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学習支援計画書(シラバス) 検索システム
機械工学専攻
対象課程 科目名 単位数 科目コード 開講時期 授業科目区分
博士前期課程(修士課程)
再生可能エネルギー特論
Sustainable Energy System
1 2126-01 2024年度
前学期
関係科目
担当教員名
授業科目の学習・教育目標
キーワード 学習・教育目標
1.再生可能エネルギー 2.IPCCと想定シナリオ 3.カーボンニュートラル 4.エネルギーマネジメント 5.地域連携 カーボンニュートラルの実現に向け,活用が強く求められる再生可能エネルギーについて学 ぶ.最初に,IPCC (気候変動に関する政府間パネル)の報告に基づき,昨今の環境問題につ いて整理するとともに,エネルギー学的視点から再生可能エネルギーの立ち位置を学ぶ.そ のうえで,種々の再生可能エネルギーについて,そのポテンシャルやコスト,利活用につい て学修し,将来のエネルギーマネジメントを考える.
授業の概要および学習上の助言
本講義では再生可能エネルギおよびその利活用について議論する。カーボンニュートラルを達成する エネルギー戦略において,再生可能エネルギーの重要度が増している。 一方で、再生可能エネルギーには課題も多く、電力システムや蓄エネルギーシステム、 ライフサイクルアセスメントなども統合した分野横断的なエネルギーマネジメントが期待される。 そこで本講義では、以下の項目について取り扱い、持続可能な社会の形成に向け、 ものづくりの研究者や高度専門技術者として必要なエネルギーマネジメントと再生可能エネルギーに関する 視野を獲得し、将来の可能性について考える。 ① IPCCの第6次報告書および1.5℃特別報告書の内容をヒントに、期待されるエネルギーマネジメントを考える。 ② 最新の導入事例や研究事例も含めた再生可能エネルギー源の現状と課題について把握する。 ③ 再生可能エネルギーのポテンシャルやコストについて触れ、   統合的なエネルギーマネジメントの中での再生可能エネルギーの利活用について考察する。 ④ 地域における再生可能エネルギーの利活用および将来展望について議論する。 なお、詳細な講義計画および運営方法については初回講義において資料を配付し説明する。
教科書および参考書・リザーブドブック
特に定めない。資料は講義内で配布する。
履修に必要な予備知識や技能
熱流体力学、エネルギー学に関連した項目について復習しておくこと。 具体的には流体力学、熱力学(特に熱力学Ⅱ)、環境・エネルギー機械、熱移動工学、関連した専門実験の内容である。
学生が達成すべき行動目標
No.
持続可能な社会の形成に向けた再生可能エネルギーの立ち位置について説明できる。
非化石エネルギー源について、その現状や課題について具体的に説明できる。
再生可能エネルギーの賦存量とポテンシャルについて説明できる。
統合的なエネルギーマネジメントの中での再生可能エネルギーの利活用について考察し説明することができる。
地域における再生可能エネルギーの利活用について論述することができる。
達成度評価
評価方法 試験 クイズ
小テスト
レポート 成果発表
(口頭・実技)
作品 ポートフォリオ その他 合計
総合評価割合 0 0 70 30 0 0 0 100
評価の要点
評価方法 行動目標 評価の実施方法と注意点
試験
クイズ
小テスト
レポート 講義中に提示するレポート課題によって評価する。
成果発表
(口頭・実技)
講義中に指示する調査結果のプレゼンテーションの内容によって評価する。
作品
ポートフォリオ
その他
具体的な達成の目安
理想的な達成レベルの目安 標準的な達成レベルの目安
①持続可能な社会と再生可能エネルギーの関係について十分理 解し具体的に説明ができる。②非化石エネルギー源について各 々の現状と課題について工学的背景を踏まえ説明できる。③再 生可能エネルギーの賦存量とポテンシャルについて定量的に説 明できる。④再生可能エネルギーの利活用を、統合的エネルギ ーマネジメントの観点から討議できる。⑤地域における再生可 能エネルギーの利活用について定量的に考察し説明できる。 ①持続可能な社会と再生可能エネルギーの関係が説明できる。 ②非化石エネルギー源について各々の概観が説明できる。③再 生可能エネルギーの賦存量とポテンシャルについて工学的に表 現できる。④再生可能エネルギーの利活用の概観を考察し説明 できる。⑤地域における再生可能エネルギーの利活用について 考察し発表できる。
※学習課題の時間欄には、指定された学習課題に要する標準的な時間を記載してあります。日々の自学自習時間全体としては、各授業に応じた時間(例えば2単位科目の場合、予習2時間・復習2時間/週)を取るよう努めてください。詳しくは教員の指導に従って下さい。
授業明細
回数 学習内容 授業の運営方法 学習課題 予習・復習 時間:分※
1 【環境問題と再生可能エネルギー】 気候変動に関する政府間パネル (IPCC) の第6次報告 書および1.5℃特別報告書の内容を俯瞰しながら、期 待されるエネルギーマネジメントと再生エネルギーの 立ち位置について理解・議論する。 講義およびクラス内での討論 ・発表により構成する。 予習:IPCC第6次報告書および1.5 ℃特別報告書について、Web等の 情報を閲覧し整理しておく。 復習:講義内容を復習すると同時 に、割り当てられた課題を進める 。 60 60
2 【再生可能エネルギーの定義】 再生可能エネルギーの一般的な定義について説明する 。 【太陽光・風力】 太陽光エネルギーと風力エネルギーについて説明する 。 講義およびクラス内での輪講 ・発表により構成する。 予習:学習内容のキーワードにつ いて調査し情報整理しておく。 復習:講義内容を復習する。 60 30
3 【水力とバイオマス】 水力エネルギーとバイオマスエネルギーについて説明 する。 講義およびクラス内での輪講 ・発表により構成する。 予習:学習内容のキーワードにつ いて調査し情報整理しておく。 復習:講義内容を復習する。 60 30
4 【地熱、その他の再生可能エネルギー】 地熱エネルギーについて説明する。 また、今後利活用が期待される再生可能エネルギーに ついて触れる。 講義およびクラス内での輪講 ・発表により構成する。 予習:学習内容のキーワードにつ いて調査し情報整理しておく。 復習:講義内容を復習する。 60 30
5 【再生可能エネルギーとポテンシャル】 再生可能エネルギーの賦存量と、実際に期待できるポ テンシャルについて説明する。 【利活用のコストと課題】 再生可能エネルギーを利活用する上で必要なコストの 動向について触れ、導入の課題について整理する。 講義およびクラス内での輪講 ・発表により構成する。 予習:学習内容のキーワードにつ いて調査し情報整理しておく。 復習:講義内容を復習する。 60 30
6 【地域における再生可能エネルギーの利活用】 講義のまとめとして、地域社会を例に取った再生可能 エネルギーの利活用について議論する。 場合により、外部専門家の特別講演に振り替える場合 がある。 講義およびクラス内での輪講 ・発表により構成する。 予習:学習内容のキーワードにつ いて調査し情報整理しておく。 復習:最終レポートおよび話題提 供資料を作成する。 60 120
7 【振り返り】 講義の内容を振り返り、再生可能エネルギーの将来展 望について討議する。 受講者からの話題提供(プレ ゼンテーション)および質疑 応答により構成する。 予習:発表準備を行う。 復習:全体の振り返りを行う。 120 60