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学習支援計画書(シラバス) 検索システム
PD基礎教育課程 
授業科目区分 科目名 単位数 科目コード 開講時期 履修方法
PD基礎教育課程
基礎プロジェクト科目
基礎プロジェクト
プロジェクトデザイン実践(実験)(建築学科)
Design Project / Implementing and Operating
2 G253-09 2024年度
4期(後学期)
修学規程第4条を参照
担当教員名
*印は、実務経験のある教員を示しています。
授業科目の学習・教育目標
キーワード 学習・教育目標
1.検証プロセス 2.問題解決案の有効性 3.データサイエンス 4.プレゼンテーション 5.理工系PBL 本科目では、プロジェクトデザイン入門・Ⅰ・Ⅱで修得した知識や技術をもとに、問題解決 を目指すべく提案した解決案またはその特定部分の有効性を検証する。プロジェクトデザイ ン入門よりもさらに専門的な知識や技術を駆使し、データサイエンスに基づき、対象や現象 を定量的あるいは定性的に捉え、その特徴・特性・法則性について明らかにする。その過程 で、検証活動の進め方および検証に必要なスキルをより深く学習する。
授業の概要および学習上の助言
本科目では、問題解決を目指すべく提案した解決案またはその特定部分の有効性を検証する。プロジェクトデザイン入門より もさらに専門的な知識や技術を駆使しながら検証活動を行い、データサイエンスに基づくデータ取扱いスキル(データ収集→ 整理→分析→仮説→視覚化→報告)を学習する。また、仮説の立案からその検証にいたるプロセスおよび各活動における要素 スキルを学習する。 【建築設計スキル】 各自が設計した課題をグループ内で発表し、意見交換を踏まえて一つの基本設計案に絞り込む。その後、設計図書を作成する 。 【構造設計スキル】 基本設計案に基づいて、構造形式や構法および工法の検討を行う。ここでは、基本軸組の部材の検討と変形の検討を行い、模 型による載荷実験を行う。 【環境設計スキル】 基本設計案に基づいて、環境特性(断熱性、音響、照明、空調・換気)の検討を解析ツールなどを用いながら行う。 【検証活動の要素スキル】 一連の設計活動によって得られた成果をプロジェクトレポートにまとめるとともに、ポスターセッションでチーム発表し、ク ラス全体で知識の共有化を図る。
教科書および参考書・リザーブドブック
教科書:建築環境工学用教材 環境編[丸善] 参考書:指定なし リザーブドブック:指定なし
履修に必要な予備知識や技能
設計課題として個人で住宅設計に取り組んだ経験を持つことが望ましい。建築設計図の書き方の基礎が身についていることが 望ましい。設計はチームで取り組むことになるため、寸法の書き方、建築用語や図面記号など共通のルールを復習しておくこ とが望ましい。
学生が達成すべき行動目標
No. 学科教育目標
(記号表記)
G,F 問題発見から解決にいたるプロセスの活動を進めることができる
D データサイエンスに基づき、対象や現象を高い精度で定量的あるいは定性的に捉えることができる
D 対象や現象の特徴・特性・法則性を明確に抽出することができる
E 獲得した情報を第三者にわかりやすく伝えることができる
F 検証活動を円滑に進めるための様々な基本スキルを活用できる
A 学科で学ぶ技術分野と技術者像を思い描くことができる
達成度評価
評価方法
試験 クイズ
小テスト
レポート 成果発表
(口頭・実技)
作品 ポートフォリオ その他 合計
総合評価割合 0 15 20 20 15 2 28 100
指標と評価割合 総合評価割合 0 15 20 20 15 2 28 100
総合力指標 知識を取り込む力 0 5 5 0 0 0 10 20
思考・推論・創造する力 0 5 5 0 5 0 5 20
コラボレーションと
リーダーシップ
0 0 5 10 5 0 5 25
発表・表現・伝達する力 0 0 0 10 0 0 0 10
学習に取組む姿勢・意欲 0 5 5 0 5 2 8 25
※総合力指標で示す数値内訳、授業運営上のおおよその目安を示したものです。
評価の要点
評価方法 行動目標 評価の実施方法と注意点
試験
クイズ
小テスト
計画シートに書かれた内容からチームの活動成果を評価する。 ※評価対象となるチーム課題   ・検証計画シート   ・作成した検討シート   ・作成した評価シート
レポート レポートにまとめられた内容から個人およびチームの活動成果を評価する。 ※評価対象となるレポート ・設計要旨(建築計画、構造計画、環境計画の各段階における計画から設計への方針の決定と評価結果に ついて、目的、方法、結果と考察、結論の順にまとめたもの)
成果発表
(口頭・実技)
ポスターセッションにおけるポスター(チーム)や中間発表会報告シート(個人)から活動成果を評価す る。 ※評価対象となる成果発表   ・中間発表(ポスターセッション)   ・最終発表(ポスターセッション)
作品 ポスターセッションのために作成された2回のポスター内容を評価する。 各週の個人の実践ノートの記述内容を評価する。
ポートフォリオ 活動の記録状況を評価する。   ・達成度評価ポートフォリオ
その他 個人の出席状況とチーム活動の取組み方を評価する。
具体的な達成の目安
理想的な達成レベルの目安 標準的な達成レベルの目安
・チームで考え出した手法を用いて、データサイエンスに基づ き、解決提案を検証し、複数 の視点から論理的に評価できる 。 ・解決提案の評価結果に基づいて、提案の設計を見直すことが  できる。さらに、解決提案の社会的な運用を考えることがで  きる。 ・活動成果をプロジェクトレポートに論理的な文章でわかりや  すくまとめることができる。 ・活動成果をポスターや口頭発表でわかりやすく説明をするこ  とができる。さらに、質疑応答に適切に対応できる。 ・チームで考え出した手法を用いて、データサイエンスに基づ き、解決提案を評価できる。 ・解決提案の評価結果に基づいて、提案の設計を見直すことが  できる。 ・活動成果をプロジェクトレポートにまとめることができる。 ・活動成果をポスターや口頭発表でわかりやすく説明できる。 ※ 遅刻や欠席、消極的な活動(チーム活動不参加など)は、   取り組み姿勢のペナルティーとして個人取得点から減点さ   れる。
CLIP学習プロセスについて
一般に、授業あるいは課外での学習では:「知識などを取り込む」→「知識などをいろいろな角度から、場合によってはチーム活動として、考え、推論し、創造する」→「修得した内容を表現、発表、伝達する」→「総合的に評価を受ける、GoodWork!」:のようなプロセス(一部あるいは全体)を繰り返し行いながら、応用力のある知識やスキルを身につけていくことが重要です。このような学習プロセスを大事に行動してください。
※学習課題の時間欄には、指定された学習課題に要する標準的な時間を記載してあります。日々の自学自習時間全体としては、各授業に応じた時間(例えば2単位科目の場合、予習2時間・復習2時間/週)を取るよう努めてください。詳しくは教員の指導に従って下さい。
授業明細
回数 学習内容 授業の運営方法 学習課題 予習・復習 時間:分※
第01週1・2 ・ガイダンス ・チームメンバー自己紹介 ・チーム情報登録 ・授業ルールの確認 ・PDノートの取組方法の説明 ・次回に向けた準備の説明 ・講義 ・チーム活動 【チーム】 ・メンバー編成シートの作成 ・チームファイルの作成 【個人】 ・自己紹介シートの作成 ・PDノートの準備 ・PDノート(文献調査:安全、検 証準備) 100 60
第02週3・4 ・講座(環境面からの検討) ・環境カルテの説明 ・選択した住宅設計作品を基に、環境特性セルフチエ ック項目内容を話し合う ・環境特性セルフチェックの根拠資料の作成 ・講義 ・チーム活動 【チーム】 ・環境特性セルフチェックの検討 項目を完成させる ・個人担当項目表の作成 【個人】 ・個人担当項目に従った項目の検 討 ・PDノート(環境特性セルフチェ ック作業内容) 120 60
第03週5・6 ・講座(環境特性の把握) ・環境特性シートによる住宅の環境設計評価 ・選択した住宅設計作品を基に、環境特性シート項目 内容を話し合う ・環境特性シートの3項目を算出する ・講義 ・チーム活動 【チーム】 ・環境特性シートの指定3項目を 算出し、提出する 【個人】 ・PDノート(環境特性シートの指 定3項目を自分でやってみる) 120 120
第04週7・8 ・環境面からの住宅の再設計 ・環境面からの再検討 ・環境特性シートの作成 ・住宅の再設計 ・住宅の図面化 ・講義 ・チーム活動 【チーム】 ・環境特性シートの作成 【個人】 ・PDノート(自分なりの考え) 180 60
第05週9・10 ・環境面からの住宅の再設計 の続き ・住宅の再設計 ・住宅の図面化 ・講義 ・チーム活動 【チーム】 ・再設計図面の作成 【個人】 ・PDノート(自分なりの考え) 180 60
第06週11・12 ・再設計とポスター案の作成 ・ポスター作成の要領説明 ・チーム活動 【チーム】 ・ポスターの作成 【個人】 ・PDノート(自分なりの考え) 120 60
第07週13・14 ・ポスターの作成と修正 ・ポスターセッション実施要領の説明 ・チーム活動 【チーム】 ・ポスター作成と発表練習 【個人】 ・PDノート(自分なりの考え) 120 60
第08週15・16 ・ポスターセッション ・質疑内容やセッションで得た気づきをチームで確認 する ・チーム活動 【チーム】 ・ポスターセッションチームシー ト提出 【個人】 ・他チームを見ての感想アンケー トに回答する ・PDノート(ポスターセッション で得た気付き) 120 120
第09週17・18 ・講座(構造面からの検討) ・構造的改善 床根太の検討 ・設計した住宅の構造的な外力を  検討する ・根太(床構造の一部)を検討する ・講義 ・チーム活動 【チーム】 ・住宅にかかる外力計算 【個人】 ・PDノート(住宅にかかる外力計 算を自分でやってみる) 180 60
第10週19・20 ・構造的改善の続き ・壁量の算定 ・講義 ・チーム活動 【チーム】 ・壁量の算定 【個人】 ・PDノート(壁量の算定を自分で やってみる) 120 60
第11週21・22 ・構造的改善の続き ・構造模型の作成 ・講義 ・チーム活動 【チーム】 ・構造模型の完成 【個人】 ・PDノート(自分なりの考え) 120 120
第12週23・24 構造的改善の続き ・構造バランスの検討 ・講義 ・チーム活動 【チーム】 ・構造の検討に関するレポート 【個人】 ・PDノート(模型の作成から得た こと) ・アンケート回答 180 120
第13週25・26 ・再設計とポスターの作成 ・構造レポートの提出 ・講義 ・チーム活動 【チーム】 ・ポスター作成と発表練習 ・構造の検討に関するレポート提 出 【個人】 ・PDノート(ポスター作成に関す る観察記録) 180 60
第14週27・28 ・ポスターセッション ・チーム活動 【チーム】 ・ポスターセッションチームシー ト提出 ・チームファイル提出 【個人】 ・PDノート(ポスターセッション で得た気付き) ・PDノート提出 ・ポスターセッションに関するア ンケート回答 120 60
第15週29・30 ・セレクトした優秀チーム(8チーム程度)によるパ ワーポイント形式発表 ・授業の振り返りと評価 ・PD実践の提出ファイルの整理と提出 ・自己点検 ・成果発表 ・成績の確認 ・授業全体の振り返り 【チーム】 ・パワーポイント発表 【個人】 ・学生ポートフォリオ ・授業アンケート回答 60 60