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学習支援計画書(シラバス) 検索システム
臨床心理学専攻
対象課程 科目名 単位数 科目コード 開講時期 授業科目区分
修士課程
臨床心理基礎実習
Basic Training for Clinical Practice
2 8925-01 2021年度
通年
関係科目
担当教員名
授業科目の学習教育目標
キーワード 学習教育目標
1.クライエントとの協力関係 2.共感的態度 3.ケースマネジメントの基礎 4.地域連携と専門家 5.コミュニティ内の心理専門職 臨床心理士や公認心理師として実践を行うためには,まず,クライエントから安心され,信 頼される関係を構築する必要がある。この関係はどのような職域であっても,専門的な知識 や技能を十分に発揮するための前提条件である。この実習では,前学期では受講生同士の役 割演技や臨床心理センターでの陪席,後学期では,模擬カウンセリングの実施や,地域での コミュニティアプローチの一環としての活動への参加が含まれ,これらを通して臨床家とし ての基本的な態度や応答を学習する。
授業の概要および学習上の助言
実習内容は大きく以下の5つに分かれる。 1 実習全体のオリエンテーション  実習全体の目標を伝え,各自がその内容を理解し,1年間の計画の中で,自分が取り組む作業を確認する。 2 受講者同士の役割演技  カウンセラーの応答分類や逐語録の作成方法を知り,役割演技の準備を行う。  受講者同士で役割演技を行い,それをビデオで視聴するとともに,教員を含め受講者同士で,専門職としてよりよい対応と は何かという議論を行う。その後,役割演技の過程の逐語録を作成し,教員に提出する。この役割演技は複数回行う。 3 臨床心理センターでの陪席 臨床心理センターに来談するクライエントの面接に陪席し,報告書を作成する。陪席の前後に相談員との事前指導と事後指 導が行われる。 4 模擬カウンセリング  学部生を対象にボランティアを募り,対象学生と9回を限度とした模擬カウンセリングを行う。その都度,簡単なスーパー ビジョンを受ける。この過程を事例検討会に提示し,専門家から助言をもらうことになる。 5 地域コミュニティでの活動  地域住民を対象とした心理支援活動にスタッフとして参加する。活動の運営補助,および,地域住民に対する傾聴技法の訓 練の一部をスタッフとして担当する。
教科書および参考書・リザーブドブック
教科書は設けない。授業は配布資料によって進める。参考書は随時紹介する。
履修に必要な予備知識や技能
学部における臨床心理学,特に,カウンセリングの知識が必要である。カウンセラーの基本的な態度はロジャーズの考え方と 密接な関係があるので,ロジャーズの基本的な考え方について学習しておくことが望ましい。実際のクライエントや学部学生 との継続的な面接,および,地域住民との接触が含まれるので,臨床家としての心構えや準備が通常の科目以上に必要である 。対象者の都合により時間や場所がかなり変動するので,自分の予定を常に把握しておくことが重要である。
学生が達成すべき行動目標
No.
応答スキルを適切に用いながら,クライエントや援助対象者が安心して話せる場を作り,協力関係を築くことができる
自分自身の応答の際の言語的,非言語的な特徴を知り,クライエントや援助対象者を正確に観察することができる
クライエントや援助対象者の感情に気づき,それを適切に言語化し,クライエントや援助対象者に伝えることができる
クライエントや援助対象者に心理的な援助の外的枠組み(料金,時間等)を適切に説明することができる
模擬カウンセリングにおいて,指導を受けながらクライエント役の対象者を適切に理解し,対応することができる
地域の中で行われているメンタルヘルスに関する事業に積極的に参加し,心理専門職の果たす役割を述べることができる
達成度評価
評価方法 試験 クイズ
小テスト
レポート 成果発表
(口頭・実技)
作品 ポートフォリオ その他 合計
総合評価割合 0 0 40 40 0 0 20 100
評価の要点
評価方法 行動目標 評価の実施方法と注意点
試験
クイズ
小テスト
レポート 役割演技の実習の逐語録を含むレポート内容、応答スキルや態度に関するレポートから、対象者に対する 心理的理解の幅広さや深さ,各応答スキルの理解の程度,および,それらのスキルを実践できる能力を評 価する。40点
成果発表
(口頭・実技)
役割演技の実習での実技試験、模擬カウンセリング実習の様子、および事例発表会での発表内容から、対 象者への臨床家としての基本的な態度,各応答スキルの習得の程度,効果的なスキルの使用の程度,およ び,対象者への適切で臨機応変な対応の程度,および,対象者の全体像を把握する能力を評価する。40点
作品
ポートフォリオ
その他 各実習に取り組む姿勢や態度について、実習を回顧した報告書等を中心として評価する。20点。
具体的な達成の目安
理想的な達成レベルの目安 標準的な達成レベルの目安
公認心理師や臨床心理士として職務に就く上での,基本的な態 度とコミュニケーション技能が十分備わっており,実際のクラ イエントに最低限の対応がすぐにできる。すなわち,他者の話 を十分に傾聴でき,かつ,共感的に理解できるレベルである。 さらに,地域におけるボランティアの役割を多面的な立場から 説明でき,コミュニティのメンタルヘルスを考える基礎を有し ている。 実際の援助対象者に最低限の対応がすぐにできるとは言えない が,スーパービジョン等の支援があれば,クライエントに害悪 を与えない程度の対応は可能なレベルである。また,地域コミ ュニティに多様なニーズが存在することを認識している。
授業明細
回数 学習内容 授業の運営方法 学習課題 予習・復習 時間:分
1 オリエンテーション 講義と演習 カウンセリングの諸理論について 振り返っておく 60
2 傾聴の態度と基本スキル1 基本スキル(非言語的応答と最小限の励まし,質問の 仕方,言い換え,要約,感情の反映)について6回に わたって実習を行う 講義と演習 傾聴スキルに関する課題 60
3 傾聴の態度と基本スキル2 基本スキル(非言語的応答と最小限の励まし,質問の 仕方,言い換え,要約,感情の反映)について6回に わたって実習を行う 講義と演習 逐語録の作成 120
4 傾聴の態度と基本スキル3 基本スキル(非言語的応答と最小限の励まし,質問の 仕方,言い換え,要約,感情の反映)について6回に わたって実習を行う 講義と演習 逐語録の作成 120
5 傾聴の態度と基本スキル4 基本スキル(非言語的応答と最小限の励まし,質問の 仕方,言い換え,要約,感情の反映)について6回に わたって実習を行う 講義と演習 逐語録の作成 120
6 傾聴の態度と基本スキル5 基本スキル(非言語的応答と最小限の励まし,質問の 仕方,言い換え,要約,感情の反映)について6回に わたって実習を行う 講義と演習 逐語録の作成 120
7 傾聴の態度と基本スキル6 基本スキル(非言語的応答と最小限の励まし,質問の 仕方,言い換え,要約,感情の反映)について6回に わたって実習を行う 講義と演習 振り返りとレポート 120
8 市民カウンセラー講座(傾聴の態度と基本スキルの徹 底的な復習)への参加1 講義と演習 毎回終了後に振り返りの時間 を設ける 傾聴スキルについて復習しておく 30
9 市民カウンセラー講座(傾聴の態度と基本スキルの徹 底的な復習)への参加2 講義と演習 毎回終了後に振り返りの時間 を設ける 傾聴スキルについて復習しておく 30
10 市民カウンセラー講座(傾聴の態度と基本スキルの徹 底的な復習)への参加3 講義と演習 毎回終了後に振り返りの時間 を設ける 傾聴スキルについて復習しておく 30
11 市民カウンセラー講座(傾聴の態度と基本スキルの徹 底的な復習)への参加4 講義と演習 毎回終了後に振り返りの時間 を設ける 傾聴スキルについて復習しておく 30
12 応用スキル(解釈,自己開示,コンフロンテーション ,場面構成)1 講義と演習 毎回終了後に振り返りの時間 を設ける 講義内容について振り返り、 日常生活でも傾聴スキルの活用を 試みておく 30
13 応用スキル(解釈,自己開示,コンフロンテーション ,場面構成)2 講義と演習 講義内容について振り返り、 日常生活でも傾聴スキルの活用を 試みておく 30
14 総合練習(応用スキルの復習(特に場面構成)も兼ね る) 傾聴の態度の復習 講義と演習 講義内容について振り返り、 日常生活でも傾聴スキルの活用を 試みておく 60
15 ロールプレイ演習のまとめ、実技試験 前期の自己点検 講義、実技試験、質疑応答 講義内容について振り返り、 日常生活でも傾聴スキルの活用を 試みておく 60
16〜20 臨床心理センターの陪席実習: 担当教員の指示により受講生各自が実習に取り組む 実習の振り返りや確認は,各実習指導において毎回行 う。 実習指導と演習 各自陪席実習の事前課題および 事後課題に取り組む 120( ×実習 回数)
21〜30 模擬カウンセリング実習: スーパーバイズ担当教員の指導を受けながら受講生各 自が実習に取り組む 実習成果の振り返りや確認は、各実習指導において毎 回行う 実習指導と演習 模擬カウンセリングの振り返り、 発表資料の作成 120(× 実習回 数)