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学習支援計画書(シラバス) 検索システム
建築学専攻
対象課程 科目名 単位数 科目コード 開講時期 授業科目区分
博士前期課程(修士課程)
建築構造計画演習
Structure Planning Exercise
4 2861-01 2023年度
前学期
関係科目
担当教員名
授業科目の学習・教育目標
キーワード 学習・教育目標
1.構造設計 2.構造計算 3.ソフトウェア 4.鉄骨構造 5.鉄筋コンクリート構造 本科目は学部から大学院までに学習した建築物の構造設計に関する知識の醸成を図るために 、実物件の構造計算を実施し、構造設計に必要なスキルを身に着けるための準備を行う。構 造計算には既存のソフトウェアを使用し、ソフトウェアの使い方からその応用について学修 する。
授業の概要および学習上の助言
授業は学期を通して4部構成になっている。演習を通して以下に示す内容を理解する。なお、演習には構造解析ソフトを使用 する。 <第1部> 構造計算ソフトウェアの使い方  はじめに、構造計算ソフトウェアの使い方について講義を行う。構造設計における構造計算の位置づけについて触れ、ソフ トウェアの出力が全て正しいのではなく、なぜ、そのような結果となったかを理解することにより構造計算の意味を正しく理 解する。また、「構造計画とプロジェクトへの応用」の講義を行う。 <第2部> 小規模建築の構造計画および構造計算の実施 3×2スパンの小規模建築の構造計画および構造設計を、構造計算ソフトウェアを用いて実施する。 また、「基本設計段階で考える建築構造」の講義を行う。 <第3部> 実際の建築物の設計と構造計算 実際に与えられた敷地、与条件を元に建築設計を行う。要求室の整理とその配置を行い、実現可能な設計を行う。ただし、意 匠計画上の詳細部分は省略する。その後、構造計画を考え、具体的に構造計算を行う。 <第4部> 木造住宅の地震応答解析 近年、木造の需要が高まっていることを受けて、木造の耐震シミュレーションソフトWallstatを用いた振動解析を行う。
教科書および参考書・リザーブドブック
教科書なし。 必要資料は適宜配布する。
履修に必要な予備知識や技能
学部で学習した、建築構造力学、鉄筋コンクリート構造、鉄骨構造、建築構造設計など、大学院で学習した構造・構法特論I 、構造設計特論IIで学習した知識を総復習すること。
学生が達成すべき行動目標
No.
構造計算の位置づけを説明できる。
構造計算ソフトウェアの使用方法を理解できる。
構造計算ソフトウェアに記載されている事項を説明できる。
鉄骨構造の構造計算の特徴を理解できる。
鉄筋コンクリート構造の構造計算の特徴を理解できる。
木造の個別要素法プログラムWallStatを用いて簡易な住宅の時刻歴応答解析ができる。
達成度評価
評価方法 試験 クイズ
小テスト
レポート 成果発表
(口頭・実技)
作品 ポートフォリオ その他 合計
総合評価割合 0 0 90 0 0 0 10 100
評価の要点
評価方法 行動目標 評価の実施方法と注意点
試験
クイズ
小テスト
レポート ソフトウェアの適切な使用、入力項目の正確さ、出力結果に対する判断、以上を踏まえた考察、をそれぞ れ判断する。 また、提出物全体の完成度や体裁なども考慮する。
成果発表
(口頭・実技)
作品
ポートフォリオ
その他 実技としてのソフトウェアの操作能力を確認する。
具体的な達成の目安
理想的な達成レベルの目安 標準的な達成レベルの目安
建築構造設計における構造計算の位置づけを理解し、構造計算 の役割について十分説明することができる。 構造計算ソフトウェアの扱いに充分慣れ、また、多種多様なコ マンドやオプションについて理解し、実況に合わせた構造計算 を行うことができる。 実践的な鉄骨構造の構造計算を行え、構造計算書について充分 説明することができる。 実践的な鉄筋コンクリート構造の構造計算を行え、構造計算書 について充分説明することができる。 建築構造設計における構造計算の位置づけを理解し、構造計算 の役割について説明することができる。 構造計算ソフトウェアの扱いに慣れ、また、多種多様なコマン ドやオプションについて理解し、実況に合わせた構造計算を行 うことができる。 実践的な鉄骨構造の構造計算を行え、構造計算書について説明 することができる。 実践的な鉄筋コンクリート構造の構造計算を行え、構造計算書 について説明することができる。
※学習課題の時間欄には、指定された学習課題に要する標準的な時間を記載してあります。日々の自学自習時間全体としては、各授業に応じた時間(例えば2単位科目の場合、予習2時間・復習2時間/週)を取るよう努めてください。詳しくは教員の指導に従って下さい。
授業明細
回数 学習内容 授業の運営方法 学習課題 予習・復習 時間:分※
1 ガイダンス,構造計算ソフトウェアについて ■本科目の目的 ■授業スケジュール 講義 ◇振り返り 授業方法の理解とソフトウェアの インストール 予習 240 復習 240
2 授業とSS7の使い方① ■「 Super Build SS7 」のインストール状況の確認 ■ユニオンシステム Web 講習会 『 Super Build SS7 』初級講習会の受講 講義、発表、演習 ◇振り返り 授業「構造計画とプロジェクトへ の応用I」 予習 240 復習 240
3 授業とSS7の使い方② ■ 3×2スパンRC造事務所のトレース 講義、発表、演習 ◇振り返り 授業「構造計画とプロジェクトへ の応用II」 予習 240 復習 240
4 授業とSS7の使い方③ ■ 講義「基本設計段階で考える建築構造」とディス カッション ■ 3×2スパンRC造事務所のトレース状況の確認およ び質疑 ■設計課題の読み込み 講義、発表、演習 ◇振り返り 授業「基本設計段階で考える建築 構造」 予習 240 復習 240
5 建築計画と構造計画① ■ 3×2スパンRC造事務所のトレース状況の確認およ び質疑 ■設計課題の提示 ■要求室の整理 ■講義「建築計画とエスキス」① 発表、演習 ◇振り返り 課題の読み方と要求室の整理 予習 240 復習 240
6 建築計画と構造計画② ■講義「建築計画とエスキス」② ■ エスキスチェック 発表、演習 ◇振り返り 構造種別,構造形式,基礎 予習 240 復習 240
7 構造図(仮断面)の作成① ■ 講義「断面仮定 発表、演習 ◇振り返り 伏図,軸組図の作成 予習 240 復習 240
8 構造図(仮断面)の作成② ■講義「断面仮定PartII」 発表、演習 ◇振り返り 仮定断面リストの作成 予習 240 復習 240
9 構造計算① ■ 構造計算“エスキス”Part 1 発表、演習 ◇振り返り 部材入力 予習 240 復習 240
10 構造計算② ■ 構造計算“エスキス”Part 2 発表、演習 ◇振り返り 許容応力度計算 予習 240 復習 240
11 構造計算③ ■ 構造計算“エスキス”Part 3 発表、演習 ◇振り返り 計算時のエラー、警告、注意の内 容精査① 予習 240 復習 240
12 構造計算④ ■ 構造計算“エスキス”Part 4 ■ Wallstatのインストール 発表、演習 ◇振り返り 計算時のエラー、警告、注意の内 容精査② 予習 240 復習 240
13 木造住宅倒壊解析紹介と手順 ■講義「木質構造の構造設計」 ■演習「Wallstat を用いた木造住宅の構造計算」 講義、発表、演習 ◇振り返り Wallstat用いた演習① 予習 240 復習 240
14 wallstatによる解析 ■演習の発表 発表、演習 ◇振り返り Wallstat用いた演習② 予習 240 復習 240
15 提出および自己点検 自己点検授業 予習 240 復習 240