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学習支援計画書(シラバス) 検索システム
専門教育課程 機械工学科
授業科目区分 科目名 単位数 科目コード 開講時期 履修方法
専門教育課程
専門科目
専門
工業力学Ⅱ
Engineering Mechanics II
2 E008-01 2024年度
2期(後学期)
修学規程第4条を参照
担当教員名
*印は、実務経験のある教員を示しています。
授業科目の学習・教育目標
キーワード 学習・教育目標
1.質点の運動 2.運動の法則 3.慣性力・向心力・遠心力 4.慣性モーメント 5.剛体の平面運動  力学は機械工学の基本である。「工業力学Ⅰ」では、質点や剛体に作用する力の釣り合い などの静力学を主として学習した。本講義では、ニュートンの運動の法則について学習し、 それをもとに質点や剛体は外から力やトルクを受けるとどのような運動をするか、すなわち 、動力学の基礎について学習する。この科目は以降の専門基礎科目の諸力学の理解に不可欠 であり、高速の機械の設計に必要な慣性力などの知識を得ることができる。
授業の概要および学習上の助言
質点および剛体の運動に関して、運動方程式をたて、それを解くことにより運動を解析する方法を下記の項目に従って学習す る。  1.直線運動  2.平面運動  3.運動の法則  4.慣性力・向心力・遠心力  5.慣性モーメント  6.剛体の平面運動 工業力学を身につけるためには、その概念を理解し、自ら演習問題に取り組み、実際的な問題に対処できる力を養成する必要 がある。そのため演習を中心とした授業を行う。演習では学生諸君が教壇でその問題の解答を発表し、疑問点を質疑応答する など主にアクティブラーニング形式で授業を進行し、総合力も養成する。学生諸君は、自ら積極的に発表、発言することが必 要である。また、演習問題解答にあたっては、模式図を用いながら、実際の力・モーメントのかかり方やそれにともなう運動 の仕方を具体的にイメージしながら解答することによって理解を深める工夫が必要となる。また、有効数字や単位の表し方に 注意を払ってほしい。
教科書および参考書・リザーブドブック
教科書:工業力学 第4版[森北出版] 参考書:指定なし リザーブドブック:指定なし
履修に必要な予備知識や技能
 工学基礎の数学(とくに運動方程式の記述と解析のための道具として微分・積分やベクトルの内積・外積計算は特に重要で あり、使いこなせるように準備しておく必要がある)を復習しておくこと。また、本科目は工業力学Iの続きであり、工業力 学Iで学習する力、力のモーメントの概念をよく復習しておくこと。
学生が達成すべき行動目標
No. 学科教育目標
(記号表記)
D,M 質点の運動方程式を立て、質点の速度や位置を計算することができる。
D,M 運動の法則を説明でき、慣性力・向心力・遠心力を計算することができる。
D,M 慣性モーメントを計算することができる。
D,M 機械モデルに対して運動方程式を立てることができる。
D,M 導出した運動方程式に数学を適用して解き、その機械モデルの動的挙動を説明できる。
達成度評価
評価方法
試験 クイズ
小テスト
レポート 成果発表
(口頭・実技)
作品 ポートフォリオ その他 合計
総合評価割合 0 60 30 0 0 0 10 100
指標と評価割合 総合評価割合 0 60 30 0 0 0 10 100
総合力指標 知識を取り込む力 0 40 15 0 0 0 0 55
思考・推論・創造する力 0 15 10 0 0 0 0 25
コラボレーションと
リーダーシップ
0 0 0 0 0 0 0 0
発表・表現・伝達する力 0 0 0 0 0 0 5 5
学習に取組む姿勢・意欲 0 5 5 0 0 0 5 15
※総合力指標で示す数値内訳、授業運営上のおおよその目安を示したものです。
評価の要点
評価方法 行動目標 評価の実施方法と注意点
試験
クイズ
小テスト
小テストを1学期中に3回行い、それぞれの範囲での達成度を確認する。その結果、理解不十分な事項に ついてはよく復習すること。
レポート 学習意義の理解と知識の定着による総合的な工業力学の理解の推進のために、授業中に提示された課題を 解答し、レポートの形式で提出する。未提出はもちろん期限を過ぎて提出されたレポートについては学習 意欲がないものとみなす。レポートは合計3回程度実施する。
成果発表
(口頭・実技)
作品
ポートフォリオ
その他 講義の理解を推進するために予習ノートや講義終了後に自己点検レポート等の提出を課す。この内容によ って評価する。また、学習に対する意欲、授業中の態度、授業への積極的な参加状況(質問・討論などを 通したアクティブラーニング)などを総合的に評価する。特に、授業中に演習問題解答を板書・発表した 場合や有意義な議論を導く質問・指摘をしたなどの場合は、加点する。
具体的な達成の目安
理想的な達成レベルの目安 標準的な達成レベルの目安
①質点の任意の運動に関して運動方程式を立て、それを解くこ とができる。 ②運動の法則を説明でき、慣性力・向心力・遠心力を計算する ことができる。 ③複雑な形状の物体の慣性モーメントを計算することができる 。 ④機械モデルに対して運動方程式を立てることができ、導出し た運動方程式に数学を適用して解き、その機械モデルの動的挙 動を説明できる。 ①質点の等加速度運動に関して運動方程式を立て、それを解く ことができる。 ②運動の法則を説明でき、慣性力・向心力・遠心力を計算する ことができる。 ③慣性モーメントの公式を利用することができる。 ④簡単な機械モデルに対して運動方程式を立て、それを解くこ とができる。
CLIP学習プロセスについて
一般に、授業あるいは課外での学習では:「知識などを取り込む」→「知識などをいろいろな角度から、場合によってはチーム活動として、考え、推論し、創造する」→「修得した内容を表現、発表、伝達する」→「総合的に評価を受ける、GoodWork!」:のようなプロセス(一部あるいは全体)を繰り返し行いながら、応用力のある知識やスキルを身につけていくことが重要です。このような学習プロセスを大事に行動してください。
※学習課題の時間欄には、指定された学習課題に要する標準的な時間を記載してあります。日々の自学自習時間全体としては、各授業に応じた時間(例えば2単位科目の場合、予習2時間・復習2時間/週)を取るよう努めてください。詳しくは教員の指導に従って下さい。
授業明細
回数 学習内容 授業の運営方法 学習課題 予習・復習 時間:分※
1 学習支援計画書をもとに、科目の目標、概要や行動目 標を理解する。特に、この科目が機械工学科の教育目 標のどの部分を担っているか、具体的な達成レベルの 目安を理解する。 工業力学IIで必要な数学および工業力学Iの内容につ いて復習する。 自己点検 講義、演習問題解答、質疑、 自己点検 ベクトル、微分・積分についてよ く復習しておく。 工業力学Iの内容についてよく復 習しておく。 授業の内容を復習し、関連する演 習問題を解く。 120 120 90
2 点の運動(速度と加速度)、直線運動について学習す る。 自己点検 講義、演習問題解答、質疑、 自己点検 テキストpp.43〜49を予習する。 授業の内容を復習し、関連する演 習問題を解く。 120 120
3 平面運動、相対運動について学習する。 自己点検 講義、演習問題解答、質疑、 自己点検 テキストpp.53〜54を予習する。 授業の内容を復習し、関連する演 習問題を解く。 120 120
4 第1〜3回の学習内容に関して、第4章の演習問題を解 答・発表・ディスカッションし、理解を深める。 自己点検 演習問題解答・発表または講 義、質疑、自己点検 与えられたレポート課題を提出す る。 授業の内容を復習し、関連する演 習問題を解く。 90 120
5 第1〜4回の学習内容に関して、第1回小テストをおこ なう。 小テストの模範解答により理解を深める。(自己点検 ) ニュートンの運動の法則について学習する。 小テスト、解説、講義、演習 問題解答、質疑、自己点検 第1〜4回の学習内容に関連する演 習問題を解き、理解を深めておく 。 授業の内容を復習し、関連する演 習問題を解く。 小テストで理解不充分な点につい て復習する。 80 120 120
6 ニュートンの運動の法則について学習する。 慣性力、向心力と遠心力について学習する。 自己点検 講義、演習問題解答、質疑、 自己点検 テキストp.56〜58を予習する。 授業の内容を復習し、関連する演 習問題を解く。 小テストで理解不充分な点につい て復習する。 60 120 120
7 ニュートンの運動の法則について学習する。 慣性力、向心力と遠心力について学習する。 自己点検 講義、演習問題解答、質疑、 自己点検 テキストp.58〜60を予習する。 授業の内容を復習し、関連する演 習問題を解く。 小テストで理解不充分な点につい て復習する。 60 120 120
8 第6〜7回の学習内容に関して、第5章の演習問題を解 答・発表・ディスカッションし、理解を深める。 自己点検 演習問題解答・発表または講 義、質疑、自己点検 与えられたレポート課題を提出す る。 授業の内容を復習し、関連する演 習問題を解く。 90 120
9 第6〜8回の学習内容に関して、第2回小テストをおこ なう。 小テストの模範解答により理解を深める。(自己点検 ) 剛体の回転運動と慣性モーメントについて学習する。 小テスト、解説、講義、演習 問題解答、質疑、自己点検 第6〜8回の学習内容に関連する演 習問題を解き、理解を深めておく 。 テキストpp.62〜63を予習する。 授業の内容を復習し、関連する演 習問題を解く。 小テストで理解不充分な点につい て復習する。 180 60 120 120
10 慣性モーメントに関する定理、断面二次モーメントに ついて学習する。 簡単な物体の慣性モーメントについて学習する。 自己点検 講義、演習問題解答、質疑、 自己点検 テキストpp.64〜66を予習する。 授業の内容を復習し、関連する演 習問題を解く。 120 120
11 簡単な物体の慣性モーメントについて学習する。 自己点検 講義、演習問題解答、質疑、 自己点検 テキストpp.66〜73を予習する。 授業の内容を復習し、関連する演 習問題を解く。 120 120
12 剛体の平面運動、剛体の平面運動の方程式について学 習する。 自己点検 演習問題解答、発表、質疑、 自己点検 テキストpp.73〜77を予習する。 授業の内容を復習し、関連する演 習問題を解く。 120 120
13 第10〜12回の学習内容に関して、第6章の演習問題を 解答・発表・ディスカッションし、理解を深める。 自己点検 演習問題解答または講義、質 疑、自己点検 与えられたレポート課題を提出す る。 授業の内容を復習し、関連する演 習問題を解く。 90 120
14 第3回小テストにより、理解度を確認する。 出題範囲は、本科目の学習内容すべてである。力学モ デルを正確に理解できるようにすること。 達成度確認試験、解説、質疑 、自己点検 第1〜13回の学習内容に関連する 演習問題を解き、理解を深めてお く。 240
15 達成度確認試験の講評 自己点検 全体の講評、自己点検 学習が不充分である項目について 復習する。 240