専門教育課程 機械工学科
授業科目区分 |
科目名 |
単位数 |
科目コード |
開講時期 |
履修方法 |
専門教育課程 専門プロジェクト科目 専門プロジェクト |
プロジェクトデザインⅢ(斉藤博嗣研究室)
Design Project III(Saito Hiroshi)
|
8 |
E921-18 |
2024年度
通年
|
修学規程第4条を参照 |
授業科目の学習・教育目標 |
キーワード |
学習・教育目標 |
1.複合材料工学
2.損傷・破壊
3.成形加工
4.数値シミュレーション
5.地域連携
|
これまで機械工学科で学んできた基礎的学力をベースに、社会的に有用で高品質な製品群を
研究、開発、設計、製造するために必要とされる技術対応と新たなメカニズムの創出を目的
として、機械工学関連分野での問題発見・解決が自らの手で行えるような能力を付与する。
また、社会(特に地域社会)との連携の重要性について学習する。 |
授業の概要および学習上の助言 |
機械工学科の教育目標は、機械工学に関する基礎知識を身につけ、ものづくりのための設計・応用技術、新材料とその加工方
法、環境・エネルギーに関する技術を修得し、社会的要請に対応できる機械技術者を育成するとある。プロジェクトデザイン
Ⅲは学科の最終的なまとめの科目であり、学科の教育目標実現のために、現象等を的確に表現するためのモデルを設定し、モ
デルを用いて解析・結果を出すことが出来る能力を養い、得られた結果を基に工学的判断が出来る能力とセンスの育成に力点
が置かれている。実質的には個々の研究室の教員とプロジェクトテーマを模索し、その内容にしたがって問題発見・解決のプ
ロセスを遂行する。また、配布する学習支援計画書を基に科目の学習目標、概要や行動目標を理解する。特にこの科目が機械
工学科の教育目標のどの部分を担っているか、具体的な達成レベルの目安を理解する。
当研究室では、航空・宇宙機器を中心に船舶、車両、エネルギー機器、建設資材、スポーツ用品などに幅広く利用されている
複合材料を対象とし、その破壊と作製過程に焦点をあてたプロジェクトテーマを通じて、問題発見・解決のプロセスを遂行す
る。具体的には、複合材料がなぜ、どのように破壊するか、その破壊メカニズムについて、実験的および解析的手法を用いて
解明する。また、複合材料の作製、成形プロセスに及ぼす種々の因子とその影響について、実際に複合材料を成形しながら理
解を進める。さらに、これらの活動の一部において、地元企業との連携を通じた具体的な技術課題に取り組み、工学技術者と
しての柔軟な思考力と総合的な考察力を養う。 |
教科書および参考書・リザーブドブック |
教科書:指定なし
参考書:指定なし
リザーブドブック:指定なし |
履修に必要な予備知識や技能 |
繊維や樹脂等の組み合わせにより構成される複合材料の力学特性、破壊メカニズム、成形過程を理解するためには、数学、物
理、化学、材料力学、機械材料、製図法、有限要素解析法など幅広い分野の基礎的な知識が必要である。加えて、新たな学問
領域の理解に挑戦する姿勢が求められる。また、プロジェクト活動を遂行する上で、種々の評価機器のソフトウェアを使用す
る必要があるため、それらの操作方法を正しく理解し、実践できる能力が求められる。技術者としての最低限の習慣として、
日常的に実験ノートにメモを取り、一度学んだことをその場で記録し、理解する姿勢が求められる。 |
学生が達成すべき行動目標 |
No. |
学科教育目標 (記号表記) |
|
① |
A,B,D,G,H,J-P |
プロジェクトテーマに対して工学設計過程に基づいて行動できる。 |
② |
A,B,D,G,H,J-P |
創出した成果を文章として正しくまとめ、発表を通して内容を議論できる。 |
③ |
A,B,D,G,H,J-P |
その他、別途提示された項目について、主体的に行動できる。 |
④ |
|
|
⑤ |
|
|
⑥ |
|
|
達成度評価 |
|
|
評価方法 |
総合評価割合 |
0 |
0 |
50 |
35 |
0 |
5 |
10 |
100 |
指標と評価割合 |
総合評価割合 |
0 |
0 |
50 |
35 |
0 |
5 |
10 |
100 |
総合力指標 |
0 |
0 |
10 |
0 |
0 |
0 |
0 |
10 |
0 |
0 |
30 |
0 |
0 |
0 |
0 |
30 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
5 |
5 |
0 |
0 |
10 |
35 |
0 |
0 |
0 |
45 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
5 |
5 |
10 |
評価の要点 |
評価方法 |
行動目標 |
評価の実施方法と注意点 |
試験 |
① |
|
|
② |
|
③ |
|
④ |
|
⑤ |
|
⑥ |
|
クイズ 小テスト |
① |
|
|
② |
|
③ |
|
④ |
|
⑤ |
|
⑥ |
|
レポート |
① |
レ |
前学期および年末に提出された中間報告書と後学期の最終報告書(プロジェクトデザインⅢファイナルレ
ポート)の内容を評価する。 |
② |
レ |
③ |
レ |
④ |
|
⑤ |
|
⑥ |
|
成果発表 (口頭・実技) |
① |
レ |
前学期末および年末に行われる中間報告会でのプレゼンテーション結果と、後学期のプロジェクトデザイ
ンⅢ公開発表審査会での発表内容と質疑応答内容で評価する。なお、このプロジェクトデザインⅢ公開発
表審査会における合格がプロジェクトデザインⅢ単位認定の必須事項とすることを付記する。 |
② |
レ |
③ |
レ |
④ |
|
⑤ |
|
⑥ |
|
作品 |
① |
|
|
② |
|
③ |
|
④ |
|
⑤ |
|
⑥ |
|
ポートフォリオ |
① |
レ |
プロジェクトデザイン活動支援システムを使って行われる週報の内容で評価する。 |
② |
レ |
③ |
レ |
④ |
|
⑤ |
|
⑥ |
|
その他 |
① |
レ |
日頃の研究室における活動の積極性,研究室のメンバーとの協調性および貢献度について評価する。 |
② |
レ |
③ |
レ |
④ |
|
⑤ |
|
⑥ |
|
具体的な達成の目安 |
理想的な達成レベルの目安 |
標準的な達成レベルの目安 |
①プロジェクトテーマの目的と推進プロセスを正確に理解し、
目的に適応した年間目標が達成できる。また、その過程をプロ
ジェクトデザイン活動支援システムや紙面をもって報告できる
。
②プロジェクト遂行上の中間成果を中間報告書としてまとめ,
その内容を発表・議論できる。最終成果をファイナルレポート
としてまとめ、プロジェクトデザインⅢ公開発表審査会で発表
・議論することができる。この最終成果を各専門領域に合致し
た学会等に公表し外部評価を受けることができる。
③必要に応じて自らの手で設計・製作でき、しかも製作物の性
能を評価できる。(文章中の番号は学生の行動目標の番号に対
応しています。) |
①プロジェクトテーマの目的と推進プロセスを正確に理解し、
目的に適応した年間目標が達成できる。またその過程をプロジ
ェクトデザイン活動支援システムや紙面をもって記録できる。
②プロジェクト遂行上の中間成果を中間報告書としてまとめ、
その内容を発表できる。最終成果をファイナルレポートとして
まとめ,プロジェクトデザインⅢ公開発表審査会で発表するこ
とができる。
③必要に応じて設計・製作できる。(文章中の番号は学生の行
動目標の番号に対応しています。) |
授業明細 |
回数 |
学習内容 |
授業の運営方法 |
学習課題 予習・復習 |
時間:分※ |
1 |
4月:研究室ガイダンスの実施,FRP成形コンテスト
を通じた実験材料・実験装置の取り扱いおよび安全に
関する注意事項の習得とデータ整理および考察・発表
の実施,研究テーマ選定に関する文献調査と実験への
参加,テーマ選定 |
研究活動 |
|
|
2 |
5月:研究背景の理解および研究活動の開始 |
研究活動 |
|
|
3 |
6月:研究活動の継続,研究背景に関する発表 |
研究活動 |
|
|
4 |
7月:研究活動の継続と中間発表に向けたデータ整理
および考察の実施 |
研究活動 |
|
|
5 |
8月:中間発表会の実施に基づくディスカッションの
実施 |
研究活動 |
|
|
6 |
9月:研究計画の見直しと研究活動の再開および継続 |
研究活動 |
|
|
7 |
10月:研究活動の継続 |
研究活動 |
|
|
8 |
11月:研究活動の継続と中間発表に向けたデータ整
理および考察の実施 |
研究活動 |
|
|
9 |
12月:研究活動の継続と中間発表会の実施に基づく
ディスカッションの実施,プロジェクトレポートの作
成開始 |
研究活動 |
|
|
10 |
1月:研究活動の継続とプロジェクトレポートの作成 |
研究活動 |
|
|
11 |
2月:プロジェクトレポートの完成,公開発表審査会
における研究発表,引き継ぎ資料の作成 |
研究活動 |
|
|
|
一般に、授業あるいは課外での学習では:「知識などを取り込む」→「知識などをいろいろな角度から、場合によってはチーム活動として、考え、推論し、創造する」→「修得した内容を表現、発表、伝達する」→「総合的に評価を受ける、GoodWork!」:のようなプロセス(一部あるいは全体)を繰り返し行いながら、応用力のある知識やスキルを身につけていくことが重要です。このような学習プロセスを大事に行動してください。
※学習課題の時間欄には、指定された学習課題に要する標準的な時間を記載してあります。日々の自学自習時間全体としては、各授業に応じた時間(例えば2単位科目の場合、予習2時間・復習2時間/週)を取るよう努めてください。詳しくは教員の指導に従って下さい。