専門教育課程 機械工学科
授業科目区分 |
科目名 |
単位数 |
科目コード |
開講時期 |
履修方法 |
専門教育課程 専門プロジェクト科目 専門プロジェクト |
プロジェクトデザインⅢ(田中基嗣研究室)
Design Project III(Tanaka Mototsugu)
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8 |
E921-16 |
2024年度
通年
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修学規程第4条を参照 |
授業科目の学習・教育目標 |
キーワード |
学習・教育目標 |
1.複合材料工学
2.バイオマテリアル
3.バイオメカニクス
4.計算力学
5.地域連携
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これまで機械工学科で学んできた基礎的学力をベースに、社会的に有用で高品質な製品群
を研究、開発、設計、製造するために必要とされる技術対応と新たなメカニズムの創出を目
的として、機械工学関連分野での問題発見・解決が自らの手で行えるような能力を付与する
。また、社会(特に地域社会)との連携の重要性について学習する。 |
授業の概要および学習上の助言 |
機械工学科の教育目標は、機械工学に関する基礎知識を身につけ、ものづくりのための設計・応用技術、新材料とその加工
方法、環境・エネルギーに関する技術を修得し、社会的要請に対応できる機械技術者を育成するとある。プロジェクトデザイ
ンⅢは学科の最終的なまとめの科目であり、学科の教育目標実現のために、現象等を的確に表現するためのモデルを設定し、
モデルを用いて解析・結果を出すことが出来る能力を養い、得られた結果を基に工学的判断が出来る能力とセンスの育成に力
点が置かれている。実質的には個々の研究室の教員と専門ゼミで作成したプロジェクトテーマを確認し、必要に応じて見直し
た上で、その内容にしたがって問題発見・解決のプロセスを遂行する。また、配布する学習支援計画書を基に科目の学習目標
、概要や行動目標を理解する。特にこの科目が機械工学科の教育目標のどの部分を担っているか、具体的な達成レベルの目安
を理解する。
当研究室では、航空・宇宙機器を中心に船舶、車両、エネルギー機器、建設資材、スポーツ用品などに幅広く利用されてい
る複合材料を対象として、その破壊メカニズムの実験的・解析的解明や新しい複合材料システムの創製・検証などを基盤とし
て、安全で安心な機械構造物を設計するために必要となるより高性能・高機能な複合材料および複合材料構造の評価・解析・
予測・設計・成形技術の開発をおこなう。また、従来の高度な複合材料技術・知見を地球環境・再生医療・細胞バイオメカニ
クス・生体組織工学・バイオミメティクスなどの他分野に活用する手法の研究を通じて、得られた新しい成果を機械工学・航
空工学分野にフィードバックすることで、学問領域にとらわれない柔軟な思考力と総合的な考察力を養う。以上により、上記
の目標を達成する。 |
教科書および参考書・リザーブドブック |
教科書:指定なし
参考書:指定なし
リザーブドブック:指定なし |
履修に必要な予備知識や技能 |
複合材料の破壊機構の解明を基盤とした材料評価・設計・成形法や細胞・生体組織の力学場の評価法の開発を行うためには、
数学、物理、化学、生物、力学、材料、製図、有限要素解析など幅広い分野の基礎的な知識が必要である。また、成形・加工
機、材料試験機、評価機器、コンピュータなどの安全かつ正しい操作方法の習得に向けて、夢考房の旋盤・フライス盤・ボー
ル盤のライセンス取得とともに、当研究室の「研究を進めるにあたっての考え方・心構え・ルール」と「安全順守事項」の熟
読・理解が必要である。新しい知見の本質的な理解・吸収や既存の知識との有機的結合に喜びを感じる心構えも必要である。 |
学生が達成すべき行動目標 |
No. |
学科教育目標 (記号表記) |
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① |
A,B,D,G,H,J-P |
プロジェクトテーマに対して工学設計過程に基づいて行動できる。 |
② |
A,B,D,G,H,J-P |
創出した成果を文章として正しくまとめ、発表を通して内容を議論できる。 |
③ |
A,B,D,G,H,J-P |
その他、別途提示された項目について、主体的に行動できる。 |
④ |
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⑤ |
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⑥ |
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達成度評価 |
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評価方法 |
総合評価割合 |
0 |
0 |
50 |
35 |
0 |
5 |
10 |
100 |
指標と評価割合 |
総合評価割合 |
0 |
0 |
50 |
35 |
0 |
5 |
10 |
100 |
総合力指標 |
0 |
0 |
10 |
0 |
0 |
0 |
0 |
10 |
0 |
0 |
30 |
0 |
0 |
0 |
0 |
30 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
5 |
5 |
0 |
0 |
10 |
35 |
0 |
0 |
0 |
45 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
5 |
5 |
10 |
評価の要点 |
評価方法 |
行動目標 |
評価の実施方法と注意点 |
試験 |
① |
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|
② |
|
③ |
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④ |
|
⑤ |
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⑥ |
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クイズ 小テスト |
① |
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|
② |
|
③ |
|
④ |
|
⑤ |
|
⑥ |
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レポート |
① |
レ |
前学期に提出された中間報告書と後学期の最終報告書(プロジェクトレポート)の内容を評価する。 |
② |
レ |
③ |
レ |
④ |
|
⑤ |
|
⑥ |
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成果発表 (口頭・実技) |
① |
レ |
前学期末に行われる中間報告会でのプレゼンテーション結果と、後学期のプロジェクトデザインⅢ公開発
表審査会での発表内容と質疑応答内容で評価する。なお、このプロジェクトデザインⅢ公開発表審査会に
おける合格がプロジェクトデザインⅢ単位認定の必須事項とすることを付記する。 |
② |
レ |
③ |
レ |
④ |
|
⑤ |
|
⑥ |
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作品 |
① |
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|
② |
|
③ |
|
④ |
|
⑤ |
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⑥ |
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ポートフォリオ |
① |
レ |
プロジェクトデザイン活動支援システムを使って行われる週報の内容で評価する。 |
② |
レ |
③ |
レ |
④ |
|
⑤ |
|
⑥ |
|
その他 |
① |
レ |
日頃の研究室における活動の積極性および貢献度について評価する。 |
② |
レ |
③ |
レ |
④ |
|
⑤ |
|
⑥ |
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具体的な達成の目安 |
理想的な達成レベルの目安 |
標準的な達成レベルの目安 |
①プロジェクトテーマの目的と推進プロセスを正確に理解し、
目的に適応した年間目標が達成できる。また、その過程をプロ
ジェクトデザイン活動支援システムや紙面をもって報告できる
。
②プロジェクト遂行上の中間成果を中間報告書としてまとめ,
その内容を発表・議論できる。最終成果をファイナルレポート
としてまとめ、プロジェクトデザインⅢ公開発表審査会で発表
・議論することができる。この最終成果を各専門領域に合致し
た学会等に公表し外部評価を受けることができる。
③必要に応じて自らの手で設計・製作でき、しかも製作物の性
能を評価できる。
(文章中の番号は学生の行動目標の番号に対応しています。) |
①プロジェクトテーマの目的と推進プロセスを正確に理解し、
目的に適応した年間目標が達成できる。またその過程をプロジ
ェクトデザイン活動支援システムや紙面をもって記録できる。
②プロジェクト遂行上の中間成果を中間報告書としてまとめ、
その内容を発表できる。最終成果をプロジェクトレポートとし
てまとめ,プロジェクトデザインⅢ公開発表審査会で発表する
ことができる。
③必要に応じて設計・製作できる。
(文章中の番号は学生の行動目標の番号に対応しています。) |
授業明細 |
回数 |
学習内容 |
授業の運営方法 |
学習課題 予習・復習 |
時間:分※ |
1 |
4月:ガイダンス、VaRTM成形選手権による研究室内
実験装置の取り扱い習熟、研究室内の過去の修士論文
・プロジェクトデザインIIIプロジェクトレポートの
熟読 |
研究活動 |
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2 |
5月:専門ゼミの内容を見直して研究テーマ選択のた
めの検討、研究テーマ最終決定 |
研究活動 |
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3 |
6月:研究テーマに関連する予備検討(先行研究の再
試による習熟度向上と再現性の確認)および文献調査 |
研究活動 |
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4 |
7月:設定した研究テーマの実現性の検討、研究テー
マの本格的な推進開始 |
研究活動 |
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5 |
8月:中間発表会におけるディスカッションをベース
とした研究テーマの微調整、研究テーマの推進継続 |
研究活動 |
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6 |
9月:研究テーマの推進継続 |
研究活動 |
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7 |
10月:研究テーマの推進継続 |
研究活動 |
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8 |
11月:研究テーマの推進継続 |
研究活動 |
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9 |
12月:研究テーマの推進継続、プロジェクトレポー
トの執筆開始、中間発表会におけるディスカッション
をベースとした研究テーマの最終調整 |
研究活動 |
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10 |
1月:研究テーマの推進継続、プロジェクトレポート
の執筆 |
研究活動 |
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11 |
2月:プロジェクトレポートの完成、公開発表審査会
における発表・質疑、引継資料作成 |
研究活動 |
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一般に、授業あるいは課外での学習では:「知識などを取り込む」→「知識などをいろいろな角度から、場合によってはチーム活動として、考え、推論し、創造する」→「修得した内容を表現、発表、伝達する」→「総合的に評価を受ける、GoodWork!」:のようなプロセス(一部あるいは全体)を繰り返し行いながら、応用力のある知識やスキルを身につけていくことが重要です。このような学習プロセスを大事に行動してください。
※学習課題の時間欄には、指定された学習課題に要する標準的な時間を記載してあります。日々の自学自習時間全体としては、各授業に応じた時間(例えば2単位科目の場合、予習2時間・復習2時間/週)を取るよう努めてください。詳しくは教員の指導に従って下さい。