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修学基礎教育課程 
授業科目区分 科目名 単位数 科目コード 開講時期 履修方法
修学基礎教育課程
人間形成基礎科目
人間形成基礎
実践ウェルビーイング
Practical Wellbeing
1 G060-01 2024年度
2期(後学期)
修学規程第4条を参照
授業科目の学習・教育目標
キーワード 学習・教育目標
1.ウェルビーイング 2.性格的強み 3.対人コミュニケーション 4.将来の理想の自分 5.目標と経路 この授業の教育目標は,受講生が自分の人生を前向きにとらえ,意味のある目的を持って生 きていくことを促進することである。対人コミュニケーションスキルの訓練を含む多くのポ ジティブエクササイズが用意されている。受講生はこれらのエクササイズに積極的に取り組 むことが期待される。これらのエクササイズは以下を達成するための基本的な要素を提供す る。すなわち,受講生が自らのウェルビーイング(幸福感)を意識し,意味のある人生の目 標を見出し,多様性の世界で自分を探求していくことである。
授業の概要および学習上の助言
この授業の最終的な成績評価は「合格」と「不合格」のみである。 この授業では多くの心理学的なエクササイズやグループワークが実施される。 通常の学習で必要とされるいわゆる認知的な能力よりも,共感性や思いやりといった非認知的な能力を活用することが望まれ る。 エクササイズやグループワークといった体験型学習(ワークショップ)に積極的に参加することが求められる。 宿題を実施し,それらの結果について,授業の中で話し合うことが求められる。
教科書および参考書・リザーブドブック
教科書:指定なし 参考書:指定なし リザーブドブック:指定なし
履修に必要な予備知識や技能
客観的な観察能力 例)自分の人生のネガティブなことばかりでなくポジティブなことも見つけられる。 粘り強さ 例)毎回授業に参加する。 勤勉さ 例)宿題を教示通りに実施する。 計画性 例)時間を意識してグループワークに取り組む。例)宿題の期限を意識して計画的に取り組む。 積極性 例)積極的に心理教育的ワークショップに参加する。
学生が達成すべき行動目標
No. 学科教育目標
(記号表記)
A,B 自分の性格的強みを実感できる。
A,B,G 自分の生活でポジティブな事象が生じていることに気付く。
A,B 他者の話を積極的に建設的に傾聴できる。
A,B,G 必要な時に他者に自分の考えを主張的に伝えることができる。
A,B 将来の理想の自分を想像できる。
A,B,G 将来の理想の自分に至る経路を考えることができる。
達成度評価
評価方法
試験 クイズ
小テスト
レポート 成果発表
(口頭・実技)
作品 ポートフォリオ その他 合計
総合評価割合 0 0 70 10 0 0 20 100
指標と評価割合 総合評価割合 0 0 70 10 0 0 20 100
総合力指標 知識を取り込む力 0 0 10 0 0 0 0 10
思考・推論・創造する力 0 0 15 0 0 0 0 15
コラボレーションと
リーダーシップ
0 0 5 0 0 0 10 15
発表・表現・伝達する力 0 0 20 10 0 0 0 30
学習に取組む姿勢・意欲 0 0 20 0 0 0 10 30
※総合力指標で示す数値内訳、授業運営上のおおよその目安を示したものです。
評価の要点
評価方法 行動目標 評価の実施方法と注意点
試験
クイズ
小テスト
レポート 全体で70点となる。レポート(宿題の記録を含む)は6種類ある。書式や締切を守り,教示通りに実施す ることが必要である。誤字脱字や変換ミス等は減点の対象になる。 各レポートの得点の内訳は以下の通り VIA-ISの受検結果 10点,自分の強みを新たな方法で試す 10点,標準的なTGTの記録 10点 望ましい対人関係を含めたTGTの記録 10点,BPSの記録 10点 5年後の理想の自分とそこに至る経路のレポート 20点
成果発表
(口頭・実技)
最後の授業で実施する個人発表(2分程度)で評価する(10点満点)。 この発表には,最初のウェルビーイングの得点と最後のウェルビーイングの得点の比較(具体的な得点を 述べる必要はない),6個の学生の行動目標をどの程度達成できたか,授業全体の感想を含む必要がある 。 ウェルビーイングの得点や行動目標の主観的達成度が評価されるわけではない。 発表の内容から,学生がこの授業にどの程度真摯に向き合ってきたかを評価の主軸とする。
作品
ポートフォリオ
その他 全体で20点となる。 授業に対する望ましい態度を評価する。 他者と協力してグループ活動を促進する態度,率先して他者とコミュニケーションを取る態度,不明な点 を明確にするための積極的な発言等がプラスの評価になり,遅刻や締切を守らない等はマイナスの評価に なる。
具体的な達成の目安
理想的な達成レベルの目安 標準的な達成レベルの目安
自分の性格的な強みを実感として理解している。 日常生活でそれを生かし始めている。 自分の生活のポジティブな出来事を容易に見つけることができ る。 逆境においても前向きに人生を歩む準備ができている。 5年後の自分の理想の姿を想像でき,その実現に向かって現実 的な経路を考え,実践し始めている。 人生の計画がうまくいかなかった時に,いくつかの対処方法を 試すことができる。 自分の性格的な強みを実感として理解している。 自分の生活の中でポジティブな出来事を見つけることができる 。 5年後の自分の理想の姿を想像でき,その実現に向かって現実 的な経路を考えることができる。
CLIP学習プロセスについて
一般に、授業あるいは課外での学習では:「知識などを取り込む」→「知識などをいろいろな角度から、場合によってはチーム活動として、考え、推論し、創造する」→「修得した内容を表現、発表、伝達する」→「総合的に評価を受ける、GoodWork!」:のようなプロセス(一部あるいは全体)を繰り返し行いながら、応用力のある知識やスキルを身につけていくことが重要です。このような学習プロセスを大事に行動してください。
※学習課題の時間欄には、指定された学習課題に要する標準的な時間を記載してあります。日々の自学自習時間全体としては、各授業に応じた時間(例えば2単位科目の場合、予習2時間・復習2時間/週)を取るよう努めてください。詳しくは教員の指導に従って下さい。
授業明細
回数 学習内容 授業の運営方法 学習課題 予習・復習 時間:分※
1 ・オリエンテーション(科目の目的,進め方,スケジ ュール,成績評価の方法を知る。) ・ウェルビーイングという概念を知る。 ・現時点の自らのウェルビーイングを知る。 ・VIA-ISという心理検査の受検方法を知る。 学習支援計画書とその内容を 示したスライドを用いた講義 グループ活動(PERMAモデル に沿って自分の生活の中での ウェルビーイングの要素につ いて話し合う)。 PERMA-Profiler KIT版の受検 (ウェブ上で実施)。 資料を基にVIA-ISの受検方法 を知る。 VIA-ISを受検し,結果を保存して ,次回に持参する。 60
2 ・建設的傾聴の基本的態度と基本的スキルを知る。 ・自分の性格的強みを実感する。 ワークショップ(各自が持参 したVIA-ISの結果をもとに, 積極的傾聴といった態度,最 小限の励まし・言い換え,開 かれた質問といった傾聴スキ ルを体得する) 自分の強みを新たな方法で試す。 その結果を記録用紙に記録し,次 回に提出する。 120
3 ・性格的強みと多様性 ・自分のウェルビーイングを増大させる方法(「3つ のよいこと,TGT」)を知る。 グループ活動(性格的強みを 新たな方法で試した結果をグ ループで話し合い,全体で共 有する)。 講義と演習(「3つのよいこ と(TGT)」の実施方法を伝 え,練習問題を行う) TGTを実施し記録用紙に記入する 。次回にその結果を持参し,提出 する。 150
4 ・TGTの復習と精緻化 ・アサーションの概念の学習と体験的理解 グループ活動(TGTの記録を もとに小グループでシェアリ ングし,全体で共有する)。 終了後,TGTの記録用紙を回 収する。 講義とワークショップ(アサ ーションの概念の講義とウォ ーミングアップ,小グループ での即興劇の制作とプレゼン テーション)。 グループ活動(TGTの記録に 今まで学習した望ましいコミ ュニケーションを試みた結果 を入れる方法を考える) 望ましい対人コミュニケーション を含めたTGTを実施し,記録用紙 に記録する。次回に提出する。 150
5 ・自分が決断してできたことを評価する。 ・将来の理想の自分(BPS; Best Possible Selves) というポジティブエクササイズを体験する。 グループ活動(コミュニケー ションを含めたTGTの結果の シェアリングと小グループの 話し合いの結果を全体に共有 する)。 質疑応答(TGTの実施方法や 記録方法についての疑問を解 消する)。終了後,TGTの記 録用紙を回収する。 講義とワークショップ(BPS の実施方法の説明を受ける。 その後,ペアになって相手の BPSのエクササイズを促進す るセッションを持つ。次に小 グループで相手のBPSを紹介 する)。 宿題の説明(実際に宿題とし て行うBPSの説明)。 BPSを実施し,その記録を次回に 持参し,提出する。 150
6 ・BPSを通じて理想の多様性を知る。 ・より現実的な理想の自分を想像する。 ・現実的な目標に向かう経路を考える。 グループ活動(宿題のBPSの 記録をもとに,グループでBP Sの体験を共有し,さまざま な理想の姿があることを知る )。終了後,BPSの記録用紙 を回収する。 ワークショップ(より現実的 な5年後の理想の自分を想像 する。また,その理想の姿に 近づくための経路を考える) 。 講義(計画と現実のギャップ ,困難に出会った時の対処方 法を知る)。 5年後の理想の自分を想像し,そ の一場面の記述と,そこに至るま での経路,困難に出会った時の対 処方法等を記載したレポートを書 式にしたがって作成し,次回に提 出する。 150
・自分の心理的な変化を含めた学習内容の振り返り ・自分のウェルビーイングの変化を知る PERMA-Profiler KIT版の受検 (ウェブ上で実施)。最初の 授業で実施したものと比較す る。 発表(ひとり2分程度で「学 生が達成すべき行動目標」に 沿って,授業を振り返って, 感想を述べる)。 宿題のレポートの提出。 講師の講評 授業アンケートの実施。