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学習支援計画書(シラバス) 検索システム
専門教育課程 環境土木工学科(2018年度入学〜)
授業科目区分 科目名 単位数 科目コード 開講時期 履修方法
専門教育課程
専門科目
専門
鉄筋コンクリート工学
Reinforced Concrete Engineering
2 E714-01 2024年度
4期(後学期)
修学規程第4条を参照
担当教員名
*印は、実務経験のある教員を示しています。
授業科目の学習・教育目標
キーワード 学習・教育目標
1.鉄筋コンクリートの基本 2.鉄筋コンクリートはりの挙動 3.せん断力を受ける部材の挙動 4.鉄筋コンクリートの設計法 5.プレストレストコンクリート 土木材料の一つである鉄筋コンクリート部材の適切な設計・施工・維持管理ができるように なるために、鉄筋コンクリート工学に関する構造工学的な知識を習得する。すなわち、鉄筋 コンクリートの特徴を理解したうえで、曲げを受ける鉄筋コンクリートの挙動、せん断を受 ける部材の挙動の基礎理論を習得する。また、鉄筋コンクリートの設計法(許容応力度設計 法、終局強度設計法、限界状態設計法、性能照査型設計法)の特徴やプレストレストコンク リートの原理と特徴を理解する。
授業の概要および学習上の助言
この授業で扱う内容は、以下のとおりである。 1. 鉄筋コンクリートの原理と特長、構成材料の性質、鉄筋コンクリートが成立する条件と構造細目 2. 曲げを受ける鉄筋コンクリートはりの挙動、曲げひび割れ、終局曲げモーメント、部材の変形 3. せん断を受ける部材の挙動、せん断破壊、せん断補強筋、せん断耐力 4. 鉄筋コンクリートの設計法、許容応力度設計法、終局強度設計法、限界状態設計法、性能照査型設計法 5. プレストレストコンクリートの原理と特徴、プレテンション方式、ポストテンション方式
教科書および参考書・リザーブドブック
教科書:コンクリートを学ぶ‐構造編‐[理工図書] 参考書:指定なし リザーブドブック:指定なし
履修に必要な予備知識や技能
・ 「土木力学」「環境材料学」および「構造力学Ⅰ」に習熟していることが必要である。 ・ 本授業は、「土木設計学」、「環境土木専門実験・演習B(鉄筋コンクリートはりの挙動)」の受講に役立つ。 ・ 内容を理解するためには、欠席しないことが必須である。 ・ 授業中の私語は厳禁とする。これを守れないものは、自主的に退室すること。
学生が達成すべき行動目標
No. 学科教育目標
(記号表記)
J 鉄筋コンクリートの原理と各種設計法(許容応力度・終局強度・限界状態)の特長が説明できる。「構造工学(0.1)J 」
J 曲げを受けるはり部材の部材の設計ができる。「構造工学(0.3)J」
J 終局強度設計法を用いて部材耐力(曲げ耐力、せん断耐力)の計算ができる。「構造工学(0.2)J」
J 限界状態設計法による部材の終局限界状態および使用限界状態の安全性の検討ができる。「構造工学(0.3)J」
J プレストレストコンクリートの原理と特徴を説明できる。「構造工学(0.1)J」
達成度評価
評価方法
試験 クイズ
小テスト
レポート 成果発表
(口頭・実技)
作品 ポートフォリオ その他 合計
総合評価割合 25 45 30 0 0 0 0 100
指標と評価割合 総合評価割合 25 45 30 0 0 0 0 100
総合力指標 知識を取り込む力 15 30 15 0 0 0 0 60
思考・推論・創造する力 10 15 15 0 0 0 0 40
コラボレーションと
リーダーシップ
0 0 0 0 0 0 0 0
発表・表現・伝達する力 0 0 0 0 0 0 0 0
学習に取組む姿勢・意欲 0 0 0 0 0 0 0 0
※総合力指標で示す数値内訳、授業運営上のおおよその目安を示したものです。
評価の要点
評価方法 行動目標 評価の実施方法と注意点
試験 ・キーワードに記述した鉄筋コンクリートの基本、鉄筋コンクリートはりの挙動、せん断力を受ける部材 の挙動、鉄筋コンクリートの設計法およびプレストレストコンクリートに関する問題の筆記試験を行う. ・計算過程のないものは評価の対象にしない.
クイズ
小テスト
・キーワードに記述した鉄筋コンクリートの基本、鉄筋コンクリートはりの挙動、せん断力を受ける部材 の挙動、鉄筋コンクリートの設計法およびプレストレストコンクリートに関する問題の筆記試験を行う. ・計算過程のないものは評価の対象にしない.
レポート ・総合力ラーニングの一環として、鉄筋コンクリートの基本、鉄筋コンクリートはりの挙動、せん断力を 受ける部材の挙動、鉄筋コンクリートの設計法およびプレストレストコンクリートに関する問題の演習を 行う.
成果発表
(口頭・実技)
作品
ポートフォリオ
その他 ・学習態度について評価する.受講態度,技術者倫理に拘わる真摯な姿勢および講義への積極的な参加な どを総合的に評価する.なお、技術者倫理に反する行為や受講態度が著しく悪い場合は減点を行う。
具体的な達成の目安
理想的な達成レベルの目安 標準的な達成レベルの目安
鉄筋コンクリートの曲げ耐力、せん断耐力および変形性能を自 身で計算でき、鉄筋コンクリートの設計が自由にできる。プレ ストレストコンクリートの種類における原理とそれらの特徴を 説明することができる。 鉄筋コンクリートの曲げ耐力、せん断耐力および変形性能を計 算できる。プレストレストコンクリートの種類における原理と それらの特徴を説明することができる。
CLIP学習プロセスについて
一般に、授業あるいは課外での学習では:「知識などを取り込む」→「知識などをいろいろな角度から、場合によってはチーム活動として、考え、推論し、創造する」→「修得した内容を表現、発表、伝達する」→「総合的に評価を受ける、GoodWork!」:のようなプロセス(一部あるいは全体)を繰り返し行いながら、応用力のある知識やスキルを身につけていくことが重要です。このような学習プロセスを大事に行動してください。
※学習課題の時間欄には、指定された学習課題に要する標準的な時間を記載してあります。日々の自学自習時間全体としては、各授業に応じた時間(例えば2単位科目の場合、予習2時間・復習2時間/週)を取るよう努めてください。詳しくは教員の指導に従って下さい。
授業明細
回数 学習内容 授業の運営方法 学習課題 予習・復習 時間:分※
1 鉄筋コンクリートの基本 ・力学の基礎 ・鉄筋コンクリートの特徴 講義と質疑 予習(教科書pp.1〜36) 復習 鉄筋コンクリートの基本 60 60
2 曲げを受ける部材の挙動(1) ・全断面有効 ・ひび割れ断面 講義と質疑 予習(教科書pp.20〜45) 復習 曲げを受ける部材の挙動 60 60
3 曲げを受ける部材の挙動(2) ・RCTはりの応力計算 講義と質疑 予習(教科書pp.48〜51) 復習 曲げを受ける部材の挙動 60 60
4 小テスト① ・ 1〜3週目の授業内容に関する振返り問題 小テストの解説(自己採点、振返り学習) 小テスト、講義 復習 1〜3週目の内容 120
5 曲げを受ける部材の挙動(3) ・ 複鉄筋長方形断面 講義、演習と質疑 予習(pp.45〜48) 復習 複鉄筋長方形断面 60 60
6 プレストレストコンクリート ・ポストテンション方式 ・プレテンション方式 ・プレストレストコンクリートの応力計算 講義、演習と質疑 予習(pp.115〜126)と復習 復習 プレストレストコンクリート 60 60
7 付着とひび割れ ・許容ひび割れ幅 ・設計ひび割れ幅 講義、演習と質疑 予習(pp.83〜94)と復習 復習 付着とひび割れ) 120
8 小テスト② ・4〜7週目の授業内容に関する振返り問題 小テストの解説(自己採点、振返り学習) 小テスト、演習と質疑 復習 4〜7週目の授業内容 120
9 RC断面の終局 ・ 終局曲げモーメント 講義、演習と質疑 予習(pp.39〜50) 復習 RC断面の終局 60 60
10 RCはりの破壊形式 ・釣合鉄筋比 ・曲げ引張破壊、曲げ圧縮破壊 講義、演習と質疑 予習(pp.58〜60) 復習 RC断面の終局 60 60
11 せん断を受ける部材の挙動 ・ せん断耐力 ・ せん断補強筋を有する部材のせん断耐力 講義、演習と質疑 予習(pp.103〜113) 復習 せん断を受ける部材の挙動 60 60
12 小テスト③ ・ 9〜10週目の授業内容に関する振返り問題 小テストの解説(自己採点、振返り学習) 小テスト、演習と質疑 復習 9〜10週目の授業内容 120
13 鉄筋コンクリートの設計法 曲げを受けるRCはりのたわみ 講義、演習と質疑 予習(pp.143〜151) 予習(pp.60〜63) 復習 鉄筋コンクリートの設計法 曲げを受けるRCはりのたわみ 60 60
14 達成度確認試験 達成度確認試験の解説、自己採点 試験 自己採点、振返り学習 復習 第1回〜第13回の授業内容 300
15 鉄筋コンクリート工学の位置づけを振り返る 全体の振返り(自己評価) 講義、質疑 アンケート 復習 小テスト、達成度試験を解き直す 120