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専門教育課程 応用バイオ学科
授業科目区分 科目名 単位数 科目コード 開講時期 履修方法
専門教育課程
専門科目
専門
有機化学Ⅰ
Organic Chemistry I
2 B110-01 2024年度
2期(後学期)
修学規程第4条を参照
担当教員名
*印は、実務経験のある教員を示しています。
授業科目の学習・教育目標
キーワード 学習・教育目標
1.有機化合物の分類と命名法 2.有機合成反応 3.立体化学 4.有機電子論 5.地域連携 有機化学は、石油化学、高分子化学、製薬、化粧品、食品、環境等の幅広い産業分野の基礎 に位置する極めて重要な学問である。生体分子を扱うバイオ工学の分野においても重要であ ることは言うまでもない。本科目では、分子構造の理解を発起点として様々な有機化合物の 命名法、分類、構造、性質、反応、合成法、さらには立体化学の基礎を習得することを目標 とする。特に有機化学反応については、有機電子論的な考え方の基礎も併せて学ぶ。
授業の概要および学習上の助言
原子と分子の基本構造と有機電子論の概論を学んだうえで、官能基に基づいて分類される様々な有機化合物の各論について、 命名法、構造、性質、合成法、反応を体系的に学ぶ。有機化学反応については単なる丸暗記ではなく、統一的な考え方である 有機電子論をベースに理解していく。さらには、多くの生体分子が含まれるキラル分子(光学活性体、立体異性体)と、その 性質・反応を理解するうえで不可欠な立体化学についても、基礎論とその実際を学ぶ。これにより、キラル分子である生体構 成成分(糖質、脂質、アミノ酸、タンパク質等)の理解力が向上するであろう。
教科書および参考書・リザーブドブック
教科書:基本有機化学[三共出版] 参考書:よくわかる有機化学の基本と仕組み[秀和システム] リザーブドブック:指定なし
履修に必要な予備知識や技能
高校時代あるいは1年次の化学の基本を復習しておくことを薦めるが、本科目では、導入部にかなりな時間を配してできるだ け分かり易く解説し、各論に入っていく方針である。恐れる必要はない。
学生が達成すべき行動目標
No. 学科教育目標
(記号表記)
I,K,L キラル分子の構造と絶対配置が理解できる。
I,K,L 有機電子論の基本が理解できる。
I,K,L 代表的な有機化合物群の構造と命名法を理解できる。
I,K,L 代表的な有機化合物群の性質が理解できる。
I,K,L 代表的な有機化合物の合成法と反応が理解できる。
達成度評価
評価方法
試験 クイズ
小テスト
レポート 成果発表
(口頭・実技)
作品 ポートフォリオ その他 合計
総合評価割合 40 20 15 5 0 0 20 100
指標と評価割合 総合評価割合 40 20 15 5 0 0 20 100
総合力指標 知識を取り込む力 15 15 5 0 0 0 0 35
思考・推論・創造する力 15 5 5 0 0 0 0 25
コラボレーションと
リーダーシップ
0 0 0 0 0 0 0 0
発表・表現・伝達する力 10 0 5 5 0 0 0 20
学習に取組む姿勢・意欲 0 0 0 0 0 0 20 20
※総合力指標で示す数値内訳、授業運営上のおおよその目安を示したものです。
評価の要点
評価方法 行動目標 評価の実施方法と注意点
試験 中間試験(20点満点)と達成度確認試験(20点満点)を実施する。出題範囲は重複しないが、両試験 を通じて、全授業範囲を網羅するものとする。
クイズ
小テスト
小テスト(各10点満点)を、授業開始〜中間試験、中間試験〜達成度確認試験の間に各1回づつ計2回 実施する。中間試験並びに達成度確認試験の出題範囲とは重複しない。
レポート レポート(有機化学分野の英文翻訳課題)は、学期半ばに1回の提出を課し、15点満点とする。真摯な 取り組みと基礎的な英語学力で評価する。
成果発表
(口頭・実技)
レポート課題の中から有機化学に関する専門用語を1語選択し、それについての調査を実施する。結果を Ppt1枚にまとめ、受講生全員の前で口頭発表する。スライドの出来栄えと発表態度で評価し、5点満点 とする。
作品
ポートフォリオ
その他 欠席、遅刻、早退を減点対象とし、また、オフィースアワー等における質問など、授業への取り組みが積 極的と認められた場合に加点する。全評価の20%の割合とする。
具体的な達成の目安
理想的な達成レベルの目安 標準的な達成レベルの目安
①原子や有機分子の構造、電子軌道、分極や共鳴を理解したう  えで説明できる。 ②立体化学の基本を理解したうえで、キラル分子の絶対配置を  決定できる。 ③電気陰性度と有機電子論の基礎を理解したうえで説明でき   る。 ④代表的な有機化合物群の構造を理解し、命名できる。 ⑤代表的な有機化合物の性質を理解したうえで説明できる。 ⑥代表的な有機化合物の合成法を説明できる。 ⑦代表的な有機化合物の反応を説明できる。 ①原子や有機分子の構造、電子軌道、分極や共鳴を理解でき  る。 ②立体化学の基本を理解できる。 ③電気陰性度と有機電子論の基礎を理解できる。 ④代表的な有機化合物群の構造を理解できる。 ⑤代表的な有機化合物の性質を理解できる。 ⑥代表的な有機化合物の合成法を理解できる。 ⑦代表的な有機化合物の反応を理解できる。
CLIP学習プロセスについて
一般に、授業あるいは課外での学習では:「知識などを取り込む」→「知識などをいろいろな角度から、場合によってはチーム活動として、考え、推論し、創造する」→「修得した内容を表現、発表、伝達する」→「総合的に評価を受ける、GoodWork!」:のようなプロセス(一部あるいは全体)を繰り返し行いながら、応用力のある知識やスキルを身につけていくことが重要です。このような学習プロセスを大事に行動してください。
※学習課題の時間欄には、指定された学習課題に要する標準的な時間を記載してあります。日々の自学自習時間全体としては、各授業に応じた時間(例えば2単位科目の場合、予習2時間・復習2時間/週)を取るよう努めてください。詳しくは教員の指導に従って下さい。
授業明細
回数 学習内容 授業の運営方法 学習課題 予習・復習 時間:分※
第1回 本科目の授業概要、授業方針、評価方法の説明 講義:周期律表と原子・分子の構造/電子軌道    と化学結合/電気陰性度と分極・共鳴/    酸と塩基 講義と質疑応答 クイズ 【予習】教科書とレジュメの該当     箇所の点検 【復習】授業内容の復習 60 30
第2回 講義:キラル分子の構造と立体化学の基礎 講義と質疑応答 クイズ 【予習】教科書とレジュメの該当     箇所の点検 【復習】授業内容の復習 60 30
第3回 小テスト 試験内容の解説 試験 講義と質疑応答 クイズ 【予習】試験範囲の復習     教科書とレジュメの該当     箇所の点検 【復習】授業内容の復習 120 30
第4回 講義:アルカン、シクロアルカンの有機化学 講義と質疑応答 クイズ 【予習】教科書とレジュメの該当     箇所の点検 【復習】授業内容の復習 60 30
第5回 講義:ハロアルカンの有機化学(1) 講義と質疑応答 クイズ 【予習】教科書とレジュメの該当     箇所の点検 【復習】授業内容の復習 60 30
第6回 講義:ハロアルカンの合有機化学(2) 講義と質疑応答 クイズ 【予習】教科書とレジュメの該当     箇所の点検 【復習】授業内容の復習 60 30
第7回 中間テスト 試験内容の解説 試験 講義と質疑応答 クイズ 【予習】試験範囲の復習     教科書とレジュメの該当     箇所の点検 【復習】授業内容の復習 120 30
第8回 講義:アルコールの有機化学(1) 講義と質疑応答 クイズ 【予習】教科書とレジュメの該当     箇所の点検 【復習】授業内容の復習 60 30
第9回 講義:アルコールの有機化学(2) 講義と質疑応答 クイズ 【予習】教科書とレジュメの該当     箇所の点検 【復習】授業内容の復習 60 30
第10回 講義:エーテルの有機化学 講義と質疑応答 クイズ 【予習】教科書とレジュメの該当     箇所の点検 【復習】授業内容の復習 60 30
第11回 小テスト(2) 試験内容の解説 試験 試験内容の解説 【予習】試験範囲の復習     教科書とレジュメの該当     箇所の点検 【復習】授業内容の復習 120 30
第12回 講義:アルケンとアルキンの有機化学(1) 講義と質疑応答 クイズ 【予習】教科書とレジュメの該当     箇所の点検 【復習】授業内容の復習 60 30
第13回 講義:アルケンとアルキンの有機化学(2) 講義と質疑応答 クイズ 【予習】教科書とレジュメの該当     箇所の点検 【復習】授業内容の復習 60 30
第14回 達成度確認試験 試験内容の解説 試験 講義と質疑応答 クイズ 【予習】試験範囲の復習     教科書とレジュメの該当     箇所の点検 120
第15回 自己点検授業:有機化学に関する総合的復習 有機化学と地域連携として、北陸地方の化学・製薬企 業の実際 について 講義と質疑応答 クイズ 【復習】学んだ範囲について、     総括的に復習 120