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(全課程からの提供) 
授業科目区分 科目名 単位数 科目コード 開講時期 履修方法
(全課程からの提供)
リベラルアーツ系科目
文理横断
生涯学習特別科目(国際協力論)
Special Subject - Lifelong Learning(Theory of International Cooperation)
2 G529-01 2024年度
2期(後学期)
修学規程第4条を参照
担当教員名
*印は、実務経験のある教員を示しています。
授業科目の学習・教育目標
キーワード 学習・教育目標
1.国際協力 2.国際開発 3.グローバルサウス 4.貧困 5.共助 本科目では、従来の国際協力の在り方を学ぶとともにその意義を考える。国際協力の在り方 も多様化しており、日常生活においても、国内外での協力に携わることが多くなっている。 必ずしも開発援助機関、国際機関やNGOでなくても、関わることができるような社会となっ ている。そのことから、本科目では、様々な関わり方が可能となっていること、それらのこ とについて理解を深めること、そして自ら考えて行動し、国際協力に貢献できるようになる ことを目指す。
授業の概要および学習上の助言
(授業の概要)  本科目では、多様化する世界情勢について目を向ける契機となるべく、国内外での協力活動について学ぶ。主には開発援助 機関、国際機関、NGOが行ってきた国際協力についての基礎を学び、その背景を理解できるようになる講義を目指す。  学生は現代社会における、国際協力、国際開発、共助、協力などといったものの考え方や、実際の取り組みを学び、KITのK (思いやりの心)、I(誠実)、T(共同と共想の精神)といったことの実現に向けた実際の取り組みを学び、将来的に行動で きるような心構えを身に着ける。 (学習上の助言) 1) 日常から世界に目を向けていくこと、国内外の社会課題に目を向けていくこと、そのようなことに関心を持ち続ける姿勢 が望まれる。 2)これらの国際問題、社会課題は、KITにおける技術者として社会に出ていく際に役に立つものであり、その社会課題の解決 を行うことがKIT卒業生には望まれる。 3)尚、受講人数や学習環境によっては、授業内容を適宜変更することもある。 4)国際協力の実務経験者/実務者による特別講義を予定(一部講義内容の変更がある見込み)  尚、講師は、国際協力銀行および国際協力機構というODA実施機関での正規総合職員としての勤務経験があり、かつ、青年 海外協力隊(現・JICA海外協力隊)も経験し、NGO/NPO法人の役員も務めており、本授業でもその経験の社会還元を図る。
教科書および参考書・リザーブドブック
教科書:指定なし 参考書:開発協力白書[外務省]、世界開発報告書[世界銀行]、国際協力機構年次報告書[国際協力機構]、貧しい人を助ける理     由 : 遠くのあの子とあなたのつながり[日本評論社] 他1冊 リザーブドブック:指定なし
履修に必要な予備知識や技能
履修に必要な予備知識や技能は特になし。日常より国際問題に関心を持っていることが望ましい。 参考程度に一部は英語の教材を使うこともあるが、雰囲気を感じることができれば問題はない。
学生が達成すべき行動目標
No. 学科教育目標
(記号表記)
B 国際協力がどうして必要なのかを理解し、説明できる
B ODAの役割と必要性について理解し、説明できる
B 政府レベル(ODA)、市民社会(NGO)レベル、民間企業レベルの国際協力の在り方を理解し、説明できる
B 国際社会の変化と国際協力の変化の関係について説明できる
B 自分が現在や近い将来に実施可能な国際協力の取り組みについて計画することができる
B 国際協力やODAに関しての批判的な視点を持つことができる
達成度評価
評価方法
試験 クイズ
小テスト
レポート 成果発表
(口頭・実技)
作品 ポートフォリオ その他 合計
総合評価割合 0 0 37 30 0 28 5 100
指標と評価割合 総合評価割合 0 0 37 30 0 28 5 100
総合力指標 知識を取り込む力 0 0 10 6 0 14 0 30
思考・推論・創造する力 0 0 10 6 0 14 0 30
コラボレーションと
リーダーシップ
0 0 0 6 0 0 0 6
発表・表現・伝達する力 0 0 10 6 0 0 0 16
学習に取組む姿勢・意欲 0 0 7 6 0 0 5 18
※総合力指標で示す数値内訳、授業運営上のおおよその目安を示したものです。
評価の要点
評価方法 行動目標 評価の実施方法と注意点
試験
クイズ
小テスト
レポート レポート(その1):JICA海外協力隊への応募書類作成。過去に公募があったJICA海外協力隊の公募案件 への応募書類を記載して応募するつもりで回答する。(30点) レポート(その2):本授業内で課題を提示する予定(外部講師の特別講義の所感等)(7点)
成果発表
(口頭・実技)
グループワーク(その1):青年海外協力隊の印象:青年海外協力隊の授業およびビデオを見ての感想を グループごとに発表する(10点) グループワーク(その2):SDGsの順番を並べ替え:SDGsの順番の並べ替えを、その理由も考えて、グル ープごとに発表する(10点) グループワーク(その3):貧しい人を助ける理由の講義をうけてのグループワークを通じて感じたこと を発表する(10点)
作品
ポートフォリオ 各授業のリアクションペーパー(2点×14回):各授業終了後、速やかに自ら授業を振り返り、その学び や感じたことをリアクションペーパーとして書いて提出する。
その他 取り組み姿勢(5点):本講義全体を通じての講義姿勢を評価する。
具体的な達成の目安
理想的な達成レベルの目安 標準的な達成レベルの目安
学際的・多角的な視点から「途上国」 「グローバルサウス」 「貧困」とは何かを分析、議論できる手段と方法を理解する。 その過程で貧困に立ち向かう国際協力活動の思想的背景を理解 する。その上で自らが関与しうる国際協力のあるべき姿・これ からの自分のキャリアにおける国際協力との関わりを具体的に 語ることができる能力を身につける。 一般常識としての視点から「途上国」 「グローバルサウス」 「貧困」とは何かを学ぶ。その過程で貧困に立ち向かう国際協 力活動の思想的背景を学ぶ。その上で自らが関与しうる国際協 力の取り組みやこれからの自分のキャリアにおける国際協力と の関わりを考える。
CLIP学習プロセスについて
一般に、授業あるいは課外での学習では:「知識などを取り込む」→「知識などをいろいろな角度から、場合によってはチーム活動として、考え、推論し、創造する」→「修得した内容を表現、発表、伝達する」→「総合的に評価を受ける、GoodWork!」:のようなプロセス(一部あるいは全体)を繰り返し行いながら、応用力のある知識やスキルを身につけていくことが重要です。このような学習プロセスを大事に行動してください。
※学習課題の時間欄には、指定された学習課題に要する標準的な時間を記載してあります。日々の自学自習時間全体としては、各授業に応じた時間(例えば2単位科目の場合、予習2時間・復習2時間/週)を取るよう努めてください。詳しくは教員の指導に従って下さい。
授業明細
回数 学習内容 授業の運営方法 学習課題 予習・復習 時間:分※
1回 講師の紹介・ガイダンス および本講義への期待・希望・要望 講師から本講義に関しての概要の説明を受け、学生か らは要望を伝える。 講義・演習 授業の振り返り(eシラバスの資 料に目を通す) リアクションペーパー 次回の講義の予習(eシラバスの 資料に目を通す) 30 30 30
2回 講師を通じてみる国際協力(JOCV、IDEAS、IDPM、 JBIC、JICA) 講師が自らの国際協力の経験を語り、学生は身近な講 師の経験を聞くことで、国際協力を身近に感じてもら う。 講義・演習 授業の振り返り(eシラバスの資 料に目を通す) リアクションペーパー 次回の講義の予習(eシラバスの 資料に目を通す) 30 30 30
3回 世界の国々:OECD・アジア・アフリカ・中南米・中近 東 世界各地の概要についての説明を受け、世界/国際社 会の関心を持つようになる。 講義・演習 授業の振り返り(eシラバスの資 料に目を通す) リアクションペーパー 次回の講義の予習(eシラバスの 資料に目を通す) 30 30 30
4回 国際協力とは・ODAとは・日本の援助 国際協力の概要、また、その中心である政府開発援助 について解説をうけ、仕組みを理解する。 講義・演習 授業の振り返り(eシラバスの資 料に目を通す) リアクションペーパー 次回の講義の予習(eシラバスの 資料に目を通す) 30 30 30
5回 JICAの役割と機能 日本における政府開発援助の主たる実施機関である国 際協力機構(JICA)の役割と機能について解説を受け 、仕組みを理解する。 講義・演習 授業の振り返り(eシラバスの資 料に目を通す) リアクションペーパー 次回の講義の予習(eシラバスの 資料に目を通す) 30 30 30
6回 JICA海外協力隊事業 JICA事業の中でも最も国民に知られたJICA海外協力隊 (青年海外協力隊)についての仕組みや実績などにつ いて解説を受けて仕組みを理解する。 講義・演習 授業の振り返り(eシラバスの資 料に目を通す) リアクションペーパー 次回の講義の予習(eシラバスの 資料に目を通す) 30 30 30
7回 青年海外協力隊OBの経験談:講師の場合 講師が青年海外協力隊として派遣された経験について の解説を受け、青年海外協力隊を身近に感じる。 講義・演習 授業の振り返り(eシラバスの資 料に目を通す) リアクションペーパー 次回の講義の予習(eシラバスの 資料に目を通す) 30 30 30
8回 JICA海外協力隊:ビデオ鑑賞討論会(グループワーク ) JICA海外協力隊に関して、公開されている映像を視聴 して、グループワークを行い、どのような学びがあっ たかを確かめ合う。 講義・演習 グループワーク(その1) 授業の振り返り(eシラバスの資 料に目を通す) リアクションペーパー 次回の講義の予習(eシラバスの 資料に目を通す) 30 30 30
9回 NGO論 国際協力の中でも最も草の根で活動している国際NGO を中心に、NGOの役割と意義について学ぶ。 (尚、「NGO論」の一部と重複はある) 講義・演習 授業の振り返り(eシラバスの資 料に目を通す) リアクションペーパー 次回の講義の予習(eシラバスの 資料に目を通す) 30 30 30
10回 SDGs 他の講義や大学の取り組みでなされているSDGsについ て、改めてその背景・仕組み・詳細等を体系立てて学 ぶ。 講義・演習 授業の振り返り(eシラバスの資 料に目を通す) リアクションペーパー 次回の講義の予習(eシラバスの 資料に目を通す) 30 30 30
11回 SDGsワークショップ(グループワーク) SDGsの17のゴールの順番を並べ替えるグループワーク を行って発表する。学生はそのワークを通じて、改め てSDGsのそれぞれの意義を考える。 講義・演習 グループワーク(その2) 授業の振り返り(eシラバスの資 料に目を通す) リアクションペーパー 次回の講義の予習(eシラバスの 資料に目を通す) 30 30 30
12回 民間企業の社会的役割 民間企業による国際協力も行われていることから、そ の取り組みや意義、社会的背景を学ぶ。 講義・演習 授業の振り返り(eシラバスの資 料に目を通す) リアクションペーパー 次回の講義の予習(eシラバスの 資料に目を通す) レポート(その1)JICA海外協力 隊レポート 30 30 30 300
13回 障害と開発 日本などの先進国においても障害者の地位は低く、途 上国では最貧層である。その実情とそれに対する可能 な支援について学ぶ。 講義・演習 授業の振り返り(eシラバスの資 料に目を通す) リアクションペーパー 次回の講義の予習(eシラバスの 資料に目を通す) 30 30 30
14回 貧しい人を助ける理由とグループワーク 「貧しい人を助ける理由」(参考書)の概要の講義を 受けた上で、改めてなぜ貧しい人を助ける必要がある のかを考え直すグループワークを行い、発表する。 講義・演習 グループワーク(その3) 授業の振り返り(eシラバスの資 料に目を通す) リアクションペーパー 次回の講義の予習(eシラバスの 資料に目を通す) レポート(その2):授業内提示 課題 30 30 30 120
15回 本講義の振り返り(まとめ、成績開示、自己点検) 本講義の学びに関する考察をする。 講義・演習 授業全体の振り返り 60