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(全課程からの提供) 
授業科目区分 科目名 単位数 科目コード 開講時期 履修方法
(全課程からの提供)
リベラルアーツ系科目
文理横断
プロジェクトデザイン特別科目(工業デザイン(3Dスタイリング))(後学期冬)
Special Subject - Design Project(Product design(3D Styling))
1 G557-01 2024年度
2期(後学期)
修学規程第4条を参照
担当教員名
*印は、実務経験のある教員を示しています。
授業科目の学習・教育目標
キーワード 学習・教育目標
1.デザインエンジニアリング 2.工業デザイン 3.スタイリング 4.立体造形 5.3Dデータ 工学的なスキルをベースに持ち、なおかつデザインのスキルを習得した「デザインエンジニ ア」の育成を目標とする。デザインエンジニアリングの利点は、クラフツマンシップ的な職 能の融合により「作り手の意思の集約」を可能にすること。また機能部品と外観部さらにそ れら交差領域の問題解決と実装設計を同時進行することによる「製品開発の効率化」にある 。授業ではおもに、3Dデータによる実践的なプロトタイピングを推進、および効率化する目 的で、機器外観におけるスタイリングのためのCAD技術を習得する。
授業の概要および学習上の助言
工業製品の立体造形に関わる基礎知識の習得と、その外観形状を作成するためのCAD操作を習得する。 モビリティ機器や、保持操作するコントローラー機器などの開発業務を想定し、曲面で構成された形状を題材とする。 1.立体造形に関わる知識  「スケール」「Rかけ・Rまわし」「線・面の解析」「造形線」など 2.CAD操作  ①ポリゴンモデリング   粘土をこねるような直感的操作のモデリング手法。短時間で多くの形状ヴァリエーションを作成することができる。   デザイン業務では、アイデア発散のために活用される手法。   授業では、既存製品のレプリカ形状を作成することで、機器スタイリングのためのCAD操作を習得する。  ②サーフェスモデリング   3次元のワイヤーフレーム(線の組合わせ)から作るサーフェス(面)で形状を構成するモデリング手法。   有機的で、寸法定義が求められる工業デザインや機械設計分野などで使用される。   授業では、既存製品のレプリカ形状を作成することで、機器スタイリングのためのCAD操作を習得する。    上記「2.CAD操作」では、“RHINOCEROS”の作業平面に取り込んだ写真画像をトレースする手法で立体データを作成する。
教科書および参考書・リザーブドブック
教科書:指定なし 参考書:指定なし リザーブドブック:指定なし
履修に必要な予備知識や技能
予備知識は特に必要ないが、デザインやデザインエンジニアリングに興味がある学生を対象とする。授業では、工業デザイン に適した3Dモデリングソフト“RHINOCEROS(*バージョン7)”を使用する。第1回授業開始までにインターフェイス関連 のものなど基本操作のチュートリアルなどを見ておくことが望ましい。*RHINOCEROS現行最新バージョンは“8”なので参考 情報など閲覧の際に注意すること。
学生が達成すべき行動目標
No. 学科教育目標
(記号表記)
A 工業製品の立体造形に関わる知識を習得する。
A 製品デザイン作業において、機能的かつ審美性のある外観形状を提案する心構えを身につける。
H RHINOCEROSのポリゴンモデリングモードにおいて、題材である工業製品の全体形状を作成することができる。
H RHINOCEROSのサーフェスモデリングモードにおいて、題材である工業製品の全体形状を作成することができる。
D,H 各種解析ツールを使用し、形状調整を行うことができる。
E 作成したデザインを第三者にわかりやすく伝えることができる。
達成度評価
評価方法
試験 クイズ
小テスト
レポート 成果発表
(口頭・実技)
作品 ポートフォリオ その他 合計
総合評価割合 0 60 0 0 0 20 20 100
指標と評価割合 総合評価割合 0 60 0 0 0 20 20 100
総合力指標 知識を取り込む力 0 15 0 0 0 5 0 20
思考・推論・創造する力 0 15 0 0 0 5 0 20
コラボレーションと
リーダーシップ
0 0 0 0 0 0 0 0
発表・表現・伝達する力 0 15 0 0 0 5 0 20
学習に取組む姿勢・意欲 0 15 0 0 0 5 20 40
※総合力指標で示す数値内訳、授業運営上のおおよその目安を示したものです。
評価の要点
評価方法 行動目標 評価の実施方法と注意点
試験
クイズ
小テスト
授業各回で IT機器製品を題材にモデリングソフトの操作演習を行い、これを習熟度確認のための小テス トとする。全体評価の60%。指示内容達成までの操作工程を段階に分け、その到達度を判断して点数を付 与する。
レポート
成果発表
(口頭・実技)
作品
ポートフォリオ 第6回、第7回で作成した3Dデータを画像化し、ポートフォリオ作成を行う。全体評価の20%。機器の形 状やデザインがわかりやすく伝わるかどうかを評価する。
その他 授業時での積極的な取り組みについて評価する。全体評価の20%。欠席、遅刻、早退及び授業中の不適切 な行動に対しては減点として扱う。
具体的な達成の目安
理想的な達成レベルの目安 標準的な達成レベルの目安
立体造形に関わる知識とCAD操作法を十分理解できる。 ポリゴンモデリング作業においては、十分な操作速度で、模倣 対象機器と同等の全体形状を作成することができる。 サーフェスモデリングにおいては、造形線の知識を十分理解で きる。美観解析を行いながら、自ら作成したワイヤーフレーム で模倣対象機器と同等の全体形状を作成することができる。ま たレンダリングモードにおいて作成した3Dデータを画像変換 し、その形状を第三者にわかりやすく伝えることができる。 立体造形に関わる基礎知識と CAD操作法を理解できる。 ポリゴンモデリング作業においては、模倣対象機器の全体形状 を作成することができる。 サーフェスモデリングにおいては、造形線の知識を理解できる 。模倣対象機器の全体形状を作成することができる。またレン ダリングモードにおいて、作成した3Dデータを画像変換する ことができる。
CLIP学習プロセスについて
一般に、授業あるいは課外での学習では:「知識などを取り込む」→「知識などをいろいろな角度から、場合によってはチーム活動として、考え、推論し、創造する」→「修得した内容を表現、発表、伝達する」→「総合的に評価を受ける、GoodWork!」:のようなプロセス(一部あるいは全体)を繰り返し行いながら、応用力のある知識やスキルを身につけていくことが重要です。このような学習プロセスを大事に行動してください。
※学習課題の時間欄には、指定された学習課題に要する標準的な時間を記載してあります。日々の自学自習時間全体としては、各授業に応じた時間(例えば2単位科目の場合、予習2時間・復習2時間/週)を取るよう努めてください。詳しくは教員の指導に従って下さい。
授業明細
回数 学習内容 授業の運営方法 学習課題 予習・復習 時間:分※
第1回 1.ガイダンス 3D cadの種類と産業界における活用状況 2.講義 立体造形に関わる基礎知識1 「スケール」「Rかけ・Rまわし」 3.操作解説付きCAD演習(小テスト①) 「Rかけ・Rまわし」 講義と質疑応答 課題演習 予習 事前資料(教員が準備)の閲覧 ・RHINOCEROS基本操作 ・「Rかけ・Rまわし」に関わる操 作コマンドなど 演習の復習(各自24号館CAD演習 室)
第2回 1.作業説明 ポリゴンモデリング1 題材:バーコードスキャナー 2.操作解説付きCAD演習(小テスト②) 題材:バーコードスキャナー 講義と質疑応答 課題演習 予習 事前資料(教員が準備)の閲覧 ・RHINOCEROS基本操作 ・「Rかけ・Rまわし」に関わる操 作コマンドなど 演習の復習(各自24号館CAD演習 室)
第3回 1.作業説明 ポリゴンモデリング2 題材:PCマウス 2.操作解説付きCAD演習(小テスト③) 題材:PCマウス 講義と質疑応答 課題演習 予習 事前資料の閲覧 「ポリゴンモデリング」に関わる 操作コマンドなど 演習の復習(各自24号館CAD演習 室)
第4回 1.講義 立体造形に関わる基礎知識2 「線・面の解析」「造形線」 2.操作解説付きCAD演習(小テスト④) 「線・面の解析」「造形線」 講義と質疑応答 課題演習 予習 事前資料の閲覧 「線・面の解析」に関わる操作コ マンドなど 演習の復習(各自24号館CAD演習 室)
第5回 1.作業説明 サーフェスモデリング1 題材:バーコードスキャナー 2.操作解説付きCAD演習(小テスト⑤) 題材:バーコードスキャナー (ワイヤーフレームデータ提供あり) 講義と質疑応答 課題演習 予習 事前資料の閲覧 「サーフェスモデリング(サーフ ェスツール)」に関わる操作コマ ンドなど 演習の復習(各自24号館CAD演習 室)
第6回 1.作業説明 サーフェスモデリング2-1 題材:PCマウス 2.操作解説付きCAD演習(小テスト⑥) 題材:PCマウス(ワイヤーフレーム提供なし) 講義と質疑応答 課題演習 予習 事前資料の閲覧 「サーフェスモデリング(造形線 作成)」に関わる操作法など 演習の復習(各自24号館CAD演習 室)
第7回 1.作業説明 サーフェスモデリング2-2 題材:PCマウス(ディティール) 2.操作解説付きCAD演習 題材:PCマウス ディティール(小テスト⑥つづき) 3.作業説明 レンダリング 演習 レンダリング(ポートフォリオ) 講義と質疑応答 課題演習 予習 事前資料の閲覧 「サーフェスモデリング(ディテ ィール作成)」に関わる操作コマ ンドなど