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学習支援計画書(シラバス) 検索システム
臨床心理学専攻
対象課程 科目名 単位数 科目コード 開講時期 授業科目区分
修士課程
ポジティブ心理学特論(心の健康教育に関する理論と実践)
Positive Psychology (Theory and Practice for Mental Health Education)
2 8959-01 2021年度
前学期
関係科目
担当教員名
授業科目の学習教育目標
キーワード 学習教育目標
1.ポジティブ心理学 2.ウェルビーイング 3.ポジティブエクササイズ 4.心の健康と法律 5.地域連携 心の健康とそれに関連する法律を知る。ポジティブ心理学の発想を説明できる。ウェルビー イング(主観的幸福感)の概念といくつかのモデルを理解し,説明できる。従来の臨床心理 学とポジティブ心理学の違いを説明できる。代表的なポジティブ心理学的介入のいくつかを 理解し,自分で実施することができる。ポジティブ心理学的な観点から,地域や組織の活動 ,臨床活動を捉え直し,新たなアイデアを出すことができる。
授業の概要および学習上の助言
1998年に始まったポジティブ心理学は,現在,教育領域や産業領域を中心に世界的に大きく取り上げられるようになってきて いる。ポジティブ心理学の大きな目的のひとつはwell-being(主観的幸福感)を増大させることであり,心の健康と密接な関 係がある。この講義では,まず,心の健康と関係のある事柄が憲法や法律でどのように捉えられているのかを紹介する。その 後,ポジティブ心理学の歴史的経緯,および,ウェルビーイングのモデルを解説する。また,伝統的な臨床心理学との相違点 を詳説し,臨床実践にどのようにポジティブ心理学的なアプローチを取り入れていくかを議論する。さらに,いくつかのポジ ティブ心理学的介入(Positive Psychological Interventions; PPIs)を紹介し,体験的に学習する機会を設ける。 地域のさまざまな活動においてポジティブ心理学をどのように取り入れることができるかを議論する場を設ける。 公認心理師のカリキュラムの科目でもあるため,心の健康に関係する法律にも触れ,心の健康にポジティブ心理学がどのよう に寄与できるかを考察する。 「幸福」とは何かを考え,「幸福」になるにはどのようにすればよいのかを主体的に考える姿勢が必要である。講義はほとん ど毎回受講者同士の意見交換や受講者の発表を含むので,主体的に調査を行い,積極的に発言する態度が求められる。 Corvid-19の影響により授業形態(遠隔と対面)が変わるので,授業開始時にその予定を伝える。 学習支援計画書作成時点で,学部からの受講者,および,社会人共学者を合わせた人数が不明のため,授業明細が大きく変わ る可能性がある。履修者人数が確定し,最初の授業で,修正した授業明細を提示する。
教科書および参考書・リザーブドブック
教科書 堀毛一也(著)2019年 セレクション社会心理学31 ポジティブなこころの科学 人と社会のよりよい関わり をめざして サイエンス社 ISBN978-4-7819-1458-9 参考書 島井哲志(編)2006年 ポジティブ心理学 21世紀の心理学の可能性 ナカニシヤ出版 ISBN 978- 4-7795-0062-6
履修に必要な予備知識や技能
学部レベルの心理学全般の知識,特に「心理学概論」や「臨床心理学概論」の知識が特に有益であると思われる。
学生が達成すべき行動目標
No.
心の健康に関する法律を上げ,その内容を説明することができる。
ポジティブエクササイズを理解し,そのいくつかを実践できる。
心の健康を科学的に評価する姿勢を持つことができる。
ポジティブ心理学と伝統的な(臨床)心理学の違いを説明できる。
臨床心理学の中でポジティブ心理学をどのように活用するかアイデアを出すことができる。
学校や地域,職場でポジティブ心理学の活用を考えることができる。
達成度評価
評価方法 試験 クイズ
小テスト
レポート 成果発表
(口頭・実技)
作品 ポートフォリオ その他 合計
総合評価割合 40 20 15 20 0 0 5 100
評価の要点
評価方法 行動目標 評価の実施方法と注意点
試験 第9回にそれまでの講義内容の振り返りを行う目的で行う。
クイズ
小テスト
小テストは6回行う。第1回の小テスト(法律に関する問題)は5点であり,その他の5回は1回3点の配点で ある。その他の多くは実践活動の記録の提出であるので,決められた期間,毎日,取り組む必要がある。
レポート レポートの分量は少ないが,書籍の紹介を含んだものがあるので,かなりの時間を費やすことになる。し たがって,前もって準備が必要である。
成果発表
(口頭・実技)
プレゼンテーションを行ってもらうので,事前に発表内容のパワーポイントを用意しておくこと。質疑に きちんと応答できるように準備しておくことも重要である。
作品
ポートフォリオ
その他 ウェブ上での心理検査の受検である。このデータをもとにレポートを作成したり,プレゼンテーションを 行ったりするので,受検しないとレポートの提出や成果発表ができないことになる。
具体的な達成の目安
理想的な達成レベルの目安 標準的な達成レベルの目安
心の健康に関する法律,ポジティブ心理学の概要,ウェルビー イングのモデルの十分な知識を持ち,ポジティブエクササイズ のいくつかの方法を体験的に理解しており,心の健康を科学的 に判断する姿勢が身についており,これらを他者に説明するこ とができる。また,心理臨床家としてポジティブ心理学を活用 する基盤ができている。 心の健康に関する法律,ポジティブ心理学の概要の知識を持ち ,ポジティブエクササイズのいくつかの方法を経験しており, 心の健康を科学的に判断する姿勢が見られる。
授業明細
回数 学習内容 授業の運営方法 学習課題 予習・復習 時間:分
1 オリエンテーション1 講義の全般的な説明 受講動機 講義 学生の受講動機の発表 次回からの法律に関する事柄 の担当を決定する。 WHO,日本国憲法等から「心の健 康」に関連することを抜き出し次 回に持参する(次回の予習)。 120
2 オリエンテーション2 ポジティブ心理学全般について知る 学生発表1名がWHOの「ウェル ビーイング」について発表す る 講義(ポジティブ心理学全般 ) 「心の健康」に関する日本の法律 を調べる(次回の予習)。 PERMA-Profilerの受検方法の説明 と受検(宿題) PERMA-Profilerは複数回(回数は 任意)受検し,第14回までにeシ ラバスに結果と考察を入れて所定 の書式で提出する 60
3 心の健康と法律 こころの健康を考える。 公認心理師法を知る。 今までの知識の振り返りを行う。 学生発表3名(WHOの定義, 憲法を含む日本の法律) 受講生によって発表者が増加 する可能性がある •小テスト01 240
ウェルビーイングについて知る。 学生発表1名(法律) 講義(ポジティブ心理学にお けるウェルビーイング) VIA-ISの実施法の説明 VIA-ISを受検する。次回に持参す る。 VIA-ISの結果を考察とともに第7 回までにeシラバスに提出 30
5 ポジティブエクササイズ(1) 性格的強みを確認する VIA-ISの結果の発表(学生5 名) 5名以上になる可能性がある 自分の性格的強みを日常生活で活 かし,それを記録する(次回に持 参)。 小テスト02 120
6 ポジティブエクササイズ(2) 性格的強みの結果を深く知る TGT(Three Good Things)を知る VIAのWorkshopの実施 VIAのまとめ(講義とディス カッション)  TGTの実施方法の説明 日常生活における性格的強み の活かし方を話し合う。 TGTの実施(所定の用紙に1週間分 を記載して,考察も記載する。第 9回までにeシラバスに提出する) 次回の試験に備えて,今までの講 義の知識を復習しておく。 120
7 試験1 試験(今までの復習) 学生発表2名(TGT) 200
8 ポジティブエクササイズ(3) TGTの振り返り 学生発表3名(TGT他) 受講生数により,学生の発表 数が増加する可能性がある 今までの講義全般に関する質 疑応答 講義の復習 120
9 TGTの知識を深める 学生発表2名(TGT他) 議論(TGTに関して) 発表課題の提示(提示した課 題からひとつを選びプレゼン を行う) 講義の復習 30
10 ポジティブ感情とネガティブ感情の役割を知る。 臨床心理学とポジティブ心理学の関係を知る BPSの実施方法を知る 講義(ポジティブ感情) 講義(臨床心理学との関係) BPS実施方法を説明(記録と 考察は第14回までに提出) BPSの実施 30
11 今までの知識を整理する 講義の補足とディスカッショ ン ディスカッションにはブレイ クアウトルームでの議論も含 む  学生の発表(人数未定) 小テスト03 30
12 ポジティブ心理学の知識を深める 10回から12回までの講義の振り返り。 学生の発表(人数未定) 講義(ポジティブ心理学の研 究の紹介) ディスカッション 講義の復習 180
13 ポジティブ心理学の知識を深める 自分の得た知識を確認する 残りの学生の発表(人数未定 ) 試験  小テスト04 200
14 ポジティブエクササイズのまとめ ポジティブ心理学の役立て方 授業の振り返り BPSのまとめとディスカッシ ョン ポジティブ心理学がどのよう に役立つかのディスカッショ ン  授業全般に関するディスカッ ション この講義で自分が何を得たかを次 回までに整理し,まとめておく( 予習)。 120
15 この授業全体を振り返る この授業で得たものを考える 授業に対して払った努力と成績を考える まとめと成績開示 自己点検 自分の生き方とポジティブ心理学 がどのように関係していくかを考 えてみる(講義終了後の復習)。 200