|| 英語(English)
学習支援計画書(シラバス) 検索システム
専門教育課程 心理科学科(2018年度入学〜)
授業科目区分 科目名 単位数 科目コード 開講時期 履修方法
専門教育課程
専門科目
専門
観察法
Observational Method
2 F326-01 2024年度
4期(後学期)
修学規程第4条を参照
担当教員名
*印は、実務経験のある教員を示しています。
授業科目の学習・教育目標
キーワード 学習・教育目標
1.自然的観察法・実験的観察法 2.時間見本法 3.事象見本法 4.仮説生成型研究 5.地域連携 観察法は現象、心理学の場合は特に人の行動をよく見る、という最も基本的な科学的研究の 手法である。また、観察法は仮説検証的な研究の他、探索的に仮説を生成するタイプの研究 でも用いられる。この科目では、観察法の基本的な考え方、観察の計画の立て方、実施の仕 方からデータの分析に至るまでを、実習を交えながら学ぶ。
授業の概要および学習上の助言
授業では以下の事項について、実習を交えつつ学習する。 1.観察法の基本的特徴 2.観察法の種類 3.観察法の実施方法 4.観察法における基本的な分析方法 5.観察データの適切な解釈 実習では、数名からなるチームを編成し、観察法の種類ごとに、研究目的の設定、観察の計画と実施(データ収集)、分析と 解釈までの一覧の流れを体験する。 観察法による研究は、人が日常生活の中でとる何気ない行動に着目することが多いので、授業に参加するにあたって、人々の 日ごろの行動とその特徴に注意を払いつつ日常生活を送ることを勧める。 *なお、講義内容やスケジュールについては若干変更される可能性もある。
教科書および参考書・リザーブドブック
教科書:指定なし 参考書:指定なし リザーブドブック:指定なし
履修に必要な予備知識や技能
「心理学研究法」で学んだ観察法の基本事項について復習しておく。そのほか、これまでの授業で学んだ他の研究法に関する 知識や、心理学における様々な知見がどのような方法によって得られたものなのか、ということについても振り返っておくこ とは、観察法の特徴や実施方法を理解するうえで助けとなる。
学生が達成すべき行動目標
No. 学科教育目標
(記号表記)
B,I 観察法の基本的な特徴について理解し、説明できる。
F,J,L 自然的観察法の特徴と実施方法について理解し、実行することができる。
F,J,L 実験的観察法の特徴と実施方法について理解し、実行することができる。
G,J,K 時間見本法に基づく観察データの分析について理解し、実行することができる。
G,J,K 事象見本法に基づく観察データの分析について理解し、実行することができる。
D,E,G,K 観察データの分析結果を適切に解釈し、新たな仮説や理論を発想することができる。
達成度評価
評価方法
試験 クイズ
小テスト
レポート 成果発表
(口頭・実技)
作品 ポートフォリオ その他 合計
総合評価割合 30 0 60 0 0 0 10 100
指標と評価割合 総合評価割合 30 0 60 0 0 0 10 100
総合力指標 知識を取り込む力 15 0 10 0 0 0 0 25
思考・推論・創造する力 10 0 20 0 0 0 0 30
コラボレーションと
リーダーシップ
0 0 0 0 0 0 0 0
発表・表現・伝達する力 0 0 20 0 0 0 0 20
学習に取組む姿勢・意欲 5 0 10 0 0 0 10 25
※総合力指標で示す数値内訳、授業運営上のおおよその目安を示したものです。
評価の要点
評価方法 行動目標 評価の実施方法と注意点
試験 達成度確認試験を実施する。 授業で学習した内容の理解度を確認する。
クイズ
小テスト
レポート 観察結果をまとめてプレゼンテーションを行い、レポートにまとめる。 また、演習の途中経過を報告するミニレポートを数回提出する。 なお、チームで取り組む課題については、個々人の取り組み状況についても評価のポイントとなる。
成果発表
(口頭・実技)
作品
ポートフォリオ
その他 授業態度、課題の提出状況(期限の厳守)などから、総合的に判断する。
具体的な達成の目安
理想的な達成レベルの目安 標準的な達成レベルの目安
観察法の基本的な考え方を理解し説明できる。 研究のスタイルが、探索的な研究なのか、仮説検証的な研究な のかに合わせて、適切な観察法による研究計画を立てることが できる。 目的に応じた観察を実行し、データを収集することができる。 観察によって得られたデータを適切に分析し、目的に応じて適 切に解釈することができる。 観察法の基本的な考え方を理解し説明できる。 観察法を用いた適切なデータ収集を計画し、実行することがで きる。 観察によって得られたデータを適切に分析し、解釈することが できる。
CLIP学習プロセスについて
一般に、授業あるいは課外での学習では:「知識などを取り込む」→「知識などをいろいろな角度から、場合によってはチーム活動として、考え、推論し、創造する」→「修得した内容を表現、発表、伝達する」→「総合的に評価を受ける、GoodWork!」:のようなプロセス(一部あるいは全体)を繰り返し行いながら、応用力のある知識やスキルを身につけていくことが重要です。このような学習プロセスを大事に行動してください。
※学習課題の時間欄には、指定された学習課題に要する標準的な時間を記載してあります。日々の自学自習時間全体としては、各授業に応じた時間(例えば2単位科目の場合、予習2時間・復習2時間/週)を取るよう努めてください。詳しくは教員の指導に従って下さい。
授業明細
回数 学習内容 授業の運営方法 学習課題 予習・復習 時間:分※
1 イントロダクション 観察法とその特徴 ガイダンス、講義 自己点検 復習:「心理学研究法」で学んだ 観察法の基本的な特徴について復 習する。 予習:観察法に適した研究テーマ を考えてみる 30 30
2 演習1:実験的観察法 講義:実験的観察法とは何か 演習:実験的観察法による観察の計画 講義、演習、自己点検 復習:講義内容を復習する。 予習:実験的観察の準備をする 60 60
3 演習1:実験的観察法 演習:実験的観察法による観察の実施 時間見本法による分析(1) 講義、演習、自己点検 復習:講義内容を復習する。 予習:観察結果の分析を行う 60 60
4 演習1:実験的観察法 演習:時間見本法による分析(2)信頼性の検討 演習、自己点検 復習:演習で得られた観察データ を分析する 予習:観察データをまとめる 60 60
5 演習1:実験的観察法 演習:時間見本法による分析(3)まとめ作業 講義、演習、自己点検 復習:講義内容について復習する 予習:事象見本法による観察の準 備を行う 60 60
6 演習1:実験的観察法 講義:事象見本法による観察データの分析方法 演習:事象見本法による分析(1) 講義、演習、自己点検 復習:講義内容を復習する 予習:観察結果のまとめ 60 60
7 演習1:実験的観察法 講義:事象見本法による観察データの分析方法 演習:事象見本法による分析(2) 演習、自己点検 復習:事象見本法による観察結果 をまとめる 予習:プレゼンテーションに向け て準備する 60 60
8 演習1:実験的観察法 演習:観察結果のプレゼンテーション 演習、自己点検 復習:講義内容について復習する 予習:演習2で取り組む研究テー マに関連する先行研究を調べる 60 60
9 演習2:自然的観察法 講義:自然的観察法とは何か 演習:観察対象の決定、観察計画を立てる 演習、自己点検 復習:観察法の実施方法について 復習する 予習:実施する自然的観察の準備 を行う 30 30
10 演習2:自然的観察法 演習:観察計画をブラッシュアップする 演習、自己点検 復習・予習:観察計画をブラッシ ュアップし、観察の準備、実施を 行う 120
11 演習2:自然的観察法 演習:自然的観察を実施、結果を分析する 演習、自己点検 復習:観察データの分析方法を復 習する 予習:分析の続きとまとめの準備 を行う 60 60
12 演習2:自然的観察法 演習:自然的観察を実施、結果を分析し、まとめとプ レゼンテーションの準備 演習、自己点検 復習:観察データのまとめ方に関 する講義内容を復習する 予習:分析結果をまとめてプレゼ ンテーションの準備を行う 60 60
13 演習2:自然的観察法 演習:チームで行った観察結果のプレゼンテーション 演習、自己点検 復習:プレゼンテーションに対す るフィードバックを確認する 予習:その他の観察について予習 しておく 60 30
14 その他の観察法:フィールドワーク、参与観察 講義 自己点検 復習:講義内容を復習しておく 予習:達成度確認試験に向けて、 出題範囲の復習をしておく。 60 120
15 達成度確認試験 総復習 自己点検 講義 試験 自己点検 復習:達成度確認試験の出題範囲 の復習をしておく。 60