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学習支援計画書(シラバス) 検索システム
バイオ・化学専攻
対象課程 科目名 単位数 科目コード 開講時期 授業科目区分
博士前期課程(修士課程)
応用化学統合特論
Advanced Project Lab in Applied Chemistry
4 2779-01 2023年度
通年
関係科目
担当教員名
授業科目の学習・教育目標
キーワード 学習・教育目標
1.文献検索 2.先行研究調査 3.科学技術英語 4.安全管理 5.プログラミング 本科目では,以下の能力の習得を目標とする。 (1) 英語と日本語両方で学術論文等の文献を検索し,入手して,読み,与えられた課題にお ける先行研究,研究の現況などをまとめることができる。 (2) 使用する実験機器の動作原理,技術的特徴などを理解し,説明できる。 (3) コンピュータを活用して情報処理,機器制御を効率よく進めることができる。 (4) 実験結果・考察などの研究成果を英語と日本語両方で的確に報告することができる。
授業の概要および学習上の助言
 研究を遂行するためには,自身の研究テーマに直接関係する専門知識だけを習得しておけば良いというものではない。研究 テーマを設定する段階では,先行研究を調べ上げ,外国語で著された学術論文や専門書を読破し,人類の知の体系の中での自 らの研究の位置づけを把握しなければならない。研究を進める際には,実験機器の操作方法を習得するだけでは不十分で,動 作原理や技術的エッセンスを理解し,他の機器では何ができるか,現在の技術的限界はどこまでかなどを把握しておくことが 望ましい。コンピュータを活用する際にはプログラミング等により情報処理,機器制御を効率よく進めることが理想的である 。研究成果を的確に伝えるには,英語と日本語両方でのプレゼンテーション技術の涵養も必要になる。  本科目は,専修科目(修士研究)の活動と並行して,上述のトレーニングを研究室において行うものである。本科目の活動 は,指導教員のスーパーヴァイズのもとで主に実施し,活動内容はノート,またはノートに準ずる媒体に記録するものとする 。
教科書および参考書・リザーブドブック
教科書は指定しない。自らが教科書を作り上げる気概で取り組んで欲しい。当然,その内容は個人によって異なってくるはず である。
履修に必要な予備知識や技能
応用化学全般に関する総合的な知識,基礎的な英語力,インターネットとPCに関するリテラシー
学生が達成すべき行動目標
No.
英語と日本語両方で学術論文等の文献を検索し,入手することができる。
英語の学術論文を読み,与えられた課題における先行研究,研究の現況などをまとめることができる。
使用する実験機器の動作原理,技術的特徴などを理解し,説明できる。
コンピュータを活用して情報処理,機器制御を効率よく進めることができる。
実験結果・考察などの研究成果を英語と日本語両方で文書にまとめて,的確に報告することができる。
実験結果・考察などの研究成果を英語と日本語両方で口頭でプレゼンテーションすることができる。
達成度評価
評価方法 試験 クイズ
小テスト
レポート 成果発表
(口頭・実技)
作品 ポートフォリオ その他 合計
総合評価割合 0 0 45 45 0 0 10 100
評価の要点
評価方法 行動目標 評価の実施方法と注意点
試験
クイズ
小テスト
レポート 学習教育目標に準拠した文書を作成して,定期的に報告する。
成果発表
(口頭・実技)
学習教育目標に準拠したプレゼンテーションを定期的に行う。
作品
ポートフォリオ
その他 学習教育目標に対する取り組み姿勢を評価する。
具体的な達成の目安
理想的な達成レベルの目安 標準的な達成レベルの目安
1. 英語と日本語両方で学術論文等の文献を検索し,入手する ことができる。 2. 英語の学術論文を読み,与えられた課題における先行研究 ,研究の現況などをまとめることができる。 3. 使用する実験機器の動作原理,技術的特徴などを理解し, 説明できる。 4. コンピュータを活用して情報処理,機器制御を効率よく進 めることができる。 5. 実験結果・考察などの研究成果を英語と日本語両方で文書 にまとめて,的確に報告することができる。 6. 実験結果・考察などの研究成果を英語と日本語両方で口頭 でプレゼンテーションすることができる。 1. 日本語で学術論文等の文献を検索し,入手することができ る。 2. 与えられた課題における先行研究,研究の現況などをまと めることができる。 3. 使用する実験機器の動作原理,技術的特徴などを説明でき る。 4. コンピュータを活用して情報処理を効率よく進めることが できる。 5. 実験結果・考察などの研究成果を文書にまとめて,的確に 報告することができる。 6. 実験結果・考察などの研究成果を口頭でプレゼンテーショ ンすることができる。
※学習課題の時間欄には、指定された学習課題に要する標準的な時間を記載してあります。日々の自学自習時間全体としては、各授業に応じた時間(例えば2単位科目の場合、予習2時間・復習2時間/週)を取るよう努めてください。詳しくは教員の指導に従って下さい。
授業明細
回数 学習内容 授業の運営方法 学習課題 予習・復習 時間:分※
1 指導教員によるオリエンテーション 修士研究のテーマとともに,並行して習得すべき技術 ・技能について整理して,話し合う。 2回目以降に記載した内容は必要に応じて取捨選択す る。時間は目安であり,研究室によって増減する。 講義・実験・演習 復習:学習・自己研鑽の計画につ いて 180
2 英語による文献検索方法の習得 Scopus, ISI Web of Knowledgeなどのデータベース, およびACS publications, SPringerなどの電子ジャー ナルパッケージの利用法,ILLなどによる複写取寄せ の方法などを演習する。 講義・実験・演習 予習:自分の研究に関連するキー ワード(英語)を準備する 復習:入手した学術論文を読む 180
3 学術論文の英文和訳演習 取寄せた英語の学術論文について,TitleとAbstract の部分だけを和訳し,指導教員の指導を受ける。原則 として,機械翻訳を使わないものとする。 講義・実験・演習 予習:学術論文の一部を和訳 復習:学術論文全文の理解 180
4 雑誌会(英語論文紹介) 自研究室の研究に関連する英語論文(先行研究となる 学術論文)について,要領よくまとめて,他者に紹介 する。指導教員が把握していない先行研究を見つけて ,紹介することが望ましい。 講義・実験・演習 予習:論文紹介用資料の作成 復習:間違えた部分のフィードバ ック 180
5 和文英訳のトレーニング 自分の研究のTitle,Abstract,Figure captionsを和 文と英文の両方で執筆して,指導教員の指導を受ける 。 講義・実験・演習 予習:和文と英文の作成 復習:間違えた部分のフィードバ ック 180
6 英語による文書作成 ゼミ発表資料を英語で作成し,指導を受ける。指導の ため,日本語版,英語版の両方を作成することが望ま しい。 講義・実験・演習 予習:和文と英文の作成 復習:間違えた部分のフィードバ ック 180
7 英語によるプレゼンテーションと質疑応答 英語による学会発表(Oral Presentation)を模擬し, 英語による研究発表を行う。ここまで到達できれば, 達成度は高いものとなる。 講義・実験・演習 予習:和文と英文の作成 復習:間違えた部分のフィードバ ック 180
8 Introductionの検討 ここまでの先行研究調査などを通して,修士研究のIn troductionの構成を検討する。まず,日本語で検討す る。 講義・実験・演習 予習:構成の立案 復習:構成のブラッシュアップ 180
9 使用する実験機器の理解 実験機器は原理を理解せずに,研究室で作成された簡 易なマニュアルに沿って操作することが多いが,それ では不足である。動作原理や技術的エッセンスについ ても習得する。 講義・実験・演習 予習:取扱説明書,技術文書を読 む 復習:自作マニュアルとしてまと める 180
10 実験機器の修理・メンテナンス技術の習得 実験機器はメンテナンスが肝心である。また,簡単な 修理は自前で行うことが多い。熟練者から修理・メン テナンス方法の手ほどきを受け,習得する。 講義・実験・演習 予習:取扱説明書,技術文書を読 む 復習:修理・メンテナンスマニュ アルとしてまとめる 180
11 実験廃液の管理技術の習得 実験廃液の分類,その管理と処理は,実験者への教育 も含めて,専門性の高い業務である。4年生への教育 を通じて,廃液処理のノウハウ(専門業者への搬出含 む)を習得する。 講義・実験・演習 予習:CHEMKIT(IASO)の使用法と 廃液の分類 復習:研究室内の指示方法につい て考える 180
12 安全管理技術の習得 研究室には法規制された薬品類が多く,安全に関する 様々な法規制が存在する。自研究室に関係する法規制 について理解し,コンプライアンス上問題のない安全 管理技術を習得する。 講義・実験・演習 予習:化学薬品に関する法規制を 理解する 復習:自研究室に関係する法規制 を理解する 180
13 PCを使った情報処理技術の習得 データ処理はExcelを使って行われることが多いが, プログラミングを活用することで,効率が良く,かつ 高度なデータ処理が可能になる。必要に応じた言語を 使ったプログラミング技術を習得する。 講義・実験・演習 予習:プログラミングの基礎につ いて 復習:プログラミングを行う 180
14 PCを使った装置制御技術の習得 実験機器に付属したソフトウェアで,PCから装置制御 が行われることが多いが,プログラミングを活用する ことで,効率のよい装置制御が可能になる。PCから装 置を制御するプログラミング技術を習得する。 講義・実験・演習 予習:装置制御のプログラミング について 復習:プログラミングを行う 180
15 振り返りと自己点検授業 振り返り 自己点検 習得した技術・技能について整理 する 180