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学習支援計画書(シラバス) 検索システム
専門教育課程 生命・応用バイオ学科(〜2024年度入学)
授業科目区分 科目名 単位数 科目コード 開講時期 履修方法
専門教育課程
専門科目
専門
応用バイオ専門実験・演習A
Applied Bioscience Major Lab/Exercises A
3 B132-01 2025年度
5期(前学期)
6期(後学期)
修学規程第4条を参照
担当教員名
*印は、実務経験のある教員を示しています。
授業科目の学習・教育目標
キーワード 学習・教育目標
1.企画・実施・発表 2.科学的観察 3.論理的思考 4.プレゼンテーション 5.実験レポート 基礎実技科目、専門科目および応用バイオ基礎実験などで習得した知識・理論・基礎技術を 基盤にして、より深い理解力、洞察力、応用力を身に付ける。さらに、実験レポートの書き 方を学び、実験内容・実験結果・考察などを論理的に系統立ててまとめ上げ、発表する技法 を習得することを目標にする。
授業の概要および学習上の助言
 以下の実験テーマを実施し、感覚機能、バイオ生産技術について理解する。詳細は、「実験指導書」を確認すること。  ①神経細胞の形態学:顕微鏡観察からデータサイエンスとしての定量解析まで  ②発酵法と微生物変換法による物質生産技術  なお、予習内容に基づいて、積極的・主体的に授業に取り組むこと。
教科書および参考書・リザーブドブック
教科書:指定なし 参考書:指定なし リザーブドブック:指定なし
履修に必要な予備知識や技能
各実験の意義や内容を正しく理解するためには、背景となる専門知識が必要である。従って、関連する専門科目の内容を予め 復習して授業に臨むことが望ましい。また、実験指導書の予習を通じて、実験の目的、キーワードの調査と理解、実験操作の 段取り等を予め把握しておくことも肝要である。
学生が達成すべき行動目標
No. 学科教育目標
(記号表記)
K,M,N,O マウス脳の固定標本から神経細胞を顕微鏡観察しその形態定量を行い、細胞の構造と機能の関係を考察する。
K,L,N,O 発酵と微生物変換による物質生産について、一般的な特徴や長所・短所を説明できる。
K,O 実験結果について、理論との適合性や差異などを考察できる。
K,O 実験内容のプレゼンテーションを行えるとともに、議論にも参加できる。
K,O 目的、方法、結果、考察等を網羅した実験レポートを書くことができる。
達成度評価
評価方法
試験 クイズ
小テスト
レポート 成果発表
(口頭・実技)
作品 ポートフォリオ その他 合計
総合評価割合 0 0 50 0 0 0 50 100
指標と評価割合 総合評価割合 0 0 50 0 0 0 50 100
総合力指標 知識を取り込む力 0 0 10 0 0 0 10 20
思考・推論・創造する力 0 0 20 0 0 0 10 30
コラボレーションと
リーダーシップ
0 0 0 0 0 0 10 10
発表・表現・伝達する力 0 0 10 0 0 0 10 20
学習に取組む姿勢・意欲 0 0 10 0 0 0 10 20
※総合力指標で示す数値内訳、授業運営上のおおよその目安を示したものです。
評価の要点
評価方法 行動目標 評価の実施方法と注意点
試験
クイズ
小テスト
レポート 実験の背景知識、方法、結果を正しく理解し、実験結果を論理的・科学的に考察できているかどうかを評 価する。また、科学レポートを執筆するうえで守るべきルールがきちんと守られているかどうかも評価す る。再レポートでは、指摘事項全てに回答、修正する必要がある。
成果発表
(口頭・実技)
作品
ポートフォリオ
その他 発表、口頭試問、出席、課題予習などを評価する。発表・口頭試問では、実験内容と成果を正しく理解し 、実験結果を論理的・科学的に考察できているかどうかを確認する。発表に対する質問について、適切な 議論・応答を行えるかどうかも評価する。行動目標の遂行において、出席状況や学習に取り組む意欲、姿 勢を評価する。
具体的な達成の目安
理想的な達成レベルの目安 標準的な達成レベルの目安
指導書に書かれている実験に関して、積極的にもれなく実施し 、実験結果をまとめることができる。また、十分に準備したス ライドを用いて発表し、質問に対しては適切に回答できる。さ らに、目的・方法・結果・考察を網羅したフルレポートを提出 すると同時に、添削指導箇所全てに対して正しく回答・修正で きる。論理的・科学的な考察が十分になされている。 指導書に書かれている実験に関してもれなく実施し、実験結果 をまとめることができる。また、準備したスライドを用いて発 表し、質問に対してほぼ適切に回答できる。さらに、目的・方 法・結果・考察を網羅したフルレポートを提出するとともに、 添削・指導事項に対して回答・修正できる。論理的、科学的な 考察が試みられている。
CLIP学習プロセスについて
一般に、授業あるいは課外での学習では:「知識などを取り込む」→「知識などをいろいろな角度から、場合によってはチーム活動として、考え、推論し、創造する」→「修得した内容を表現、発表、伝達する」→「総合的に評価を受ける、GoodWork!」:のようなプロセス(一部あるいは全体)を繰り返し行いながら、応用力のある知識やスキルを身につけていくことが重要です。このような学習プロセスを大事に行動してください。
※学習課題の時間欄には、指定された学習課題に要する標準的な時間を記載してあります。日々の自学自習時間全体としては、各授業に応じた時間(例えば2単位科目の場合、予習2時間・復習2時間/週)を取るよう努めてください。詳しくは教員の指導に従って下さい。
授業明細
回数 学習内容 授業の運営方法 学習課題 予習・復習 時間:分※
1回 ・全体ガイダンスおよび各テーマ個別ガイダンス(授 業の進め方、予習と復習、評価方法についての説明) 2つのグループに分かれて個別に授業 講義と質疑応答 実験  【予習】テキストの「ガイダンス 」の節を通読しておく。また、指 導書の「両眼視差による立体感覚 」を通読し、実験内容を理解する 。 【復習】実験内容や結果について 復習・整理する。 60 30
2回 神経細胞の形態学:観察から始めよう 万物において、その機能を担う形というものがあり、 逆に形があるからこそその機能が発揮される。本専門 実験では、両者の関係を理解考察するために、形(か たち)の生物学を、神経細胞を材料にして進めていく 。 実験その1:神経細胞の形の 神経細胞の観察 海馬や大脳皮質の神経細胞標 本を光学顕微鏡で観察する。 データの取得と顕微鏡の操作 を学ぶ 予習:脳にはどのような神経細胞 があるのか、細胞の形を観察する 上での顕微鏡の役割はなにか、に ついて予習する。復習:観察した 神経細胞の違いを見出し、それぞ れの神経細胞について考察を行う 。 60 60
3回 実験その2:神経細胞の形を定量化する(ショール解 析その1)神経細胞には軸索や樹状突起などがあり複 雑であることをこれまでの授業で学んできた。ショー ル法はこのような複雑な形を評価するために世界中で 使用されている。 ショール解析を学び、その方 法を用いて神経細胞の形態を 描画する。その1では健常マ ウスと自閉スペクトラム症( ASD:Autism spectrum disord er)のモデルマウスの神経細 胞について描画を行う。 ショール解析、神経細胞の各部位 、自閉スペクトラム症(ASD:Auti sm spectrum disorder)の予習を 行う。復習では、ショール解析を 通して神経細胞の形がどのように 評価されるものであるのかを考察 する。 60 60
4回 実験その3:形を数値化し統計解析を行う(ショール 解析その2)前回の実験で得られたデータはすべてブ ライドマナーであった。そのデータを多様に解析し定 量化とその結果をまとめたグラフを作成する。そして 最後に、健常マウスと自閉スペクトラム症(ASD:Auti sm spectrum disorder)モデルマウスの間に形態の差 を統計的に評価する。 予習:エクセルの使い方(平 均値、標準偏差)グラフの作 り方を学んでおく。復習:最 終的に得られた2つのグラフ の間の違いや一致性を見出す 考察を行う。 予習:図データの表現の仕方「、 グラフの作り方、レジェンドの書 き方を予習し、レポートを読む人 に伝えるには何をしたら良いかを 考えておく。復習:エクセルを用 いた平均値、標準偏差、グラフの 作り方を復習考察する。 60 60
5回 レポート作りへ(その1)図、テキストの作り方:科 学においてどのように図を作りテキストを書くのか? そのコツがわかるようになってほしい 図の作り方、図の見せ方、レ ポートはどこから書き始める とよいのかを学んでいきます 。読者の気持ちになることも 大事、そのためには何をすべ きでしょうか?などを学びま す。 予習:パワーポイントで図を作る ための予習をしましょう。レポー トを読んでもらうためには何が大 事かを予習してみてください。こ の予習をもとに次回のショートプ レゼンテーションの準備をお願い します(4-5スライド) 90 60
6回 レポート作りへ(その2):ショートプレゼンテーシ ョン(一人ずつ) ショートプレゼンテーション (一人ずつ、スライド4枚く らい、持ち時間5分くらい) 、発表のあと議論をみんなで 行います。さらには、レポー トを作るにあたっての準備を 話し合います。 予習:ショートプレゼンテーショ ンスライド作り 復習:議論を行なったノートなど をもとにレポートの組み立て方を 考える。そしてレポートを書き始 める。 90 90
7回 レポート作りへ(その3):レポートのドラフトを作 り議論する 一人ずつ対面でレポート内容 について議論します。そして 完成にむけてレポート修正作 業を行う。 予習:レポートの下書きをできる だけ進めて授業に臨む。 復習:対面での指摘をメモしそれ を反映したレポートを作っていく 。 90 90
8回 レポートを修正し提出に向かう: これまで学んだことをレポー トにしっかり反映しているか を再度対面議論します。そし て最終化を目指しましょう。 予習:前回学んだことをレポート に反映させるように取り組む。 復習:神経科学を含めた学んだこ とをしっかり復習しておきましょ う。 90 60
9回 発酵法によるクエン酸の生産(1):微生物実験の基 礎的説明、発酵法の概論説明、培地の調製、植菌・培 養開始 講義と質疑応答、クイズ 実験 【予習】「発酵法による物質生産 (1)」の章の通読、専門用語の 調査、実験操作のフローチャート の作成 【復習】取り組んだ実験操作を復 習し、実験ノートを整理しておく 60 30
10回 発酵法によるクエン酸の生産(2):発酵産物の回収 と定量 仮レポート提出 講義と質疑応答、クイズ 実験 【予習】「発酵法による物質生産 (2)」の章の通読、専門用語の 調査、実験操作のフローチャート の作成 【復習】取り組んだ実験操作を復 習し、実験ノートを整理しておく 60 30
11回 微生物変換法による有用物質の生産(1):微生物変 換法の概説、培養器の作成、植菌、基質添加、培養開 始 講義と質疑応答、クイズ 実験 【予習】教科書の「微生物変換法 による有用物質の生産(1)」の 章の通読、専門用語の調査、実験 操作のフローチャートの作成 【復習】取り組んだ実験操作を復 習し、実験ノートを整理しておく 60 30
12回 微生物変換法による有用物質の生産(2):変換産物 の回収、精製、検出 講義と質疑応答、クイズ 実験 【予習】教科書の「微生物変換法 による有用物質の生産(2)」の 章の通読、専門用語の調査、実験 操作のフローチャートの作成 【復習】取り組んだ実験操作を復 習し、実験ノートを整理しておく 60 30
13回 再結晶法と機器分析(高速液体クロマトグラフィー) 講義と質疑応答、クイズ 実験 【予習】教科書の「再結晶法と機 器分析」の章を通読し、分からな い用語を調べておく。 【復習】行った実験操作を復習し 、実験ノートを整理しておく。 60 30
14回 発表・討論(1) 最終レポート提出 スライド提出 テーマ別自己点検 発表と質疑応答・指導 テーマ別自己点検 【予習】前回までの内容を理解・ 整理したうえで、プレゼンテーシ ョン用の資料を作成する。 【復習】討論を通じて得られた知 見を理解・整理しておく。レポー ト執筆上の注意点、ノウハウ等を 理解・整理しておく。 240 60
15回 発表・討論(2) テーマ別自己点検 専門実験・演習Aの総括 発表と質疑応答・指導 テーマ別自己点検 専門実験・演習Aの総括 【予習】前回までの内容を理解・ 整理したうえで、プレゼンテーシ ョン用の資料を作成する。 【復習】討論を通じて得られた知 見を理解・整理しておく。レポー ト執筆上の注意点、ノウハウ等を 理解・整理しておく。 240 60