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学習支援計画書(シラバス) 検索システム
専門教育課程 航空システム工学科
授業科目区分 科目名 単位数 科目コード 開講時期 履修方法
専門教育課程
専門科目
専門
熱力学Ⅱ
Thermodynamics II
2 E136-01 2024年度
4期(後学期)
修学規程第4条を参照
担当教員名
*印は、実務経験のある教員を示しています。
授業科目の学習・教育目標
キーワード 学習・教育目標
1.カルノーサイクル 2.熱力学の第二法則 3.エントロピー 4.実在気体 5.各種熱サイクル 熱エネルギーを機械的仕事に変換するための基礎や、熱エネルギーと物質の性質に関する諸 事項を学ぶ。現象のモデル化、数式化とその重要性を理解する。特に、自然界に生じる現象 の不可逆性と主要なエネルギー機械における熱力学的な現象の扱い方を学ぶ。あわせて、熱 力学がエネルギー機械の設計に果たす役割について学習する。
授業の概要および学習上の助言
 熱力学Iでは、工業製品における熱の取り扱いの基礎を学んだ。熱力学IIでは、持続可能な社会の実現に不可欠な、熱エネ ルギーを如何に有効に使うかと、実在の熱機器における理論について学ぶ。具体的には、 〇 理論上、最高の熱効率となり得るカルノーサイクルについて、その概念を学ぶ。 〇 熱エネルギー変換の不可逆性を説明する熱力学第二法則について学ぶ。 〇 エネルギーの質を定義するエントロピーについて、その概念を学ぶ。 〇 実在気体の熱力学における取り扱い方を学ぶ。 〇 工業製品の基礎となる各種理論サイクルについて学ぶ。  本科目を学ぶことで、機械技術者の基礎である、熱エネルギーの機械エネルギーへの変換に関する応用力を身につける。  なお、詳細な授業計画は、第1週目の授業時に提示される。
教科書および参考書・リザーブドブック
教科書:熱力学 第2版[朝倉書店] 参考書:JSMEテキストシリーズ 「熱力学」[日本機械学会/丸善出版 (発売)] リザーブドブック:指定なし
履修に必要な予備知識や技能
1.数理基礎教育課程の工学のための数理工(特に微分,積分) 2.関数電卓の使用法
学生が達成すべき行動目標
No. 学科教育目標
(記号表記)
D,J,K カルノーサイクルについて説明でき、その内容、考え方を応用できる。
D,J,K 熱力学の第二法則について説明でき、その内容、考え方を応用できる。
D,J,K エントロピーについて説明でき、その内容、考え方を応用できる。
D,J,K 相変化を伴う実在気体の性質と状態変化を説明でき、その内容、考え方を応用できる。
D,J,K ガスサイクルや蒸気サイクルについて説明でき、熱機器の設計に関する課題を解くことができる。
達成度評価
評価方法
試験 クイズ
小テスト
レポート 成果発表
(口頭・実技)
作品 ポートフォリオ その他 合計
総合評価割合 20 30 50 0 0 0 0 100
指標と評価割合 総合評価割合 20 30 50 0 0 0 0 100
総合力指標 知識を取り込む力 10 15 25 0 0 0 0 50
思考・推論・創造する力 10 15 25 0 0 0 0 50
コラボレーションと
リーダーシップ
0 0 0 0 0 0 0 0
発表・表現・伝達する力 0 0 0 0 0 0 0 0
学習に取組む姿勢・意欲 0 0 0 0 0 0 0 0
※総合力指標で示す数値内訳、授業運営上のおおよその目安を示したものです。
評価の要点
評価方法 行動目標 評価の実施方法と注意点
試験 学期末に筆記試験を行い、達成度を確認する。試験は講義で取り上げた全内容を包含する。基礎的な理解 力と、それを応用する力を養う必要がある。
クイズ
小テスト
講義の内容を中心に出題し評価する。
レポート 提示された課題を解答し、提出する。
成果発表
(口頭・実技)
作品
ポートフォリオ
その他
具体的な達成の目安
理想的な達成レベルの目安 標準的な達成レベルの目安
1)熱力学の第二法則について説明でき、現実的な問題を解く ことができる。 2)カルノーサイクルとその性質について説明でき、応用的問 題を解くことができる。 3)実在気体とその性質について説明でき、現実的な問題を解 くことができる。 4)各種サイクルの特徴をP-V線図,T-S線図に基づき説明でき 、数値的な性能評価ができる。 1)熱力学の第二法則について説明でき、簡単なエントロピー 計算ができる。 2)カルノーサイクルについて説明でき、簡単なサイクル計算 等ができる。 3)実在気体と理想気体の違いが説明でき、簡単な特性値計算 ができる。 4)各種サイクルの特徴を説明でき、簡単なサイクル計算等が できる。
CLIP学習プロセスについて
一般に、授業あるいは課外での学習では:「知識などを取り込む」→「知識などをいろいろな角度から、場合によってはチーム活動として、考え、推論し、創造する」→「修得した内容を表現、発表、伝達する」→「総合的に評価を受ける、GoodWork!」:のようなプロセス(一部あるいは全体)を繰り返し行いながら、応用力のある知識やスキルを身につけていくことが重要です。このような学習プロセスを大事に行動してください。
※学習課題の時間欄には、指定された学習課題に要する標準的な時間を記載してあります。日々の自学自習時間全体としては、各授業に応じた時間(例えば2単位科目の場合、予習2時間・復習2時間/週)を取るよう努めてください。詳しくは教員の指導に従って下さい。
授業明細
回数 学習内容 授業の運営方法 学習課題 予習・復習 時間:分※
1 コースガイダンスと熱力学Iの復習 講義 振り返り 教科書で全体内容の予習 講義の復習 40 30
2 熱力学第二法則 (1) カルノーサイクル 講義と演習 振り返り 講義の予習 講義の復習 40 50
3 熱力学第二法則 (2) エントロピー 講義と演習 振り返り 講義の予習 講義の復習 40 50
4 熱力学第二法則 (3) 自由エネルギー 講義と演習 振り返り 講義の予習 講義の復習 40 50
5 復習 小テスト1 講義と小テスト 振り返り 講義1-4の復習 120
6 実在気体とその性質 (1)  実在気体と状態変化 講義と演習 振り返り 講義の予習 講義の復習 40 50
7 実在気体とその性質 (2) 相変化・状態変化 講義と演習 振り返り 講義の予習 講義の復習 40 50
8 実在気体とその性質 (3) 蒸気表と状態図 講義と演習 振り返り 講義の予習 講義の復習 40 50
9 復習 小テスト2 講義と小テスト 振り返り 講義6-8の復習 120
10 各種サイクルと性能 (1) サイクルの考え方 講義と演習 振り返り 講義の予習 講義の復習 120 60
11 各種サイクルと性能 (2) ガスサイクル 講義と演習 振り返り 講義の予習 講義の復習 40 50
12 各種サイクルと性能 (3) 蒸気サイクル 講義と演習 振り返り 講義の予習 講義の復習 40 50
13 復習 小テスト3 講義と小テスト 振り返り 講義10-12の復習 120
14 達成度確認試験 自己点検 試験 振り返り 講義1-12の復習 180
15 全体振り返り 試験問題の解説 全体質疑 コース全体の振り返り 40