的特性との関連を理解
する.
さらに,炭素鋼の焼入れについては具体的な焼入れ温
度と冷却速度の設定方法を学習する. |
授業と質疑 |
授業後にJIS G0201を用いて熱処
理用語の意味を復習し,理解を深
める. |
60 |
7 |
【授業】
鋼の焼戻しと焼戻し脆性について学習する.また,焼
戻し脆性が評価できるシャルピー衝撃試験についても
学習する.
さらに,シャルピー衝撃試験に関する演習問題によっ
て焼戻し脆性の理解を深める. |
授業と質疑
演習問題の出題と解説 |
JIS Z2242「金属材料のシャルピ
ー衝撃試験方法」を予習し,概要
を説明できるようにする. |
120 |
8 |
【小テスト2】
第4回から第7回の内容について小テストを実施し,
その理解度を確認する.
【授業】
組織制御と材料強化法(固溶強化,析出強化,結晶粒
微細化による強化)の概要を理解する. |
小テスト2
授業と質疑 |
第4回から第7回の講義内容の復
習
授業後に専門用語辞書などを使っ
て転位,固溶体,析出,ホール・
ペッチの式について復習し,理解
を深める. |
180
60 |
9 |
【振り返り授業と自己点検】
小テスト2を返却し,模範解答の提示と解説を行う.
疑問点の解消と理解をさらに深めるための質疑応答の
時間を設ける.小テスト2の結果を自己点検し,今後
の学習計画を立案する.
【授業】
加工と熱処理を用いた組織制御について学習する.加
工硬化,回復・再結晶現象を応用した組織制御法のメ
カニズムを理解する. |
授業と質疑
演習問題の出題と解答 |
授業前に第1回から第8回の講義
内容を復習し,疑問点を明確にし
た上で授業に臨むこと.
重要用語などを簡潔に発表する時
間を設けるので,講義ノートを整
理しておかなければいけない.
授業後に専門用語辞書などを使っ
て熱間加工,温間加工,冷間加工
について復習し,理解を深める. |
120 |
10 |
【授業】
固溶強化,析出強化について学習し,それらによって
強化された工業材料,特にアルミニウム合金の特徴を
理解する.
さらに,アルミニウム合金の人工時効処理過程での相
形成と硬さの関係を学習する. |
授業と質疑 |
授業後に強化機構と転位との関連
についてLC所蔵の図書を用いて
調査し,理解を深める. |
60 |
11 |
【授業】
結晶粒微細化による強化とホール・ペッチの式につい
て学習するとともに,工業用材料と強化機構の関係を
理解する. |
授業と質疑 |
授業後にホール・ペッチの式が成
立する具体例をLC所蔵の図書を
用いて調査し,授業内容の理解を
深める. |
60 |
12 |
【小テスト3】
第8回から第12回の内容について小テストを実施し
,その理解度を確認する.
【総合学習】
機械工学の中で重要な位置を占める材料の役割を考え
る.材料を取り巻く現状を調査するとともに,討論し
た内容及び指定された課題についてレポートとしてま
とめる. |
小テスト3
今後の材料開発の方向性に関
する討論 |
第8回から第12回の講義内容の
復習
レポート作成のための調査を行う
. |
180
60 |
13 |
【振り返り授業と自己点検】
小テスト3を返却し,模範解答の提示と解説を行う.
疑問点の解消と理解をさらに深めるための質疑応答の
時間を設ける.小テスト3の結果を自己点検し,今後
の学習計画を立案する.
【総合学習授業】
これまでの学習内容の理解度を深めるための演習問題
,クイズなどを出題し解説する. |
授業と質疑
これまでの授業の総復習を行
う. |
授業前に各自のノート,配布資料
,教科書などを使って復習する.
理解不十分な箇所を明確にし,そ
の解決のための質問事項をまとめ
ておく. |
120 |
14 |
【総合学習授業】
これまでの学習内容の理解度を深めるための演習問題
,クイズなどを出題し解説する.
【達成度確認試験】
第1回から第14回の学習内容の理解度を確認するた
めの達成度確認試験を実施する. |
第1回から第14回の学習内
容の理解度を深めるために,
演習問題,クイズなどを出題
し,その解説を行う.
行動目標に対応した達成度の
確認試験を実施する. |
これまでの学習内容の総復習 |
360 |
15 |
【振り返り授業】
達成度確認試験の返却と解説を行う.さらに,提出さ
れたレポートの解説を行う.
【自己点検】
小テスト,達成度確認試験,レポートについて自己点
検し,今後の学習計画を立案する. |
達成度確認試験の解説.模範
解答を提示し,これまでの学
習内容を復習する.
レポートの提出. |
達成度確認試験の復習.
指定されたレポートを作成し,授
業開始時に提出する. |
120
120 |
一般に、授業あるいは課外での学習では:「知識などを取り込む」→「知識などをいろいろな角度から、場合によってはチーム活動として、考え、推論し、創造する」→「修得した内容を表現、発表、伝達する」→「総合的に評価を受ける、GoodWork!」:のようなプロセス(一部あるいは全体)を繰り返し行いながら、応用力のある知識やスキルを身につけていくことが重要です。このような学習プロセスを大事に行動してください。
※学習課題の時間欄には、指定された学習課題に要する標準的な時間を記載してあります。日々の自学自習時間全体としては、各授業に応じた時間(例えば2単位科目の場合、予習2時間・復習2時間/週)を取るよう努めてください。詳しくは教員の指導に従って下さい。